住宅用の塗料は、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の主に4種類で、近年主流になっているのが「シリコン塗料」です。
本記事では、シリコン塗料とは何か気になっている方に向けて、シリコン塗料の概要やメリットとデメリット、他の塗料との比較に加えて、人気商品ランキングから実際にシリコン塗料を使って外壁塗装をした方の声について詳しく解説します。
商品ランキングでは、鉄板の人気商品に加えて水性と油性ごとのランキングもご紹介していますので、購入を検討する際の参考になれば幸いです。
シリコン塗料の基礎知識
シリコン塗料とは、樹脂の主成分にシリコンを使用した塗料のことです。
実際にはシリコンとアクリルの両方が主成分であるため「アクシルシリコン塗料」ともいいます。
耐熱性や耐水性に優れており、汚れが落ちやすいことが特徴です。光沢のある仕上がりとなるため、塗装後は滑らかな見た目になります。
現在では最も広く使われている塗料で、戸建てでは8割ほどがシリコン塗料で塗られています。そのため商品種類も豊富ですが、含まれるシリコンの量によって性能が大きく変わるため注意が必要です。
シリコン塗料の耐用年数は?
シリコン塗料の耐用年数は、外壁塗装で10~15年、屋根塗装で8~12年と、4種類ある住宅用塗料の中では2番目に長い年数です。
住宅用の塗料には、安価なものから順に「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の4つのグレードがあります。
シリコン塗料は、価格・耐用年数ともに4種類中2番目に位置しています。
塗料の種類 | 耐用年数 |
---|---|
アクリル塗料 | 外壁:5~7年 屋根:4~5年 |
ウレタン塗料 | 外壁:7~10年 屋根:6~8年 |
シリコン塗料 | 外壁:10~15年 屋根:8~12年 |
フッ素塗料 | 外壁:15年~20年 屋根:12~15年 |
シリコン塗料の種類
シリコン塗料には「水性系と溶剤系」があり、それぞれに「1液と2液」があります。つまり、全部で4種類のシリコン塗料があるということです。
水性系と溶剤系の違いは、塗料を水で薄めるか、シンナーなどの溶剤を薄めるかの違いです。一般的に水性系よりも溶剤系の方が耐久性があるため、塗装現場では溶剤系が多く使われてきました。
しかし、溶剤系は環境負荷が高く、刺激臭が強いという特徴があります。近年は溶剤系とさほど変わらない耐久性の水性系塗料も開発されているため、塗装現場では状況により使い分けられています。
また、水性系塗料は溶剤系と比べて価格が安めであることから、水性系のシリコン塗料は価格と耐久性のバランスに優れているといえるでしょう。
1液と2液の違いは、塗料に硬化剤が含まれているかどうかです。1液は硬化剤入り、2液は塗料と硬化剤が分かれているものとなります。
2液の方が耐久性が高い傾向にあることから高価ですが、混合比率に決まりがあるため混ぜ合わせに技量が必要です。そのため、塗料の性能を引き出すためには職人の腕が重要になります。
シリコン塗料のメリット
外壁塗装画で人気なシリコン塗料ですが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。
詳しくご紹介します。
汚れが付きにくい
シリコン樹脂は電気を帯びにくいため、空気中のほこりや排ガス成分などが付きづらい性質があります。塗膜には撥水性もるため、汚れがついても雨で洗い流されやすく油汚れにも強いです。
また、透湿性もあるため塗膜の内側に溜まった水分も逃がすことができます。そのため、カビの発生や建材の腐食が起きにくいです。
優れた防汚性によって、長期間にわたり外壁の美しさを保つことができるでしょう。
光沢が長持ちする
シリコン塗料は、よりグレードの低いアクリル塗料やウレタン塗料と比べて光沢が長持ちします。
光沢があることで汚れが付きにくくなり、たとえ付いても目立ちにくくなります。光沢保持率が高いということは、美観上の大きなメリットがあるのです。
光沢保持率とは、塗装直後の光沢を100%としたときにそれがどれだけ維持されるかを示す割合のことです。1年後にツヤが80%残っていれば、光沢保持率は80%となります。
コストパフォーマンスに優れる
外壁塗装における塗料のなかで、シリコン塗料は耐用年数と価格が中間のグレードになります。そのため、コストパフォーマンスに優れる塗料といえるでしょう。
目安として、ウレタン塗料の価格は2,000円前後、耐用年数は10年程です。シリコン塗料の価格は2,500円前後で、耐用年数は15年程のため、長期的なメンテナンスコストを考えると安くなります。
