ウレタン塗料の費用対効果は?メリット・デメリットを徹底解剖!

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10年~15年くらい前までは塗料の主役だったウレタン塗料。
現在はウレタン塗料よりも耐久性の高いシリコン塗料の価格が下がってきたことで、すっかりシリコン塗料に主役の座を奪われてしまった感があります。

しかしウレタン塗料には、リーズナブルで汎用性が高いことなど多くのメリットがあるため、万能塗料としてまだまだ様々な場面で使用されています。

そこで、ウレタン塗料にはどのようなメリットがあるのか、そしてウレタン塗料はどのような場面で使用すれば良いのかなどについて徹底解説しようと思います。

この記事を読み終えることで、ウレタン塗料について正しく理解することができ、ご自身の家にあった塗料選定ができるようになります。


1. ウレタン塗料の基礎知識

まずはウレタン塗料とはどのような塗料なのか、その特徴や種類などの基礎知識をご紹介します。

ウレタン塗料は、現在の一般的な塗料の中ではアクリル塗料に次いで二番目に安い塗料になります。

ウレタン塗料は、名前の通りウレタン系樹脂を主成分とした塗料です。
樹脂の中でも柔軟性があり、密着度が高いのが特徴です。
ツヤありタイプとツヤ消しタイプがあり、ツヤありタイプは光沢が美しく高級感のある仕上がりになりますが、ツヤ消しタイプは防汚性に劣ります。

住宅では屋根や外壁・木材・塩ビ製素材・鉄部など幅広い用途に使用できるので、現在でも頻繁に使われています。
部分使用にも適しているので、木材や塩化ビニール製品の部分補修などにも使用することができる便利な塗料です。

また、ウレタン塗料には油性(溶剤系)と水性があり、さらに1液型と2液型があります。
水性塗料は水で、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤で希釈します。
水性塗料のほとんどが1液タイプですが、油性塗料には1液型と2液型があります。
2液型は主材に硬化剤を混ぜて使い、1液型よりも耐久性に優れています。

水性は溶剤の含有量が少ないため臭気が少なく、環境や人体への影響が少ないので塗り替えに多く使われています。

2. ウレタン塗料のメリットとは?

ウレタン塗料の価格相場は1㎡あたり1,500円から2,000円で、ひとつ上のグレードのシリコン塗料よりも2割ほど安い価格です。

価格が安いため外壁塗装などで塗装面積が大きくなっても、比較的リーズナブルな費用で塗装できるのがメリットです。
一方価格の安さ以外にも、機能面でのメリットがたくさんあります。
ウレタン塗料のメリットを詳しく見ていきましょう。

2.1. 塗膜に光沢があるため高級感がある

ウレタン塗料で塗装した塗膜には、美しいツヤが出ます。
外壁に使用した場合には、塗膜に光沢があって、高級感のある仕上がりになります。
また、シックで品のあるツヤ消し仕上げにすることも可能です。

ウレタン塗装の光沢があって高級感がある仕上がりは、家具やフローリングの仕上げとしても好まれるので、高級家具やフローリングなどにも数多く使用されています。

2.2. 塗膜に弾性があるのでひび割れしにくい

ウレタン塗料の塗膜は柔らかくて弾性があるので、伸縮性に優れています。
そのため、ウレタン塗料で塗装した建物に外力がかかっても、ひび割れしにくい塗膜になります。
モルタル塗りなどのひび割れしやすい建物の外壁に適した塗料です。

2.3. 柔らかくて扱いやすい

ウレタン塗料は柔らかいので、非常に扱いやすい塗料です。
作業性が良いので、DIYでの施工も容易に行えます。

2.4. 素材に対して密着性が高い

ウレタン塗料は塗膜が柔らかいために密着性にも優れているので、塗膜がはがれにくく、雨漏りを防ぐ効果が期待できます。

2.5. 耐薬品性が高い

ウレタン塗料は耐薬品性が高いので、工場などの汚染されやすい建物の塗装にも適しています。

2.6. メンテナンス性が良い

ウレタン塗料は密着性が高くてひび割れしにくいため、傷に強く素地が傷みにくい傾向があります。
そのため、次の塗り替えの際の下地処理に手間がかからず、楽に作業ができます。

