外壁カビが引き起こす意外な悪影響とは?除去方法と除去費用を徹底解説!

  • 【更新日】2023-05-26
外壁カビが引き起こす意外な悪影響とは?除去方法と除去費用を徹底解説!

外壁の汚れが気になる、新築や塗装した外壁の状態をなるべく長く保ちたいと考える方で、外壁のカビ状の汚れが気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

外壁に発生するカビを放置していると、見た目が悪くなるだけではなく、実は人体に悪影響を及ぼす場合もあります。

本記事では、外壁のカビの除去方法や費用、またコケや通常の汚れとの見分け方についても解説します。

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外壁に発生している汚れはカビ?

外壁に発生している汚れは、カビが原因となっているケースは少ないと言われています。

外壁に発生しやすいのは基本的に「コケ」や「藻」です。そのため、外壁が汚れている場合、まずはコケや藻であることを疑った方がよいでしょう。

カビやコケ、藻は、どちらも高温多湿の環境で育ちます。しかしコケや藻は植物であり、育つためには日光を必要とします。一方でカビは日光が苦手であり、日が当たる所では育ちにくい特徴があります。

そのため、汚れが発生している場所が日当たりの良い場所である場合、汚れはコケであることが多いです。逆に日光が当たらない場所にも関わらず汚れている場合は、カビであることを疑いましょう。

またコケや藻は洗えば落ちやすいという特徴がありますが、カビは洗っても落ちにくいという特徴があります。ただし、コケや藻がカビと違って安全、放置していいものではなく、外壁が劣化する原因になり、保水力が高いため家を腐らせる原因になるので注意が必要です。

一方、カビの場合は、家そのものに大きなダメージを与えることはありませんが、アレルギーなどを引き起こす恐れがあります。人体に影響を与えることもあるのでしっかりとした対処が必要です。

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外壁にカビが発生する原因

上述した通り、外壁の汚れはカビではなく、コケの可能性も高いです。

カビとコケ、それぞれを見分けるには、カビの発生原因を把握しておくことが大切です。外壁にカビが発生する原因は、大きく分けると「場所」と「形状」にあります。

ジメジメした暗い場所にカビは発生する

カビは「ジメジメした暗い場所に発生します。日光を嫌い、高温多湿の環境で増殖する性質があるためです。

例えば、室外機付近や、物置が外壁に密着して置かれているような状況では日光が当たらず、高温多湿の環境ができてしまいます。

カビの発生を防ぐため、湿気の多い場所をつくらないよう、風通しをよくする工夫が必要です。

建物の立地や外壁の形状にも左右される

外壁にカビが発生する原因として、建物の立地や外壁の形状も関係します。カビは本来、木々や川に多く生息します。建物が田んぼや川、植物の近くにある場合、それらを基点として外壁にカビが移る恐れがあります。

また田んぼや川、植物の近くは湿気が多く、カビが繁殖しやすい環境が整っています。その他のケースとして、外壁の形状が凸凹のある壁だったり、溝のあるデザインの外壁の場合、カビが発生しやすい傾向にあります。溝部分が影になり、湿気や水が貯まるからです。

対処法としては、塗り替えの際に防カビ性能のある塗料の使用を検討すると良いです。また、凹凸のある壁ではなく、外壁の一定部分に水が溜まりにくい設計をすることも事前の対策になります。

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外壁のカビを放置すると何が起こる?

外壁にできたカビを放置していると、どのような悪影響があるのでしょうか。前述のようにアレルギー源にもなり、また放置を続けることで除去も難しくなってきます。

建物、家の景観だけではない、さまざまな悪影響があるので、それぞれ詳しく説明していきます。

除去が難しくなり、見た目が悪くなる

カビは時間の経過とともに面積が広がるだけでなく、深く根を張り、外壁の奥まで侵食していきます。カビが発生したばかりのときは、流したり拭いたりするだけで落ちる傾向にあります。

しかしカビの色が濃くなり、広がってしまうと除去が難しくなるので注意が必要です。このような場合、人力では完全に除去することが難しくなり、業者に依頼する必要があるため、費用がかかる原因にもなります。

また時間が経過し大きく育ったカビは、ある程度日光や乾燥に耐性を持つようになります。人目につきやすい箇所までカビが広がり、建物の外観を古く、汚く見せてしまいます

アレルギーの原因になる

カビは、アレルギーの原因になることで知られています

症状としては湿疹やかゆみを引き起こします。またアレルギー性鼻炎、咳、結膜炎といった症状や、呼吸困難も引き起こす場合もあります。建物の見た目が悪くなるだけでなく、実際に人体に害を引き起こす恐れがあるのです。

特にぜんそくを持っている方や、子供、お年寄りにとってもカビは脅威となります。肺の中でカビが繁殖して病気を引き起こすこともあり、その中でも免疫に何かしらの問題を抱える方がかかりうる、肺アスペルギルス症は人命にも関わる危険な病気です。

外壁のカビは人が直接吸い込むことがなくとも、換気扇などを通じて部屋の中に入り込む場合があり、部屋の中に入った胞子は人体に悪影響があるだけでなく、室内にカビが繁殖するきっかけにもなります。

建物自体が劣化する

カビは建物自体の劣化を早めます。建物にとって、水分が残ったままの状態は悪影響です。カビは水分を保持する性質があり、外壁を含め、建物自体を痛める悪循環を引き起こします。

またカビが生えることによって、コケや藻が育ちやすい環境が整ってしまう恐れもあります。コケや藻はカビよりさらに水分を貯める傾向にあるので、結果的に劣化スピードがより早くなってしまうのです。

