リシン吹き付けとは?メリット・デメリットや他の仕上げとの違いを解説

  • 【更新日】2021-04-19

「リシン吹き付けってどういう外壁?」と聞かれたとき、正確に説明ができる方は意外と少ないのではないでしょうか。

リシン吹き付けはモルタル外壁の仕上げ方の一種で、リーズナブルな価格と落ち着いたデザインで人気を博しています。

この記事では、リシン吹き付けと他のモルタルの仕上げの見分け方とそれぞれの特徴、施工時の費用相場などを解説します。

モルタル外壁については、以下の記事で詳しく解説しています。

リシン吹き付けとは

リシン吹き付けの概要

リシン吹付け

リシン吹き付けとは、先述の通り、モルタル外壁の最終的な仕上げの一種です。リシン仕上げと呼ばれることもあります。

上塗り塗装の際、細かく砕いた石や砂などの骨材と、樹脂やセメントをスプレーガンで吹き付けて施工することで、独特のザラザラとした表面の外壁を作ります。

モルタル外壁の仕上げには様々な種類がありますが、その中でもリシン吹き付けはかなりメジャーな仕上げ方となっています。

リシン吹き付けの施工可能な壁

リシン吹き付けは幅広い外壁材に対応している仕上げですが、特によくリシン吹き付けが用いられるのは以下の壁材です。

  • モルタル
  • コンクリート
  • ALC

これらの3つは新築時の仕上げとしてリシン吹付けが選ばれていることが多いです。

また、無塗装サイディングボードの上からリシン吹き付けを行う施工もあります。

この方法は、サイディングの防火性能を持ちながら外壁を塗り壁風にできるという利点があり、デザインにこだわりのある方に採用されています。

モルタルの他の仕上げ方との比較

リシン吹き付け以外にも、モルタルの仕上げ方は多くあります。

それぞれ特徴が異なるので、自分にあった仕上げを探してみてください。

仕上げの種類 参考画像 特徴
リシン吹付け ・表面が細かい砂のようにザラザラしている
・塗膜がやや薄いので、スタッコ仕上げより耐久性や防水性が劣る
・耐用年数は7~8年
・工事費用は1,000円~2,000円/㎡
スタッコ吹付け ・「化粧漆喰」とも呼ばれる
・リシン吹き付けよりも模様が大きく厚い
・凸凹が激しいので、汚れが溜まりやすい
・リシン仕上げに比べて、厚みがあり、重厚感がある
・耐用年数は8~10年
・工事費用は2,000円~3,000円/㎡
吹付けタイル ・「ボンタイル」とも呼ばれる
・タイルのようにツルツルしていて、陶磁器調の仕上げになる
・汚れが落ちやすく、塗膜が厚いので耐久性も高い
・耐用年数は10年~15年(※)
・工事費用は2,000円~3,000円/㎡
左官仕上げ(ジョリパット) ・左官職人がコテを使って仕上げる塗り壁
・画像はその一例であるジョリパット
・ジョリパットのほかに漆喰やモルタルなどが仕上げ材に利用される
・豊富なカラーバリエーションとデザインから選べる
・耐用年数は15~20年
・工事費用は4,000円~6,000円/㎡

