プライマー塗装とは?種類やおすすめの商品についても徹底比較

  • 【更新日】2025-09-19
ウレタン塗装

新築を建ててから10年以上経つと、外壁も少しずつ汚れが目立ち耐久性に不安を感じる人も少なくありません。

塗装において重要な工程の一つに「プライマー塗装」がありますが「具体的にどんな工程をするの?」といった方や、自分で塗装を行う方のなかには「プライマー塗装でおすすめの製品はどれ?」といった悩みや疑問を持たれている方も多いかと思います。

本記事では、プライマー塗装の役割から種類別のおすすめの製品までを詳しくご紹介します。

参考記事:上塗りとは?外壁塗装に欠かせない上塗りの役割と、他の工程との違いを解説

この記事でわかること
  • プライマー塗装とは外壁塗装をする際の下塗り作業のこと
  • プライマー塗装の役割は下地に適切に塗ることで密着性を高め、塗料が剝がれにくくすること
  • プライマー塗装には「水性プライマー」「油性プライマー」「防錆プライマー」「伝導性プライマー」の4つがあり、それぞれのおすすめ商品がわかる

この記事を監修しました

監修者の写真

株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

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プライマー塗装とは

プライマー塗装とはについて

プライマー塗装とは、外壁塗装をする際の下塗り作業 のことを指します。

プライマー塗装を行うことで、塗料の密着性が向上したり、錆びや腐食の防止をしたりなどのメリットがあります。

  • 塗装の発色もきれいになるため、建物の美観維持にもつながります。

プライマー塗装の役割

プライマー塗装の役割は、下地に適切に塗ることで密着性を高め、塗料が剝がれにくくすること です。

プライマーを塗ることによって上塗り塗料も均一に塗ることができるため、仕上がりも綺麗になります。

また、プライマーによって下地を保護することで、外壁の劣化防止にもつながり、防錆などの波及効果も期待できます。

  • 建物の強度を保つためにも、プライマー塗装はとても大事な役割を担っています。

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おすすめの水性プライマーランキング

水性プライマーが自分に合っていると判断した際は、以下の3つの商品から価格や塗装面積などから、自分にあっているものを選んでみてください

順位 プライマー メーカー 価格 塗装面積 乾燥時間
1位 スーパー万能密着クンについて
水性スーパー万能密着クン
ターナー色彩株式会社 180g:1,100円
500g:2,530円
約2㎡/180g(1回塗り)
約5.5㎡/500g(1回塗り)
40分(指触乾燥23℃)
2時間以上(20~35℃)
2位 水性シーラーについて

水性シーラー

アサヒペン 7L:9,200円
14L:16,140円
約20~40㎡/7L
約70~140㎡/14L
夏期/30~60分
冬期/2~3時間
3位 強浸透性水性シーラーについて

強浸透浸透性水性シーラー

アサヒペン 7L:9,200円
14L:16,140円
約56~70㎡(標準)/7L
約112~140㎡(標準)/14L
夏期/30~60分
冬期/2~3時間

※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成

おすすめ水性プライマー1位:水性スーパー万能クン

スーパー万能密着クンについて

メーカー ターナー色彩株式会社
容量/価格 180g:1,100円
500g:2,530円
塗装面積 約2㎡/180g(1回塗り)
約5.5㎡/500g(1回塗り)
乾燥時間 40分(指触乾燥23℃)
2時間以上(20~35℃)

金属やガラスなど、さまざまな素材にしっかりと密着する高性能な商品です。

液ダレがしにくい塗料のため、作業も滞りなく進行できます。

おすすめ水性プライマー2位:水性シーラー

水性シーラーについて

 

メーカー アサヒペン
容量/価格 7L:9,200円
14L:16,140円
塗装面積 約20~40㎡/7L
約70~140㎡/14L
乾燥時間 夏期/30~60分
冬期/2~3時間

