外壁塗装の気泡って?工事前に必ず知っておきたい塗装の基礎知識!

  • 【更新日】2021-09-16
外壁塗装の気泡って?工事前に必ず知っておきたい塗装の基礎知識!

外壁塗装が終わっていよいよ引き渡しという時になって、引き渡し前の施主検査で、塗膜の表面に1~3mm程度の小さな気泡のような穴がいくつも開いているのを見かけることがあります。

 

この気泡は「ピンホール」と呼ばれているものですが、見つけた場合にはどうしたら良いのでしょうか。

見た目もあまり良くないのですが、このままの状態で引き渡しを受けてしまっても、耐久性の面で特に問題ないのでしょうか。
また、どうしてこの様な気泡ができるのでしょうか。

今回はピンホールが発生する原因や、ピンホールを防ぐ方法、見つけた場合の対応方法などについてご紹介したいと思います。

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ピンホールって何? ピンホールが建物に及ぼす影響

ピンホールとは、外壁塗装後に生じる気泡がつぶれたような小さな穴のことをいいます。
塗膜面にできたピンホールは見た目が良くないばかりか、外壁に深刻なダメージを与える恐れがあるので、注意する必要があります。

塗装は、塗装面を塗膜で覆って守るバリアの役割を果たしています。
バリアに穴が開けば、当然防水性が低下してしまい、穴から雨水が侵入してしまいます。

ところどころにいくつかあるだけならそれほど問題ありませんが、密集してたくさんある場合には、雨水や結露水が塗膜の内側に入り込み、冬場には凍って膨張することで塗膜が剥がれる原因になることがあります。
この様にピンホールが発生した塗装は、保護力が落ちて、外壁の耐久性の低下を招きます。

よってピンホールが発生したまま放置しておくと、外壁の劣化が早く進行するので、適切な補修を行わなければいけません。

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ピンホールが発生する原因

ピンホールが発生する原因の多くは施工不良です。
正しく施工された塗膜には、気泡が発生して穴が開くことはほとんどありません。
ピンホールは、施工不良で塗膜に気泡が発生し、気泡の空気に阻まれて塗膜と外壁塗装面が離れてしまって、さらにその気泡がつぶれて塗膜に穴が開いた状態になってしまったものです。
施工ミスで生じるピンホールには、次のようなものがあります。

下地処理不足

塗装する前の高圧洗浄やケレン作業が不十分だと、汚れや異物、凹凸、巣穴と呼ばれる空洞などが塗装面に残ってしまいます。
これらが原因で、塗装しても塗料が密着できずに、浮きが発生したり、塗料の乾燥が阻害されたりしてしまって、塗装後に気泡や穴が発生します。

また、クラック(ひび割れ)の補修が不十分な場合にも、空気が入りやすい凹凸が残ってしまうため、ピンホール発生の要因になるといわれています。

下地や下塗り塗料の乾燥時間不足

塗装工事では高圧洗浄の後や、塗料を塗り重ねる際に、塗装面を十分に乾燥させてから次の工程に移る必要があります。
もし塗装面や下の塗料が乾いていない状態で塗装してしまうと、硬化が不十分になり、気泡が発生しやすくなってしまいます。

道具の選定ミスや使い方の誤り

近年の外壁塗装では、ローラー工法が主流になりました。
しかし、使用するローラーの毛の長さが適切でない場合、凹凸の多い外壁の場合には、塗料が奥まで行き渡らずに塗膜の内側に空洞が残ってしまうことがあります。
また、道具は適切でも塗り方が粗雑のため、気泡が発生してしまうこともあります。

塗料の希釈ミス

塗装工事では、塗料を希釈して使用する場面があります。
塗料の希釈が少な過ぎたり多すぎたりすると、気泡や穴が発生しやすくなってしまいます。

不適切な塗膜の厚み

塗装の際には、塗料が規定の厚みになる様に施工する必要があります。
1回の塗装で必要以上に厚塗りしてしまうと、表面だけが乾燥して内部は乾燥していない状態になり、気泡が発生することがあります。
塗料の1回あたりの塗布量は、塗料によってそれぞれの塗料メーカーで決められているので、それを守ることが大切です。

不適切な気温

塗装を行う際には、適切な気温の下で塗装する必要があります。
気温が5℃以下になると、塗料が乾燥しにくくなるため、気泡が発生しやすくなります。
また25℃以上の高温でも、塗膜が付着しにくくなって、気泡が生じてしまうことがあるといわれています。
夏場などでは、ブルーシート等で外壁面を覆いながら作業するなどの配慮が必要です。

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ピンホールを防ぐためには?

ピンホールが発生する原因は、前述したようにほとんどが施工不良です。
熟練の職人が施工手順を守って丁寧に塗装すれば、ピンホールが発生する事はほとんどありません。

具体的には、塗装面の清掃を丁寧に行い、下地の段階で塗りムラが生じない様にしておくことが大切です。
また、気温等施工環境への配慮、適切な塗料の希釈、下地の乾燥、適切な道具の選定など、塗装を行う前の準備も重要です。

塗装するにあたっては、塗膜が規定の厚みになる様に注意しながら、塗り重ねの際に前工程の塗料が十分に乾燥していることを確認の上で作業すれば、ピンホールの発生を防ぐことができます。

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ピンホールが発生している場合にはどうしたら良いのか?

ピンホールを塗装業者に指摘しても、「この程度なら大丈夫」といって取り合ってもらえないことがあります。

たしかに小さなピンホールが数か所あるだけなら、塗膜の耐久性にはそれほど問題ありませんが、たくさんある場合は耐久性低下の要因になるので、手直しが必要です。
ピンホールは、塗装工事業者の保証の対象に含まれている場合が多いので、事前に確認しておくと良いでしょう。

ピンホールを直すには、再塗装が必要になります。
上から塗料を重ね塗りしただけでは解消できないので、塗膜の研磨が必要です。
小さなものならペーパーなどで表面をならして塗り直せば良いのですが、酷い場合には塗装を剥がして塗り直す必要があります。

いい加減な補修方法では根本的な解決にならないので、きちんと手直ししてもらうことが大切です。

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まとめ

ピンホールは塗膜にできる小さな穴なので、つい見逃してしまいがちです。
しかし、単に見た目の問題だけでなく、状態によっては外壁の耐久性低下につながるため、決して軽視することはできません。

ピンホールは、時間がたってからできるものではないので、塗装工事が終了したら、引き渡し前には必ずご自身で確認しておくようにしましょう。
よく注意して見ないと見落としてしまうので少し面倒ですが、目視でも充分に見つけることができます。
そしてピンホールを見つけたら、業者に指摘して対応してもらう様にしてください。
「これくらいなら大丈夫だろう」という素人判断は禁物です。

ピンホールの原因は、ほとんどが施工不良です。
塗装業者を選ぶ際には、過去の施工実績や評判などをもとに慎重に判断すると共に、保証内容なども事前に確認しておくと良いでしょう。

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