外壁塗装に必要な人数はどれくらい?気を付けたい4つのポイント!

  • 【更新日】2021-04-19

外壁塗装工事費用のうち、約3割が職人の手間賃(人件費)といわれています。

職人の手間賃が増えれば当然工事費は高くなりますが、反対に手間賃が安くなれば工事費も安くなります。

手間賃を下げるには施工を簡素化して、今まで職人が5人で作業していたものを4人で行うようにするなどの省力化が必要です。
しかし、不用意に手間賃を下げれば、施工不良による品質低下の恐れがあります。

それでは、1棟の戸建て住宅の外壁塗装工事に関わる職人の必要人数はどれ位なのでしょうか。
これがわかれば、塗装工事の見積書の金額がどのように計算され、どの程度が適正価格なのかがおおよそわかるようになります。
そこで今回は、「外壁塗装工事にかかる職人の数」についてご説明したいと思います。

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建設工事における人工とは?

建設工事における手間賃は、「人工(にんく)」といわれる単位をもとに計算されます。
人工とは作業量を表現する際に使われる単位のひとつで、1人工とは一人の職人が1日で作業できる量のことをいいます。
ある作業を行うのに、一人の職人が丸1日かかれば、その仕事量は1人工で、仮に10日かかれば10人工になります。
二人の職人で5日かかる仕事も、同じ10人工です。
また、半日の作業であれば、半人工、0.5人工などといわれることもあります。

人工数は工事費の原価計算において非常に重要な数字で、これをもとに見積書や内訳明細書などが作成され、工事費は「工事に関わる職人の数」×「作業日数」×「職人の手間賃」から算出されます。
(工事に関わる職人の数×作業日数が人工数です)
ただし、1人工あたりの手間賃(日当)の相場は、地域によっても異なることを覚えておく必要があります。

外壁塗装を行う上で、どの工程にどのくらいの人工が必要なのかをある程度知っていれば、見積書の金額が適正かどうかを判断するのに役立ちます。
悪徳業者に金額を誤魔化されることもなくなるでしょう。

外壁塗装工事の工程ごとの作業内容と職人の必要人数

外壁塗装工事には様々な工程がありますが、作業工程ごとに必要になる職人の数には適切な人数があります。
作業内容に対して職人の数が少なければ、予定通りに工事が進まずに工期が遅れてしまうばかりでなく、作業の安全性まで損なわれてしまうことがあります。

一方、作業に対して職人の数が多すぎると、人件費が高くなる割に作業効率が悪くなってしまうケースもあります。
また、一度に多くの職人を配置しても、必ずしも工期短縮にはつながらないケースもあるので注意が必要です。(理由は後述します。)

それでは、外壁塗装の各工程で、どれくらいの数の職人が必要になるのかをご紹介したいと思います。

足場の組み立て

塗装工事に先立ち、足場の組み立てを行います。
足場の組み立てには、足場材の搬入から運搬、組み立て、飛散防止用ネットの取り付けまでが含まれます。
一般的な2階建ての一戸建住宅であれば、通常1日で作業を終了するように職人を配置します。
作業には危険がともない、重たい資材を扱うので、安全に組み立て作業を行うためには最低でも3人程度は必要です。

高圧洗浄

高圧洗浄機を使用して、塗装する部位を洗浄します。
洗浄作業は半日程度で終了しますが、1人で作業する事も可能です。
尚、洗浄してから塗装面が十分に乾燥するまでは、塗装作業にとりかかることはできません。

下地処理

塗装を始める前に、塗装する面のひび割れ補修やケレン、必要に応じてシーリングの打ち替えや打ち増しなどを行います。
既存の外壁の劣化度合いや状態によって作業内容が異なるため、現場によって作業人数に差が出ます。
現場状況に応じて、最適な人数を配置することが重要になります。
2人から多い場合には、5人程度必要になることもあります。

養生

塗料が飛散しない様に、窓や玄関ドアなどの開口部、エアコン室外機、給湯器、雨樋等の塗装しない部分を、マスキングテープやビニールシートなどで覆う作業です。
ほとんどが1人で行うことが多い作業ですが、1日以内で終了する様に人員配置を行います。

外壁塗装

塗装作業は、通常2人以上で行います。
外壁塗装は足場の上での高所作業になるため、万が一の転落事故に備えて必ず2人以上で行うルールを定めている業者もいます。
また、塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本で、それぞれの工程の間には作業を行わない養生期間(乾燥時間)が必要になるため、1日にたくさんの職人を配置しても工期短縮につながるとは限りません。