上塗り塗料の吸い込みを防ぐため、密着性と耐久性を高めることが可能です。

本製品を利用することで、余分な上塗り塗料も必要なく、コストパフォーマンスに優れた塗装が行えます。

おすすめ水性プライマー3位:強浸透性水性シーラー

強浸透性水性シーラーについて

メーカー アサヒペン
容量/価格 7L:12,820円
14L:21,560円
塗装面積 約56~70㎡(標準)/7L
約112~140㎡(標準)/14L
乾燥時間 夏期/30~60分
冬期/2~3時間

水性プライマーでありながら、浸透性に優れており、劣化した下地にも対応ができます。

適切に塗装することで、たばこのヤニや油ジミを抑え、防カビの効果も期待できます。

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おすすめの油性プライマーランキング

油性プライマーが自分に合っていると判断した際は、以下の3つの商品から価格や塗装面積などから、自分にあっているものを選んでみてください

順位 プライマー メーカー 価格 塗装面積 乾燥時間
1位 油性 下地用強化シーラーについて

油性 下地教科用シーラー

サンデーペイント株式会社 1.6L:2,598円
7L:7,498円
約16㎡/1.6L(1回塗り)
約5.5㎡/7L(1回塗り)
約45分(指触乾燥20℃)
約1.5時間(冬季)
2位 油性密着シーラー 油性下塗り剤について

油性下塗り剤水性シーラー

カンペハピオ 7L:6,880円
14L:12,094円
約35~55㎡/7L
約70~110㎡/14L
約40分(指触乾燥20℃)
約2時間(冬季)
3位 油性シーラーについて

油性シーラー

アサヒペン 4L:14,240円
7L:9,830円
約20~32㎡/4L
約35~56㎡/7L
夏期/10~30分
冬期/30~60分

※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成

おすすめ油性プライマー1位:油性 下地用強化シーラー

油性 下地用強化シーラーについて

メーカー サンデーペイント株式会社
容量/価格 1.6L:2,598円
7L:7,498円
塗装面積 約16㎡/1.6L(1回塗り)
約5.5㎡/7L(1回塗り)
乾燥時間 約45分(指触乾燥20℃)
約1.5時間(冬季)
コンクリート、窯業系サイディング、金属系サイディングに利用ができ、素地によく浸透し密着性を高める商品です。

容量のラインナップも0.7Lから用意されており、用途にあわせて購入ができます。

おすすめ油性プライマー2位:油性密着シーラー 油性下塗り剤

油性密着シーラー 油性下塗り剤について

メーカー カンペハピオ
容量/価格 7L:6,880円
14L:12,094円
塗装面積 約35~55㎡/7L
約70~110㎡/14L
乾燥時間 約40分(指触乾燥20℃)
約2時間(冬季)
劣化してもろくなったコンクリート、セメント、モルタル面の素地を強化に適しており、上塗り塗料との密着性を高めます。

トルエンが含まれていないため、従来の油性シーラーのような強い溶剤臭がないのも特徴です。

おすすめ油性プライマー3位:油性シーラー

油性シーラーについて

メーカー アサヒペン
容量/価格 4L:14,240円
7L:9,830円
塗装面積 約20~32㎡/4L
約35~56㎡/7L
乾燥時間 夏期/10~30分
冬期/30~60分

