コーキングを上手に仕上げるコツとは?5つの注意点と費用相場

  • 【更新日】2021-12-10
コーキングを上手に仕上げるコツとは?5つの注意点と費用相場

マイホームの外壁のお手入れを「できるだけ自分でやりたい」と考えている方にとって非常に気になるのが『コーキング』の劣化でしょう。
ゴムのような感触のコーキングは、サイディングの外壁材と比べると劣化が早く、見た目にもみすぼらしく感じてしまいます。

コーキングが劣化すると、家全体の雰囲気が損なわれます。

なんとかDIYで補修しようと考えてホームセンターに向かい、コーキング材やコーキングガンを手にとってはみたものの「コーキングってどうやるんだ?」と固まってしまった…
見よう見まねでコーキングにチャレンジしてみたけど、思ったようには仕上がらなかった…

こんな経験はありませんか?

この記事では、外壁のコーキングをDIYで上手に仕上げるコツや、素人の方が陥りやすい失敗をもとにした注意点を解説していきます。

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コーキングとは?特徴と一般的な施工方法

現在外壁材の主流となっている『サイディング』は、工場で加工・塗装されたボード状の建材を壁面に張り付けて施工します。
施工性が高く、工期も短縮されるため人気のサイディングですが、一枚一枚のボードの間にはわずかながらスキマができてしまいます。
このスキマを放置すると、壁の内部に水分が侵入してしまい、雨漏りや腐食の原因となってしまいます。

そこで、サイディングのボードとボードのスキマを埋める充填材として活躍するのがコーキングです。

コーキングガンと呼ばれる道具で、柔らかくて粘度が高いペースト状のコーキング材をチューブから押し出して施工します。
乾燥させてもカチカチに固まることはなく、ゴムのような弾性を持った状態でスキマを埋めてくれます。

この弾性が、新たにスキマが生じても自動で埋めてくれる『追従性』を保つ特性を与えているのです。

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コーキングをDIYで上手に仕上げるための5つの注意点

マイホームの外壁に施工されたコーキングの劣化が目立ちはじめたので、DIYで補修したい…
ところが、コーキングを美しく仕上げるには熟練の技術が必要なので、何も考えずに素人がチャレンジしても失敗してしまうでしょう。

ここでは、素人の方が陥りやすい失敗をもとに「コーキングをDIYで上手に仕上げるための5つの注意点」を紹介します。

2.1 下処理を徹底すること!

外壁塗装のDIYに共通していえるのは「下処理の徹底」がとても大切だということです。
もちろんコーキングも同じで、下処理の手を抜いてしまうと美しい仕上がりは期待できないどころか、せっかくの施工も満足に機能を発揮してくれません。

コーキングの下処理におけるポイントは次のとおりです。

・既存のコーキング材をできる限り丁寧に除去すること
・ハケなどを使って、除去したコーキング材やホコリを取り除くこと
・水分が残ったままで施工しないこと

新たにコーキング材を充填する際には、壁材とコーキング材の間の不純物をできる限り除去しましょう。
既存のコーキング材、ホコリやチリ、水分などが残っていると、施工不良の原因になります。

2.2 マスキングは「まっすぐ・細く・スキマなく」を徹底する!

マスキングの基本は「まっすぐ・細く・スキマなく」です。

コーキングを施工する際にはコーキング材が余計な部分にはみ出ないために、充填する周囲をマスキングテープで覆います。
このとき、充填する溝よりも2〜3mm程度の遊びをもってまっすぐにマスキングテープを貼ると、美しい直線の仕上がりが期待できます。
遊びが広いほうがマスキングテープも貼りやすくなるのですが、2〜3mm程度の細い遊びにするのが美しさの秘訣です。

また、マスキングテープはスキマなくピタッと貼り付けましょう。
特にコーキング材と接することになる内側にスキマやヨレがあると、コーキング材がはみ出してしまい仕上がりがきれいな直線にならないので要注意です。

2.3 コーキングの量は「少しだけ多め」がベスト!

サイディングのボードとボードのスキマには、小指1本分くらいのスキマがあり、ここに適量のコーキング材を充填することでスキマを埋めることができます。
充填の際には、ガンに込める力を一定に保ちながらガンを動かして、同じ量を充填し続けていくことで充填量のムラがなくなります。

コーキング材を充填する際に注意したいのが『充填の量』です。
コーキング材の充填量は「少しだけ多め」を心がけましょう。

溝からはみ出している部分は、ヘラを使って均等にならすことでキレイに取り除くことができます。
少しはみ出す程度で充填するためにマスキングテープを貼っているので、はみ出ることは気にせずに充填しましょう。
反対に充填量が少ないと、硬化後にスキマが生じてしまい、水分の侵入の原因になります。

コーキング材は乾燥させることで若干の縮みが生じるので、「少しだけ多め」にすることで効果をより発揮します。

2.4 硬化時間はたっぷりと!

コーキング材は時間が経つと乾燥して硬化します。

外壁に使用するコーキング材は『変成シリコンコーキング』が主流で、施工から2時間程度で塗膜が硬化して塗装ができるという特徴があります。

このわずか2時間の硬化時間が待てずに塗料を塗ってしまうと、コーキング材が硬化不良を起こしてしまい、仕上がりが汚くなってしまいます。
また温度が高い夏季は乾燥が早くなりますが、寒い冬季は乾燥が遅くなります。
冬季に施工する場合は、乾燥時間を長くとるようにしましょう。

5. コーキングの種類を間違えない!

