ウレタン塗装とは?メリット・デメリットやシリコン塗装との違いを解説

あなたのお家
外壁塗装するといくら?
本記事は、主に住宅の外壁塗装をお考えの方に向けて、以下の内容を解説しています。
- ウレタン塗装のメリット・デメリット
- ウレタン塗装とシリコン塗装との比較
- ウレタン塗装が向いているケース・向いてないケース
はじめに結論を申し上げると、建物のウレタン塗装は「初期費用を抑えたい場合」か「10年以内に退去や解体が決まっている場合」に適しています。
また、塗装箇所としては家の雨どいや破風、水切りなどの塩ビ・木材・鉄製の箇所にウレタン塗装がよく選ばれます。
反対に、外壁や屋根用としてはやや耐久性が不足しがちな塗装方法です。シリコン塗料と迷っている場合は、シリコン塗料にした方が失敗は少ないと言えるでしょう。
実際に、ヌリカエ経由で成約した外壁塗装の見積書197件を集計したところ、外壁の上塗りにウレタン塗料を使った契約は0件でした。
Point
- 耐久性を重視する場合は、ウレタン塗装よりもシリコン塗装等がオススメ
- 屋根や外壁よりも、雨樋などの付帯部分に多く選ばれる方法
なお、はじめての外壁塗装を検討されている方は、こちらの記事がおすすめです。

この記事を監修しました
株式会社Re:Fact
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
ウレタン塗装とは?
ウレタン塗装とは、名前の通りウレタン塗料を使って塗装をすることです。
ウレタン塗装に使用されるウレタン塗料とは、塗料の成分のひとつである樹脂の主原料がウレタンである塗料のこと。
柔軟性があり、塗装した素材との密着度が高いことが特徴です。また、光沢がほかの塗料よりも強く、塗装面は艶のある仕上がりになります。
そのほか外壁のウレタン塗装にかかる費用は、メーカー設計価格の一例で2,610円/㎡と、同じシリーズのシリコン塗料(3,180円/㎡)より約18%低価格です(エスケー化研「クリーンマイルドウレタン」)。
ただし、近年ウレタン塗料よりも耐用年数の長い塗料が多く普及していることから、ウレタン塗料が選ばれることは無くなりつつあります。

ウレタン塗料の種類を比較

ウレタン塗料は「油性」と「水性」に分けられ、それぞれ特徴が異なります。
また、1液型、2液型とより細かく分類されるため、それぞれの特徴を把握して、外壁塗装に利用するかを決めるのが大切です。
油性ウレタン塗料と水性ウレタン塗料の違い
油性ウレタン塗料と水性ウレタン塗料の違いは、以下の表の通りです。
| 塗料の種類 | 溶媒 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 油性塗料 | 有機溶剤(シンナー等) | 耐久性に勝る 塗装可能な素材が多い | 匂いが強い 価格が高い |
| 水性塗料 | 水 | 塗料のニオイが少ない 価格が安い | 光沢の持続性に劣る 耐久性が低い |
油性ウレタン塗料は、シンナーなどの有機溶剤を溶媒とする塗料であり、高い耐久性と幅広い素材への適用性が特徴です。
しかし、その一方で有機溶剤特有の強い臭気が発生するため、使用時の換気や近隣への配慮が求められます。
一方で、水性ウレタン塗料は水を溶媒とする塗料のことです。
有機溶剤を使用しないため、臭いが少なく、人体や環境への影響が小さいという大きなメリットがあります。
価格も比較的安価な傾向にありますが、油性塗料と比較すると、耐久性や光沢の持続性でやや劣る場合があります。
どちらを選ぶかは、耐久性や費用、作業環境の制約などを考慮して判断するとよいでしょう。
「水性塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

1液型塗料と2液型の違い
| 塗料の種類 | 溶媒 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 1液型塗料 | 薄め液・シンナー | 溶媒と混ぜるだけで使用できる 可使時間が長い 価格が少し安い | 利用用途は限定的 耐久性が低い |
| 2液型塗料 | 主剤と硬化剤を混ぜる | 塗装可能な素材が多い 塗膜の耐久性が高い | 価格が高い 混ぜる手間が発生 その日に使い切る必要がある |
1液型塗料は、硬化剤が塗料にすでに配合されているため、缶を開けてすぐに使用でき、価格も比較的安価に設定されています。
溶媒と混ぜるだけで塗装作業に取りかかれる手軽さがあり、可使時間(使用可能な時間)も長く、作業の途中で塗料が固まってしまう心配が少ないのが特徴です。
コンクリートやサイディングボード、モルタルなどの素地に塗装ができます。
一方、2液型塗料は、主剤と硬化剤の2つの液体を適切な割合で混ぜ合わせてから使用します。混合作業が必要なため、知識と経験を持つ職人の正確な技量が必要です。
また、混合後は数時間で硬化が始まるため、使い切りの塗料になります。
2液型塗料は1液型よりも塗膜の耐久性が高く、コンクリートやサイディングボード、モルタルだけでなく、金属部や塩ビ樹脂など、より多くの素材への塗装が可能です。
「2液型ウレタン塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

