外壁の汚れを自分で簡単に落とすには?注意点から必要な道具、予防方法までを解説!

  • 【更新日】2025-01-17
外壁の汚れを自分で簡単に落とすには?注意点から必要な道具、予防方法までを解説!

外壁が汚れてしまうと見栄えも悪く、清潔さも保てません。

外壁の汚れの原因には、土埃やカビ、苔、鳥のフン、雨だれなどがありますが、水や洗剤を利用して自分で掃除することも十分に可能です。

本記事では外壁汚れの原因から落とし方、落とす際の注意点などを解説しています。ぜひ、参考にしてみてください。

外壁の汚れの種類と原因

外壁汚れには、土埃やカビ、苔、鳥のフン、雨だれ以外にも、以下のようなものがあります。

汚れの理由を理解することで、適切な対応が取れるようになります

 

<汚れの種類と原因>

汚れの種類 原因 落とし方
コケ汚れ ・日当たりの悪い面に湿気が多くなることで発生する
・緑色の汚れ
高圧洗浄機/外壁用洗剤・クリーナー
カビ汚れ ・日当たりの悪い面に湿気が多くなることで発生する
・黒ずんだような汚れ
高圧洗浄機/外壁用洗剤・クリーナー
雨汚れ ・外壁の汚れが雨で流れきらずに跡になって発生する
・上から下に向かって黒い筋のようになった汚れ
高圧洗浄機/外壁用洗剤・クリーナー
ホコリ・排気ガスによる汚れ ・空気中のホコリや排気ガスが外壁の凹凸の間に入り込んで発生する
・黒~灰色の油汚れのような汚れ
高圧洗浄機/外壁用洗剤・クリーナー
サビ ・金属製の外壁材の表面が経年劣化で酸化することで起こる
・赤または白い錆び汚れ
塗装
塗膜の色褪せ ・外壁の塗膜が経年劣化で防水性を失うことで起こる(チョーキング現象)
・外壁の色が塗装時よりも薄く、白っぽくなる
塗装

上記のように、外壁の汚れは6種類に大別できます。

軽度な汚れであれば、水や洗剤、ブラシなどを用いて落とすことが可能です

サビや塗膜の色褪せ、チョーキングといった汚れが生じている場合は、塗装が必要なります。

▼「外壁のサビ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>外壁のサビ対策は早めに!メンテナンスで長く住める家にする方法
▼「外壁のチョーキング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>チョーキング現象とは?外壁での見分け方・対策・予防方法

汚れが目立つ外壁

汚れが目立ちやすい外壁や、汚れやすい住環境もあわせて確認してみてください。

外壁や環境の特徴 汚れの特徴
白や黒の外壁 はっきりした白・黒・純色カラーの外壁では汚れが目立つ
表面がでこぼこした外壁 ホコリがたまりやすい
強い西日を受ける外壁 塗膜が劣化して色褪せしやすい
日当たり・風通りの悪い外壁 コケ・カビが繁殖しやすい
水辺が近い環境 コケ・カビが繁殖しやすい
工場近辺・交通量の多い環境 排気ガス・酸性雨による汚れがつきやすい
海岸沿い 塩害によるサビがつきやすい

上記のような外壁や環境の場合は、汚れが目立ちやすい・汚れがつきやすい状況となります。

紫外線による劣化に関しては、ダメージを抑制する遮熱塗料や防汚性・防藻性・防カビ性の塗料を塗装することで汚れの軽減が可能です。

▼「太陽光を反射する遮熱塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>遮熱塗料とは?メリット・デメリットや代表商品、使用がおすすめのケースを解説
▼「カビやコケがつきにくい無機塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>無機塗料って?メリット・デメリットと価格、代表的な塗料名を解説!
▼「防汚性が高い光触媒塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>光触媒塗料のメリット・デメリットは?代表商品の特徴・価格相場も解説

