【事例画像あり】サイディング塗装の色を選ぶポイント

  • 【更新日】2022-05-24
全体をベージュ調、玄関ドアのみ鮮やかな赤を使用した戸建て住宅

「サイディング」「サイディングボード」とは、一般的な住宅に使用される仕上げ用の外壁素材です。

外壁は雨風にさらされ、排気ガスやホコリ、紫外線の影響を受けると劣化していきます。

そのため、定期的な塗装や張り替えなどメンテナンスが必要です。

外壁素材を長持ちさせるほか、家の外観イメージを左右するため、サイディング塗装の色選びは重要です。

外壁材は決まった!工事金額はざっくりいくらだろう?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

サイディングの色を決めるポイント

家の外観をきれいに蘇らせる外壁のリフォームですが、サイディングの塗装色選びはどのような点に注意すればよいでしょうか。

ここからは家のイメージを決める外壁の色の選び方について、重要な点を挙げていきます。

色見本を外壁に当ててみる

蛍光灯の下で見る色見本は、外壁がある環境と異なるため、実際に塗り終わったらイメージと違うということもあります。

自宅の外壁に色見本を当ててみることで、仕上がった時のイメージのズレを防ぐことができます。

色選びの失敗例の原因として色の面積効果がある

面積効果とは、面積が広ければ広いほど、明るい色は色味が明るく、逆に暗い色は暗くくすんで見える錯覚です。

この錯覚によって、実際思っていた色に見えなくなることがあります。

外壁はとても広いため、面積効果によって色のイメージが変わることを念頭に置いて色を選びましょう。

同系色でまとめる

家全体のカラーバランスを考えずに、極端に違う色を適当に配置した場合、ちぐはぐな印象の家になりかねません。

同系色でまとめることで、落ち着きのある調和のとれた外観にすることができます。

周囲の住宅や景観に馴染みやすい、白、クリーム色、ブラウン系や、グレー系を選ぶと失敗が少ないでしょう。

2色以上使う場合は比率を意識する

外壁を2色のツートンカラーで仕上げる場合、比率を6:4~7:3ほどに分けるとバランスが良くなります。

例えば、住宅の1階部分と2階部分の色分けなどが一般的です。

同系色で彩度の低い、落ち着いた組み合わせの色を選べば、バランス的にも調和の取りやすいデザインになります。

3色以上使いたい場合は?

住宅の外壁に使う塗装色は、多くて3色ほどが理想です。

広い部分のベースカラー、ベランダなどに配置するアソートカラー、玄関や窓枠などポイントになる部分のアクセントカラーを意識しましょう。

ベースカラーは周囲の景観とのバランスが良いもの、アソートカラーはベースカラーを引き立てるもの、アクセントカラーは全体を引き締める色を選ぶことで、家全体の雰囲気がまとまります。