ウレタン塗装のメリット
外壁塗装にウレタン塗装を選ぶメリットは以下の通りです。
ウレタン塗装のメリット
- 塗料の価格が安い
- 塗膜に光沢、高級感がある
- ひび割れしにくい
- DIYでも扱いやすい
- 塗装可能な素材が多い
- 塗料の種類が豊富
それぞれについて説明します。
メリット① 費用が安い
ウレタン塗装の最大のメリットは、費用が抑えられることです。
外壁のウレタン塗装にかかる費用は、メーカー設計価格の一例で2,610円/㎡です(エスケー化研「クリーンマイルドウレタン」)。
これはひとつ上のグレードのシリコン塗料を使った塗装よりも1~2割ほど安い価格となっています。
塗膜の耐久性が10年前後でいいならば、外壁はウレタン塗装を施すのが最適です。
メリット② 光沢・高級感がある仕上がりになる
ウレタン塗装した外壁には美しいツヤが生まれ、高級感のある仕上がりになります。
光沢のある仕上がりが好きではない場合は、つや消し剤を混合してマットな仕上げにすることも可能です。
ひと口memo
ウレタン塗装の光沢があって高級感がある仕上がりは、家具やフローリングの仕上げとしても好まれるので、高級家具やフローリングなどにも数多く使用されています。
メリット③ ひび割れしにくい
ウレタン塗装をした後の外壁の表面は柔らかくて弾性があるので、乾燥した後もひび割れしにくい外壁になります。
一方、シリコンやフッ素だと耐久性は高いものの、表面は固い仕上がりになるため、それほどひび割れに強くありません。
メリット④DIYでも扱いやすい
ウレタン塗装に使用するウレタン塗料は柔らかく伸びが良いため、素人でも扱いやすいのもメリットです。DIYで塗装を行う場合は、ウレタン塗装を候補に検討しましょう。

メリット⑤ 塗装可能な素材が多い
ウレタン塗料は下地との密着性が高いため、比較的幅広い素材に塗装可能です。とくに、鉄部・木部・塩ビ部などにはウレタン塗装がよく採用されます。
メリット⑥ 塗料の種類が豊富
ウレタン塗装は一昔前までは主流だった工法なので、実績が多く優秀な塗料が各メーカーから発売されています。
国内の塗料メーカーには、「日本ペイント」「エスケー化研」「関西ペイント」などの大手メーカーのほか、「ロックペイント」「菊水化学工業」などの中小優良メーカーがあります。
ウレタン塗装のデメリット
ウレタン塗装のデメリットとしては以下のような点が挙げられます。
ウレタン塗装のデメリット
- コストパフォーマンスで劣る
- 変色に弱い
- 防汚性で劣る
- 塗装作業中の水気に弱い
それぞれについて説明します。
デメリット① コストパフォーマンスで劣る
外壁をウレタン塗装した場合の期待耐用年数は10~12年です。現在主流であるシリコン塗装の12~15年や、フッ素塗料の15~20年と比較すると見劣りしてしまいます。
※期待耐用年数は、エスケー化研のクリーンマイルドウレタン・クリーンマイルドシリコン・クリーンマイルドフッソの公表値です。
デメリット②変色に弱い
ウレタン塗装した面は、シリコン、フッ素などに比べて紫外線の影響による変退色がやや起こりやすいのがデメリットです。
また、ウレタン塗料は黄色く変色しやすいともいわれています。
デメリット③防汚性で劣る
ウレタン塗料の塗膜は、シリコン塗料に比べて汚れがつきやすいという欠点があります。
特にツヤ消しタイプは汚れが目立ちやすいので注意が必要です。
近年では「低汚染性」という機能のついたウレタン塗料があるので、ウレタン塗装をする場合にはこちらを選ぶとよいでしょう。
デメリット④塗装作業中の水気に弱い
ウレタン塗装で使用される硬化剤は水と反応しやすいため、雨上がりや湿度が高い時期に塗装すると、性能が落ちやすい塗膜になってしまうおそれがあります。
「防水塗装」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