上塗り塗料との相乗効果 により優れた防水性と耐久性を発揮できる商品です。

スレート瓦やセメント瓦、コンクリート、モルタルなどさまざまな素材の下地の補強に利用できます。

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おすすめの防錆プライマーランキング

防錆プライマーが自分に合っていると判断した際は、以下の3つの商品から価格や塗装面積などから、自分にあっているものを選んでみてください

順位 プライマー メーカー 価格 塗装面積 乾燥時間
1位 ユニエポ 補修用プライマーについて

ユニエポ補修用プライマー

コニシ株式会社 500g:3,098円
2位 油性サビ鉄用について

油性サビ鉄用

アサヒペン 1.8L:7,770円 1.7~2.3㎡/1.8L 夏期/3~5時間
冬期/10~15時間
3位 必殺錆封じについて

必殺錆封じ

株式会社染めQテクノロジィ 3.7L:27,980円 約50㎡/3.7L 2時間以上/気温 20℃・湿度 60%の環境下での目安

※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成

おすすめ防錆プライマー1位:ユニエポ補修用プライマー

ユニエポ 補修用プライマーについて

メーカー コニシ株式会社
容量/価格 500g:3,098円
塗装面積
乾燥時間

1液型であるため、軽量や混合などの煩雑な作業不要となっており、可使時間の制約を受けないのが特徴です。

高い防錆機能に加え、幅広い密着性も実現できる商品です。

おすすめ防錆プライマー2位:油性サビ鉄用

油性サビ鉄用について

メーカー アサヒペン
容量/価格 1.8L:7,770円
塗装面積 1.7~2.3㎡/1.8L
乾燥時間 夏期/3~5時間
冬期/10~15時間
特殊な強力防錆剤の働きでサビドメ効果を発揮するので、サビ面の上からそのまま塗っても問題ない商品です。

無公害防錆顔料が配合されているため、安全かつ、すぐれたサビドメ効果を期待できます。

おすすめ防錆プライマー3位:必殺錆封じ

必殺錆封じについて

メーカー 株式会社染めQテクノロジィ
容量/価格 3.7L:27,980円
塗装面積 約50㎡/3.7L
乾燥時間 2時間以上/気温 20℃・湿度 60%の環境下での目安
錆の深部まで浸透しロックすることで、錆の進行を抑える一液性浸透型の強力防錆プライマーです。

レアメタル、塗膜の上と区別なく濡れるため、作業性も申し分ありません。

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プライマーを選ぶ際の確認ポイント

プライマーを選ぶ際の確認ポイントについて

プライマー選びで失敗しないためには、「下地の材質」「塗装環境」「塗装のしやすさ」といったポイントを確認する必要があります。

なぜなら、プライマーは下地と上塗り塗料を密着させる接着剤のような役割を持つため、下地や塗装環境に合わないものを選んでしまうと、剥がれやひび割れといった塗装トラブルにつながるからです。

これらのポイントを一つずつ確認することで、自宅に合ったプライマーを間違えることなく選ぶことが可能です。

下地の材質を確認する

プライマーを選ぶ際に最も重要なのが、塗装する下地の材質です。プライマーは、下地の材質に合わせて専用に設計されているものが多いため、間違ったものを選ぶと十分な効果を発揮できないためです

具体期には、以下の表を確認してみてください。

下地の材質 選ぶべきプライマー 理由
金属 油性プライマー 金属は錆びやすいため、防錆効果を持つプライマーを選ぶ必要がある
プラスチック 密着プライマー プラスチックは塗料が定着しにくいため、塗料の密着性を高めるプライマーを選ぶ必要がある
木材 シーマープライマー 塗料を吸い込みやすいため、下地の吸い込みを抑え、塗りムラを防ぐためのプライマーを選ぶ必要がある
アルミ 密着プライマー・防錆プライマー アルミは錆びにくいが、密着性が低いため、剥がれを防ぐプライマーを選ぶ必要がある

下地の材質に合わせたプライマーを選ぶことが、塗装の仕上がり耐久性を大きく左右するため、慎重に検討することが大切です。

塗装環境を確認する

プライマーは、塗装を行う環境によっても選ぶべき種類が変わります。

たとえば直射日光が当たりやすい場所は塗料が早く乾くことになります。そのため乾燥までに時間が早いプライマーを選んでしまうと、日陰などで塗装を行った場合とのムラが出てきてしまうでしょう。