2.7. 種類が豊富

ウレタン塗料は一昔前までは主流だった塗料なので、国内外の多くのメーカーが製造、販売しています。
国内でも日本ペイントやエスケー化研・関西ペイントなどの大手塗料メーカーは元より、ロックペイント・菊水化学工業などそれぞれのメーカーから様々な機能を付加した商品が販売されているので、自分の要望にあったものがきっと見つかると思います。

またウレタン塗料には、前述したように油性や水性、一液型や二液型などの種類や色が豊富で、施工する場所や用途に合わせて様々な種類の中から選択することが可能です。

さらに二液型では、混ぜる硬化剤の量を変えることで様々な場所への塗装が可能になります。
たとえば硬化剤を増やすと密着性や弾性が高まり、傷つきにくい丈夫な塗膜を作ることができます。
逆に硬化剤の量を減らせば速乾性が高まり作業効率が上がるので、塗装面の剥がれなどの補修をする際に便利です。

3. ウレタン塗料のデメリットは?

様々なメリットがあるウレタン塗料ですが、一方ではどのようなデメリットがあるのでしょうか。
次にウレタン塗料のデメリットを見ていきましょう。

3.1. 耐久性に劣る

ウレタン塗料の耐用年数は8~10年で、現在主流になっているシリコン塗料の耐用年数10~15年と比較するとどうしても見劣りしてしまいます。
また耐用年数が2~5年程度の差があるにもかかわらず、価格の違いは2割程度なので、費用対効果の面でもシリコン塗料に劣ってしまいます。

3.2. 紫外線に弱く、変色しやすい

ウレタン塗料は紫外線に弱いため、外壁や屋根などの紫外線の影響を強く受ける場所では劣化の進行が早くなります。
また、紫外線の量や温度・湿度・降雨量などによって劣化の具合は異なりますが、ウレタン塗料は黄色く変色しやすいともいわれています。

これはウレタン塗料に含まれているイソシアネートという成分が原因といわれていて、ここ数年では改良型の変色しない塗料も増えてきました。
またイソシアネートは紫外線に弱い上に毒性が強いともいわれているので、注意が必要です。

3.3. 光沢保持率が低い

ウレタン塗料の光沢保持率は、実験の結果シリコン塗料の8割程度といわれ、経年劣化による光沢の減少速度が速い塗料といえます。

3.4. 防汚性に劣る

ウレタン塗料の塗膜は本来防汚性に劣るため、汚れが付着しやすく汚れやすいという欠点があります。
特にツヤ消しタイプは汚れが目立ちやすいので注意が必要です。

近年では低汚染性のウレタン塗料もあるので、数年で薄汚れてしまわないようにするためには、このような塗料を選ぶ必要があります。

3.5. 水分の影響で塗膜性能の低下が起きる

ウレタン塗料に含まれている硬化剤は水と反応しやすいため、湿度が高い時に塗装すると塗膜性能が落ちてしまいます。

4. ウレタン塗料が使用される部位

様々なメリットがあるウレタン塗料ですが、シリコン塗料よりも耐久性や費用対効果の面で劣ってしまう点は否めません。
そのため近年では、メンテナンスの際に足場が必要になる屋根や外壁の塗装にウレタン塗料が使用されるケースは少なくなりました。

しかしウレタン塗料は汎用性が高くてリーズナブルで、かつ柔らかくて扱いやすい塗料の為、建物の付帯部分の塗装に使用されるケースが時々あります。
軒天や破風板・雨どい・雨戸・戸袋・鉄部などの塗装にウレタン塗料を使用して、トータルコストをできるだけ抑えようとする考えです。