「できるだけ費用を抑えたいけど、耐久性が心配」という方は、シリコン塗料がおすすめされるでしょう。
商品ラインナップが豊富
シリコン塗料は人気な塗料のため、各塗料メーカーから豊富な商品がラインナップされています。カラーバリエーションや価格、好みの性能などから、自分にあった商品を様々な選択肢の中から選べるでしょう。
商品のラインナップが豊富であればあるほど、希望条件に合致した商品を見つけられる確率は高くなります。
シリコン塗料のデメリット
多くのメリットがあるシリコン塗料ですが、デメリットももちろんあります。
ここでは、シリコン塗料のデメリットを4つご紹介します。
アクリル塗料やウレタン塗料よりも高価
シリコン塗料はアクリル塗料とウレタン塗料よりも耐久性に優れているため、塗装費用は高くなります。
また、10年以内の退去や解体が決まっている家の場合、塗料の寿命が余ってしまいかえって余計な費用がかかってしまうでしょう。
反対に、20年30年と家に住む予定があれば、シリコン塗料よりも耐用年数が長いフッ素塗料や無機塗料の方が数十年単位でみたときの塗装費用が安くなります。
フッ素塗料よりも耐用年数が短い
先ほどご紹介した通り、シリコン塗料の耐用年数は、フッ素塗料と無機塗料ほど長くありません。
目安として、シリコン塗料の耐用年数は15年、フッ素塗料は20年、無機塗料は最大30年と10年以上の違いがあります。
リフォームする家の住人にとって、工事のコストは「お金」だけでなく「手間」もあります。同じ年月で見て、「金額が多少高くなっても、工事回数を少なく抑えたい」という場合は、シリコン塗料は最適な選択肢ではありません。
耐用年数は商品により差が大きい
シリコン塗料の耐用年数は、塗料に含まれるシリコン塗料の割合によって異なります。そのため、シリコン含有量が少ない商品で塗ると思ったより早く塗り替えが必要になる場合があるでしょう。
通常であれば、塗装業者が選ぶシリコン塗料はほとんどが大手メーカーの商品であるため、耐用年数について深く心配する必要はありません。
しかし、悪質業者の場合はあえて質の低いシリコン塗料を使っている可能性があるので注意してください。
ひび割れしやすい
シリコン塗料は、ほかの塗料に比べて乾燥後の塗膜が硬いため、ひび割れが起きやすくなります。
そのため、温度や水分で伸縮する素材への塗装や、振動が多い立地での使用には向いていません。たとえば、モルタルやコンクリート質の外壁は伸縮しやすいため、シリコン塗料を塗るとひび割れが起きやすくなります。
ひび割れが心配な場合は、下塗りに弾性塗料を使用するなどの工夫が必要です。
【比較表】シリコン塗料と他の塗料の違い
ここでは、シリコン塗料と迷われることの多いフッ素塗料、無機塗料、ラジカル塗料のほか、ウレタン塗料、アクリル塗料も含めた5つの塗料を比較した表をご紹介します。
耐用年数 | 価格(1㎡) | 色調 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|---|
シリコン塗料 | 10年~15年 | 2,200円~3,000円 | 豊富 | ・ウレタン塗料アクリル塗料と比べて耐用年数が長い ・ラインナップが豊富 ・コスパに優れる |
・ウレタン塗料、アクリル塗料より価格が高い ・ひび割れしやすい ・汚れがつきやすい ・再塗装が難しい |
フッ素塗料 | 15年~20年 | 3,800円~4,800円 | 豊富 | シリコン塗料よりも耐用年数が長い ・長期的なメンテナンス費用を節約できる ・艶がある |
・シリコン塗料より価格が高い ・ひび割れしやすい ・完全な艶消しはできない |
無機塗料 | 15年~25年 | 5,000円~5,500円 | 少なめ | ・塗料のなかで耐用年数が一番長い ・汚れにくい ・燃えにくい |
・塗料のなかで価格が一番高い ・ひび割れしやすい ・完全な艶消しはできない ・効果が職人の腕に左右されやすい |
ラジカル塗料 | 12年~15年 | 2,500円~3,300円 | 濃色が少ない | ・シリコン塗料よりも耐用年数が長い ・チョーキングが起こりにくい ・伸びや欲塗りやすい |
・シリコン塗料よりも価格が高い ・濃色のラインナップが少ない ・新しい塗料のため施工実績が少ない |
ウレタン塗料 | 8年~12年 | 1,700円~2,200円 | 豊富 | ・シリコン塗料よりも価格が安い ・ひび割れしにくい ・艶がある |
・シリコン塗料よりも耐用年数が短い ・塗料の中では長期的なコスパが悪め ・汚れがつきやすい |
アクリル塗料 | 3年~6年 | 1,200円~1,800円 | 豊富 | ・塗料のなかで最も価格が安い ・透湿性、通気性が高い ・商品ラインナップが豊富 ・扱いやすい |
