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トタン屋根とは?各種類の比較からおすすめ商品をランキング形式で紹介!

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日本中の住宅で活躍していたトタン屋根。

本記事では「小屋をトタン屋根にしたい」といった方や、お住まいのトタン屋根が古くなってきた方に向けてトタン屋根の種類や種類別のおすすめ商品、構造などについて詳しく解説しています。

修理費用と修理手順も画像付きでご紹介していますので、ご自宅のトタン屋根の修理の参考になれば幸いです。

本記事のポイント

トタン屋根には4種類ある
・トタン屋根は断熱性などは優れていない
・トタン屋根の構造は縦葺き
・葺き替える素材は、同等価格で性能の良い「ガルバリウム鋼板」へ

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外壁劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

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監修者:外壁劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

目次

トタン屋根とは?

トタン屋根

出典:色彩デザイン

「トタン」とは、薄い鉄板に亜鉛メッキを施した板状の資材です。

トタン屋根とは、トタン板を使用して作られた屋根のことで、住宅のほか倉庫や工場にも使われています。

雪がすべり落ちやすい、耐震性が高いなどの魅力がある一方、より耐久性が高くサビにくい屋根材の登場によって、トタン屋根の建物は減少傾向にあります

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トタン屋根の種類

トタン屋根といえば、波打った青い鉄板の屋根を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、それとはまったく違う外見をしたトタン屋根も少なくありません。

トタン屋根には主に「波板トタン」「瓦棒トタン」「折板トタン」、そして「ポリカ屋根」の4種類あります。

屋根選びで後悔しないためには、初期費用だけでなく、素材の特性、耐久性、メンテナンスの手間、そして日々の快適性まで考慮することが大切です。

以下の比較表では、それぞれの「素材」が持つ基本的な違いから、「メリット・デメリット」、「主な用途」、「メンテナンスのポイント」、さらには住み心地に直結する「断熱性・遮音性」まで、気になる情報を一覧にまとめました。各屋根材の強みと弱点を把握し、ご自宅に最適な選択をするためにお役立てください。

比較項目波板トタン屋根瓦棒トタン屋根折板トタン屋根プラスチックトタン (ポリカ屋根)
主な素材亜鉛めっき鋼板 (波型加工)亜鉛めっき鋼板 +心木(木材)亜鉛めっき鋼板 (大型折り曲げ加工)ポリカーボネート樹脂
主な特徴軽量、高強度(加工による)、安価、入手しやすい高い排水性、一枚が大きい、緩勾配対応非常に丈夫、大スパン対応、下地不要な場合あり非常に高い耐衝撃性、軽量、加工容易、透明性(光を通す)
メリット例コストパフォーマンスが良い DIYにも使われる雨漏りに強い構造 施工効率が良い場合がある大規模建築物向き 穴が開きにくい割れにくい 明るさを確保できる DIY向き
デメリット例メーカーで形状差 伸縮する サビやすい 断熱・遮音性低い心木の腐食リスク やや重い サビ・断熱・遮音性の問題は同様施工に重機必要の場合あり 断熱性低い 住宅向きではない擦り傷つきやすい 薬品に弱い 金属より耐久性が劣る場合あり
主な用途住宅、小屋、物置、自転車置き場など住宅(特に緩勾配屋根)工場、倉庫、体育館、カーポート(大型)カーポート、テラス、ベランダ、温室、サンルーム、明かり採り
メンテナンス 注意点定期的な塗装、サビの確認心木の点検、金属部分の塗装、サビの確認金属部分の塗装、サビの確認基本的に水洗い、薬品使用不可、傷の確認
断熱性低い低い非常に低い (下地なしの場合)素材自体に断熱性は低い(空気層で多少緩和)
遮音性低い (雨音が響く)低い (雨音が響く)低い (雨音が響く)金属よりは響きにくいが、高いとは言えない

波板トタン屋根

波板トタン屋根

波型に加工されたトタン板で作られた屋根です。波の間隔には大小の2種類があります。

波型に加工する理由は薄い鉄板の強度不足を補うためです。

一般的な「トタン屋根」のイメージは、この波板トタン屋根かと思います。

波板トタンのメリット

波板トタンのメリットは下記の通りです。

波板トタンのメリット

軽量な割に強度が高い
手に入りやすい
他のトタンと比較すると安価

波板トタンは古くから広く普及しているトタンとなります。その主な理由には、軽量かつ強度高いというメリットです。

表面をギザギザにすることで、薄い素材でも一定の強度を保つことが可能になっています。

また、農作業の小屋など物置の屋根としても広く使われていることからホームセンターでも購入可能です。どこのホームセンターでも、資材コーナーにいけば波板トタンを置いているはずです。

波板トタンは価格が比較的安いこともメリットです。軽量かつ丈夫で価格も安めという、コストパフォーマンスに優れたトタンといえます。

波板トタンのデメリット

多くのメリットがある波板トタンですが、デメリットもあります。

波板トタンのデメリット

波の形状がメーカーによって異なる
伸び縮みする

波板トタンはあらゆるメーカーが開発していますが、その規格は統一されていません。そのため、各メーカーごとに形がまちまちなのです。

また、環境によって伸び縮みするという特性があります。そのため「既存のトタン屋根に合わせたい」と考えている方は扱い方に注意してください。

瓦棒トタン屋根

瓦棒葺きトタン屋根

屋根が下る向きに合わせて、等間隔に線が走っているトタン屋根です。この線の中には木(芯木)がわたされており、施工時はここにひっかけるようにしてトタン板を葺いてます。

