上塗りとは?外壁塗装に欠かせない上塗りの役割と、他の工程との違いを解説

  • 【更新日】2021-04-22

外壁塗装の上塗りは、家の外観を最終的に決める重要な工程です。塗装は基本的に3回塗りをするのですが、3回ただ塗ればよいわけではありません。

美しく長持ちする塗装を行うには、施工方法をしっかりと守ってくれる塗装業者が必要です。

この記事では外壁塗装上塗りを行う際のポイントを解説し、塗装業者がしっかりと施工しているかを見分けるポイントを解説していきます。

下塗り、中塗り、上塗りの工程の中で外壁に塗装するのは最終工程の施工となりますので参考にしてみてください。

参考記事:外壁塗装にかかる期間はどれくらい?画像付きで工事ステップごとに期間を解説!

私の家だといくら?

外壁塗装の上塗りとは?

上塗り

外壁塗装における上塗りとは、外壁の美観を決める最後の塗装工程のことです。

外壁塗装では通常全部で3回の塗装があり、それぞれ下塗り・中塗り・上塗りと呼ばれます。

最後の塗装である上塗りは外観に直接関わるほか、外壁を塗膜で覆うことで外気や水の侵入を許さず、良好な状態で長期間建物を保護するという重要な役目を担っています。

上塗りが正しく施工されていなかったり、塗膜の層が少なかったりすると、ひび割れなどが生じた際に住宅の基礎部分に汚れや空気、水分が侵入してしまいます。

そして結果として、建物の劣化につながります。上塗りは外壁塗装工事の要なのです。

下塗り・中塗り・上塗りの役割と違い

上塗りの概要が分かったところで、次は「下塗り」「中塗り」との違いやそれぞれの役割を確認しておきましょう。

下塗り・中塗り・上塗りの違いについて簡単にまとめると、以下のようになります。

【下塗り・中塗り・上塗りの違い】

工程 内容 使用する塗料
下塗り 1回目の塗装 シーラー・プライマーなどの下塗り材
中塗り 2回目の塗装 上塗り材
上塗り 3回目の塗装 上塗り材

以下ではそれぞれの工程の役割を解説します。

下塗りの役割

下塗りは、上塗り材を塗装する前に外壁の状態を整えるために最初に行われる塗装です。

プライマーシーラー・フィラーといった下塗り材を外壁に塗装することで、劣化箇所の補修を行えるほか、上塗り材と外壁の接着をよくすることができます。

下塗りは中塗り・上塗りとは使用する塗料が異なるので、なにかの間違いで同じ塗料になっていないかはチェックしておきましょう。

参考記事:外壁塗装に下塗りは必須!下塗りの重要性・ポイント・手順を解説!

参考記事:サイディング塗装の下塗りって何をするの?注意点・下塗り材の種類など解説!

中塗りの役割

中塗りは、下塗り材の色を上書きし、上塗りの強度を出すために行われる塗装です。

使用する塗料が上塗りと同じであるため、「1回目の上塗り」といった表現をすることもあります。

一度の塗りで終えるとどうしても色ムラや軽微な塗り残しが発生してしまうので、それらを防ぐという意味でも中塗りは必要です。

中には中塗りの工程を省いた手抜き工事を行う塗装業者もいるので、注意が必要です。

なお、塗装業者によっては、色ムラや塗り残しを徹底してなくすために中塗りは上塗りとは別の色で塗装することがあります。

詳しくは後述の「上塗りと中塗りの色を変えるメリット・デメリット」をご覧ください。

上塗りの役割

上塗りの役割は、先述の通り「外観を整えること」と「外壁を雨風や汚れから保護すること」です。

また、遮熱性・断熱性などをもつ塗料の場合、その性能を発揮するのは上塗りによってです。

基本的には一度の上塗りで塗装は終わりですが、使用する塗料によっては上塗りが数回必要なこともあります。

ご自身が使う塗料に何回の塗装が必要なのかは、塗料メーカーが公式サイトで公表している施工方法で確認することができます。

私の家だといくら?