・塗料のなかで最も耐用年数が短い ・長期的なメンテナンスコストは悪い ・紫外線に弱く色褪せしやすい |
シリコン塗料と同じような性能を持つ塗料に、フッ素塗料やラジカル塗料があります。
耐用年数では、シリコン塗料<ラジカル塗料<フッ素塗料 の順番で長いです。施工費用はその逆で、シリコン塗料が最も安くなります。耐用年数や価格などをトータルでみると、シリコン塗料はコストパフォーマンスに優れた万能塗料といえるでしょう。
そのため「耐久性や汚れにくさも重視したいけど、金額的に厳しい…」といった方は、シリコン塗料がおすすめです。耐用年数や汚れにくさ、長期的なコストパフォーマンスをより重視される場合はフッ素塗料、ラジカル塗料を選ばれると良いでしょう。
アクリル塗料やウレタン塗料は、シリコン塗料などに比べて価格的が安く、商品のラインナップも豊富です。なかでもアクリル塗料は、プラモデル用塗料として採用されるほど扱いやすい塗料となります。
しかし、ご自宅に長く住まわれることを考えると、特に耐用年数が短いアクリル塗料はあまりおすすめできません。
シリコン塗料はお得?費用対効果(コストパフォーマンス)を計算
シリコン塗料の耐用年数は、外壁塗装で10~15年、屋根塗装で8~12年が目安です。
平米単価を耐用年数で割ると、1㎡あたり「146~300円(平均:約220円)」です。以下4種類の塗料樹脂の比較においては、最も高いコストパフォーマンスを誇ることが分かります。
塗料の種類 | 単価÷耐用年数 | 順位 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 280円/㎡ | 4位 |
ウレタン塗料 | 242円/㎡ | 2位 |
シリコン塗料 | 220円/㎡ | 1位 |
フッ素塗料 | 253円/㎡ | 3位 |
このように塗料を選ぶ際は、価格だけで比べるのではなく、耐用年数も加味しながら一番お得になるものを選ぶ必要があります。
一般的には、最安価なものを選ぶよりも寿命が長めの塗料を使って、合計の塗装リフォーム回数を減らすほうが経済的になるでしょう。
ただし、退去や解体の予定がある場合は、今の家にあと何年住むか?という予定も考慮しながら、もっとも耐用年数が近い塗料を選ぶのが合理的です。
【鉄板】シリコン塗料の人気ランキング
シリコン塗料ごとに「特徴」や「価格」、耐用年数などをランキング順に紹介します。
順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 価格 | 耐用年数 | 適用下地 | 艶の有無 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | ![]() エスケープレミアムシリコン |
エスケー化研 |
|
約2,600円/㎡~ | 13年~16年 | サイディング・モルタル・コンクリート・ALC・スレート板など | 艶あり/なし |
2位 | ![]() ファインSi |
日本ペイント |
|
約4,110円~4,940円/㎡ | 10年~12年 | モルタル、コンクリート、ALC、サイディングボード、押出成形セメント板など | 艶あり(調整可) |
3位 | ![]() 水性シリコンセラUV |
日本ペイント |
|
約3,980円~6,240円/㎡ | 8年~15年 | 窯業サイディングボード・コンクリート・モルタルなど | 艶あり/なし |
4位 | ![]() エスケープレミアムNADシリコン |
エスケー化研 |
|
約2,620円/㎡ | 14年~16年 | コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、スレート板、サイディングボード、木部、鉄部など | 艶あり(調整可) |
5位 | ![]() 超低汚染リファインJY1000MS-IR |
アステックペイント |
|
約2,400円~3,000円/m2 | 15~18年 | コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/スレート/カラー鋼板など | 艶ありのみ |
6位 | ![]() キクスイ SPパワーシリコン |
菊水化学工業 |
|
約2,600円~2,750円/㎡ | 10年~15年 | 一般建築物の内外装・鉄部・木部など | 艶あり/なし |
7位 | ![]() オーデフレッシュSi100 III |
日本ペイント |
|
約3,060円/㎡~ | 10年~15年 | モルタル、コンクリート、ALC、サイディングボードなど | 艶あり/なし |