この場合にはウレタン塗料で塗装した部分だけが早く劣化が進行してしまい、次の塗り替えのタイミングがずれてしまうので注意が必要です。
付帯部分の面積はそれほど多くはないので、わずかな費用を浮かせるよりも、できるだけ付帯部分にも屋根や外壁と同じ塗料を使用して、塗り替えサイクルを一緒にした方が長期的にはメリットが多くなります。
以上のことから、部分的にウレタン塗料を使用するのはあまりオススメすることはできません。

塗装業者によっては、黙って付帯部分の塗料をウレタン塗料で見積もりする業者もいるので、事前に見積書の内容を注意してチェックすることが大切です。

5. 結局ウレタン塗料ってどうなの? ウレタン塗料をオススメしたい方とは?

では、ウレタン塗料を採用するメリットはないのでしょうか?

外壁塗装にどんな塗料を選んだらよいのかは、ニーズによっても変わるものなので、人によって異なります。
たとえば耐用年数のみでウレタン塗料とシリコン塗料を比較すれば、ウレタン塗料が8~10年なのに対してシリコン塗料は10~15年なので、シリコン塗料の方が有利です。
塗り替え頻度がウレタン塗料の方が多くなるので、最初の費用はウレタン塗料の方が安くても、長期的にはシリコン塗料を選んだ方が費用負担は少なくなるでしょう。
費用と塗り替え頻度を検討して、どちらが自分に適しているのか判断するようにしましょう。
一方、ウレタン塗料を選んだ方が良いと思われるケースもあります。

5.1. 初期費用を抑えたい場合

塗料の中でアクリル塗料に次いで2番目に安いのがウレタン塗料です。
ウレタン塗料の価格は、シリコン塗料よりも2割程度安いので、ある程度の機能がありながら、初期費用を安く抑えたい場合には有効です。

5.2. 外壁のひび割れを抑えたい場合

シリコン塗料はひび割れにあまり強くないので、ひび割れに対しては柔軟性が高くて塗膜に弾性があるウレタン塗料の方が優れています。
したがって、モルタル塗りなどのひび割れが発生しやすい建物の外壁塗装では、ウレタン塗料の方が有利になります。

5.3. 光沢のある仕上がりがお好みの場合

ウレタン塗料は光沢のある仕上がりが特徴です。
コストを抑えながら光沢のある高級感を演出したい方にはオススメの塗料です。
ただし紫外線に弱いため、光沢の減少速度が速いので注意が必要です。

5.4. 付加機能にこだわりたい場合

ウレタン塗料は種類や色が豊富なので、様々な付加機能の中から希望のタイプを選ぶことができます。
鉄部には錆防止機能があるもの、外壁には防カビ機能があるものなど、最適なものを選択できます。

5.5. 長期の耐久性を求めない場合

10年以内に建て替えや住み替えの予定がある場合や売却前に外壁を綺麗にしておきたい場合、こまめに塗り替えてイメージチェンジを楽しみたい場合など長期の耐久性を求めない場合には、低価格で種類が豊富なウレタン塗料が適しています。

5.6. DIYでメンテナンスが可能な場合

雨戸や戸袋、鉄部など、足場をかけなくてもDIYでメンテナンスが可能な場合は、ウレタン塗料でも支障がありません。
ウレタン塗料は作業がしやすいので、DIY向きの塗料です。

このようにウレタン塗料には、現在でもオススメできるポイントが数多くあります。
今は少なくなったとはいえ、一昔前までウレタン塗料が主流だったのには、それなりの理由があります。
「ウレタン塗料は良くない」といった先入観は捨てて、目的や用途に応じた塗料選びを心がけて欲しいと思います。

6. まとめ

今回はウレタン塗料についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事の要点は以下の2つです。
1. ウレタン塗料は他の塗料よりも耐久性が劣るため、現在では使用されることが少なくなりましたが、元々どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

2. ウレタン塗料はどんな場面や、どんな場所に使用すれば良いのでしょうか。
また使用する際には、どんな点に注意すればよいのでしょうか。

本記事を読んで以上のことを正しく理解し、皆様の塗料選びにお役に立つことができれば幸いです。

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