雨漏りに強いため、日本瓦やスレートの屋根よりも緩やかな勾配の屋根が作れるメリットがあります。

瓦棒トタンのメリット

瓦棒トタンのメリットは下記の通りです。

瓦棒トタンのメリット

排水性が高い
一つあたりが大きい

瓦棒トタンは芯木によって区切られている部分が広いため、一度に大量の雨水を流すことができます。排水性という観点では、今回ご紹介するトタンのなかでもピカイチです。

また、一つあたりが大きく売られているため、そのまま屋根に貼り付けられるという点もメリットとなります。

瓦棒トタンのデメリット

瓦棒トタンのデメリット

中にある木材が腐食する
波板に比べて重い

瓦棒トタンは、中に木材が入っています。木材は年月が経つにつれて水分を吸収し、最終的には腐食してしまうものです。

木材が腐食すると錆びの発生や雨漏りの原因になるなど、様々なトラブルが起こります。

波板トタンや続いてご紹介する折板トタンやプラスチックトタンは木材を使っていないため、その腐食によるトラブルの心配がありません。

また、他のトタン屋根に比べて重い点もデメリットになります。木材が入っているため重量が増し、張り替えをするときなどに「扱いにくい」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

折板トタン屋根

折板トタン屋根

波型トタン屋根よりも鉄板を大きく折り曲げたトタン屋根です。上の瓦棒葺きトタン屋根よりも、さらに勾配のない屋根に使うことができるのが特徴となります。

住居よりも、工場や倉庫、体育館などの大きな施設の屋根に使われることが多い種類です。

折板トタンのメリット

折板トタンのメリットには、以下のようなものがあります。

折板トタンのメリット

他のトタンよりも丈夫
施工費用が安い

大きな建物に使用される折板トタンは、一枚が非常に大きくなります。そのため、人力で持ち上げて屋根に張ることはできません

通常はクレーンで持ち上げて施工します。そのため、建物周りに大型車が入れるスペースがないと施工が難しくなる点に注意が必要です。

また、折板トタンの屋根には下地がないため、屋根と室内の間に空気層できず屋外の気温の影響を強く受けます。屋内作業が多くなるのであれば、断熱材の導入などを検討するようにしましょう。

プラスチックのトタン屋根

プラスチックのトタン屋根

この記事をご覧になっている方のなかには、プラスチックのような透明のトタンを見たことがある方もいるのではないでしょうか。

実はこそのトタン屋根、プラスチックの一種である「ポリカーボネート」という素材でできており、厳密にはトタンではありませんそもそもトタン屋根とは「薄い金属の屋根」を指しているため、金属ではないトタンはトタンとは呼ばないのです。

ポリカーボネートの屋根は略して「ポリカ屋根」と呼ばれます。

プラスチックのトタン(ポリカ屋根)のメリット

ポリカーボネートの屋根は、金属のトタンと比べて優れたメリットがあります。

プラスチックトタン(ポリカ屋根)のメリット

耐衝撃性が高い
好きな形や大きさに加工しやすい
太陽光を遮らない

ポリカーボネート自体は薄くて軽い素材ですが、耐衝撃に優れています。穴が開くことや割れる危険性が少なく、屋根材としても優秀なのです。

薄くて軽いという特徴は、加工がしやすいということになります。特に、DIYを考えている方にとって扱いやすいという点は大きなメリットです。

また、無色透明であることから太陽光が室内まで届きます。そのため、最近では栽培用の温室の屋根に採用されるケースもあります。

プラスチックのトタン(ポリカ屋根)のデメリット

屋根材としてメリットの多いポリカ屋根ですが、デメリットもあります。

プラスチックトタン(ポリカ屋根)のデメリット

擦り傷が付きやすい
薬品への耐性が弱い

ポリカーボネートは衝撃には強いですが、擦り傷には弱いです。擦り傷がつくと曇ったようになってしまい本来の透明性が弱まる可能性があるでしょう。

また、アルコールやシンナーなどの溶剤系薬品に弱いため注意してください。誤って薬品をこぼすと、こぼした箇所が割れたり、反りが発生する可能性があります。

ポリカ屋根のメンテナンスは、基本的に水洗いのみで問題ありません。

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トタン屋根の寿命と劣化症状、メンテナンスのタイミング

トタン屋根の寿命と劣化症状、メンテナンスのタイミングについて

トタン屋根の寿命は約15~35年とされています。

期間に幅がある理由は利用しているトタンの種類や使用している環境、メンテナンス状況によって大きく異なるためです。

トタン屋根の寿命を延ばすためには、定期的な点検や適切なタイミングのメンテナンスが必要不可欠になります。

たとえば定期的な点検を行い、早期に屋根の劣化症状を発見できれば、すぐに適切なメンテナンスが行えるので、トタン屋根の寿命は延ばせるでしょう。

トタン屋根は錆びが拡大しやすいという特徴があるため、最低でも10~15年に一度は屋根塗装のメンテナンスを行いましょう。

トタン屋根に起こる劣化症状

トタン屋根で発生する劣化症状には「色褪せ」「チョーキング」「錆び」「穴あき」などが挙げられます。

それぞれの劣化症状と最適なメンテナンス方法は、以下の表の通りです。

<トタン屋根に発生する劣化症状>

劣化症状イメージ症状メンテナンス方法
色褪せ紫外線や風雨の影響で、塗料の「顔料」が劣化し、色が薄くくすんで見える症状屋根塗装
チョーキング塗られていた塗料の表面が劣化して剝がれてしまい、外壁に付着する症状屋根塗装
錆び亜鉛メッキが剥がれて露出した鋼板が、風雨、紫外線によって腐食する症状屋根カバー工法 ※重度の場合:屋根葺き替え
穴あき亜鉛メッキ錆びて腐食が進行し、穴があいてしまう症状屋根葺き替え