上塗りと中塗りの色を変えるメリット・デメリット

先述の通り、塗装業者によっては「上塗りと中塗りで別の色を使いましょう!」と提案することがあります。

また、インターネット上では「業者の手抜きを防ぐために外壁塗装の上塗りと中塗りの色を変えるべきである」という意見も多いです。

しかし、一概に色を変えるべきとは言い切れません。

外壁の上塗りと中塗りの色を変えるメリット・デメリットを踏まえたうえで、色を変えるべきかどうか判断しましょう。

上塗りと中塗りの色を変えるメリット

外壁の上塗りと中塗りの色を変えるメリットは2つあります。それぞれのメリットについて解説していきます。

外壁の上塗りと中塗りの色を変えるメリット
  1. 塗り残しを確認できる
  2. 手抜き工事を防ぐことができる

メリット①:塗り残しを確認できる

塗装についての素人にとっても、目で見て塗り残しを確認することができるので安心につながります。

確かに、プロの目でみれば塗り残しを確認することは可能です。なぜなら塗料の性質として、乾いて壁が乾燥してくると、色が濃くなるという性質があるためです。

しかし、素人目でみてパッと気づけるものではない為、塗り残しがないかを容易に確認するには、上塗りと中塗りの色を変えると良いでしょう。

メリット②:手抜き工事を防ぐことができる

中塗りから上塗りにおいて同じ色を使うと、業者側からすれば手抜き工事が行いやすくなります。なぜなら色が同じである場合、専門業者のようなプロ以外は、塗った回数の見分けがつかないからです。

手抜き工事が行われた結果、耐久性が低くなり、雨漏りなどトラブルの多発につながります。中塗りと上塗りの色を変えることで、どこまで塗っているのか、塗装回数が明確になります。

このような手抜き工事を防ぐためにも、実績等がよくわからない外壁塗装会社に依頼する場合は、注意しましょう。

参考記事:外壁塗装の業者を失敗せずに選ぶ方法マニュアル

上塗りと中塗りの色を変えるデメリット

外壁の上塗りと中塗りの色を変えるデメリットは3つです。それぞれのデメリットについて解説していきます。

外壁の上塗りと中塗りの色を変えるデメリット
  1. 経年劣化とともに見栄えが悪くなる
  2. 費用がかさむ
  3. 耐久性が落ちるリスクがある

デメリット①:経年劣化とともに見栄えが悪くなる

外壁塗装は、年が経つにつれて劣化し、徐々に剥がれていきます。上塗りが剥がれた際、中塗りが色が見えることになります。上塗りと中塗りで色が違う場合、剥がれが目立ち、家の見栄えが悪くなります。

家の見栄えなどを気にする方は、中塗り塗料と上塗り塗料の色を統一し、手抜き工事を行う可能性の低い、実績のある業者に依頼することをおすすめします。

 デメリット②:費用がかさむ

注文した在庫の塗料の調色を行わずに、その色の塗料を新しく注文する場合に、費用がかさみます。なぜ費用がかさむかというと、複数の塗料を使う場合、1缶の量に沿って塗料の注文を行わなければならないからです。

例えば、面積100㎡の外壁を塗るにあたり、塗料1缶あたり40㎡塗装できるとします。

青1色の場合:
中塗り(赤):100㎡(2缶20㎡)=40㎡+40㎡+20㎡
上塗り(赤):100㎡(2缶20㎡)=40㎡+40㎡+20㎡

上記の計算より、中塗り20㎡分と上塗り20㎡分を赤塗料1缶で賄えるため、4缶+1缶で5缶必要と言えます。

中塗りで青、上塗りで緑を使う場合:
中塗り(青):100㎡(2缶20㎡)=40㎡+40㎡+20㎡
上塗り(緑):100㎡(2缶20㎡)=40㎡+40㎡+20㎡

上記の計算より、青塗料20㎡分と緑塗料20㎡分は、塗料の色が違うため、1缶ずつ購入する必要があります。よって、青3缶+緑3缶で合計6缶必要と言えます。

このように塗料を複数使う場合、足りない量を塗料の色ごとに購入する必要があるため、余分な費用がかかります。塗料の費用は、種類によって変わりますが、1缶につき大体5000円~15000円となります。

