日本ペイントの塗料「パーフェクトトップ」は、価格と耐用年数でみたコストパフォーマンスの良さから、人気のある塗料です。
しかし「本当に自宅の外壁に使っても大丈夫?」とお悩み方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、パーフェクトトップのメリットやデメリット、実際に使った方の口コミ評判やおすすめの人の特徴などについて詳しく解説しています。
外壁塗装に使う塗料選びの参考となれば幸いです。
パーフェクトトップのメリット・デメリット
ここでは、パーフェクトトップのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
良い面と悪い面の両方を把握し、自宅の外壁に最適な塗料なのかを判断していきましょう。
メリット
パーフェクトトップのメリットは下記の通りです。
パーフェクトトップのメリット
- ①コストパフォーマンスに優れている
- ②親水性があり汚れがつきにくい
- ③ 色のラインナップが豊富
それぞれのメリットについて詳しくご紹介します。
コストパフォーマンスに優れている
パーフェクトトップは、価格と性能のバランスがよくコストパフォーマンスに優れた塗料です。
塗膜の劣化原因となる「ラジカル」の発生を抑制する「ラジカル制御技術」が採用されています。そのため、高い耐候性があることが特徴です。一方で、価格はシリコン塗料と同等となります。
そのため「フッ素や無機などの高価格な塗料は手が出しにくいけど耐久性には妥協したくない」と考えている方に最適な塗料といえるでしょう。
親水性があり汚れがつきにくい
パーフェクトトップの塗膜は、水に馴染みやすい「親水性」があります。親水性によって、外壁についた汚れが雨によって洗い流される「セルフクリーニング」機能をもつため、普段特別なメンテナンスをしなくても外壁と綺麗に保ちやすいです。
交通量の多い道路沿いや、砂埃が舞いやすい環境の建物であっても、雨が降るたびに自然と壁がきれいになるため、長期にわたって建物の美観を維持しやすくなります。カビや藻の発生を抑制する機能も備わっており、日当たりの悪い北側の壁などでも防汚効果が期待できます。定期的な洗浄の手間や費用を削減できる点も、大きなメリットの一つです。
色のラインナップが豊富
パーフェクトトップは、標準色が46色と選ばべる色の選択肢が広いです。
定番の白やベージュ、グレー系はもちろん、鮮やかな原色に近い色から深みのある濃彩色まで、好みに応じた色で塗ることができます。また、細かい色合いも希望に応じて作り出すことも可能です。
理想の色イメージにぴったりの色を見つけやすく「こだわりの外観デザインを実現したい」という方にとってこの色の自由度の高さは大きな魅力となるでしょう。
デメリット
続いて、パーフェクトトップのデメリットは下記の通りです。
- ①使用実績が少ない
- ② 下塗り剤によっては性能が発揮されづらい
各デメリットについて詳しく解説します。
使用実績が少ない
パーフェクトトップは、2012年に発売された比較的新しい塗料です。そのため、20年、30年といった長期にわたる実際の経年変化の実績データはまだ発展途上と言えます。
メーカーが提示する期待耐用年数はあくまで理論値や試験に基づくものであるため、実際の環境下における本来の性能の判断にはもう少し時間が必要です。
絶対的な信頼と長年の実績を最優先する方にとっては、少し不安な点となるでしょう。
下塗り剤によっては性能が発揮されづらい
パーフェクトトップを含め、塗料のなかには特定の下塗り剤の使用が推奨されている場合があります。
パーフェクトトップの場合、「パーフェクトシーラー」「パーフェクトフィラー」などを使用が推奨されているため、これ以外の下塗り剤を使用すると、塗料本来の性能が発揮されづらくなる可能性があるでしょう。
安価な他社製の下塗り材の使用や下地の状態に合わないものを選んだ場合、塗膜の剥離や膨れといった不具合の原因となる可能性があります
パーフェクトトップの口コミ評判
ここでは、実際にパーフェクトトップを買った方の口コミをいくつかご紹介します。
50代/男性
塗りやすいしダンRセラと比べても艶、汚れ、雨の弾き良好です。(一部抜粋)
引用元(https://review.rakuten.co.jp/item/1/301857_10000554/1.1/)
30代/男性
値段もかなり安く、品物も塗りやすく仕上がりがとてもいい(一部抜粋)
引用元(https://review.rakuten.co.jp/item/1/301857_10000554/1.1/)
購入者
フィラーに比べると塗りやすく臭いもほとんどないのでDIYにはもってこいです。(一部抜粋)
引用元(https://review.rakuten.co.jp/item/1/301857_10000554/1.1/)
購入者
塗りの状況としてはシリコンセラUVより少しのびが足らないように感じました。(一部抜粋)
引用元(https://review.rakuten.co.jp/item/1/301857_10000554/1.1/)
パーフェクトトップを使った方からは、「DIYでも塗りやすい」「仕上がりがいい」といった高評価を得ていることが分かります。一方で「少しのびが足らない」との意見もあるため、作業性を重視される方はご注意ください。
パーフェクトトップを使った方の口コミでは、おおむね評価が高く評判の良い塗料といえるでしょう。
パーフェクトトップがおすすめな人