8位 | ![]() クールマイルドシリコン |
エスケー化研 |
|
約2,200円/㎡~ | 12年~15年 | コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、 スレート板、GRC板、押出成形セメント板など |
艶あり(調整可能) |
9位 | ![]() 美壁トップクリヤーNC |
アステックペイント |
|
約2,400円~3,000円/m2 | 12年~20年以上 | 窯業系サイディング | 艶あり(調整可) |
10位 | ![]() ビュートップシリコンDX |
菊水化学工業 |
|
約2,500円/㎡ | 10年~15年 | 一般建築物の内外装 | 艶あり(調整可) |
※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成
次章からは、ランクインしたシリコン塗料の性能や価格などについて詳しくご紹介していきます。
1位:エスケー化研「エスケープレミアムシリコン」
汎用シリコン塗料と同等価格ながら、上のグレードであるフッ素塗料に近い耐用年数があることで人気の「ラジカル制御型塗料」のひとつです。
ラジカル塗料のなかでも「プレミアムシリコン」はコストパフォーマンスがよく、外壁用として忘れずに検討したい、オススメの製品です。
「プレミアムシリコン」について詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。
2位:日本ペイント「ファインSi」
あらゆる建材に塗れるオールマイティなシリコン塗料です。弱溶剤なので、塗着力が高く独特な臭気を抑えることができます。
環境汚染の原因になる鉛や重金属を配合していないため、地球にやさしい塗料です。
3位:日本ペイント「水性シリコンセラUV」
窯業系サイディングに特化したシリコン塗料です。伸びが良く密着性が高いため、上塗りはもちろん下塗り塗料としても優れています。
艶も、艶ありから7分、5分、3分、艶消しから選ぶことが可能です。
4位:エスケー化研「エスケープレミアムNADシリコン」
ラジカルコントロール技術とNAD技術により、耐久性と汚れにくさを高めたシリコン塗料です。コンクリートからサイディング、アルミニウムやステンレスなど幅広い建材に対応しています。
光沢があり肉持ち感のある滑らかな仕上がりとなるため、美観性を大きく高めることが可能です。
5位:アステックペイント「超低汚染リファインJY1000MS-IR」
 
「美観保持機能」に優れた外壁用の遮熱シリコン塗料です。無機成分を配合しているため、劣化の原因である紫外線をブロックし汚染物質が侵入するのを防ぎます。
最大で18年程度の耐候性は、シリコン塗料でもトップクラスです。
6位:菊水化学工業「キクスイ SPパワーシリコン」
塗着力が強く速乾性のあるシリコン塗料です。透湿性にも優れているため、コケやカビの発生を防ぐことができます
3種類の硬化剤が用意されているため、あらゆる建材や部位に塗ることができます。
7位:日本ペイント「オーデフレッシュSi100 III」
下塗りから上塗りまで全てに水性塗料で施工可能なのが特徴。臭いが少なく安全で環境に優しい塗料で、臭いの苦手な方、臭いに敏感な家族やペットがいる方にオススメです。
8位:エスケー化研「クールマイルドシリコン」
塗装可能な素材(適用下地)の種類が非常に多い塗料です。住宅の建材やもともと塗ってあった塗料の種類を問わず、強い耐久性のある仕上がりが期待できます。
また、セラミックの配合により、従来のシリコン塗料よりも汚れにくく、万一汚れても落ちやすい性質をもちます。
9位:アステックペイント「美壁トップクリヤーNC」
窯業系サイディング用に開発された、シリコン塗料です。無色透明のため、壁面のデザインをそのまま残したい方におすすめの塗料となります。
ただし、防水性はない点に注意してください。
10位:菊水化学工業「ビュートップシリコンDX」
2液水性のため、臭気を抑えつつ高い密着力をもつシリコン塗料です。耐水性と耐アクリル性に優れているため、防水が心配な箇所の塗布にも最適です。
複数の塗料を重ね塗りする複層仕上げした表面にも塗ることができます。
水性のシリコン塗料ランキング
本章では、水性のシリコン塗料ランキングをご紹介します。
外壁をはじめとした塗装現場で最も広く使われている塗料が水性のシリコン塗料です。
「シリコン塗料がいいけど何がいいか分からない」と迷った場合は、本章でご紹介する水性シリコン塗料のランキングを参考にしていただくとよいでしょう。