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外壁汚れの落とし方

外壁汚れの落とし方は以下の表の通りです。

<外壁汚れの落とし方>

落とし方 内容
水で洗い流す 土埃や付いたばかりの雨だれに効果的。
カビや苔などは水洗いで落とすことが可能です。
中性洗剤や外壁用洗剤の使用 頑固な汚れの場合に効果的。
中性洗剤や外壁用洗剤を使用し、ぬるま湯で20倍程度に薄めてから、スポンジやブラシでこすり洗いします。
重曹の使用 コケが繁殖している場合に効果的。
重曹小さじ2杯を200ミリリットルの水に溶かしてスプレーボトルに移し、コケが付着している箇所に吹きかけて洗い流す。
専用の洗浄剤を使用 油で汚れやすいキッチンの換気扇付近の汚れに効果的。
専用洗浄剤を使用して洗い流す。

基本的な水洗いから、中性洗剤とスポンジを利用してこすり洗いをする流れです。

掃除をする際はゴム手袋を着用し、薬剤が肌に触れないようにすることが大切になります。場所によっては伸縮性のあるブラシなどを活用すると掃除がはかどります。

外壁汚れを落とす際の注意点

外壁汚れを落とす際には、清掃する部分の外壁を傷つけないようすることが大切です。

研磨剤やクレンザーを使用したり、たわしなどで強く擦ったりしてしまうと、外壁を劣化させる原因になってしまいます。
素材や目地を傷つけないようにスポンジやブラシのやわらかい部分でやさしくこすっていくのがコツになります。

外壁汚れを落とす手順

外壁汚れは注意点に留意しながら、以下の手順で進めていくのが効果的です。

  1. ホースで水をかけ流し汚れを洗い流す
  2. 洗浄液を外壁に塗布する
  3. モップやブラシでゆっくり汚れをこすり落とす
  4. 念入りに水洗いをする

ホースで水をかけ流し汚れを洗い流す

まずは、汚れを落としたい箇所を軽く水洗いしましょう。

洗浄液を外壁に塗布する

次に洗浄液を塗布します。重曹を使用する場合は、水100mlに対して重曹小さじ1杯を混ぜ合わせ、必要な量の洗浄液を作ってください。あとは、洗浄したい箇所に霧吹きなどで吹き付ければOKです。

コケ・カビを除去する方法として有名な塩素系洗剤や熱湯をかけると、外壁材自体が傷んでしまったり、外壁の変色を引き起こしたりする可能性がありますのでご注意ください。

モップやブラシでゆっくり汚れをこすり落とす

汚れを落とす手順に入ります。ここでは強くこすりすぎないよう注意してください。外壁の素材・塗料によっては、ガシガシ洗ってしまうことで、塗料自体を剥がしてしまい塗料の効果を弱めてしまう可能性があります。

もし汚れが残る場合は、洗浄液の使用量を増やし、こすり落としの作業を繰り返してください。

念入りに水洗いをする

最後に念入りに水洗いをし、汚れを洗い落とししましょう。

参考:タツケンチャンネル「【外壁の汚れ】壁の汚れがスッキリ!外壁の汚れ・コケの落とし方|驚きの外壁メンテナンス」

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外壁の汚れを自分で落としに必要な道具

  • 外壁用洗剤、クリーナーまたは重曹
  • やわらかいブラシ・スポンジ
  • ロングモップ・ブラシ
  • ホース・バケツ・ゴム手袋

外壁の汚れ落としに必要な道具を紹介していきます。

それぞれの道具で気になるものは、ぜひ参考にしてみてください。

外壁用洗剤、クリーナーまたは重曹

長期間メンテナンスしていなかったり、排気ガスが多い地域でススや油汚れが付いていそうな場合は、外壁用の洗剤が必要です。

外壁の汚れがそこまでひどくない場合は、重曹を水で薄めたもので汚れを落とすことも可能ですが、用意しておいて損はありません。

おすすめグッズ

日本ミラコン産業 屋外の洗浄 外まわり洗い
汚れが簡単に落ちると評判の外壁用洗剤。塩素系洗剤ではないので、塩素特有の刺激臭がないところもgood
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やわらかいブラシ

外壁の素材・塗料によっては、固いブラシを使うと、塗料自体を剥がしてしまい塗料の効果を弱めてしまう可能性があります。

洗車用のブラシやスポンジを準備しておくとよいでしょう。

おすすめグッズ

ワコー ホイールブラシ やわらか CS-73
先端もスポンジ質なので外壁に傷をつける心配が少ない
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ロングモップ・ブラシ