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【種類別】トタン屋根のおすすめ商品ランキング

前章で解説した種類別に、トタン屋根のおすすめ商品をランキング形式で紹介していきます。

各種類でどのトタン屋根か迷った場合は、以下のランキングで紹介した商品をまずは検討してみるのがおすすめです。

波板トタンのおすすめ商品ランキング

波板トタンは、瓦棒などと並んで最も広く使われているトタンです。

そこでまずは、波板トタンでおすすめの5つの商品をご紹介します。

順位商品メーカー特徴価格(参考価格)用途
1
鋼板製カラー波板(青)
大和鋼業ベーシックな青色の波板トタン。幅広い用途に対応。丸波で使いやすい形状。10,998円~住宅・倉庫・小屋・ガレージ等の屋根材・壁材、店舗などの内装材・外装材・装飾材、獣害対策材、災害時復旧材など
2
亜鉛鉄板波板
大和鋼業昔ながらのトタン波板。獣害・災害対策にも使える定番品。亜鉛めっき素地でシンプルな見た目。18,678円~住宅・倉庫・小屋・ガレージ等の屋根材・壁材、店舗などの内装材・外装材・装飾材、獣害対策材、災害時復旧材など
3
鋼板製ガルバリウム波板
大和鋼業ガルバリウム鋼板製の波板。耐久性・耐食性に優れた素材。丸波形状で使い勝手◎。12,078円~住宅・倉庫・小屋・ガレージ等の屋根材・壁材、店舗などの内装材・外装材・装飾材、獣害対策材、災害時復旧材など
4
鋼板製ガルバリウム波板(角波)
大和鋼業角波タイプのガルバリウム波板。壁材として特におすすめ。丈夫でスタイリッシュな見た目。17,578円~住宅・倉庫・小屋・ガレージ等の屋根材・壁材、店舗などの内装材・外装材・装飾材、獣害対策材、災害時復旧材など
5
トタン板
久宝金属製作所あわせやすいシンプルの波板トタン。屋根・壁・装飾材として人気。磁石が付く。2,498円~トタン屋根など

※2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成

各波板トタンの特徴について詳しくご紹介していきます。

第1位:鋼板製カラー波板

画像出典:モノタロウ

幅広い用途に対応した、ベーシックなブルーの波板トタンです。

住宅や倉庫、小屋、ガレージなどの屋根材・壁材としてはもちろん、店舗の内外装や獣害・災害対策にも使用可能。丸波形状で扱いやすく、色味も汎用性が高いため、DIYにもおすすめの鋼板波板です。

第2位:亜鉛鉄板波板

画像出典:モノタロウ

トタン波板の中でも定番とされる、昔ながらのスタンダードモデルです。

シンプルな亜鉛めっき素地はどんな場所にもなじみ、屋根・壁から内外装、獣害対策まで幅広い用途に対応。軽量かつ加工もしやすく、DIYや補修用途にもぴったりな波板です。

第3位:鋼板製ガルバリウム波板

画像出典:モノタロウ

耐久性と耐食性を兼ね備えた、ガルバリウム鋼板製の丸波波板です。

素材そのままの風合いが特徴で、住宅や倉庫、災害時の復旧材など、長期間安心して使用したい場面に最適。ピッチや山数も扱いやすく、美観と機能性を両立した製品です。

第4位:鋼板製ガルバリウム波板

[reference url=”https://www.monotaro.com/g/04953842/#” target=“_blank”]画像出典:モノタロウ[/reference]