Point
  • 面積の比率は、ベースカラーは全体の60~70%、アソートカラーは全体の20~30%、アクセントカラーは全体の5~10%ほどが理想です。

付帯部との色の相性を考慮する

屋根や軒天井、玄関やサッシ、屋根周りを伝う雨どいも、住宅の外観の中では目立つパーツです。

こういった付帯部との相性を考慮するのも、家全体のカラーをまとめる大事なポイント。

例えば、ベースとなる外壁を単色で塗りつぶし、付帯部をそのままアクセントにする方法があります。リフォームしない部分との雰囲気が合う色を選びましょう。

ディスプレイ越しの色で即決しない

実際の外壁の色とディスプレイを通した色は、大きく異なります。

ディスプレイ越しの色味は、使用するパソコンやタブレットの機種、明るさの設定でも変わります。

外壁の色見本や塗り板のサンプルを太陽光の下で見るほうが、イメージと近い仕上がりになりやすいです。

カラーシミュレーションをうまく利用しよう

カラーシミュレーションとは、パソコンやタブレットを使い、仕上がった時のイメージを確認するものです。

事前にカラーシミュレーションを行う業者も多く、類似した住宅画像を使い無料で試せるよう公開されているものや、自宅の画像を取り込んで着色できるものもあります。

カラーシミュレーションを行うことで、実際に塗り替えた時にどういった雰囲気になるのか検討できます。

また、自宅の画像を使えば、使いたい塗装色が周囲の景観や、庭・門扉などのエクステリアと合う色合いかも確認できます。

外壁材は決まった!工事金額はざっくりいくらだろう?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

サイディング塗装の色分けの事例5選

ここからは、サイディング塗装の色分けにどのような方法があるか、実際の例を5つ紹介します。

使いたい色や自宅の構造によって、似合うパターンは様々です。自分の家はどのパターンが良いのか、検討してみましょう。

1:バルコニーなど出っ張りを利用した色分け

画像出典:株式会社みすず

使用したい色があっても大幅な色の変化に抵抗がある場合は、一部の色を変えてみるのもおすすめです。

例えば、バルコニーやベランダ、玄関などの出っ張り部分に色を置く方法があります。

一部の色を変えるだけでも、イメージを一新させることができます。

また、凸凹部分に色の変化をつけることで立体感が生まれ、住居を大きく見せる効果があります。

2:上下水平で色分け

ブラウンとベージュのツートンカラーの家

1階部分と2階部分で上下水平に色分けする方法も一般的に多く使われている方法です。 2色使いならば、比較的バランスが取りやすく、取り入れやすい方法と言えます。

下に濃い色を配置することで、落ち着いた重厚感のある仕上がりになります。逆に濃い色を上に配置した場合は、デザイン性が高くモダンな印象になるでしょう。

3:左右で色分け

画像出典:ニチハ株式会社

平屋など高さやベランダがない住居の場合、左右での色分けもおすすめです。

玄関回りなど、凸凹がある部分と平らな部分の塗装色を変えることで、外観にメリハリが出て雰囲気が変わります。

また、色分けの比率を6:4~7:3ほどに分けることで、まとまった印象に仕上がります。

外壁の形を意識せずに塗り分ける位置を決めたり、塗装色の比率を5:5ほどにすると、全体的にぼやけた印象になってしまうため注意が必要です。

4:縦ラインで色分け

クリーム色とダークグレーのツートン外壁

高さがあり凸凹が少ない広い面に変化を出したい場合は、縦のラインで色分けすることでおしゃれに仕上がります。

垂直にアクセントになる色を入れることで、スタイリッシュな雰囲気に仕上がります。

窓の位置や角に合わせてラインを入れる方法がおすすめです。近くのサッシや雨どいの色とも相性の合う塗装色を選ぶとよいでしょう。

5:中心部のみの色分け

できるだけシンプルに仕上げたい場合は、玄関などの中心部のみ色分けする方法もおすすめです。

玄関が奥まっていたり、逆に張り出している構造の住宅だと、色で変化をつけることで、より奥行きが生まれ広く見せることができます。

玄関の扉や玄関先の軒天井の色とも相性が良い塗装色を選びましょう。

外壁材は決まった!工事金額はざっくりいくらだろう?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

サイディング塗装に掛かる費用はどのくらい?

100万円前後が相場

サイディング塗装に掛かる費用は、住居の規模や建物の形状、塗料の単価によって変動します。一般的な住宅の場合、100万円前後が相場と言われています。

通常、耐久性が高く耐用年数が長い塗料ほど高価になり、費用が上がる傾向にあります。

耐久性が高い塗料の方がコスパが良いこともある

外壁の塗り替えを10年~15年ほどのサイクルで行うとすると、耐久性が高い塗料のほうが、長い目で見るとコストパフォーマンスが良いと言えます。

また、サイディングの種類によっては、コーティング処理が行われており、塗料が付着しにくく塗装が難しいものもあります。

自宅のサイディングの仕様が分からない場合は、新築時の業者などに確認を取りましょう。

外壁材は決まった!工事金額はざっくりいくらだろう?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

サイディングの色選びに失敗しないようにしよう

サイディングボードは丈夫な外壁素材ですが、定期的なメンテナンスが必要です。

しかし、外壁のリフォームは洋服と違い、すぐに衣替えできるものではありません。

ここまで、サイディング塗装の色選びについて重要な点をまとめてきました。

ぜひ参考にして、住まいを長持ちさせるためにも、住居に適した色の中から自分好みのカラーを探してみてください。
外壁塗装 あなたの地域の相場は?
TOPへカエル