外壁材は見た目・性能・耐用年数の長さなど様々な選び方がありますが、費用も重視したいところ。
そこで、できるだけ外壁材の費用を安く押さえたい方に向けて、おすすめの外壁材をご紹介します。
外壁材の種類9つ
家の外壁として使用される外壁材は、主に9種類あります。外壁材は建物の外側の仕上げとして、見た目の印象を決定付けたり、外気温の変動や周囲の騒音から建物を保護する役割を担っています。
外壁材の素材によって、機能性やメンテナンス方法も様々。現在主に使用される外壁材の特徴や注意する点を解説していきます。
1:窯業系サイディング
金額 | メンテナンス時期 |
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3,500~5,000円 | 7~8年 |
現在の主流な外壁材で、戸建て住宅の約75パーセントの外壁で使用されています。セメントに無機質と繊維を混ぜ、板状に整えられ、タイル調や木目調など様々なデザインに加工されます。
幅広いバリエーションで、和風にも洋風にも対応できます。また耐久性に優れており、衝撃にも強いため、自然災害から家を守ります。一般的なメンテナンスは、目視で汚れやひびが目立ちやすくなると、5~10年の間で塗り替えが必要です。
2:金属系サイディング
金額 | メンテナンス時期 |
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4,000~6,000円 | 10~15年 |
スタイリッシュなデザインに仕上がり、塗装仕上げが不要のため、工事時間を短縮できます。外壁の塗膜は、太陽光や雨風でダメージを受け、白い粉が表面に現れ始めます。この時期に再塗装を実施する必要があります。
3:木材系サイディング
金額 | メンテナンス時期 |
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6,000~8,000円 | 7~10年 |
準防火地域に該当する場合、延焼の危険性があるため、使用箇所に注意しましょう。木材は雨水が、腐食や変色の原因となりうるため、表面に異変が見られれば塗り替えが大切です。
4:樹脂系サイディング
金額 | メンテナンス時期 |
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7,000~9,000円 | 10~20年 |
耐候性に優れており、過酷な環境でも適応することができます。選べるデザインは限られますが、さびにくく変色しにくいため、美しい見た目を保ちます。さらに、耐久性があるため、メンテナンスを最小限に留めることが可能です。
5:ALC(エーエルシー)
金額 | メンテナンス時期 |
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7,000~15,000円 | 10~15年 |
ALCは防水性が低く、雨水が内部に浸透し、家の構造に悪影響を及ぼします。したがって防水性の高い塗料で塗り替えし、補修する必要があります。
6:タイル
金額 | メンテナンス時期 |
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7,000円~9,000円 | 10~15年 |
メンテナンス面では、耐久性に優れており、タイルの接着部分の剥がれに注意すれば、補修コストを抑えることができます。
7:モルタル
金額 | メンテナンス時期 |
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1,500~4,000円 | 5~10年 |
耐火性に優れており、デザインの自由度が高いところが魅力です。モルタルは、揺れに弱く、ひびが入りやすい素材のため、表面の損傷が見られる場合は、補修工事を実施する必要があります。
8:ガルバリウム
金額 | メンテナンス時期 |
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5,000円~10,000円 | 15~20年 |
アルミニウム含有のためさびにくく、軽量で防水性が高いため、水の侵入を防げます。汚れが目立ってきたら水圧を抑えたホースで表面を水洗いするなど、定期的なメンテナンスが必要です。
9:羽目板
水や乾燥に強い、スギやヒノキを使用した木の外壁材です。木材なので安価な外壁材で、日本では古来から親しまれています。木ならではの自然で温かみのある質感や、経年変化を楽しめるでしょう。断熱効果や、空気中の湿度を調整する働きがあるため、快適な住環境を整えます。木材は傷みやすいため、保護剤を定期的に塗ることで、耐久性を強化することが可能です。
9つの中だと窯業系サイディングがおすすめ
9つの中では、窯業系サイディングがおすすめです。
安さではモルタルが勝りますが、メンテナンス時期などを加味すると、結果的に窯業系サイディングの方が良い場合があります。
窯業系サイディングは日本における一般住宅の外壁材のシェア率が最も高く、大量生産・大量受注されるため他の外壁材より比較的安いのが魅力です。
窯業系サイディングについて、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
外壁を安心してリフォームする4つのポイント
外壁のリフォームを安心して行うには、気を付けるべきポイントが4つあります。工事を依頼する前に注意することで、納得のいくリフォームを成し遂げられます。
そのために、完成を想像して計画を立てたり、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが肝心です。希望するイメージに近づけるように、慎重に下調べなどの準備しましょう。
1:やりたいリフォームを明確にする
満足のいくリフォームを成功させるには、目的を明確にすることが大事です。外観のイメージや、現状の悩みや不安を洗い出し、家族で共有してしっかりとした計画を立てましょう。
その後、候補となるリフォーム会社の資料や、理想の外壁に近い写真などの情報収集すると、より具体的になります。しっかりとした計画を立てておくと、リフォーム会社に要望を伝えやすくなり、スムーズな流れで工事を進められます。
2:リフォームの件数をこなしている業者を選ぶ
外壁のリフォームは、依頼件数が多く、しっかりとした実績がある業者を選びましょう。件数をこなし、施工事例が多い業者だと、技術の保証があるため、信頼できる業者と言えます。HPや直接提示される施工事例を参考にすると、得意分野や完成のイメージも湧きやすくなり、安心してリフォームを任せられます。
3:下請けに丸投げするリフォーム会社は避ける
リフォーム会社が請け負った工事を、下請け会社に一括丸投げする行為は、建設業法で禁止されています。打ち合わせからリフォーム後のアフターサービスまで、自社で責任を持って行うリフォーム会社を選びましょう。
自社施工の会社は、中間マージンが発生しないため、費用を全てリフォームに充てることができます。その他に、会社に直接相談ができるため、要望が伝わりやすいというメリットがあります。
4:いくつか見積もりをとって比べる
工事を依頼する前に、複数の会社の見積もりを取るのが良いでしょう。同じ工事内容でも、会社によって価格は変わります。工事工程・適正な価格・必要な塗料・工事を会社ごとに比較することで、納得のいくプランを選ぶことができます。
また、複数の見積もりを見ていくうちに、費用相場や必須項目の見極めができ、正しい判断が可能になります。
まとめ
外壁は使用する建材や、色で印象が大きく変わり、建物を保護する重要な役割を果たします。また、住んでいる地域や、重視する機能性を考慮することによって、快適な暮らしにも繋がります。
さらに、外壁材の特徴やメンテナンス方法を理解することで、外壁の耐久性を高めます。予算や好みのイメージに合わせて、最適な外壁材を選びましょう。