外壁塗装の失敗しない値引き交渉術。大幅値引きは施工不良に繋がる可能性も

  • 【更新日】2023-10-04
外壁塗装の失敗しない値引き交渉術。大幅値引きは施工不良に繋がる可能性も

外壁塗装は1回あたりの金額が高く、なるべく安く抑えたいですよね。外壁塗装では見積もりをとった後に値引き交渉が可能ですが、大幅な値引きは期待できません。

見積もり時点で適正価格になっているため、端数の金額を切り落としてもらう程度か、総コストの10%が限度です。

無理な値引きをした場合、施工不良でかえって補修費用がかさむ可能性もありますので、慎重な交渉を心がけましょう。

本記事では、外壁塗装の値引き交渉をする際のコツや注意点について紹介します。外壁塗装を検討している方は、この記事で紹介する内容をぜひ参考にしてください。

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

外壁塗装の値引き交渉に失敗するとどうなる?

大幅な値引きや無理な値引きはその場では塗装費用を安くできたとしても、最終的に悪徳業者に騙されたり、施工不良で値引いた金額以上に補修費用がかかったりする可能性があります。

実際の業者とのやりとりや交渉は以下の2点を頭の片隅におきながら進めていきましょう。

値引きにきちんと根拠があるかを意識するだけでも、悪徳業者や施工不良を回避しやすくなります。

訪問販売での大幅値引きに注意

訪問販売で大幅値引きを行う業者は、悪徳業者の可能性があります。

こちらからの値引き交渉後に、数十万円単位で安くした金額を出してくる業者には注意が必要です。

訪問販売の業者だけではなく、複数の業者から見積もりをとって、金額だけでなく、応対態度などを見極めましょう。

また大きな値引きを提案してくる業者にも注意が必要です。

例えば訪問販売のセールス文句でよくあるのですが、「普段は200万円のところ、今なら50万円引きで150万にします!」といった提案はその場で受けず保留にしましょう。

塗装内容を大きく変更せずとも、数十万円値引きできるということはそもそも不当に高い金額を提示しているということです。

また悪徳業者では手抜き工事が行われる危険もあります。手抜き工事をされた結果で短いスパンでの再塗装することで、複数回分の工事費用が必要になるので注意しましょう。

無理な値引きによる施工不良で費用がかさむ

悪徳業者でなければ、見積もり時点で適正費用です。塗装内容を変更せずに大幅値引きすると、施工不良に繋がります。

最悪の場合、補修で値引き額以上に費用がかかります。100万円を60万円に値引いた塗装が施工不良になった場合、本来は不要だったはずの塗装を再度行うとまた同じだけの費用の100万円が余分にかかります。

さらに塗装不良で雨漏りが発生した場合には、日常生活にも支障が出るかもしれません。

塗装内容を変えずに大幅値引きするということは、必要な費用を削るということです。

例えば職人さんが仕上がりに影響する大切な部分を普段は丁寧に塗っていたとしても、人件費を抑えるために半分の時間でささっと塗らざるを得ないという状況もありえます。

値引き交渉すること自体は可能ですが、無理に大きな金額で値引きすると施工不良で費用がかさむ結果になります。

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

外壁塗装で値引き交渉をする際のコツ

外壁塗装の値引き交渉のコツは「工事受けジュールの調整」と「契約をすぐに結ばない」の2点が重要です。

以下からはそれぞれの内容を具体的に解説します。

工事スケジュールの調整

閑散期に工事を行うようにスケジュールを調整すれば、値引きをしてもらいやすくなります1月から2月、6月から8月の時期は比較的外壁塗装を依頼する人が少ないので、この時期を狙ってスケジュールを調整するのがおすすめです。

このような時期には会社側も手持ち無沙汰になっている可能性が高いため、値引きをしてもらいやすくなります。逆に、春から梅雨入りまでのシーズンと秋から年末までのシーズンが繁忙期とされています。

梅雨に入ると天候不良によって工事の進捗に影響を及ぼす可能性が高いため、梅雨前の時期は特に外壁塗装の依頼を行う方が多くなります。値引きしてもらうため、なるべく繁忙期は避けましょう

すぐに契約を結ばない

外壁塗装を依頼する方の中には、「相見積もりをするのが面倒」という理由で1社だけの見積もりですぐに契約を結ぶ方、額面だけを重視される方もいます。

外壁塗装を行っている会社は無数に存在し、会社によって料金体系や特徴は大きく異なります。また外壁塗装は料金だけでなく、施工内容や施工技術などをしっかり確認しておくことが必要です。

安いところに依頼した結果、雑な工事が行われ、補修費用などがかかってくる可能性もあるからです。

そのため、コストダウンを実現するためには、いくつかの会社に見積もりを出してもらい、相対的に見積額を比較するのが理想的です。

すぐに契約を結んでしまうと他の会社との比較ができなくなってしまうので、一度保留し、他の会社にも見積もりを出してもらうようにしましょう。

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

外壁塗装で値引きしてもらう際のリスク

無理な外壁塗装の値引き交渉により、「業者との関係が悪化する」「塗装の質が落ちる」などのリスクもあります。

トラブルに発展する可能性もあるため、交渉は慎重に行いましょう。

業者との関係が悪化する

業者との関係を悪化させないために、しつこく交渉をしないことが大切です。工事費用を少しでも値引きしてもらいたい気持ちもわかりますが、しつこくしてしまうと業者はあなたに対して良いイメージは抱かなくなってしまいます