複数の色を使う場合、購入する缶の数も増えますので、注意しましょう。

デメリット③:耐久性が落ちるリスクがある

注文した在庫の塗料の調色を行う場合、耐久性が落ちるリスクが発生します。耐久性が落ちるリスクが発生するのは、簡易的に調色作業が原因です。

塗料の調色作業は、適切な顔料を使って、十分に攪拌される必要があるため、現場で簡易的な調色を行って使う場合は、塗料が本来持つ耐久性を悪化させることにつながります。

上塗りに関するよくある質問

最後に、外壁塗装の上塗りに関するよくある質問をご紹介します。

上塗りの乾燥時間はどのくらい?

上塗りの乾燥にかかる時間は、使用する塗料・気温・塗装する外壁材によって異なるので、一概には言えません。

しかし、20℃ほどの気温下での塗装の場合は、3時間程度ほどで乾燥することが多いようです。

例として、戸建ての外壁塗装でよく使用される上塗り材「ニッペパーフェクトトップ」の乾燥時間をご紹介します。

パーフェクトトップの場合、乾燥時間は以下のようになります。

気温 乾燥時間
5℃~10℃ 8時間以上
23℃ 3時間以上
30℃ 2時間以上

下塗り・中塗り・上塗りの3つの工程を一日で終えてしまうのは問題ない?

下塗り・中塗りは、それぞれ次の工程にうつるまでに乾燥時間を設ける必要があります。

この乾燥時間と塗装時間の合計が作業時間内の場合は、一日で下塗りから上塗りまで完了してしまうこともありえます。

しかし、乾燥時間は気温が高い場合でも2時間は必要なので、下塗りの乾燥時間と中塗りの乾燥時間だけでも4時間はかかります。

そこに下塗り・中塗り・上塗りの塗装時間を含めると、一日で作業を完了するのはなかなか困難でしょう。

塗装面積が著しく狭い場合は可能ですが、一般的な30坪の戸建ての全面を塗る場合は難しいです。

上塗り材と違うメーカーの下塗り材を利用してもよい?

上塗り材と下塗り材は必ずしも同じメーカーのものを使う必要はありません。

もちろん、上塗り材に専用の下塗り材が指定されている場合はその指示に従うべきですが、指定がなければ別のメーカーのものでも問題ありません。

記事のおさらい

最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。

外壁塗装の「上塗り」とは?

通常3工程ある塗装作業のうち、最後の1回分の塗装作業のことです。外壁の美観を決める最後の塗装工程となります。詳しく知りたい方は外壁塗装の上塗りとは?をご覧ください。

中塗りと上塗りの色は変えてもらったほうがいいの?

メリットとデメリット両面があります。塗り残しや手抜き工事を防ぐことができるのがメリット、上塗り層があせてくると色が変わってしまうこと、別途手間賃が発生する場合があるのがデメリットです。詳しくは上塗りと中塗りの色を変えるメリット・デメリットをご覧ください。

下塗りから上塗りまで一日で終わる?

作業時間と乾燥時間を考えると、考えにくい状況です。塗装面積が著しく狭い場合などは可能ですが、家一軒分の外壁全面を1日で3工程塗るのは難しいでしょう。詳しくは下塗り・中塗り・上塗りの3つの工程を一日で終えてしまうのは問題ない?をご覧下さい。

上塗り材と下塗り材のメーカーが違うのは問題ない?

問題ありません。ただし、上塗り材に専用の下塗り材が指定されている場合はその指示に従うべきです。詳しくは上塗り材と違うメーカーの下塗り材を利用してもよい?をご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

私の家だといくら?

 

外壁・屋根塗装 あなたの地域の相場は?
TOPへカエル