絶対知っててほしい!モルタル塗装を成功に導く7つのポイント

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モルタル外壁の塗装をする前に、絶対に知っててほしい7つのポイントがあります。
なぜなら、塗装業界には悪徳業者と呼ばれる会社が多く、そういった業者に引っかからないためには消費者自身がある程度塗装の知識を付けておく必要があるからです。
とはいっても、外壁塗装は外壁材から築年数、住んでいる環境など人によってそれぞれで一概に語ることは出来ませんよね。

そこで今回、ヌリカエでは「モルタル」の塗装について、手引き書になるような記事を作りました。
初めてモルタル塗装をする方はもちろん、「外壁材でモルタルを検討しているけれど塗装はサイディングに比べてどうなのかな?」と気になっている方まで、モルタル外壁に関わる方にとって役に立つ記事となれば幸いです。

Point
  • ・モルタル外壁は10年に1度が塗装の目安!
  • ・もし10年以下でも劣化症状があれば業者の診断を受けるべし!
  • ・塗装手順や使用する道具を知ることもモルタル塗装を成功させる第一歩!
  • ・せっかくの塗装工事、大事なのは悪徳業者にひっかからないこと!


【前提】モルタル外壁の塗装は寿命を伸ばすために必須!

まずは「モルタル塗装」「モルタル外壁のリフォーム」と言っても、大まかに分けると以下の3つの方法があります。

①現在の仕上げ(模様)はそのままにして、上から塗料を塗る
②現在のモルタル外壁を撤去して、新しくモルタルを塗装しなおす ③サイディングボードを上から張る(カバー工法)

モルタルの寿命内であれば、①のリフォーム方法が最も一般的です。
「現在の仕上げ(模様)を変えたいな。」と考えている方もいらっしゃるかと思いますが、あまりおすすめはできません。
なぜなら同じモルタルといっても違う仕上げにするには、既存の外壁を平らにして上から塗装する必要があり、厚みや重さが増える分耐久性は弱まってしまうからです。

また②と③は費用がかさむため、モルタル自体に寿命が迫ってきた場合に検討する方法です。そのため一般的に「モルタル塗装」といったら、ひび割れなどの補修を行ってから現在の模様は残したまま塗料を塗ることです。


モルタルの寿命は適正なメンテナンスをすれば30年以上!?

モルタル外壁の中には50年近く持ったという例もあります。
しかし、これはしっかりと定期的に①のような適正なメンテナンスを行った上での話です。
もちろん管理を怠ってしまうと、モルタルの寿命を短くするだけはなく、リフォーム代として多くのお金がかかってしまいます。
モルタル外壁をより長持ちさせるためにも塗装はしっかり行っていきましょう。

①モルタル外壁塗装の種類を知ろう

塗料にはそれぞれ長所があります。
多くの塗料から自宅の外壁に適した塗を選ぶには、外壁にどんな特徴があるのか、どんな機能が必要なのかを知る必要があります。

仕上げの種類
スタッコ ・凸凹が激しいので、汚れが溜まりやすい
・リシン仕上げに比べて、厚みがあり、重厚感がある
リシン ・表面が細かい砂のようにザラザラ
・1970~80年代にかけて頻繁に使用されていた
・塗膜が薄いので、スタッコ仕上げより耐久性や防水性が劣る
タイル ・「ボンタイル」とも呼ばれる
・タイルのようにツルツルしている
・陶磁器調の仕上げになる
ジョリパット ・アイカ工業の商品で、さまざまな機能タイプがある
・豊富なカラーバリエーションとデザインから選べる
詳しくはこちら↓
ジョリパットの特徴とパターンごとの費用を徹底解説!

②モルタル外壁に劣化症状がないかチェック

以下の劣化症状の表を参考に、塗装時期を明確にしましょう。

       
劣化症状 写真 詳細 危険度
チョーキング モルタルの外壁を触ったときに、写真のように白い粉が付くことをチョーキングと言います。
チョーキングが起こるのは、防水の効果が切れてきているということになります。

緊急性があるわけではありませんが、「そろそろ塗装の時期に近づいてきた」というサインになります。
ヘアークラック 髪の毛のような細いひび割れのことをヘアークラックと言います。ヘアークラックは塗膜のみにひび割れが入っている状態です。
放っておくと、ひびの部分が広がったり、雨水が内部に侵入したりしてしまう可能性があるため、油断は禁物です。これ以上状態が悪化しないよう、なるべく早めに補修が行えると理想的です。
構造クラック 塗膜を突き抜けて外壁材にまでひびが入ってしうことを構造クラックと言います。目安は幅が0.3mm以上・深さ5mm以上のひび割れです。
ヘアークラックより深くて大きいひびなので、建物内部まで割れが届いてしまっている可能性が高いです。

