雪害による影響は外壁だけでなく怪我や事故の恐れも?原因と補修にかかる費用

  • 【更新日】2022-04-05
雪害による影響は外壁だけでなく怪我や事故の恐れも?原因と補修にかかる費用

雪害は交通や人への影響だけでなく、建物へも影響を与えます。特に外壁においては劣化が進む原因となるため、注意が必要です。本記事では雪害について、また雪害が外壁に与える影響と被害、雪害の対策方法についてご紹介します。雪害についてのポイントを抑えて、雪害の被害を最小限に抑えましょう。

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雪害とは

雪害とは雪の影響によって発生する災害や被害全般のことを言います。

雪崩を代表に、除雪作業中の事故、積雪による交通渋滞、路面凍結なども含まれます。以下では雪害による建物への影響、そして外壁に与える影響に焦点を当ててご紹介します。

雪害が建物に与える影響

雪害は建物全体にさまざまな影響や被害を及ぼします。積雪による庇などの破損、最悪の場合は建物そのものの倒壊にも繋がりかねません。

また屋根に積もった雪を除雪する際の転落事故や、積雪した雪が軒先から大量に落ちることによる雨樋やカーポート、バイクや自転車の破損なども考えられます。

このように雪害は除雪作業時の事故などの二次被害もリスクが高まるため注意が必要です。

雪害が外壁に与える影響

雪害では建物だけでなく、外壁そのものにも重大なダメージを与えます。まずあげられるのが外壁における物理的なダメージです。

積雪状態によっては固い積雪がぶつかり、外壁に穴やへこみができてしまう恐れもあります。

そしてもう一つは外壁の劣化スピードが早くなることです。外壁の防水機能などが低下した状態のまま積雪すると、劣化がかなり進んでしまう原因となります。積雪時は主に以下の流れで発生し、外壁の劣化が進みます。

  1. 経年劣化により、外壁の防水機能が低下
  2. 雪が降り積もることで、防水機能が低下している外壁内部に水分が侵入
  3. 外壁内部で水分が氷へと変化
  4. 水が氷となることで、結果的に体積が増え、外壁材が壊される
  5. 雪が降り止んだ後、もしくは気温が高くなると水分は蒸発し空洞ができる
  6. 雨などによって空洞部分に水が溜まる
  7. 以降繰り返し

 

上記のように、外壁の経年劣化、そして雪による影響は大きく、外壁内部に侵入した水分は、一度のみならず、気温の変化で気温が上がると液体に変わり、気温が下がると固体への変化を繰り返します。

このように外壁に穴が空くことで雨漏りの二次災害につながる可能性もあるのです。

また、一見外壁に少し傷がついただけに見えても、一度侵入した水分は液体と固体に性質を変え、内部からダメージを与えています。気付いた時には洗浄をしただけで外壁が剥がれるまでに劣化を進めることもあるのです。

雪害が起こりやすい地域

雪害は年間通しても雪の降る回数、雪の降る量の多い豪雪地帯で起こりやすいとされていますが、近年では豪雪地帯に指定されていない地域でも発生件数は増えています

国土交通省がしている豪雨地域の方はとくに雪害対策は十分におこなうことが大切です。しかし画像の通り、豪雨地帯指定外地域も雪害による影響を受けることがあります。

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外壁における雪害対策

雪害の有効的な対策には費用がかかります。しかし雪害による被害は時として人の命を奪うこともあります。

雪害の影響を考え、現時点で事前に雪害を防げる対策法はないか検討してみましょう。以下からは実際に雪が降った後の雪害対策や事前にできる予防策、アドバイスをご紹介します。

雪が降ったら早めに除雪作業を行う

雪害から外壁を守るためにもっとも早く簡単にできる対策は、雪が積もったら除去することです。

日々降り積もる地域では手間も労力も必要になりますが、雪による建物への影響を最小限に抑えるためにも雪が積もったら除去するようにしましょう。

落雪防止の装置を使用する

雪止め金具や雪止め瓦、雪止めネット は落雪防止に使用される装置です。

雪害対策の中ではコストを抑えて取り入れられる対策法になりますので、積雪防止にもつながる装置を使用しましょう。

定期的な外壁塗装や素材の見直し

上述した通り、雪害によって、外壁の劣化は大きく進みます。もしメンテナンスをおこなっていなければ、雪が降るにつれて、劣化スピードはより早くなります。

そのため、降雪の多い季節の前に専門家に依頼・相談し、外壁の塗装や張り替えをおこないましょう。特に購入後から10年以上一度も塗装を行われていない住宅は注意が必要です。

外壁を雪害から守る有効的な方法としては防水機能の強化です。外壁の防水機能を高めるために用いられる代表的な塗料は弾性都塗料と低汚染塗料です。水分の侵入を防ぐだけでなくヒビが表面に現れにくくするなどの効果を持っています。

