フッ素塗料価格は?代表的な商品単価を紹介!

  • 【更新日】2025-07-14
塗料の缶と刷毛

フッ素塗料は、外壁や屋根に使われる塗料のなかでも高グレードですが、その分価格も高めという特徴があります。

そのため「フッ素塗料を使うか迷っているけど実際どのくらいかかる?」「フッ素塗料での見積もりは妥当?」といった不安などがある方は多いのではないでしょうか。

そこで本章ではフッ素塗料の価格について、その市場動向や商品価格などについて詳しくご紹介しています。

「フッ素塗料の基本」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「フッ素塗料の特徴、費用対効果は? 高価でも「屋根」と「雨どい」にはフッ素が効く!」

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日本国内のフッ素塗料の市場動向

フッ素は耐久性や耐候性に優れた素材で私たちの生活のあらゆる場面で使われています。塗装で用いられるフッ素塗料は、現在市販されている建築用塗料の中でも耐用年数と汚れにくさに優れているといわれています。

フッ素塗料の市場動向は、国内の塗料市場では機能性塗料(フッ素塗料を含む)が全体の約4割を占めていて、その人気の高さが伺えます。2021年では2016年の5%増の3,029億円が予想され、今後、国内の塗料市場は機能性塗料の割合が高くなっていくことが期待されています。

参考:機能性塗料の国内市場と塗料の世界市場を調査|富士経済グループ

「フッ素塗料のメーカー」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「フッ素塗料メーカーのおすすめ8選|それぞれの会社の特徴や選び方を紹介」

フッ素塗料価格についての詳細5つ

フッ素塗料が高性能で人気が高いということはわかりましたが、そこで気になってくるのが価格です。次は、フッ素塗料の価格について他の塗料との比較や具体例などもあげながら、分野別に紹介していきます。

1:フッ素塗料本体の価格相場

フッ素塗料本体の価格は1平方メートルあたり3,800円~4,800円です。その他の塗料が1,400円~3,000円前後であるのと比べるとかなり高額になっていますが、その機能性と耐久性を求めるなら相応の価格となっています。

2:フッ素塗料を使用した工事費の価格相場

フッ素塗料の工事費は100万~150万円ほどで、1回の工事費は高額になっています。

しかし同年数あたりで見ると、他の樹脂塗料と比べて耐用年数が長いためコストパフォーマンスが良くなっています。高価な塗料は1回の工事費だと高く見えますが、そのぶん長持ちするためトータルで見ると費用を抑えることができるでしょう。

3:外壁塗装のみの価格相場

一般的な2階建て住宅の外壁塗装の費用は、80万~150万円となっています。しかし、これはあくまで目安の数値です。正確な費用を知りたい場合は「塗料代」「工事単価(人件費)」「足場代」の3つの価格をもとにして考えます。

フッ素塗料の外壁塗装は耐久年数15年~で1缶4万~10万円になります。これに足場代と人件費を足したものがおおよその費用となります。

「外壁塗装の費用相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の費用相場を都道府県・坪数別に紹介!計算方法と安くする方法についても解説」

4:屋根塗装のみの価格相場

屋根塗装の費用も外壁塗装の費用と同じように考えます。屋根塗装に使われるフッ素塗料は耐用年数12~15年で1平方メートル3,800円~4,800円です。これに先ほどと同じように足場代と人件費を足したものがおおよその費用となります。

「屋根塗装の費用相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根塗料の価格・単価相場まとめ|使う塗料や家の坪数で塗装費用はどのくらい変わる?」

5:坪数別から見る価格相場

フッ素塗料では、30坪で70万~110万円になっています。1番安価なアクリル塗料が30坪で40万~70万円、高価な光触媒塗料が90万~140万で、その中間に位置するフッ素塗料は、値段と機能性が割に合っている選びやすい塗料といえます。

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代表的なフッ素塗料の商品価格

フッ素塗料はシリコン塗料やラジカル塗料などと比較して高価なため、見積もり金額が相場よりも高くなる可能性があります。そのため、金額面で納得の上塗装をするためにはフッ素塗料自体の価格をチェックするとよいでしょう。

本章では、国内大手の塗料メーカー3社が開発・販売している6種類のフッ素塗料とその価格についてご紹介します。

なお、価格は2025年6月時点における「ヌリカエ」のデスクリサーチに基づいて作成しております。

商品名 メーカー 価格の目安
ファイン4Fセラミック
ファイン4Fセラミック
日本ペイント 3,600円~5,230円/㎡
1液ファインフッ素UV
1液ファインフッソUV
日本ペイント 5,140円/㎡
セラMフッソ
セラMフッソ
関西ペイント 3,630円~4,200円/㎡
アレスクール水性F
アレスクール水性F
関西ペイント 4,300円/㎡
クリーンマイルドフッソ
クリーンマイルドフッソ
エスケー化研 3,500円/㎡
水性セラタイトF
水性セラタイトF
エスケー化研 3,250円/㎡