この状態になってしまうと、DIYで補修を行うのは難しいので、必ず早めに業者に補修してもらうようにしましょう。
塗膜の浮き・剥がれ 粘着力が弱まることで、塗膜が剥がれてしまったり、浮いてしまったりする劣化症状です。
経年劣化で生じる場合と、業者の施工不良で生じる場合がありますが、いずれにせよ防水効果や外壁の保護機能がなくなってしまっているので、早めに補修をしましょう

一部分の塗膜の浮き・剥がれであればそこまで緊急性はありませんが、建物全体に及んでいる場合はモルタルが傷んでしまうので早急に業者に依頼しましょう。

③モルタル塗装の塗料選定方法を知ろう

譲れないポイントを決めることが大切

外壁塗装をする上で必ず決めなくてはいけないのが塗料です。
塗料にはさまざまな種類があり、長けている機能や値段がそれぞれ違います。
優良業者であれば、今回塗り替える上で何を大事にしたいのかをお客様に確認しながら決めていくことでしょう。
以下に今までモルタルで塗装を行った人が何を重要視していたかポイント別で紹介します。

,譲れないポイント別の塗料例
・ひび割れしにくい塗料が良い!
→高弾性塗料がおすすめ

・汚れがつきにくい塗料が良い!
→低汚染塗料

・塗装効果を長く持たせたい!
→高耐候性塗料

ヌリカエの監修者・株式会社POD 代表 長谷川佳広氏に聞きました!

塗装歴29年、間施工件数は200件にのぼる長谷川氏にモルタル塗装の場合、塗料の提案はどのように行っているか伺いました。

回答:
お客様が塗り替えをするコンセプトをお聞きしてそれにマッチするような塗料を提案するようにしています。基本的に既存で塗ってある塗料がどんな塗料でもお客様の意向に沿った塗料をおすすめしています。

具体的にモルタル外壁では、
・ニッペ パーフェクトトップ
・SK プレミアムシリコン
・ASTEC 超低汚染リファインシリーズ

といった塗料をおすすめすることが多いですね。

④基本手順を知ることがモルタル塗装の成功につながる

「塗装の手順なんて業者に任せればいいんじゃないの?」と感じる方もいるでしょう。 しかし、冒頭でも触れたように外壁塗装は悪徳業者が多い業界。工事内容や手順、道具についても把握し、見積書に作業内容が入っていなかったり、不明点があったりしたら契約前の段階で業者に聞くようにしましょう。


【塗装する前の準備】

まずは外壁の汚れを洗い流す



高圧洗浄機を使って、モルタルについている汚れを洗浄します。
外壁に付着した異物、剥がれてしまった塗膜はもちろん、チョーキング現象で発生した粉なども落としていく作業です。この作業を行わないと、塗料の付着力が弱まってしまいます。

②ケレン作業で表面を調整する


<引用:佐倉産業 HP


③劣化ヶ所を補修する


<引用:ジャパンテック HP


クラックの補修作業を行っていきます。
特に上記で紹介した構造クラックのように大きなひび割れが起きている場合は、ひび割れ部分をカットし、シーリング材やエポキシ樹脂などを内部に充填していく必要があります。

下塗り材別特徴例:
・微弾性フィラー
→膜厚がつくのでクラック対策になり、上から塗る塗料が必要以上に多くなるのを防ぐ

・フィラー
→下地調整機能があるので、凹凸の多いスタッコ、かき落とし等に向いている

・シーラー
→密着向上性があるので、タイル吹きのようなツルッとしたモルタルに向いている

下塗りの乾燥期間は約1日必要です。どんなに作業の早い職人でも1日の内で3回塗りは完了しないので、作業期間に注意しましょう。

中塗り・上塗り

業者と選定した塗料を中塗りと上塗りとして2回塗っていきます。
合計3回塗ることで、見た目の良さだけではなく、塗料本来の力を発揮しモルタルの耐久性を上げることに繋げています。

塗装で使われる道具

道具名 特徴 写真
ローラー ローラー塗装は、塗料が飛び散ることなく直接塗れます。
以下で紹介する吹付塗装に比べて手作業なので時間がかかるのがデメリットですが、道具も扱いやすく一般的な方法です。
スプレーガン スプレーガンを使って外壁に塗料を吹き付けていく方法を吹付塗装と呼びます。
作業効率も上がり、時間も大幅に削減できますが、職人の扱い方によって塗料が関係のないところに飛び散ってしまったり、騒音が発生したりする可能性があります。
刷毛 刷毛は小回りがきくので、ローラー塗装や吹付塗装で行き届かない場所を塗装するのに便利な方法です。
しかし上記の2つの方法より職人の技術に仕上がりが左右されてしまい、時間もかかってしまうので、大きい面積のところを塗装する方法としては一般的ではないでしょう。