塗装する場所の気温や湿度はどの程度なのかその場所に適した塗料は何かといった観点から適したプライマーを選んでいきましょう。

環境にあったプライマーでなければ、塗料の性能が十分に発揮されない可能性もあるため注意が必要です。

塗装のしやすさを確認する

プライマーを選ぶ際には、ご自身の塗装スキルや、作業にかけられる時間も考慮することが大切です。なぜなら、プライマーの種類や特性によって、必要な準備や作業工程が大きく異なるからです。

たとえば「乾燥が非常に早いタイプ」のプライマーは、次の工程に早く進めるため、作業全体の時間を短縮できます。一方で「ゆっくり乾燥するタイプ」のプライマーは、塗りムラが出にくく、初心者の方でも落ち着いて作業できるメリットがあります。

ほかにもプライマーによっては、専用の器具や高度な技術が必要になるケースもあります。選定するプライマーについても、塗装方法や特徴をきちんと確認しておくことが大切です、

施工のしやすさを事前に確認することで、ご自身のペースに合った塗装作業が可能になり、高品質な仕上がりへとつながります。

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プライマー4種類を比較

プライマー4種類を比較について

プライマーには、以下の4つの種類があります。それぞれの特徴やプライマーに向いているおすすめの素材は、以下の表の通りです。

種類 特徴 おすすめの素材
水性プライマー 匂いが少なく快適に取り扱え、環境への負荷が少ない サイディング、アルミ、トタン
油性プライマー 浸透性が高く、劣化が激しい下地処理に向いている モルタル、コンクリート
防錆プライマー サビの発生、進行を防ぎ、美観を長く保つ 金属
導電性プライマー 静電気の発生を抑える 静電気対策が必要な個所
  • 一般住宅での利用は導電性プライマー以外が基本になります。自宅で利用するニーズと照らし合わせて決めていきましょう

プライマーの種類①:水性プライマー

水性プライマーは、匂いが少なく環境への負荷も少ないため、作業をしやすいのが最大のメリットです。

また、水性のため洗い流しやすく、塗装後の後片付けも簡単なプライマーになります。

一方で浸透性が低いため、劣化が激しい下地には適していなかったり、塗装後の乾燥に時間がかかったりするのがデメリットです。

  • 乾燥に時間がかかるため工期を十分に取れる方に向いており、劣化の少ない素材である場合に適しています。

プライマーの種類②:油性プライマー

油性プライマーは、水性プライマーとは異なり、浸透性が高いことが特徴です。

浸透性が高いため、劣化の激しい下地の補修に向いているプライマーになります。また、乾燥までの時間も短いため、工期の短縮も可能です。

水性プライマーよりも幅広い素材に利用できますが、匂いが強い点には注意が必要です。

プライマーの種類③:防錆プライマー

防錆プライマーは、サビの発生や進行を防ぐことが特徴です。

金属の下地処理に利用されることが多く、サビや腐食から守るプライマーのため、耐久性が長続きさせられるのもメリットになります。

  • 外壁で金属の素材を利用しており、サビを防ぎたい場合などは、積極的に利用を検討してみてください。

プライマーの種類④:導電性プライマー

導電性プライマーは、工場などで利用されることが多いため、一般家庭で利用されることはほとんどありません

静電気の発生を抑える機能があるため、高品質な製品を作る工場などに利用されます。

一般家庭で利用されることがほとんどないため、商品紹介は上記の種類3つのみとなります。

  • 静電気を防止することで、工場火災などのリスクを低減することにつなげています。

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まとめ

まとめについて

プライマー塗装は、塗料を建材に密着させるために行う工程です。

塗料がしっかりと密着することで、塗装の仕上り向上はもちろん家を長期にわたって丈夫に保つことが可能です。プライマーの種類ごとの特徴を把握し、自分のニーズにあわせてプライマーを選びましょう

  • 各種類のプライマーの具体的な商品については、ランキング内からぜひ、選んでみてください

私の家だといくら?

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