角波成型を施したガルバリウム鋼板製で、特に壁材としての使用に優れた製品です。

耐久性がありながらも、角波特有のシャープな見た目で外装や装飾材としても好まれます。機能性とデザイン性を両立させたい方におすすめです。

第5位:トタン板

画像出典:モノタロウ

シンプルであわせやすい波板トタンで、加工しやすく実用性を兼ね備えた一枚。

磁石が付くのが特徴で、利用者からも評価の高いトタン板です。住宅や小屋、ガレージの屋根・壁材としての使用と幅広く利用されています。

瓦棒トタンのおすすめ商品ランキング

瓦棒トタンのおすすめ商品ランキングは以下の通りです。

順位商品メーカー特徴価格(参考価格)適用下地
1
A号瓦棒葺
三晃金属工業株式会社瓦棒屋根の原点となる工法。高い水密性と耐火性を実現。1955年開発の歴史ある工法。6,200円~屋内外の木部・鉄部、コンクリート、プラスチック、フェンス、物置、アルミ、トタンなど
2
葺替瓦棒
株式会社 協和既存屋根を剥がさず施工できるカバー工法。瓦棒屋根改修のスタンダード製品。使用素材はGL鋼板など。屋内外の鉄部、アルミ、ステンレス、シャッター、物置、鉄骨、屋内の木部(床を除く)など
3
住宅用立葺き
株式会社カネブン働き巾418mm。加工最小寸法500mm。厚み0.35mm・0.4mm。モルタル、コンクリート、ALC、サイディングボード、押出成形セメント板など
4
ヨドルーフ瓦棒400
株式会社 淀工業半径5mまで対応できる美しいアール形状。ハゼ締め機不要で簡単施工。雨水侵入を防ぐキャップ構造。トタン屋根
5
KYワンタッチ瓦棒
吉田金属株式会社可変型の働き幅(320〜455mm)に対応。丸キャップ・角キャップ・R加工が選べる。風圧・水密検査済で安心。コンクリート、モルタル、窯業系サイディング、ALC、鉄、非鉄金属部、FRP、硬質塩ビなど

※2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成

各波板トタンの特徴について詳しくご紹介していきます。

第1位:A号瓦棒葺

画像出典:三晃金属工業株式会社

1955年に三晃金属工業が開発したA号瓦棒葺は、長尺屋根の原点ともいえる歴史あるものです。

面材・通し吊子・キャップの組み合わせと馳締により高い水密性を確保。現在でも最もポピュラーな工法として、多くの建物で使用されています。断熱材の有無で選べる仕様や、フッ素・ステンレスなど多彩な素材への対応も魅力です。

第2位:葺替瓦棒

画像出典:株式会社 協和

既存の屋根を剥がさずに施工できるカバー工法は、屋根リフォームにおいて最もスタンダードな瓦棒タイプとして多く使われています。

適正板厚は0.35~0.4mm、働き幅は364~455mmと対応範囲も広く、GL鋼板をはじめとしたさまざまな素材に対応。低勾配(5/100以上)にも使えるのが特長です。

第3位:住宅用立葺き 瓦棒葺

画像出典:株式会社カネブン

株式会社カネブンが提供する瓦棒屋根材は、働き幅418mm、最小加工寸法500mmのコンパクト設計で、現場ごとの自由度の高い対応が可能です。

使用されるカラーGL鋼板は0.35mmまたは0.4mm厚で、加工性と強度のバランスに優れています

第4位:ヨドルーフ瓦棒400

画像出典:株式会社 淀工業

優美なアールデザインに対応したこの瓦棒屋根材は、最大半径5mまでの曲線対応と簡単施工が特徴です。

ハゼ締め機を使わずに工期短縮が可能で、雨水侵入を防ぐキャップの密着嵌合設計も魅力のひとつ。標準でポリエチレンフォーム裏貼り材も備え、断熱性能にも優れています。

 第5位:KYワンタッチ瓦棒

画像出典:吉田金属株式会社

KYワンタッチ瓦棒は、可変幅(320〜455mm)に対応した高機能な屋根材で、R加工や丸・角キャップの選択も可能。

標準板厚は0.35~0.4mm、最低勾配15/100にも対応しています。さらに、 風圧や水密に関する独自の検査も行われており、安全性・耐候性にも優れた仕様です。

折板トタンのおすすめ商品ランキング

折板トタンのおすすめ商品ランキングは以下の通りです。

順位商品メーカー特徴価格(参考価格)適用下地
1
カーポート屋根材 88タイプ無塗装 厚み0.8mm 長さ6000mm
株式会社 精田建鉄工場・倉庫・ガレージ向けの屋根材。板厚0.8mmのしっかり仕様。働き幅600mm、成形板1.67mで1㎡をカバー。17,820円~工場・倉庫・ガレージ・などの屋根
2
ルーフデッキ折板W600 88タイプ 0.6ミリ
月星商事株式会社働き幅を広げたW600のエコノミー折板。作業効率を重視した設計。中型屋根から住宅まで幅広く対応。2,222円~工場・倉庫・ガレージ・などの屋根
3
カーポート屋根材 88タイプ 無塗装 厚み0.8mm 長さ3000mm (裏全面フォームエース4ミリ貼)
株式会社 精田建鉄カーポート・車庫向けの屋根材。働き幅600mmで施工効率アップ。厚さ0.8mmの高耐久仕様。10,230円~工場・倉庫・ガレージ・などの屋根
4
ルーフデッキ88型(2000mm)
千代田鋼鉄工業株式会社板厚0.6mm、働き幅600mmの定番屋根材。遮熱カラーガルバリウム鋼板を採用。長さ2000mm、色はブルー・ブラウン・グレー・シルバー。3,190円~工場・倉庫・ガレージ・などの屋根
5
カーポート屋根材 88タイプ 無塗装 厚み0.6mm 長さ6000mm
株式会社 精田建鉄工場・倉庫・ガレージに最適な屋根材。板厚0.6mm、働き幅600mm。1㎡あたり1.67mで施工。14,520円~工場・倉庫・ガレージ・などの屋根

※2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成

各折板屋根の特徴について詳しくご紹介していきます。

第1位:カーポート屋根材 88タイプ無塗装 厚み0.8mm 長さ6000mm

画像出典:建材ステーション

工場や倉庫、ガレージの屋根に適した屋根材で、板厚0.8mmと厚みのある仕様が特長です。

働き幅600mm、成形板1.67mで1㎡をカバーできるため施工性も良好。1枚6mあたりの重さは約35kgで、重量感のあるしっかりとした製品です。木材・鉄材の梁いずれにも対応できる柔軟な施工性も魅力です。