コーキング材には用途に応じた種類があります。

ホームセンターなどで広く販売されているのは『シリコンコーキング』ですが、シリコンコーキングはキッチンやお風呂などに使用されるもので、塗料の上塗りができない特性があります。
みなさんが日頃から疲れを癒すバスタブの周りにゴムのような部分があることにお気づきかと思いますが、その部分がシリコンコーキングです。

外壁にシリコンコーキングを使用してしまうと、上塗りができないだけでなく、コーキングからにじみ出るオイル質によって汚れが目立ってしまいます。

DIYで外壁のコーキングを施工する際には、必ず変成シリコンコーキングを選びましょう。

DIYが難しければ優良業者に安く直してもらおう

DIYでのやり方の解説を読んで、「思ったよりも作業工程が多いな…」「こんな作業、自分にできるかな…」で不安を抱いた方は多いのではないでしょうか。
コーキングをきれいに仕上げるのは意外と難しく、専門性が高い作業です。
素人が付け焼き刃の知識で行った結果、状態や見た目が悪くなってしまった……という場合も珍しくありません。
そのため、自分で上手に仕上げる自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼するのがよいでしょう。

「でも、業者に依頼すると修理費用が高くなりそう……」と不安な方でもご安心ください。
一括見積もりサービスのヌリカエなら、全国2500社以上の加盟店の中から、リーズナブルな優良業者に絞ってご紹介することができます。
ご利用は完全無料なので、コーキングをDIYで修理をする前にまずは業者の見積もりを見てみませんか?

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コーキングで失敗しないためのコツとは?

外壁のコーキングで失敗しないためのコツは、
・丁寧に下処理をする
・マスキングテープは「まっすぐ・細く・スキマなく」を心がける
・コーキング材を少し多めに充填する
・硬化時間をたっぷりと取る
・コーキング材の種類を間違えない
の5点です。

この5点をしっかりと守ることができれば、外壁塗装の経験がなくてもある程度は美しい仕上がりが期待できるでしょう。

しかしコーキングの施工で大切なのは、見た目の美しさはもちろんですが『防水性』という大切な役割を維持することが一番です。
そのためには、
・大きなスキマにはスペーサーをかませる
・季節や天候などに応じて硬化時間をはかる
・コーキング材と上塗り塗料の種類によっては、プライマーという密着性を高める塗料を塗布する
など、プロの技術と経験が光ります。

DIYでのコーキングは部分的な補修にとどめておき、大規模なものになればプロの外壁塗装業者にお願いするほうが賢明でしょう。

コーキングは業者でオトクに施工してもらえる場合があります!

前述のとおり、コーキングを素人が行うと失敗する可能性があるので不安ですよね。
「本当は費用が安く押さえられるなら業者に頼みたい…」そうお考えの方に朗報です。
実は助成金や火災保険を使えば、業者での施工費を安くできる場合があります!

外壁塗装も含めれば、もしかしたら相場よりも20万円以上安く工事できるかもしれません。
助成金・火災保険については、以下の記事で詳しく解説しています。

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コーキングをプロの業者に依頼した場合の費用相場はいくら?

外壁のコーキングをプロの外壁塗装業者にお願いした場合は、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?

コーキングをプロの業者に依頼すると「1mあたりいくら」の単価で費用を計算します。
コーキングには、既存のコーキング材を除去してから充填する『打ち替え』と、既存のコーキング材を補強する『打ち増し』があります。

それぞれの費用相場は
・打ち替え…1mあたり1000〜1200円程度+既存のコーキング材除去3万円程度
・打ち増し…1mあたり500〜900円程度
です。

これに高所作業のための足場代が15万円程度かかるので、一般的な住宅では
・打ち替え…40〜50万円
・打ち増し…30〜40万円
の予算を見ておく必要があります。

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DIYとプロ業者、コーキングするならどちらがベスト?

外壁のコーキングは、ホームセンターなどでも材料や道具を仕入れることができるので、DIYでチャレンジしやすい感があります。
ところがいざ実際にやってみると、線がガタガタになったりスキマができたりして、イメージしていたような仕上がりにはならないものです。

見た目が美しく、防水性もしっかりと備えたコーキングの施工には、熟練の技術と経験が必要です。
とはいえプロの外壁塗装業者にお任せするとなると、30〜50万円程度という決して安くはない費用がかかります。

満足できる仕上がりを求めたいけど、高い費用を支払うことには戸惑いを感じる…

そんな方は、まずは無料の建物診断を活用して複数の業者から見積もりを取り寄せ、安くて最高の施工を約束してくれる外壁塗装業者を探すことをオススメします。

特にコーキングの補修だけのために足場を建てることは、外壁・屋根メンテナンスのトータルコストを考えた場合に大きなムダが生じます。
外壁塗装業者を選ぶ際には、トータルコストまでしっかりと考えて提案してくれる業者にお任せしましょう。

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「コーキングのコツと5つの注意点・費用相場」のまとめ

コーキングを上手に仕上げるには、下処理やマスキングなど丁寧な作業が必須です。
今回の記事で紹介した注意点やコツを念頭に置き、マイホームの外壁を美しくメンテナンスしましょう。

ただし簡単な補修はDIYで対応できても、壁一面や外壁全体の補修はプロの技術がないと太刀打ちできません。
もし外壁のコーキング全体に劣化や汚れが目立つのであれば、プロの外壁塗装業者にお任せするのがベストです。

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