外壁塗装は塗装が終了すればそれきりではなく、その後のメンテナンスやアフターフォロー、塗り替えなど、業者とは長く付き合っていくことになります。

そのため、値引きなどの価格交渉は適度に抑え、業者との関係を良好に保っておくことが重要です。

またせっかく良い業者を見つけても、しつこく交渉した結果、工事を断られる可能性もあります

外壁塗装では外壁の状態や事前調査を行い、外壁の劣化状況に応じた必要な金額の見積もりを出しています。

優良な会社は見積もりの時点で適正価格を提示しているため、どれだけしつこく交渉しても同じ工事内容で大幅な値引きは難しいです。

塗装の質が落ちる

値段を重視するあまり、必要な工事まで省かないように注意が必要です。

外壁塗装は家の外観を長く綺麗に保つという役割だけではなく、家全体の保護の役割も果たしています

雨や風、紫外線などのダメージを表面で食い止め、ひび割れや外壁材への水の侵入を防ぎます。

上述の通り、業者は外壁の状態を入念にチェックしたうえで、現在の家の劣化状況で適切な塗料や足場規模を考慮して見積もりを出しています。

そのため、値段を安くするために交渉した結果、必要な工事を省いたりやむやみに塗料の使用量を減らしたりすることで、外壁の仕上がりが悪い影響を及ぼす可能性があります。いくら総費用を下げたくとも、必要な工事を省かないようにご注意ください

一般の方が担当者の説明なしには必要な工事を判断することは困難です。提示された各種資料を参考に、わからないことは業者に質問し、各工事内容の説明をしっかりと受けるようにしましょう。

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

値引き交渉以外で外壁塗装のコストを下げる方法

値引き交渉以外で費用を抑える方法としては、「コスパの良い塗料を使う」「キャンペーンを有効活用する」「屋根の塗装を同時に行う」の3点があります。

以下では値引き交渉以外で外壁塗装のコストを下げる方法について解説します。

コスパの良い塗料を使う

コスパの良い塗料を使うことで外壁塗装のコストを下げられる可能性があります。 塗料には種類によって様々な特徴があります。また配合や成分を開発・調整し、耐久年数に優れ、15年以上劣化が進みにくい塗料、ひび割れなどが起きても水漏れを防ぐ塗料など、メーカーによっても多種多様な商品が開発・販売されています。

そのため、事前に塗料の種類や商品を把握し、低価格で十分な性能を持った塗料を使えば、コストを削減できる可能性があります。

例えば、無機塗料の相場価格は1缶当たり50,000~120,000円程度ですが、アクリル塗料の相場価格は1缶当たり5,000~15,000円程度です。

一般的な2階建ての住宅の塗装には2缶から4缶が必要だとされているため、この場合にはアクリル塗料に変更するだけで大幅な費用の削減につながります。

ただし、業者は家の使用予定年数に応じて、適切な塗料を提案しています。塗料価格を安く、グレードを下げることで、結果的に早く塗り直す必要も出てくるため、十分な注意が必要です。そのため、塗料の種類については、業者にしっかりと相談を行った上で行いましょう

キャンペーンを有効活用する

2つ目の方法は、キャンペーンを利用することです。

外壁塗装を行う会社の中には、閑散期などのタイミングを狙ってお得なキャンペーンを実施している会社があります。キャンペーンの内容によっては、大幅にコストを削減して工事を行える場合もあるので非常におすすめです。

基本的には会社のホームページやチラシなどで告知されるケースが多いので、見逃さないようにチェックしておきましょう。

屋根の塗装を同時に行う

外壁と同じく、屋根も定期的に塗装を行う必要があります。

特に屋根は雨風の影響を直接受けやすい場所で、劣化も進みやすくなっています。

なお、外壁同様、業者は屋根の塗装でも足場を組んでから作業を行います。塗装工事には足場の建設にかかる費用も含まれており、外壁と屋根を別々の期間で実施することで、その都度足場代もかかってきます

通常、外壁塗装を行う業者は屋根の塗装にも対応しています。

そのため、外壁と屋根の塗装を一度に済ませてしまうことで、足場代を値引きすることができます。事前調査の際、外壁だけでなく、屋根の劣化状況についてもチェックしてもらい、見積もりを依頼すると良いでしょう。

屋根塗装の相場について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根塗装の相場はいくら?坪数ごとの目安額、外壁と一緒の場合の金額」

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

外壁塗装では値引きを重要視し過ぎないように注意

外壁塗装は事前に知識や情報を把握しておくことで、費用を値引きできる可能性が高まります。ただし、行き過ぎた交渉は業者との関係を悪化させる原因にもなります。

外壁塗装では業者の関係も重要になるので、値引き交渉はほどほどに抑え、工事内容にも着目しましょう。

外壁塗装を依頼する会社選びにお困りの方は、リフォームのお役立ちサイト「ヌリカエ」を利用するのがおすすめです。「ヌリカエ」を使えば、簡単な申し込みをするだけで最大4社の施工業者を紹介してもらえるので、それぞれを比較して自分のニーズに合う会社を見つけられます。無料相談も行っているので、興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。
外壁塗装 あなたの地域の相場は?
TOPへカエル