雑部塗装

必要に応じて、雨樋、雨戸、破風板、軒天、木部、鉄部などの雑部塗装を行います。
1~2人程度で作業するケースが多い様です。
この他同時に屋根塗装を行う場合は、引き続き作業します。(屋根塗装を先に行う場合もあります)

足場解体

最後に足場を解体し、敷地内を清掃して作業終了です。
最低でも2~3人で、半日程度の作業になるのが一般的です。

以上がおおまかな工程になりますが、全体工期は養生期間(乾燥期間)を入れて9日~10日間程度かかるのが一般的です。
これに加えて屋根塗装も行う場合には、さらに3~4日必要になります。
また、降雨による遅延等も考えられるので、余裕のある工期を設定しておくことが大切です。
そして上記から、外壁塗装工事の工事期間中には足場工と塗装工とで、最低でも延べ15人~20人程度の職人が必要になることがわかると思います。

私の家だといくら?

建物の劣化度合いや作業環境などにより必要な職人の人数は変わる!

前述の例は、あくまでも一般的な住宅を標準的な職人が作業を行うケースで、工事費の相場価格と呼ばれているものは、これらをもとに算出されたものと考えて良いと思います。
しかし実際には、外壁塗装を行う家は一軒ごとに異なり、劣化度合いや建物の仕様の違いなどで作業の量や難易度が上がれば、職人の数も増やさなければいけません。
中には同じ大きさの一般の家と比べて、2倍以上の手間がかかる家も存在します。
また、職人の中にも熟練工もいれば未熟な職人もいるので、一括りするわけにもいかないのが現実です。

職人の数は少な過ぎても多すぎても問題が発生します。
特に少な過ぎる場合には、様々な被害を受ける可能性が高いので注意が必要です。
職人の数が適正でない場合には、次のような懸念があります。

品質の低下や労働災害の発生

万が一、十分な人員が確保されていなければ、工程の遅延や施工ミス、施工忘れなどの品質低下を招くばかりでなく、不注意による労働災害につながる恐れもあります。
よって職人の数は、現場の状況に応じて適切に配置されなければいけません。
また、建物の状態や施工状況により、職人の人工数が異なるということを覚えておきましょう。

手抜き工事が行われる可能性

一方、極端に職人の数が少ないのに、予定通りに工事が完成した場合も要注意です。
職人の数が少なければ工期が延びるのが普通ですが、外壁塗装を一人で行って3日で終わってしまった場合などは明らかに疑わしいケースです。
少ない職人で予定通りに工事が終了したからといって、請求される工事代金は同じなので、喜んでばかりはいられません。
工程を省いた手抜き工事や、本来必要になる乾燥時間をとっていないなど、施工不良を疑う必要があります。

意図的に職人の数を減らされる可能性

また塗装業者に対して、無理な値引きや必要以上の価格交渉を行うと、本来必要な職人の数を減らされてしまう可能性があるので、注意が必要です。
前述の例で、最低でも15人程度の職人が必要だったものが、2人減らされて13人にされてしまったらどうでしょうか。
要求されるレベルの品質が確保されなくなる可能性は、一段と高くなるでしょう。

このように、どんな作業にどれくらいの職人が必要なのかをおおよそでも把握していると、見積書の金額チェックに役立つばかりでなく、手抜き工事などの品質管理にも役立ちます。

外壁塗装の職人の手間賃はどれ位?

外壁塗装に必要な職人のおおよその人数がわかったところで、次に職人の手間賃が気になると思います。
最初に述べたように職人の手間賃には地域性があるので、地域によって大きく異なります。
また、給料制の場合と日当制の場合とでも異なるため、一律いくらというものはありません。

目安となるものに、国土交通省の公共工事の労務単価や、厚生労働省の調査結果などがありますが、これらによると、塗装工の全国平均日当はおよそ13,000円~15,000円前後と考えられます。
ただし、首都圏(1都3県)での平均日当はこれよりも高く、15,000円~18,000円程度となっています。
ただし、これらはあくまでも職人に直接支払われる金額なので、塗装業者の見積金額とは異なるため注意が必要です。

しかし、これらの情報をもとに見積書の金額をチェックしてみると、その金額がおおむね妥当なものなのかどうかを判断できるようになります。

まとめ

今回は、外壁塗装に必要な職人の人数を中心にご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
これを把握しておく事で、業者の見積書が適正価格なのかどうかを判断できるようになるだけでなく、工事の品質管理にも役立つことを理解していただけたかと思います。
今回の記事を、皆様の外壁塗装工事に役立てていただけたら幸いです。

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