第2位:ルーフデッキ折板W600 88タイプ 0.6ミリ

画像出典:株式会社花島

W600タイプのエコノミー折板は、広い働き幅で作業効率の向上を図った定番の屋根材です。

倉庫や工場などの中型建築から、住宅の屋根にも対応する汎用性の高さが魅力の折板トタン屋根となります。

第3位:カーポート屋根材 88タイプ 無塗装 厚み0.8mm 長さ3000mm(裏全面フォームエース4ミリ貼)

画像出典:建材ステーション

カーポートや車庫の屋根材として使われるルーフデッキ88タイプは、働き幅600mm・板厚0.8mmの高耐久仕様で、実用性と施工性を両立した製品です。

素材には耐食性に優れたガルバリウム素地が採用されています。結露防止材付きで、雨天や寒暖差のある環境でも安心して使用できます。美観と機能を支えるスタンダードな屋根材です。

第4位:ルーフデッキ88型(2000mm)

画像出典:鉄太郎

倉庫や駐輪場にも多く使われる遮熱カラーGL製品です。

カラーはブルー・ブラウン・グレー・シルバーの4色展開で、見た目の調和も取りやすい設計となっています。塗装から成形まで一貫して自社で行っているため、品質にも自信があります。木材・鉄材どちらの梁にも対応しています。

第5位:カーポート屋根材 88タイプ無塗装 厚み0.6mm 長さ6000mm

画像出典:建材ステーション

工場や倉庫、ガレージなどに広く使われている屋根材で、厚さ0.6mmとバランスの取れたスペックが特徴です。

働き幅600mmで、成形板1.67mが1㎡をカバーできます。6mの1枚で約30kgと比較的軽量で、木材・鉄材どちらの梁にも施工可能です。定番ながら安心して使える一品です。

プラスチックトタンのおすすめ商品ランキング

プラスチックトタンのおすすめ商品ランキングは以下の通りです。

No商品メーカー特徴価格(参考価格)用途
1位
ポリカ波板
アイリスオーヤマ強度の高いポリカーボネート製。割れにくい素材で安心。波型断面の定番波板。19,778円~屋内外の屋根材や壁材
2位
軽量ポリカ波板
アイリスオーヤマポリカーボネート製の薄型・軽量タイプ。割れにくく寒暖差に強い。テラスやカーポートなどに最適。7,148円~屋内外のテラス、カーポート、雪囲い、エクステリアなど
3位
ポリカ波板 32波
タキロンシーアイ2kgの鐘を10mから落としても割れない(JIS K5702)。-40℃~120℃の広い温度対応。防火地域・準防火地域にも使用可。2,858円~屋内外の鉄部、アルミ、ステンレス、瓦、トタン、しっくい、モルタル、コンクリート、プラスチックなど
4位
ポリカ波板熱線カット 32波
タキロンシーアイ熱線カット率最大50%(クリア系は30%)。JIS規格準拠で高耐衝撃。-40℃〜120℃の耐熱・耐寒性。3,188円~テラス、カーポート、バルコニー、サンルーム、雪囲い、目隠し、住宅明かり採りなど
5位
波板(ポリカーボネート製・エンボス)
アイリスオーヤマエンボス加工で遮光性アップ。光を通さない仕様。屋根・壁材に最適。20,878円~屋内外の屋根材や壁材

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各プラスチックトタンの特徴について詳しくご紹介していきます。

第1位:ポリカ波板

画像出典:アイリスオーヤマ

割れにくさと高い強度が特長のポリカーボネート製波板です。

断面が波型で、屋根材や壁材として広く使われており、軽量かつ丈夫な素材で施工しやすい定番品です。

幅655mm、板厚0.7mmの10枚セットで、家庭用から業務用まで幅広く対応します。

第2位:軽量ポリカ波板

画像出典:アイリスオーヤマ

ポリカーボネート素材を採用した薄型・軽量タイプの波板です。寒暖差に強く割れにくい設計で、テラスやカーポート、雪囲いなどエクステリアに幅広く対応します。軽量なので施工も簡単、張替えの目安は約5年です。

第3位:ポリカ波板 32波

画像出典:モノタロウ

耐衝撃性に優れたポリカーボネート製波板です。JIS規格(K5702)に準拠し、極めて高い強度を誇るため、防火地域や寒冷地でも安心して使用可能です。屋根材や明かり採り、目隠しなどさまざまな用途に対応し、-40℃~120℃の幅広い温度帯に耐えます。

第4位:ポリカ波板熱線カット 32波

画像出典:モノタロウ

熱線を最大50%カットする高機能波板です。耐衝撃性や温度耐性も抜群で、JIS規格に基づいた設計により、防火地域や過酷な気候でも使用できる安心素材となっています。テラスやサンルームなど、多用途に適した信頼の一枚です。

第5位:波板(ポリカーボネート製・エンボス)

画像出典:アイリスオーヤマ

エンボス加工によって遮光性を高めたポリカーボネート製波板です。高い強度と割れにくさを兼ね備え、光を遮りたい場所での屋根材や壁材として最適な選択肢です。見た目もシックで、用途の幅が広がります。

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トタン屋根とほかの屋根材を比較

ここまでトタン屋根の種類や特徴について詳しく見てきましたが、実際に屋根材を選ぶ際には、他の選択肢と比較して選ぶ方が多いのではないでしょうか?