パーフェクトトップのメリット、デメリットや口コミの評判についてご紹介していきました。
では、パーフェクトトップおすすめできる人はどのような人なのでしょうか。
本章ではパーフェクトトップがおすすめな人の特徴について3つご紹介しますので、使うかどうかの判断の参考としてぜひご覧ください。
コストパフォーマンスを重視する人
パーフェクトトップは「外壁塗装の費用はできるだけ抑えたい、でも品質や耐久性で妥協はしたくない」という、コストパフォーマンスを最も重視する方おすすめできる塗料です。
一般的なシリコン塗料と同等かそれ以下の価格でありながら、ラジカル制御技術によってワンランク上の耐候性を実現しています。初期費用を抑えつつ、次の塗り替えまでの期間を延ばすことができるため、メンテナンスコストを含めたトータルでの費用対効果は高いと言えるでしょう。
「フッ素塗料や無機塗料は価格が高いしオーバースペックだけどシリコン塗料は心もとない」とお考えの方も選択肢に入る塗料となります。
DIYで塗装する予定の人
パーフェクトトップは、DIYで外壁塗装にチャレンジする方にもおすすめです。その理由は、この塗料が「1液水性タイプ」であることが主な理由です。
1液タイプは、2液タイプに必要な主剤と硬化剤を混ぜ合わせる手間がなく、缶を開ければそのまま使用できます。また、水性なのでシンナーなどの有機溶剤は使いません。塗料は水道水で薄めることができるため、作業中の刺激臭も少なく安全性が高いです。
塗装に慣れていない方でも比較的扱いやすい塗料と言えるでしょう。
艶のある外観にしたい人
パーフェクトトップは「艶有り」から「7分艶」「5分艶」「3分艶」など、艶の強度を好みに応じて選ぶことができますz。
「艶有り」タイプは、光を反射してピカピカとした仕上がりになり、家全体が明るくなり清潔な印象を出すことができるでしょう。また、艶がある塗膜は表面が滑らかで、汚れが付着しにくいというメリットもあります。
「艶のある外観にしたい」とお考えの方は、外観のイメージに合わせて光沢具合を選べるパーフェクトトップがおすすめです。
パーフェクトトップの施工例
パーフェクトトップは色のラインナップが46色と豊富です。
そこで本章では外壁の色として人気な「ホワイト」「グレー」「ブラック」ごとに、パーフェクトトップで塗った施工例をご紹介します。
まずはホワイトの施工例です。
【ホワイト施工例】
パーフェクトトップの標準色のなかでも、もっとも明るく、混じりけのない白となっています。
続いて「ベージュ」の施工例をご紹介します。
【ベージュの施工例】
遠目から見たときの印象はホワイトの家に見えるかもしれませんが、近づくと白とは違いが分かる色味となっています。
ベージュは色あせが目立ちにくいことから、外壁の色として人気です。
続いて「グレー」の施工例をご紹介します。
【グレー施工例】
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ややグリーンがかった色味のグレー色です。グレーは汚れが目立ちにくく高級感や落ち着きを出せる色であることから、外壁の色として人気があります。
パーフェクトトップで施工する前の注意
塗装する色が絞り込めたら、施工する前に以下の点に注意しましょう。
なるべく白に近い色がオススメ
パーフェクトトップが属する「ラジカル塗料」の特徴である高耐久性を活かすには、施工するカラーはなるべく白に近い明るい色がよいです。
塗膜劣化の原因物質である「ラジカル」の抑制に役立つ成分は、ラジカル塗料の白い顔料(着色料)に含まれています。
そのため、白いカラーのラジカル塗料ほど効果が高く、逆に黒に近づくほどラジカル塗料の特徴が活かせません。
せっかくパーフェクトトップを選んで施工するのですから、独自機能を活かせる色がおすすめです。
「ラジカル塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ラジカル塗料ってなにがすごいの?メリット・デメリットを徹底解説!」
色の印象を変える「面積効果」に注意
同じ色であっても、面積が広い場合と狭い場合の見え方は異なります。
これを「面積効果」といい、施工後の外壁塗装と色見本の印象が異なってしまう原因です。
面積効果により、面積が広いほど明るい色はより明るく、暗い色はより暗く見えます。
そのため、明るい色はワントーン落ち着いた色、暗い色なら少し明度・彩度の高い色を選ぶようにしましょう。
外壁の塗り分けパターンを知る
外壁塗装は、どんな色で施工するか以外にも、どんなレイアウトで塗り分けるかも重要です。
参考までに、戸建て住宅の塗り分けの6パターンを上図に掲載しましたので、お役立てください。
「塗装のデザインパターン」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「納得いく色の組み合わせが見つかる、外壁塗装カラーシミュレーションの使い方」
>>「おすすめの外壁デザイン5パターンや色の選び方を詳しく紹介」


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まとめ
パーフェクトトップは、大手塗料メーカーである「日本ペイント」から出ている外壁用塗料です。
コストパフォーマンスに優れているため、塗料の中でも評判の良い商品となります。しかし、使用実績が少なく本来の性能の評価は定まっていないことは念頭におく必要があるでしょう。塗料は外壁の耐久性を左右するため、妥協せず納得のいく商品を選ぶことが大切です。