ウレタン塗装とシリコン塗装はどっちがいい?
外壁と屋根を塗るなら、ウレタンよりシリコン塗料がおすすめです。ウレタンが合うのは、付帯部だけを塗る場合や、数年以内に住まなくなる場合に限られます。
この章では、ヌリカエの見積もりデータとメーカーの公表値をもとに、両者の違いを比べます。

ヌリカエ経由で成約した外壁塗装の見積書197件を集計すると、上塗りにウレタンを使った契約は0件でした。最も多いのはシリコンで、98件(49.7%)を占めます。
※成約金額と一致した見積書の上塗り塗料で集計し、複数の塗料を併記した見積書は除いています。
契約前の見積書まで広げても傾向は同じです。外壁の上塗り塗料がわかる見積書1,488件のうち、ウレタンを含むものは37件(2.5%)にとどまりました。
ウレタンとシリコンの主な違いを、次の表にまとめます。
| 比較項目 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 |
|---|---|---|
| 設計価格(1㎡あたり) | 2,610円 | 3,180円 |
| 期待耐用年数 | 10~12年 | 12~15年 |
| JIS K 5659の耐候性等級 | 3級 | 2級 |
| 外壁の見積書に含まれる割合 | 2.5% | 68.7% |
| 付帯部の見積書に含まれる割合 | 28.2% | 55.1% |
価格の差は1㎡あたり570円で、ウレタンのほうが約18%安くなります。一方で、期待耐用年数はシリコンのほうが2~3年長い計算です。
耐候性にもはっきり差があります。JIS K 5659(鋼構造物用耐候性塗料)では、上塗り塗料を耐候性で1級〜3級に分けています。
同じメーカーの同じシリーズで比べても、ウレタンは3級、シリコンは2級です。
ウレタンとシリコンの選び分け
- 外壁・屋根を塗る:シリコン塗料
- 雨樋・破風など付帯部だけを塗る:ウレタン塗料も候補
- 数年以内に建て替え・売却・取り壊しの予定がある:ウレタン塗料も候補
見積書にウレタンとシリコンの両方のプランがある場合は、次の2章で自分の状況に当てはまるケースを確認してください。
※設計価格・期待耐用年数はエスケー化研「クリーンマイルドウレタン」「クリーンマイルドシリコン」の公表値です。設計価格は300㎡以上を基準とする材料費と工事費の合計で、下地調整費を含みません。
※耐候性等級は同社の鋼構造物用塗料(クリーンマイルドウレタンST・シリコンST)の認証等級です。見積書の割合はヌリカエの見積もりデータ(2021年9月〜2024年6月)の集計です。
※製品情報・価格は執筆時点(2026年10月)のものです。