ここでは、トタン屋根と「スレート屋根」「ガルバリウム鋼板」の2つの代表的な屋根材と比較し、それぞれの違いを具体的に見ていきます。

まずは、それぞれの屋根材の主な特徴を一覧で比較してみましょう。

ここでは、屋根の判断基準としてメジャーな7つを取り上げます。

比較項目トタン屋根スレート屋根(コロニアルなど)ガルバリウム鋼板屋根
素材亜鉛めっき鋼板セメント+繊維Al-Zn合金めっき鋼板 (アルミニウム・亜鉛・シリコン)
参考価格 (施工込)/㎡4,500円~6,000円程度5,000円~8,000円程度 (普及品)6,000円~10,000円程度 (断熱材なし) 7,500円~12,000円程度 (断熱材一体型)
耐用年数(目安)10年~20年20年~30年25年~40年以上 (製品や環境による)
重量/㎡(目安)約4~5kg (非常に軽量)約17~21kg (比較的重い)約4~6kg (非常に軽量)
断熱性低い (熱を通しやすい)やや低い~中程度 (素材自体には期待薄)低い(単体の場合) 高い(断熱材一体型の場合、大幅に向上)
遮音性低い (雨音が響きやすい)中程度 (ある程度音を減衰)低い(単体の場合、雨音が響きやすい) 中~高い(断熱材一体型や制振加工で向上)
メンテナンス7~10年ごとの塗装推奨 サビの進行に特に注意が必要10~15年ごとの塗装推奨 ひび割れ・苔の発生に注意 状況によりカバー工法や葺き替え基本的にメンテナンスフリーに近いとされる 15~20年を目安に点検推奨 状況により洗浄や部分塗装 もらいサビに注意

※価格や耐用年数、重量は製品の種類、施工業者、立地条件、メンテナンス状況によって変動します。あくまで一般的な目安として参考にしてください。

素材の違い

トタン屋根スレート屋根(コロニアルなど)ガルバリウム鋼板屋根
瓦棒葺きトタン屋根スレート屋根の例ガルバリウム鋼板とは

トタン屋根は、主成分は亜鉛でめっきされた鉄板です。亜鉛が鉄より先に錆びることで鉄本体を守る「犠牲防食」という機能がありますが、めっき層が薄くなったり傷ついたりすると、そこから鉄のサビが急速に進行しやすいという弱点があります。

スレート屋根は、セメントと繊維材料を混ぜて薄い板状に加工したもので、表面は塗装で保護されています。金属ではないためサビることはありませんが、経年劣化や衝撃で割れたり、塗装が劣化すると水分を吸収して苔やカビが発生しやすくなります。

ガルバリウム鋼板屋根は、アルミニウム、亜鉛、シリコンの合金でめっきされた鋼板です。トタンの亜鉛めっきに比べ、アルミニウムの長期耐久性や不動態皮膜(自己修復機能を持つ保護膜)の効果が加わるため、格段にサビにくく、高い耐久性を持ちます。トタンの進化版とも言える素材です。

耐久性を重視する方はガルバリウム鋼板、多少もろくても安さを重視する方はトタン屋根、両方をまんべんなく取りたい方はスレート屋根を選ぶといいでしょう。

価格の違い

トタン屋根の価格では、下記のような違いがあります。ライフサイクルコスト(修理にかかる費用)と初期費用を合わせてもトタン屋根が最も安価ですが、修理が必要な周期も短いため手間を取れない方は他の屋根材を選ぶことが多いです。

屋根材別の価格差について

トタン屋根: 初期費用(材料費+施工費)は3つの屋根材の中で最も安価な傾向にあります。ただし、耐用年数が短く、7~10年程度での塗装メンテナンスが推奨されるため、長期的に見るとメンテナンスコストがかさむ可能性があります。
・スレート屋根: 初期費用はトタン屋根よりやや高めですが、ガルバリウム鋼板よりは安価な場合が多いです。こちらも10~15年程度での塗装メンテナンスが推奨されます。
・ガルバリウム鋼板屋根: 初期費用は3種の中で比較的高めになる傾向があります。しかし、耐用年数が長く、基本的にサビにくいため、適切な施工と環境であればメンテナンス頻度を大幅に抑えられます。結果として、ライフサイクルコスト(初期費用+メンテナンス費用)では有利になるケースが多く見られます。

耐用年数の違い

耐用年数で比較すると、ガルバリウム鋼板が25~40年と最も長いです。

トタン屋根は安価なところが魅力ですが、耐久性を最優先する場合には他の素材に軍配が上がります。葺き替えまでの期間が短いことを念頭に置く必要があります。

屋根材別の耐用年数について

・トタン屋根: 一般的に10年~20年程度とされています。こまめなメンテナンス(特に塗装)を行うことで寿命を延ばすことは可能ですが、他の2つの素材に比べると短い傾向にあります。
・スレート屋根: 20年~30年程度が目安です。塗装メンテナンスを怠ると劣化が早まり、耐用年数が短くなることがあります。
・ガルバリウム鋼板屋根: 25年~40年以上と非常に長持ちします。中にはメーカーが30年以上の長期保証を付けている製品もあります