データ出典:2025年6月時点における各メーカーのホームページ等より

それぞれの商品について詳しくご紹介していきます。

「日本ペイント」ファイン4Fセラミック

ファイン4Fセラミック

画像出典:日本ペイント

「ファイン4Fセラミック」は、非常に優れた耐候性を持つフッ素樹脂塗料です。価格の目安は3,600円~5,230円/㎡となります。

塗膜表面が水になじみやすい親水性のため、雨が降るたびに汚れを洗い流すセルフクリーニング機能もつことが特徴です。透湿性にも優れ、幅広い下地に対応できます。

「日本ペイント」1液ファインフッソUV

1液ファインフッ素UV

画像出典:日本ペイント

「1液ファインフッソUV」は、2液タイプの性能を1液で実現したフッ素塗料です。価格の目安は5,140円/㎡となります。

硬化剤の計量や混合が不要なため、品質が安定しコストパフォーマンスに優れる塗料言えるでしょう。作業性と耐久性、そして美しい外観を両立させたい方に最適な塗料です。

「関西ペイント」セラMフッソ

セラMフッソ

画像出典:関西ペイント

「セラMフッソ」は、高い耐久性と汚れにくさを両立した信頼性の高い塗料です。価格の目安は3,630円~4,200円/㎡となります。

刺激臭の少ない塗料用シンナーで希釈できるため、溶剤系塗料でありながら刺激臭が少ないのも魅力です。塗装作業性も良く実績のあるフッ素塗料となります。

「関西ペイント」アレスクール水性F

アレスクール水性F

画像出典:関西ペイント

「アレスクール水性F」は、遮熱性能を持つフッ素塗料です。価格の目安は4,300円/㎡となります。

温度上昇の原因となる太陽の赤外線を効率よく反射し建材の温度上昇を抑えるため、建材の劣化するスピードを抑制可能です。水性1液タイプで臭いも少なく扱いやすい塗料となります。

「エスケー化研」クリーンマイルドフッソ

クリーンマイルドフッソ

画像出典:エスケー化研

「クリーンマイルドフッソ」は、特に「汚れにくさ」を追求したフッ素塗料です。価格の目安は3,500円/㎡となります。

セラミック複合技術により、従来塗料よりも超低汚染性を実現しています。都市部の交通量が多い場所や、汚れが気になる環境でも長期にわたり建物の美しさを維持します。

「エスケー化研」水性セラタイトF

水性セラタイトF

画像出典:エスケー化研

「水性セラタイトF」は、安全性と環境性能を極めた水性のフッ素塗料です。価格の目安は3,250円/㎡となります。

溶剤を使用しない水性タイプのため、臭いに敏感な方でも安心して作業可能です。汚れの付着を防ぐ「低帯電性」と、雨水で汚れを流す「親水性」の二つの効果で、長期な超低汚染性に期待できます。

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フッ素塗料のリフォーム事例

ここまでフッ素塗料のおおよその価格について見てきました。ここからは、フッ素塗料を使用したリフォームの例を具体的に紹介していきます。リフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

高級フッ素塗料での塗装の事例

4Fフッ素塗料はフッ素塗料の中でも耐久性に優れた塗料です。実際には20年ほど塗替えの必要がありません。さっそくこの4Fフッ素塗料を使った事例を紹介します。

今回は築11~15年の戸建て住宅の例を紹介します。リフォーム箇所はベランダと外壁で、価格は196万円で工期は2週間になります。外壁だけの値段は244平方メートルで87万円(単独工事の場合)、ベランダは20平方メートルで13万円になります。

外壁目地のコーキング打ち替え後にフッ素塗料塗装を行なった事例

コーキングとは目地材のことで隙間に詰め物をすることを指します。そしてコーキングの打ち替えとは古くなったコーキング材を全て取り外して新しいものに変えることで、耐用年数は7~15年です。

コーキング打ち替え後にフッ素塗料の塗装を行なった事例を紹介します。今回は築10年の戸建て住宅でリフォーム箇所は目地コーキング、屋根、外壁、付帯部です。コーキング打ち替え後に4Fフッ素塗料を使った塗装した全体の費用は、約115万円で工期は約2週間です。

リナビス
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フッ素塗料を使用したリフォームを行なう際のポイント

それなりのお金と時間がかかるリフォームは、トラブルなくスムーズに進めたい方も多いでしょう。そこで、フッ素塗料を使用したリフォームする上での注意点やポイントを2つほど紹介します。

依頼業者の実績を確認する

フッ素塗料を使用したリフォームを依頼するときに重要となってくるのが業者の実績です。業者によっては悪徳なところもあり、よく知られていない専門的な言葉を使って依頼人を騙す事例もあるといわれています。

例えばセラミックという言葉です。セラミックと聞くと高級感がありいいものをイメージしますが、それを利用して高額請求する業者がいます。

また、オリジナル商品も信用しない方がいいでしょう。業者によっては安価なものをオリジナル商品という代名詞を使って依頼人を騙す可能性もあります。

依頼する前に、依頼業者が今まで受注してきた実績を確認し、信憑性を確かめておきましょう。

複数の塗装業者に見積もりを依頼する

フッ素塗料のリフォームでは複数の塗装業者に見積もりを依頼しましょう。

1つの業者に依頼しただけではその価格が適正なのか分からないため、複数の業者に見積もりを依頼し多くの情報を得ることで、自分に合った業者を見つけられるでしょう。

「全国の優良塗装業者」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装で失敗しない!全国の優良塗装業者リストと業者の見極め方まとめ」

フッ素塗料価格を参考にしてリフォームしよう

ここまで、フッ素塗料の価格相場やリフォーム事例について紹介してきました。戸建ての家を持つ人にとってリフォームは身近な問題です。実際にリフォームするときのために、フッ素塗料の価格相場についても把握しておきましょう。

こちらの記事をふまえたうえで、外壁塗装の塗料の基礎知識から知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【2022年最新】外壁塗装の塗料6種類の特徴・価格は?選び方と人気塗料ランキングも紹介」