ウレタン塗装が向いているケース
ウレタン塗装が向いているのは、耐用年数の短さが費用面の不利になりにくい場合です。当てはまるのは、次の3つのケースです。
- とにかく今回の塗装費用を抑えたい
- 数年以内に建て替え・売却・取り壊しの予定がある
- 雨樋・破風・木部など付帯部だけを塗る
とにかく今回の塗装費用を抑えたい
今回の工事代金を少しでも下げたい場合は、ウレタン塗装が選択肢になります。メーカー設計価格の一例では、シリコンより1㎡あたり570円安くなります。
仮に外壁の塗装面積が150㎡なら、塗装費の差は約8.6万円です。足場代はどちらの塗料でもかかるため、差が出るのは塗装費の部分だけになります。
ただし、安くなるのは「今回の1回分」に限られます。期待耐用年数はシリコンより短いので、次の塗り替えが早く来る点は覚えておきましょう。
長く住む予定がある場合の費用の考え方は、次の章の「足場代を含めた生涯コストを抑えたい」で試算しています。
数年以内に建て替え・売却・取り壊しの予定がある
数年以内に住まなくなる予定がある家なら、耐用年数の差は費用の差になりません。次の塗り替え時期を迎える前に、その家を手放すためです。
ウレタン塗料の期待耐用年数は10~12年です(エスケー化研「クリーンマイルドウレタン」の公表値)。この期間より前に建て替えや売却をするなら、高耐久の塗料を選ぶ意味は薄くなります。
一方で、見た目の持ちは耐用年数より短くなります。売却の時期によっては、色あせが査定時の印象に影響する点にも注意が必要です。
建築研究所の資料に載っている製造所への調査では、ウレタン系の上塗りを美観の面で塗り替える目安は約7年でした。詳しくは次の章で解説します。
雨樋・破風・木部など付帯部だけを塗る
雨樋や破風などの付帯部は、外壁よりもウレタンが使われやすい箇所です。付帯部の塗料がわかる見積書1,130件のうち、28.2%にウレタンが含まれていました。
| 塗料 | 外壁の見積書(1,488件) | 付帯部の見積書(1,130件) |
|---|---|---|
| シリコン | 1,022件(68.7%) | 623件(55.1%) |
| アクリル | 276件(18.5%) | 452件(40.0%) |
| ウレタン | 37件(2.5%) | 319件(28.2%) |
| フッ素 | 267件(17.9%) | 163件(14.4%) |
※ヌリカエの見積もりデータ(2021年9月〜2024年6月)の集計です。1件の見積書に複数の塗料が書かれている場合はそれぞれに数えるため、合計は100%になりません。
付帯部では、価格の差もほとんどありません。雨樋の塗装単価(1mあたりの中央値)はウレタンが800円(81件)、シリコンが750円(504件)でした。
破風の塗装単価(1mあたりの中央値)も、ウレタン(34件)とシリコン(430件)はどちらも900円です。
このため、付帯部でウレタンを選ぶ理由は、価格の安さよりも素材との相性にあります。ウレタン塗料は柔軟性と密着性が高く、鉄部・木部・塩ビ部によく使われます。
外壁と付帯部を同時に塗る場合は、付帯部の塗料も見積書で確認しましょう。塗料のグレードを外壁にそろえるかどうかは、業者に理由を聞いて判断できます。
ウレタン塗装以外が向いているケース
次の3つのケースでは、シリコンなどウレタン以外の塗料を選ぶほうが得になりやすいです。
- 今の家に10年以上住み続ける予定がある
- 日当たりが強く、色あせや変色が気になる
- 足場代を含めた生涯コストを抑えたい
今の家に10年以上住み続ける予定がある
10年以上住み続けるなら、耐用年数の長い塗料が向いています。ウレタンの期待耐用年数は10~12年なので、住んでいる間に次の塗り替えが必要になる可能性が高いためです。
同じメーカーの公表値では、シリコンは12~15年、フッ素は15~20年です。塗り替えの間隔が長くなれば、その分だけ工事の回数を減らせます。
なお、期待耐用年数は次の塗り替え時期の目安です。エスケー化研は、地域・立地条件・方角などによって異なるため参考値として扱うよう注記しています。
シリコン以外の選択肢として、ラジカル制御形塗料やフッ素塗料もあります。予算と住む年数に合わせて比べてみてください。


日当たりが強く、色あせや変色が気になる
南面や西面など日当たりが強い外壁なら、耐候性の高い塗料を選びましょう。紫外線による色あせや変色は、塗料の耐候性で差が出ます。
JIS K 5659の促進耐候性試験では、等級ごとに照射時間と光沢保持率の基準が決まっています。1級は2,000時間、2級は1,000時間の照射後に光沢保持率80%以上が必要です。
3級の基準は、500時間の照射後に光沢保持率70%以上です。エスケー化研の同シリーズでは、ウレタンが3級、シリコンが2級、フッ素が1級にあたります。
実際の塗り替えの目安でも、差ははっきり出ています。建築研究所「建築研究資料第145号」(2013年)は、塗料などの製造所22社に塗り替えの目安を調べた結果をまとめた資料です。
| 上塗りの樹脂 | 美観維持の目安 | 躯体・素地保護の目安 |
|---|---|---|
| ウレタン | 6.8~6.9年 | 10.1~10.2年 |
| アクリルシリコン | 9.8~11.1年 | 13.9~14.6年 |
| ふっ素 | 11.6~12.0年 | 15.3~17.6年 |
見た目の持ちで比べると、ウレタンはアクリルシリコンより約3~4年短い結果です。色あせが気になる場合は、ウレタン以外を検討しましょう。
※複層塗材E(溶剤系・水系)の上塗りに関する、製造所の回答の平均です。「美観維持」は汚れや変退色で上塗りだけを塗り替える場合を指します。
※「躯体・素地保護」はひび割れや剥がれで素地まで劣化が進むのを防ぐために塗り替える場合です。
足場代を含めた生涯コストを抑えたい
外壁塗装では、塗料の価格だけでなく足場代にも目を向ける必要があります。足場は塗り替えのたびに組むため、塗り替えの回数が多いほど足場代がかさみます。
ヌリカエの見積もりデータでは、見積書1件あたりの足場代の中央値は198,950円(1,790件)でした。この足場代は、ウレタンを選んでもシリコンを選んでも変わりません。
そこで、1回の工事費用を期待耐用年数で割り、「1年あたりの費用」を比べました。
| 項目 | ウレタン塗料 | シリコン塗料 |
|---|---|---|
| 塗装費(150㎡) | 391,500円 | 477,000円 |
| 足場代 | 198,950円 | 198,950円 |
| 1回の工事費用 | 590,450円 | 675,950円 |
| 期待耐用年数 | 10~12年 | 12~15年 |
| 1年あたりの費用 | 約4.9万~5.9万円 | 約4.5万~5.6万円 |
試算の条件
- 外壁の塗装面積を150㎡と仮定
- 塗装費はエスケー化研の設計価格(ウレタン2,610円/㎡・シリコン3,180円/㎡)で計算
- 足場代はヌリカエの見積もりデータの中央値
- 下地調整費・付帯部・屋根の費用は含まない
1回の工事費用はウレタンのほうが85,500円安くなります。それでも、1年あたりに直すとシリコンのほうが安い結果になりました。
住む年数が長いほど塗り替えの回数に差が出て、足場代の差も広がります。長く住む家なら、目先の価格よりも1年あたりの費用で比べるのがおすすめです。
※実際の費用は建物の形状や劣化状況によって変わります。製品情報・価格は執筆時点(2026年10月)のものです。