順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 参考価格(1缶) | 耐用年数 | 適用下地 | 艶の有無 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1位 | ![]() ハピオセレクト 水性シリコン多用途(つやあり) |
カンペハピオ |
|
839円~ | 15年程度 | 屋内外の木部・鉄部、コンクリート、プラスチック、フェンス、物置、アルミ、トタンなどなど | 艶あり |
2位 | ![]() 水性シリコン建物用 |
ロックペイント |
|
1,798円~ | 15年程度 | 屋内外のコンクリート、モルタル、鉄部、プラスチックなど | 艶あり) |
3位 | ![]() プレミアムシリコン |
エスケー化研 |
|
2,450円~ | 13年~16年 | 屋外のサイディング・モルタル・コンクリート・ALC、スレート板など | 艶あり/なし(調整可) |
4位 | ![]() 水性シリコンアクリル外かべ用 |
アサヒペン |
|
6,280円~ | 15年程度 | 屋外のサイディング、コンクリート、モルタル、ブロック、木部、鉄部など | 艶あり |
5位 | ![]() 水性スーパーコート |
アサヒペン |
|
2,298円~ | 15年程度 | 屋内外の木部・鉄部、サイディング、モルタル、コンクリート、瓦、トタン、プラスチックなど | 艶あり/なし |
※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成
各塗料の性能について詳しくご紹介していきます。
1位:カンペハピオ「ハピオセレクト 水性シリコン多用途(つやあり)」
屋内外の木部から鉄部、プラスチック面に至るまで幅広い箇所に塗れる水性のシリコン塗料です。
塗る面を選ばないため、迷ったらこちらを使えば間違いない鉄板の水性シリコン塗料となります。また、防カビ・防サビ材配合のため金属部分にも塗れる点が魅力です。
金属部分はサビによる腐食リスクがあるため、耐久性の高い油性塗料の方がベターです。しかし、本商品のように水性でも防サビ材配合であれば金属面でも安心して使えます。
2位:ロックペイント「水性シリコン建物用」
主成分はアクリルですが、シリコン樹脂とウレタン樹脂を配合した3元構造で耐候性を高めた水性シリコン塗料です。
塗料の劣化の主原因である紫外線や酸性雨など強く、長期間にわたって色い合いを保つことができます。坊藻・防カビ材配合のため、コケなどが生えてお困りの方にもピッタリな商品です。
3位:エスケー化研「プレミアムシリコン」
フッ素塗料と同等の性能があることから、数あるシリコン塗料商品のなかでも人気のある商品の一つです。
耐用年数に優れ耐候性が高いことから、外壁などの屋外における塗装に適しています。
下記は、プレミアムシリコンの性能や評判についてじっくり解説した記事になります。ぜひご覧ください。
4位:アサヒペン「水性シリコンアクリル外かべ用」
酸性雨や酸性雪、塩害、排気ガス、紫外線などあらゆる劣化の原因物質に強い水性シリコン塗料です。
フッ素樹脂も配合されているため、通常のシリコン塗料よりも耐久性に優れた高性能塗料となります。厚く塗ってもタレにくいので、DIYをする方にもおすすめしす。
5位:アサヒペン「水性スーパーコート」
屋内外の様々な箇所に塗れる、超多用途の水性シリコン塗料です。
45色のラインナップから選ぶことができ、なかでも白系塗料では自動車の塗装にも使われる高耐候性二酸化チタンが使用され、紫外線や酸性雨への耐候性が強くなっています。
油性のシリコン塗料ランキング
続いて、油性のシリコン塗料ランキングをご紹介します。
一般に油性は水性よりも耐久性が高い傾向にありますが、技術が発展した現在では両者の違いはほとんどなくなっています。
ただし、鉄部などのサビの発生によるリスクが高い箇所への塗料は、油性のシリコン塗料の方が安心です。
順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 価格(参考価格) | 耐用年数 | 適用下地 | 艶の有無 |
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1位 | ![]() 油性トップガード(つやあり) |
カンペハピオ |
|
約509円~ | 15年程度 | 屋内外の木部・鉄部、コンクリート、プラスチック、フェンス、物置、アルミ、トタンなど | 艶あり |
2位 | ![]() 油性シリコン塗料鉄部用 |
アサヒペン |
|