⑤モルタル塗装の費用相場を事前にざっくり把握しておこう

こちらはモルタルの既存の模様はそのままに、上から塗装した場合の費用相場です。
もちろん使用塗料、付帯部の量・種類のよって変動はありますが、大きく相場から外れるようでしたら「なぜこの金額になるか」を説明してもらうようにしましょう。

坪面積 費用
20坪(120平米) 60万円前後
30坪(150平米) 75万円前後
40坪(180平米) 90万円前後
50坪(200平米) 100万円前後

⑥モルタル塗装に最適な季節は春秋

塗装にベストな季節は塗料の乾燥が早い春(3~5月)と秋(9~11月)です。しかし繁忙期のため希望の日程が取りにくいこともあります。


夏と冬は工事が遅れる可能性あり!でも悪いことばかりではない!

では、夏と冬は絶対におすすめできないのか?と言われるとそうでもありません。夏冬は基本的に繁忙期ではないため、希望の日程が取りやすい傾向にあります。それぞれの季節のメリット・デメリットをきちんと抑えておけば知らずに損することはなくなります。

季節 メリット デメリット
春(3~5月) 塗料の乾燥が早く、天候も安定しやすい。 繁忙期で希望の日程が取りにくく、価格も高くなる場合がある。
夏(6~8月) 日照時間が長くなり作業時間も長く取れて作業効率が上がる。 梅雨やゲリラ豪雨で工期が延びやすい。
秋(9~11月) 塗料が乾きやすく、特に晩秋は天候も安定しやすい。 繁忙期で希望の日程が取りにくい。台風の影響を受けて工期が延びやすい。
冬(12~2月) 1月、2月は希望の日程が取りやすく、価格が安くなることもある。 日照時間が短く、作業時間が短くなる。積雪などの影響で工期が延びやすい。

⑦モルタル塗装の業者選びコツと選び方

業者を探し始めるのは半年前がベスト

春・秋に塗装する予定であれば、希望日時は埋まりやすいので、半年前くらいから業者を探し始めるのがおすすめです。


必ず複数業者から見積りを取ろう!

【重要】塗装業者は悪徳業者が多い業界

ヌリカエでは、【相見積もり】といって複数業者から見積りを取ることを推奨しています。
なぜなら複数の業者から見積もりを取ることで、「適正価格を知る」「自分に合った業者を選ぶ」ことができるからです。
3~4社から見積もりを取ることが、相場感を知る目安です。

↓以下の記事で見積り取得前、取得後別に業者の探し方~選び方の完全マニュアルをご紹介しているのでご参照ください。

ヘアークラック程度のひび割れならDIYで補修も可能!

先ほど②のポイントで触れた劣化症状ですが、ヘアークラック程度の小さなひび割れでしたらDIYで補修を行うことも可能です。


まずヘアークラックかどうかを知るには官製ハガキを2枚でチェック!

ヘアークラックは塗膜のひび割れ、構造クラックは塗膜を突破して外壁材の基礎部分まで届いていしまっているひび割れです。しかし見た目だけでは基礎部分にまで、ひびが貫通してしまっているかは分かりませんので、ひび割れの幅で目安の基準を設けています。

ヘアークラックと構造クラックの幅と深さの違いの目安は以下のようになります。

ヘアークラックの目安:幅0.3mm以下、深さ4mm以下のひび割れ
構造クラックの目安:幅0.3mm以上、深さ4mm以上のひび割れ

クラックの大きさを測るにはクラックスケールという工具が必要です。ホームセンターなどで売っていますが、もっと手軽にチェックしたいと思ったら官製ハガキが便利です。
官製ハガキは厚さが0.25mmなので、2枚重ねてひび割れのすき間に入ってしまうようであれば構造クラックの可能性が高くDIYでは危険なので、必ず業者に依頼するようにしましょう。


まとめ

いかがでしたか。 「外壁塗装を成功させるには事前にここまで知っていないといけないんだ・・・」と驚いた方も多くいらっしゃるかもしれません。
ヌリカエでは複数業者を一括で見積り取得できるだけではなく、外壁塗装に関する些細な質問も受け付けておりますので、ぜひお気軽にご利用ください。



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この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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