高所部分の汚れには、ロングモップ・ブラシが必要になります。脚立に乗っての作業は、転倒の危険があるので、柄の長いモップ・ブラシを使用するようにしましょう。

おすすめグッズ

ロングモップ:伸びる2wayロングモップ
長いだけではなく軽さにも定評があり扱いがとても楽
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ホース・バケツ・ゴム手袋

短すぎて汚れを落としたいところまで届かない場合は、長いホース用意しておくと安心です。

おすすめグッズ

伸びるホース Ewbob 散水ホース マジックホース
長い製品ですがホース収納時はコンパクトに納められる伸縮性が便利
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外壁の汚れを予防する方法

外壁の汚れは少しでも予防しておくことで、程度を抑えることにつながります。

予防をしておくことで、メンテナンスも楽になります。

汚れを予防する塗料で外壁塗装をする

汚れを予防する塗料として「光触媒塗料」「ラジカル塗料」が挙げられます。。

光触媒塗料はセルフクリーニング効果を持っている塗料で、耐久性・耐汚性に優れているのが特徴です。

耐久年数が長いため、何度もメンテナンスしたくないという方にはおすすめの外壁塗料になります。

光触媒塗料については、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。。

もう一つ「ラジカル制御型塗料」は、酸素や紫外線が当たることで発生する劣化の原因自体を制御する効果があります。

ラジカル制御型塗料は費用も安く、防汚染性にも優れているので、メンテナンス頻度を減らしたい方におすすめです。

ラジカル制御型塗料については、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

汚れが目立ちにくい色で塗装をする

汚れが目立ちにくい色の家の外壁

 

家の外観・見た目の汚れを気にする方は、汚れが目立ちにくい色で塗装することをおすすめです。

汚れが目立ちにくい色とは、汚れと同系色になります。

具体的な色としてグレー(灰色)は比較的汚れが目立ちにくい色として知られています

グレー以外にも青系の色の外壁は、日光や紫外線による経年劣化や色褪せの影響を受けにくいため、長持ちさせたい方にはおすすめです。

外壁材自体を汚れにくいものにする

金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)の外壁

 

外壁材自体を張り替えることも効果的な方法です。

汚れにくい外壁材は以下の3つです。

汚れにくい外壁材
  • 金属系サイディング:メンテナンス頻度10~15年 単価:4,000~6,000円/㎡
  • 樹脂系サイディング:メンテナンス頻度10~20年 単価:7,000~9,000円/㎡
  • タイル素材:メンテナンス頻度10~15年 単価:7,000~9,000円/㎡

金属系サイディングは汚れにくくはありますが、素材によっては錆びやすいものもあります。そのため、ガルバリウム鋼板やアルミ素材を選ぶことをおすすめします。

樹脂系サイディングは塩化ビニル樹脂でできており、カビや苔が根深く生えにくいのが特徴です。表面上に生えてしまった際にも、水とクリーナーで十分洗い流せるので、簡単なメンテナンスで綺麗な外壁をキープできます

一方で汚れやすい(汚れが目立ちやすい)外壁材は下記2つです。

汚れやすい外壁材
  • モルタル:メンテナンス頻度5~10年 単価1,500~4,000円/㎡
  • 木質系サイディング:メンテナンス頻度3~10年 単価6,000~8,000円/㎡

モルタルは比較的安価ですが、凹凸の間に汚れがたまりやすいのが難点です。

汚れを放置してしまうと、外壁がひび割れるなどの、塗装だけでは済まない深刻なダメージを引き起こす可能性があります。

木質系サイディングは温かみのある外観にできますが、腐食しやすい素材のため、早いと3年に1度は塗装をする必要がでてきます。

▼「外壁塗装の耐用年数」について詳しく知りたい方はコチラ
>> 外壁塗装の耐用年数って?工事前に必ず知っておきたい塗装の基礎知識!
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step2
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まとめ

外壁の汚れの原因には土埃やカビ、苔、鳥のフン、雨だれなどさまざまです。

ある程度は自分で落とすことも可能なので、ぜひ本記事を参考に汚れを落としてみてください

 

既に長年放置してしまったという方は、外壁塗装や外壁の張り替えも検討してみてはいかがでしょうか?

外壁リフォームの費用相場について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。

>> 【3000人調査】外壁塗装の費用相場は109万円!安くする方法と注意点も解説
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