そして、カビが生えるということは、その部分が水分を貯めやすい場所であったり、塗装や建物の建材が痛んでいるケースも考えられます。

つまりカビ自体が建物を劣化させているのでなく、建物が劣化した結果、カビが生えている可能性もあるのです。建物の状態によっては、カビの除去だけを行うのではなく、建物の建材を入れ替えたり、塗料を塗り直す必要もあることを頭に入れておきましょう。

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外壁のカビを除去する方法

カビの性質や特性、またどのような危険性があるかについて解説しました。カビの危険性を知った上で、以下からは実際にカビの除去方法についてご紹介します。

カビを除去するには、自分で処理するか、業者に依頼するかの2種類の方法があります。それぞれ詳しく解説します。

自分で処理する

外壁のカビを除去したい場合、まずは自分で処理することをおすすめします。最初は、水洗いを試してみるのがよいでしょう。用意するものはスポンジと水です。カビが発生している外壁部分に対し、水をかけつつスポンジで擦ります

カビが落ちたと感じたら流水で流し、しっかり乾かします。上述した通り、水分が残っていると、その水分がまたカビの発生原因になってしまうため、1日~2日にかけてしっかりと乾かします

ポイントとして、スポンジで擦る際はあまり強く擦らないようにしましょう。塗装面に傷がつくと、見た目が悪くなるだけでなく、その傷による凹凸にカビが繁殖する恐れがあるからです。

水洗いでカビが落ちなかった場合、「TO-PLAN(トープラン)キエール コケ・カビ」「茂木和哉 屋外用 コケ ・ カビ取り」といった専用洗剤を使う手もあります。専用洗剤でもカビが落ちなかった場合は、下記のように業者に依頼しましょう。

業者に依頼する

外壁のカビ除去は、業者に依頼するのが確実で安全です。業者に依頼した場合のカビ除去は主に「高圧洗浄機での洗浄」か「バイオ洗浄」の2つの選択肢があります。

高圧洗浄機はその名の通り、高圧の水でカビを落とす方法です。費用相場は1平方メートルあたり200~300円、水道料金は基本的に家主負担で1,000~2,000円ほどになります。

主に軽度のカビに使用されますが、高圧洗浄機は取り扱いが難しいので外壁にも詳しいプロに頼む方がよいでしょう。

長期間放置したような外壁のカビの場合、高圧洗浄機だけでは落ちない場合もあります。その場合は高圧洗浄機と併用して、バイオ洗浄を行います。バイオ洗浄とは薬剤を利用し、カビそのものをなくす処置をする方法です。

薬剤は植物や動物に悪影響があるため、ペットを室内に入れる、動物病院に預ける、また庭の植物を養生する必要があります。

費用は1平方メートルあたり500~800円ほどが目安で、水道料は薬剤を洗い流すため2,000~4,000円ほどになります。カビの跡が残ってしまった場合、薬剤で漂白したり、外壁塗装で塗りカバーします。
高圧洗浄機 高圧洗浄機・バイオ洗浄
費用(/㎡あたり) 200~300円 500~800円
水道代 1,000~2,000円 2,000~4,000円

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外壁に発生するカビの予防方法

事前にカビを発生させない予防策をとれば、費用も手間もかかりません。定期的に外壁を洗浄する方法もありますが、一番簡単なのが塗料で予防する方法です。

以下では塗料の種類や費用について、具体的に解説します。

塗料の塗り替え・防カビ塗料で予防する

外壁に発生するカビは、塗料の塗り替え、あらかじめ防カビ塗料を選択することで予防できます。防カビ塗料は、カビの発生を抑制する成分が入っている塗料のことです。

一般的な塗料にも防カビ剤は入っていますが、防カビ塗料はさらに黒カビや青カビなど、さまざまな菌に対応しているのが特徴です。

防カビ塗料は代表的なもので「アステックペイント アステックプラスシリーズ」といった既存の塗料に添加するタイプのものや、「エスケー化研 バイオタイト#10」のような直接塗布するタイプのものがあります。

塗料に添加・塗布することで効果を発揮し、カビで覆われた外壁を長期間綺麗なまま維持します。

防カビ塗料の費用は80万から150万

防カビ塗料は2階建て一軒屋の場合、相場はおよそ80万から150万円となっています。ただし、外壁の防カビだけのために塗り替えをするのはあまりおすすめできません。

壁面が全体的に汚くなっている場合を除き、業者に頼んで洗浄・部分的に補修してもらう方が安価で済みます。

そのため、外壁を塗り替えるタイミングで防カビ塗料を使用し、メンテナンスとカビの予防を同時に行うのがおすすめです。

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外壁カビは建物だけでなく人体に悪影響も!しっかり予防・対処しよう

外壁の汚れは、多くの場合、コケや藻が原因として考えられますが、日光の当たらない、当たりにくい場所はカビが繁殖しやすい傾向にあります。

外壁に繁殖したカビは建物の劣化を進めるだけでなく、アレルギー源となり人体に悪影響を与える恐れもあるので注意が必要です。

外壁のカビに関しては専門的な知識も必要で、上手に対処しないと家を傷つけることにつながります。

心配な方は「ヌリカエ」で専門知識の豊富な業者とコンタクトを取り、どのように対処すればいいか相談してみましょう。適切な対処法を知ることで、外壁のカビによる家の劣化を防ぎ、景観を保つとともに家の寿命も延ばすことができます。

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