並べて比較すると、それぞれ異なった印象を与えるデザインであることが分かります。

なお、リシン吹き付けとスタッコは施工方法が似通っており、見た目も若干似ていますが、使用される吹付け材の粒の大きさが違います。

リシン吹き付けは細かな骨材を吹き付けるのに対し、スタッコはリシンよりも大きめの粒を吹き付けます。

リシン吹き付けのメリット

リシン吹き付けには、以下の3つのようなメリットがあります。

リシン吹き付けのメリット
  • ①工事価格が安い
  • ②落ち着いた高級感のあるデザインになる
  • ③通気性が高く木造住宅を傷めにくい

それぞれ詳しくみていきましょう。

メリット①工事価格が安い

リシン吹き付けは、他のモルタルの仕上げよりも工事単価が安い傾向があります。

これは、職人の高い技術が必要になる左官仕上げなどと比較して施工が容易だからです。

リシン吹き付けは、専用のリシンガンと呼ばれるスプレーガンで外壁に直接吹き付けるので、特別な技能は必要なく、施工にかかる時間も短めです。

また、材料であるリシン自体も安価で購入することができます。

メリット②落ち着いた高級感のあるデザインになる

リシン吹き付けの魅力として、その落ち着いた風合いが挙げられます。

リシン吹き付けは一般的に艶を抑えた塗装を行うことが多く、日本家屋の雰囲気によく合います。

メリット③通気性が高く木造住宅を傷めにくい

リシン吹き付けに利用されるリシン材は通気性が高く、また湿気をよく通す透湿性の素材です。

そのため、住宅の内部の木材の湿気を外に逃がすことができ、木造住宅の寿命を長持ちさせやすいというメリットもあります。

木材は湿気に晒され続けると急速に劣化するので、湿気を逃がすリシン材は木造住宅にとって非常に相性のよい外壁材です。

リシン吹き付けのデメリット

リシン吹き付けには多くのメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。

リシン吹き付けのデメリット
  • ①クラック(ひび割れ)を起こしやすい
  • ②外壁についた汚れが取れにくい
  • ③耐用年数が他の仕上げ方法よりも短め

こちらも、一つずつ詳しく解説します。

デメリット①クラック(ひび割れ)を起こしやすい

ヘアークラック

クラック(ひび割れ)とは、外壁に上記のような亀裂が入ってしまうことを指します。

クラックが起こるとそこから雨水が侵入し、雨漏りや住宅内部の劣化につながるので、修繕が必要になります。

リシン吹き付けは、このクラックが起こりやすい外壁となっています。

下地となっているモルタル外壁が伸縮しやすく、そこの伸縮性に仕上げ材であるリシンが引っ張られてひび割れてしまうのです。

リシン吹き付けのクラックは、弾力性のあるリシン材(弾性リシン)を用いることで起こしにくくすることが可能です。

デメリット②外壁についた汚れが取れにくい

リシン吹き付けは、吹き付けるリシン材の間に汚れが入り込んで落ちにくくなるという特徴があります。

放置するとザラザラとし凹凸にカビや苔が発生し、繁殖してしまうことも珍しくありません。

カビ・苔は見た目を悪くするだけでなく、その湿気で住宅そのものを傷ませる原因になるので、定期的なメンテナンスで防止するのが大切です。

デメリット③耐用年数が他の仕上げ方法よりも短め

リシン吹き付けは、モルタルの他の仕上げと比較すると2~3年ほど耐用年数が短いと言われています。

おおよそ7年ほどのスパンで外壁の塗装が必要になります。

まとめ

リシン吹き付けは、モルタル外壁の仕上げの中でも人気のある仕上げです。

しかし、耐久年数がやや短く、クラックが起こりやすいという特徴もあるので、定期的なメンテナンスはしっかりと行いましょう。

リシン吹き付けのメンテナンスをどこに依頼していいか分からない方は、ヌリカエの一括見積りサービスがおすすめです。

ヌリカエでは、優良加盟店の中からリシン吹き付けの得意な塗装会社に絞ってご紹介することが可能です。

最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。

「リシン吹き付け」とは何?

モルタル外壁の仕上げ方の一種です。石や砂、樹脂、セメントなどを混ぜ合わせたものを、スプレーガンで吹き付けて施工される、表面がザラザラした仕上げ方を言います。詳しく知りたい方はリシン吹き付けとはをご覧ください。

リシン吹き付け以外に、どんな仕上げ方があるの?

リシン吹き付けより模様が大きい「スタッコ吹き付け」、ツルツルした表面の「吹付タイル」、コテを使って塗り上げる「左官仕上げ」(ジョリパット)の主に3種類があります。詳しくはモルタルの他の仕上げ方との比較をご覧ください。

リシン吹き付けにはどんなメリットがあるの?

他の仕上げ方に比べて、工事価格が安いこと、落ち着いた雰囲気のデザインになること、通気性が高いことが挙げられます。詳しくはリシン吹き付けのメリットをご覧下さい。

リシン吹き付けにはどんなデメリットがあるの?

他の仕上げ方に比べて、ひび割れを起こしやすいこと、汚れが取れにくいこと、耐用年数が短めなことなどです。詳しくはリシン吹き付けのデメリットをご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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