769円~ | 15年程度 | 屋内外の鉄部、アルミ、ステンレス、シャッター、物置、鉄骨、屋内の木部(床を除く)など | 艶あり |
3位 | ![]() 油性スーパーコート |
アサヒペン |
|
899円~ | 15年程度 | 屋内外の鉄部、アルミ、ステンレス、瓦、トタン、しっくい、モルタル、コンクリート、プラスチックなど | 艶あり/なし |
4位 | ![]() 油性高耐久シリコントタン屋根用 |
日本ペイント |
|
約4,998円~ | 15年程度 | トタン屋根 | 艶あり |
5位 | ![]() 1液ユメロックDX 1液油性シリコン塗料 |
ロックペイント |
|
7,998円~ | 15年程度 | コンクリート、モルタル、窯業系サイディング、ALC、鉄、非鉄金属部、FRP、硬質塩ビなど | 艶あり/なし |
※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成
各塗料の性能について詳しくご紹介していきます。
1位:カンペハピオ「油性トップガード 油性多用途(つやあり)」
屋内外の木部から鉄部、プラスチック面に至るまで幅広い箇所に塗れる油性シリコン塗料です。
強靭な塗膜形成によって耐久性が抜群であるほか、光安定剤と高級顔料の配合により光沢保持や色調保持に優れています。
乾燥時間は夏場が30分、冬は2時間と速乾性のため扱いやすく人気です。
2位:アサヒペン「油性シリコン鉄部用」
鉄部に特化した油性のシリコン塗料です。強力なさび止め材配合のため、サビによる劣化が心配なトタンやアルミニウムにも安心して塗れます。
通常、鉄部への塗装は塗料の未着性を高めるための下地処理が必要ですが、本商品は直接塗れるため扱いやすいです。
3位:アサヒペン「油性スーパーコート」
アクリル樹脂の配合と紫外線劣化防止剤によって優れた耐久性をもつ油性シリコン塗料です。
通常の塗料では密着が不安なモルタルやコンクリートなどのアクリル面にも塗装することができます。
紫外線や排気ガスに強いほか、サビ止め材配合なので鉄部にも安心して塗布可能です。
4位:日本ペイント「油性高耐久シリコントタン屋根用」
トタン屋根用につくられた油性のシリコン塗料です。錆びたトタン屋根の上からそのまま塗れるため、非常に作業性が高い塗料となります。
高い光沢性があるため美観上にも優れているほか、乾きが早く天候が安定しない時期にも使いやすいなど作業性にも優れている商品です。
5位:ロックペイント「1液ユメロックDX 1液油性シリコン塗料」
特殊コーティング酸化チタン顔料と、ラジカル制御技術で優れた耐候性を誇る油性シリコン塗料です。
親水性の高い塗膜のため、表面についた汚れも雨水で自動的に洗い流されるセルフクリーニング効果に期待できます。
油性塗料のデメリットである強い刺激臭もマイルドに抑えられていますので、臭いが苦手な方や屋内での作業も安心です。
スプレータイプのシリコン塗料ランキング
順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 参考価格(1缶) | 耐用年数 | 適用下地 | 艶の有無 |
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1位 | ![]() 油性シリコンラッカースプレー) |
カンペハピオ |
|
857円~ | 15年程度 | 屋内外の木部・鉄部、シャッター・フェンス・物置・机・ロッカー・犬小屋・家具・スチール製品・家電品・電気機械器具(非昇温部)・自転車・三輪車、ホビー品・工作品・おもちゃ など | 艶あり/なし |
2位 | ![]() 水性シリコン建物用 |
カンペハピオ |
|
956円~ | 15年程度 | 屋内外の木部・鉄部、発泡スチロール、プラスチック(アクリル、スチロール、硬質塩ビ、ABS樹脂以外を除く)、コンクリート(床を除く)、スレート、モルタル、段ボール、紙(特殊コーティング部分除く)、ガラス(屋外のガラスサッシや窓ガラスなど耐久性の必要な箇所を除く) | 艶あり/なし |
3位 | ![]() シリコンスプレー |
呉工業 |
|
483円~ | 15年程度 | 屋内外の金属部のほか、ゴム、プラスチック、木、紙など | 艶あり |
4位 | ![]() 高耐久ラッカースプレー |
アサヒペン |
|
769円~ | 15年程度 | 屋内外の電気器具、家具、機械器具、自転車、屋内外の鉄製品、木製品 | 艶あり/なし |
5位 | ![]() 油性高耐久鉄部用スプレー |
アサヒペン |
|
1,428円~ | 15年程度 | 屋内外の扉、フェンス、シャッター、パイプ、機械器具、農機具などの屋内外の鉄部・鉄製品、ガルバリウム鋼板のサイディング、トタンべい、アルミ建材、ステンレス製品 | 艶あり/なし |