外壁の張り替えを検討する方は外壁素材にも注目してください。北海道のような頻繁に積雪が起こる地域の住宅に用いられているのは「金属サイディング」という外壁素材です。耐久性が高く、断熱性にも優れています。

一見、劣化の目立たない外壁も専門家に依頼することで経年劣化による外壁塗装を進められることもありますので、万が一の事態を避けるためにも、専門家にメンテナンスをおこなってもらった上で、どのような対策が適切なのかを相談しましょう。

住宅設計時に外壁をバルコニーの床から高くする

豪雪地帯、積雪量が年間通して多い地域にこれから新築を計画しているのであれば、住宅設計時に外壁をバルコニーの床から高い位置に設計することをおすすめします。

雪害の被害ももっとも大きいのは外壁のとくに下の部分です。設計前であればより効果的な雪害対策も取り入れられるため、ランニングコストを考え、設計時に外壁の高さも重視しておきましょう。

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雪害の補修にかかる工程【火災保険適用の有無】

雪害は外壁はもちろん、建物全体だけでなく自転車やバイク、ときには人へ危険を及ぼします。被害も大きく補修が必要になる場合、費用もかかり、状態によっては工程もかさみ時間も要します。以下では雪害の補修にかかる工程、そして火災保険の適用の有無についてみていきましょう。

雪害による工事例

大雪の影響で外壁の劣化、色あせや黒ずみの被害があります。雨漏りはしておらず、業者の調査の結果、塗装やコーキングで補修をおこないます。

雪害は外壁の破損以外にも見た目に影響する被害をもたらします。色あせや黒ずみも早期の補修でコストは安く抑えられます。雪害によるさまざまな影響は、補修を考えるタイミングも必要です。

適切なタイミングで外壁の補修をおこなうためにも専門家の意見を参考にすることは重要になります。

実際におこなわれた雪害による外壁の劣化、そして色あせや黒ずみ改修のために工事を例にあげます。

雪害による補修作業と内容

  • 仮設足場組立から付帯塗装、仕上げ役物取付から付帯塗装仕上、コーキング社内検査、仮設足場解体をおこなう
  • カバー工事に使用した防水シートは「ルーフラミテクトZ」。熱劣化に対し、非常に強く、30年を想定した促進試験においても高い耐久性を発揮
雪害による被害は建物どの部分にも影響します。 外観だけでなく内装工事も必要になることもあり、万が一のトラブルも費用の心配なく対処できる環境を整えることも重要になります。

雪害での補修工事に火災保険は利用できる?

火災保険は自然災害による被害にも適用されます。火災保険の種類によって保険対象外のケースもありますが、雪害による補修工事も火災保険を利用できることはありますので、ご加入中の火災保険の補償内容を確認してください。

また保険の見直しや保険に新たに加入する場合、火災保険のなかでも一般的な住宅に適用される住宅保険と住宅総合保険について理解しておくといいでしょう。

補償範囲に雪災には雪害による外壁への被害も対象内になります。加入前に雪害による被害も対象内になるのか明確にしておくようにしておくと安心です。

補償範囲 住宅火災保険 住宅総合保険
火災
落雷
爆発・破裂
風災・ひょう災・雪災
洪水・床上浸水 ×
水漏れ ×
物体落下・飛来・衝突 ×

火災保険を利用時の流れ

火災保険を利用して雪害の補修工事をおこなう際の流れについてまとめます。
  1. 調査・診断・見積もり(補修工事を依頼する業者へ問い合わせください)
  2. 保険会社へ連絡(保険金申請を行いたい旨を連絡する
  3. 保険申請の為の報報告書作成(保険会社へ提出する書類を作成します)
  4. 保険会社による現地鑑定
  5. リフォーム・修繕施工(保険金額内での補修工事)
  6. 保険金の支払

 

取り扱い会社によっては補修工事前に補修工事に必要になる金額を算定し、支払いを確定してくれることもあります。

一時的に補修工事のための支払いが必要になるのか、費用を用意することなく補修工事が可能になるのかという点についても保険会社に確認をしましょう。

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外壁の雪害対策は専門家に相談しよう

雪害は交通や自然だけでなく、住宅にも大きな被害を与えます。特に外壁においては凍害と同じく、劣化を進めてしまう大きな原因となります。劣化が進むことで、より外壁の強度が減り、家全体の耐久性にも影響を及ぼします。

既に外壁の塗り替えを検討している場合や、雪害対策を考えている方は専門家のサポートを受けることが大切です。

ヌリカエは雪害対策にも強い信頼できる建築業者、ハウスメーカーをお客さま一人ひとりのニーズに合わせて紹介します。雪害対策を考える方も外壁トラブルにお悩みの方もぜひお気軽にお問い合わせください。

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