ウレタン塗料の製品と種類
代表的なウレタン塗料の製品
ウレタン塗料というのはあくまで商品の種類のことを指すので、実際には使用用途ごとに異なった商品名のウレタン塗料があります。
よくウレタン塗装が施される車・住宅の外装・ギター・バイク・家具の5つにおいて、代表的な塗料を確認してみましょう。
| 用途 | メーカー・製品名 |
|---|---|
| 外壁塗装 | ・エスケー化研:クリーンマイルドウレタン ・日本ペイント:ファインウレタンU100 ・関西ペイント:セラMレタン |
| 屋根塗装 | ・エスケー化研:ヤネフレッシュU ・日本ペイント:ファインUVベスト ・関西ペイント:スーパーウレタンルーフペイント |
| 車のボディ塗装 | ・イサムエアゾール:エアウレタン ・関西ペイント:レタンPG80 ・サンデーペイント:2液ウレタンスプレー |
| ギターの塗装 | ・サンデーペイント:2液ウレタンスプレー |
| バイクのボディ塗装 | ・サンデーペイント:2液ウレタンスプレー ・イサムエアゾール:エアウレタン |
| 家具の塗装 | ・ユニオンペイント:EGジャストワン ・和信化学工業:エコフィーバーラック |
※製品情報は執筆時点(2026年10月)のものです。
ウレタン塗料の種類には「油性(溶剤系)と水性」があり、さらに「1液型と2液型」に分かれます。
「ファインウレタンU100」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

まとめ
今回はウレタン塗装についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ウレタン塗装はシリコン塗装に対して耐久性で劣るため、現在では外壁塗装にはあまり用いられていません。
しかし、車や家具、食器などの塗装においてはまだまだ現役と言えるでしょう。
価格は他の塗料と比較すると安い傾向にあるため、耐久性を重視しないのであれば、利用する価値はあります。
「ウレタン塗料は良くない」といった先入観は捨てて、目的や用途に応じた塗料選びをするのが大切です。
最後に、記事の内容を振り返ってみましょう。
ウレタン塗装のメリットは?
ウレタン塗装には「光沢が強く高級感がある」「ひび割れしにくい」「塗膜が柔らかい」などのメリットがあります。詳しく知りたい方はウレタン塗装のメリットをご覧ください。
ウレタン塗装のデメリットは?
ウレタン塗装には「シリコン・フッ素塗装より耐久性が劣る」「変色しやすい」「汚れがつきやすい」などのデメリットがあります。詳しくはウレタン塗装のデメリットをご覧ください。
ウレタン塗装用の塗料の価格はいくら?
メーカー設計価格の一例では、塗装面積1㎡あたり2,610円です(エスケー化研「クリーンマイルドウレタン」)。同シリーズのシリコン塗料は3,180円/㎡で、ウレタンのほうが約18%安くなります。
詳しくはウレタン塗装とシリコン塗料の比較をご覧ください。
ウレタン塗装用の塗料は何がおすすめ?
エスケー化研「クリーンマイルドウレタン」、日本ペイント「ファインウレタンU100」などが定番です。詳しくは代表的なウレタン塗料の製品をご覧ください。
ウレタンとシリコンのどちらにするか迷ったら、ヌリカエで複数の業者から見積もりを取り、塗料ごとの金額と耐用年数を比べてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