※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成
1位:カンペハピオ「油性シリコンラッカースプレー」
紫外線や酸性雨、排気ガスにも強い高耐久アクリルシリコン樹脂を配合したスプレータイプの塗料です。
細かな霧状で噴射されるため、たれにくく、ムラの少ない美しい仕上がりになります。「つやあり」と「つやけし」があるため、好みに合わせて選べるのもポイントです。
2位:カンペハピオ「水性シリコンカラースプレー」
高耐久アクリルシリコン樹脂を配合し、紫外線や塩害にも強い水性スプレー塗料です。
臭いが少ないため室内でも扱いやすく、金属や木、プラスチックなど様々な素材に使えるのが特長となります。水性でも乾燥後はしっかり定着し、屋外でも安心して使用できるのもうれしいポイントです。
3位:呉工業「シリコンスプレー」
金属だけでなく、ゴムや木、プラスチック、紙などにも使える万能なシリコーン系潤滑・離型剤です。
耐熱性に優れた被膜を形成することで、滑りを良くし、離型やツヤ出し、防水まで幅広い用途に対応しています。無溶剤タイプで素材にやさしく、作業性も抜群です。
4位:アサヒペン「高耐久ラッカースプレー」
シリコン変性アクリル樹脂を採用し、紫外線やサビ、酸性雨にも強いラッカースプレーです。
速乾性に優れており、夏なら30分ほどで乾燥する扱いやすさが魅力となります。トルエン・キシレン不使用で安全性にも配慮されており、ガス抜きキャップ付きで廃棄も簡単です。
5位:アサヒペン「油性 高耐久鉄部用スプレー」
特殊防錆剤の配合により、サビを落とさずそのまま塗れる鉄部用のスプレー塗料です。
ガルバリウム鋼板やステンレスなど、難密着素材にも対応しています。シリコンアクリル樹脂による高い耐候性と、細部にも塗りやすいエアゾール設計で、DIYにもプロにもおすすめです。
木材用のシリコン塗料ランキング
順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 参考価格(1缶) | 耐用年数 | 適用下地 | 艶の有無 |
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1位 | ![]() 水性多用途ペイント(ハケ付キャップ) |
アトムハウスペイント |
|
598円~ | 15年程度 | 鉄部、木部、コンクリート、・プラスチック(アクリル、スチロール、ABS) | 艶あり |
2位 | ![]() 油性鉄部用S |
カンペハピオ |
|
1,428円~ | 15年程度 | 門扉、フェンス、物置などの鉄製品およびトタン、サッシ・カーポートなどのアルミ・ステンレス製建材、板べい、ドア、ガーデニング用品などの屋内外の木製品や屋内外のかべ、ブロック塀などのコンクリートなど | 艶あり |
3位 | ![]() クレオパワーEX |
和信ペイント |
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2,088円~ | 15年程度 | 屋外のウッドデッキ、ラティス、杭、板塀、支柱、土台など | 艶あり |
4位 | ![]() 油性シリコンラッカースプレー ラッカー系塗料 |
アサヒペン |
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857円~ | 15年程度 | 屋内外の木部・鉄部、シャッター・フェンス・物置・机・ロッカー・犬小屋・家具・スチール製品・家電品・電気機械器具(非昇温部)・自転車・三輪車、ホビー品・工作品・おもちゃ など | 艶あり/なし |
5位 | ![]() 水性シリコンカラースプレー 水性塗料 |
アサヒペン |
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956円~ | 15年程度 | 屋内外の木部・鉄部、サイディング、モルタル、コンクリート、瓦、トタン、プラスチックなど | 艶あり/なし |
※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成
1位:アトムハウスペイント「水性多用途ペイント(ハケ付キャップ)」
ハケがついていて手軽に使える水性の多用途塗料です。鉄部・木部・コンクリートなど幅広い素材に対応しており、工作や学園祭の小道具づくりからDIYのまで活躍します。
乾燥すれば水にも流れ落ちないため「工作用でも性能は妥協したくない」という方にもおすすめの塗料です。
2位:カンペハピオ「油性鉄部用S 油性塗料 (つやあり) 」