重さと耐震性の違い

屋根の重さは、地震時の建物の揺れに大きく影響するため近年注目される方が多いです。。屋根が軽いほど建物の重心が低くなり、揺れが小さくなる傾向があります。

重さの面では、軽量性はトタン屋根の明確な強みです。建物への負担を軽減したい場合に適しています。

屋根材別の重さと耐震性の違い

トタン屋根: 1㎡あたり約4~5kgと非常に軽量です。これは耐震性の観点からは大きなメリットと言えます。特に古い木造住宅の耐震改修で屋根を軽量化する際に選択肢の一つとなります。
・スレート屋根: 1㎡あたり約17~21kgと、トタンやガルバリウム鋼板の約4~5倍の重さがあります。日本瓦(約40~50kg/㎡)よりは軽いものの、金属屋根材と比較すると重い部類に入ります。
・ガルバリウム鋼板屋根: トタン屋根と同様に1㎡あたり約4~6kgと非常に軽量で、耐震性向上に貢献します

断熱性 / 遮音性

夏の暑さや冬の寒さ、そして雨音などの騒音は、屋根材の断熱性や遮音性に大きく左右されます。

屋根材別の断熱性/遮音性の違い

・トタン屋根: 薄い金属板であるため、熱を通しやすく断熱性は低いです。夏場は太陽熱で小屋裏が高温になりやすく、室温上昇の原因となります。また、雨音も直接響きやすく、遮音性も低いと言わざるを得ません。
・スレート屋根: 素材自体にある程度の厚みがあるため、トタン屋根よりは熱の伝わりや音の響きを多少和らげますが、断熱性・遮音性ともに高いとは言えません。
・ガルバリウム鋼板屋根
単体の場合: トタン屋根と同様に薄い金属板であるため、断熱性・遮音性は低いです。
断熱材一体型の場合: 近年主流となっているのが、裏面にポリウレタンフォームなどの断熱材が一体となった製品です。これにより断熱性が劇的に向上し、夏涼しく冬暖かい住環境に貢献します。また、断熱材が音を吸収・緩衝するため、遮音性も大幅に改善されます。

トタン屋根は、断熱性や遮音性を重視する場合適さないと考えられることが多いです。快適な室内環境を求めるのであれば、屋根裏での断熱工事を別途行うか、断熱材一体型のガルバリウム鋼板など他の選択肢を検討する必要があります。

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※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

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トタン屋根のメリット

トタン屋根のメリット

トタン屋根のメリットとしては、以下の3つが主に挙げられます。

  1. 軽量で耐震性に優れている
  2. 材料費や施工費が安い
  3. 凍害に強い

軽量で耐震性に優れている

トタン屋根はほかの屋根材と比較しても非常に軽量なのが特徴です。

軽量であるということは、建物へかける負荷も少なくなることに加え、地震が発生した際の揺れの軽減にもつながります。

地震の揺れは建物重さに比例するため、重量があればあるほど建物が受ける揺れの大きさも大きくなります。

軽量のトタン屋根を利用すれば、耐震性の高い建物へと変貌 できます。

材料費や施工費が安い

トタン屋根は材料費が安いことに加え、軽量で施工しやすい屋根材のため、施工費も安く抑えられます

たとえばトタン屋根の㎡あたりの単価相場は4,500~6,000円程度ですが、ガルバリウム鋼板だと6,000円以上はかかってきます。

費用を抑えた屋根材にしたい人で、トタン屋根の機能で十分なのであれば、コストを抑えて施工が可能です。

凍害に強い

トタン屋根は凍害に強く、ほとんど影響を受けないのが特徴です、

そのため寒冷地ではトタン屋根は広く利用されており、地域によっては瓦やスレート屋根よりも多いことも少なくありません。

また、雪が屋根に積もっても問題ないことも広く使われている理由です。

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トタン屋根のデメリット

トタン屋根のデメリット

トタン屋根にもデメリットがあり、次の3つが主に挙げられます。

  1. 遮音性が低く雨や風の音がうるさい
  2. 耐熱性が低い
  3. 錆が発生しやすい

遮音性が低く雨や風の音がうるさい

トタン屋根は金属の板になるため、雨や風の音が反響しやすく、人によってはストレスを感じてしまいます

たとえば雨が屋根にあたるとザーザーという音が、ほかの屋根材よりも室内に響いてしまい、台風などの暴風雨になると騒音はより一層大きくなってしまいます

こうしたデメリットを解消するために、屋根裏に吸音材を施工したりしますが、静かな環境で暮らしたい人は向いていないでしょう。

耐熱性が低い

トタン屋根は耐熱性も優れてはいません。

屋外の環境がダイレクトで室内に伝わりやすく、夏は暑く、冬は寒い状況になりやすい屋根材です。

耐火性が低いことで、室内の環境を適切にするためには冷暖房設備が必須となり、結果として光熱費がかかってしまうことも少なくありません

遮熱シートを引くなどの対策もありますが、効果は限定的となっています。

錆が発生しやすい

トタン屋根は表面のめっきがはがれやすく、はがれた部分が錆が発生しやすい屋根材でもあります。

錆の劣化症状が進んでしまうと、トタン屋根を修復するために大規模なメンテナンスが必要になり、費用も高額になってしまいます。

トタン屋根を施工する際は、錆が発生しやすい屋根材であることを十分に理解し、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。

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【図解】トタン屋根の構造

トタン屋根の修理や張り替えを検討している方は、トタン屋根の基本構造を理解しておくのがおすすめです。

本章ではトタン屋根の構造について、図解や写真を交えて解説します。

トタン屋根の断面図

トタン屋根の断面図

トタン屋根として最も多い「瓦棒トタン屋根」の断面図は下記のようになっています。

野地板と呼ばれる屋根の下地の上に防水シートがあり、その上にトタンが貼られているという構造が一般的です。農作業用の小屋など、簡易的な建物の場合は屋根の支柱に直接トタンが貼られているケースもあります。

トタンの劣化が酷い場合は、屋根を剥がすことに加え防水シートと野地板の確認も必要です。劣化度合いよっては、防水シートと野地板の修理も必要になります。

葺き方は縦葺き

屋根の噴き方には、縦葺きと横葺きの2種類があります。トタン屋根はほとんどの場合で縦葺きです。

トタン屋根の主流である瓦棒は芯木が縦になっているため、横に葺くと雨水やゴミや溜まりやすくなってしまいます。なお、一般住宅における屋根の葺き方の主流は横葺きです。

【縦葺きの屋根(トタン屋根)】
トタン屋根
画像出典:株式会社福田総業

【横葺きの屋根(ガルバリウム鋼板)】

パラペットがあるケースも

パラペットとは、屋根を囲むようにある壁のことです。下記のような屋根がパラペット構造を持つ屋根となります。

【パラペット構造を持つトタン屋根】

パラペット構造を持つトタン屋根 変更なし: 画像出典:屋根無料見積.com

パラペットは外壁に雨水が流れるのを防ぐためや、落下防止のために設けられることがあります。しかし、屋根とパラペットの間に雨水が溜まりやすいことから、屋根がさびやすく雨漏りの原因になりやすいです。トタン屋根は錆びやすいため、パラペットがある場合は高確率で雨漏りにつながるでしょう。

修理も通常のトタン屋根を異なるため、ご自分で直そうとせず屋根修理業者に依頼するのが得策です。

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[text style=”15″ extra-class=”u-txt–strong”]トタン屋根を葺き替えやカバー工法で工事したい場合は、必ず「板金業者」に依頼[/text]

トタン屋根の修理業者は「板金業者」が最適

屋根は、屋根材の種類によって、修理可能な業者に違いがあります。

トタン屋根を葺き替えやカバー工法で工事したい場合は、必ず「板金業者」に依頼しましょう。

新しい屋根をガルバリウム鋼板の屋根にする場合、トタン屋根にする場合ともに、板金業者が最適な依頼先です。

なお、トタン屋根の塗装の場合は「塗装施工店」に依頼してください。

業者依頼でもDIYよりオトクに塗装する方法

「トタン屋根くらいなら自分で修復できそう」「業者に高い費用を払いたくない」とお考えの方も多いでしょう。
たしかに一見すると、業者での施工費はDIYより高く感じます。

[text style=”15″ extra-class=”u-txt–strong”]しかし、長期的に考えると、DIYよりも業者の方が費用対効果は高いです。
さらに、業者に依頼をする際、助成金や火災保険金が使えば、相場よりも20万円以上も安く工事ができる可能性があります。[/text] [hx level=”3″]安くて高品質な修理を受けたいなら「相見積もり」を[/hx]

数多くのリフォーム工事・修理工事のお手伝いをしてきた私達から、最後に1点、お伝えしたいことがあります。

それは、トタンに限らず屋根の工事は「相見積もりをとる前に決断をしないほうが無難」ということです。

3社ほどの業者から相見積もりをとることで、以下のようなメリットがあります。

価格が比較できる、適正金額も見えてくる
説明のわかりやすさなどで、腕や信頼性が比べられる
感じの悪い業者にあたっても、別の候補に頼めばよい

というメリットがあります。

とくに、業者によって値段がバラバラなことが多い屋根修理をご検討中の場合、1社だけとやりとりをして決めてしまうのはややリスキーと考えられます。

「そんなにたくさんの業者に心当たりがない…」という方は、よろしければこのページの相場チェックから、相見積もりの照会をぜひご利用ください。
当サービスを経由して相見積もりをしていただいた方へのサービスとして、業者へのキャンセル連絡が必要な場合に、お客様にかわって当社が連絡をお引き受けいたします。

以上、本記事があなたのご自宅の陸屋根防水の検討に役立てば大変幸いです。

参考書籍・画像引用元ウェブサイト
▼参考書籍
小林敏勝『わかる! 使える! 塗料入門』(日刊工業新聞社 2018)
平野八州夫『住まいのリフォーム 外壁塗り替え塗装入門』(慧文社 2008)
建築工事研究会『積算資料ポケット版 住宅建築編 2019年度版』(一般社団法人経済調査会 2019)
建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2019年度版』(一般社団法人経済調査会 2019)

▼専門家(ヒアリング)
株式会社POD 代表 長谷川佳広 氏

▼画像引用元
川崎水漏れ・雨漏り修理センター
カプライリフォーム
DIY(日曜大工,園芸)を楽しもう!
(株)みすず
ウツノミヤ板金工業所

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