高耐久アクリルシリコン樹脂と強力防サビ剤を配合し、サビ止めなしで直接塗れる鉄部用塗料です。
上塗りとサビ止めが同時にできるので、作業工程を減らしながらも最高クラスの防錆性と耐久性を発揮します。スプレータイプのため、入り組んだ箇所の塗装でもムラなくしっかりと塗れます。
3位:和信ペイント「水性木材防腐防虫塗料 クレオパワーEX」
アクリルシリコン樹脂をベースに、防腐・防虫・防カビ・防蟻・防藻の機能を持たせた木材保護塗料です。
厳選された薬剤や顔料との組み合わせにより、長期間にわたり木材の劣化を防ぎ、美観もキープできます。水性タイプで扱いやすく、クレオソート油のような強い臭いもなく、安全性にも配慮された製品です。毒物・劇物・危険物に該当しないため、安心して使用できます。
4位:カンペハピオ「油性シリコンラッカースプレー」
紫外線や酸性雨、排気ガスにも強い高耐久アクリルシリコン樹脂を配合したスプレータイプの塗料です。
細かな霧状で噴射されるため、たれにくく、ムラの少ない美しい仕上がりになります。「つやあり」と「つやけし」があるため、好みに合わせて選べるのもポイントです。
5位:カンペハピオ「水性シリコンカラースプレー」
高耐久アクリルシリコン樹脂を配合し、紫外線や塩害にも強い水性スプレー塗料です。
臭いが少ないため室内でも扱いやすく、金属や木、プラスチックなど様々な素材に使えるのが特長となります。水性でも乾燥後はしっかり定着し、屋外でも安心して使用できるのもうれしいポイントです。
シリコン塗料を使った人の声
「シリコン塗料を選びたいけど、仕上がりが不安…」、「結局これに決めていいのかわからない…」という方に向けて、実際にヌリカエに寄せられた、シリコン塗料を使った人の口コミや事例を紹介します。
シリコン塗料を使って工事した人の口コミ


シリコン塗料を使った工事の事例
シリコン塗料の工事事例①
塗料名 | スーパーラジカルシリコンGH |
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メーカー | アステックペイント |
延べ床面積 | 148.76m2 |
工事費用 | 50万円以下 |
外壁と雨戸などの付帯部を塗装した事例です。
平屋のため一般的な住宅より足場代が安く済みますが、それを差し引いても50万円以下という非常に低い価格で工事をすることができます。
シリコン塗料の工事事例②
延べ床面積 | 138.84m2 |
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工事費用 | 100〜150万円 |
15年耐久の高耐久シリコン塗料で塗装された事例。明るいベージュ系とグレーのツートンが印象的。
シリコン塗料にもグレードがあり、自分の好みに合わせたものを選ぶことができる。
シリコン塗料の工事事例③
延べ床面積 | 99.17m2 |
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工事費用 | 100〜150万円 |
「なるべく初期費用を抑えたい。10年以上は耐久出来る塗料が良い。」というお客様の要望に合わせた施工。
シリコン塗料はカラーバリエーションが豊富なので、自分の好みに合わせたデザインにできるのも特徴。
シリコン塗料の工事事例④
延べ床面積 | 76.03m2 |
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工事費用 | 100〜150万円 |
メンテナンスコストがお得なハイブリットシリコン樹脂の塗料での施工された事例。
ハイブリッド塗料のメリットは、有機塗料よりも耐用年数が長いことや光沢が長続きすることが挙げられます。たとえばエスケー化研株式会社が販売している「エスケープレミアムシリコン」もハイブリッドシリコン樹脂の塗料です。
シリコン塗料に関するよくある質問

シリコン塗料とは何ですか?


シリコン塗料のデメリットはなんですか?


シリコン塗料に工事するにはいくらかかりますか?

まとめ
シリコン塗料は、数ある塗料のなかで最もベーシックな性能を持つ塗料です。
耐汚染性に優れ、耐用年数も10年ほどあるため外壁や屋根の塗料として人気で幅広く使われています。そのため各メーカから様々なシリコン塗料が開発・販売されています。
しかし、長期的なメンテナンスコストを重視する人や艶のある見た目が嫌な人などは、おすすめできる塗料ではありません。
同じシリコン塗料でも種類によって性能は大きく違いますので、予算感や仕上がりのイメージをもとに業者とよく相談して最適な塗料を決めるようにしましょう。