信頼できる塗装業者を選ぶポイントの1つに、どのような資格を保有しているかを確認すると良いでしょう。
塗装に関する資格は、一級技能士や塗装工事業許可、窯業サイディング塗替診断士をはじめ、様々あります。
本記事では塗装業に関する資格だけでなく、優良業者を選ぶ際に参考になる資格も解説しています。
- 塗装業の資格で注目すべきは、塗装工事業許可と一級塗装技能士
- 社長と現場管理責任者が塗装資格を持っていると安心できる!
- 外壁塗装でトラブルが絶えない一因は、無資格でも開業できてしまうこと!
1.塗装に関するよくある資格一覧
一級塗装技能士
塗装工事許可
足場の組み立て等作業責任者
窯業サイディング塗替診断士
外壁診断士
2.塗装業において重要な2つの国家資格
3.なぜ悪徳な塗装業者に騙される人が多いのか?
4.まとめ
塗装に関するよくある資格一覧
塗装業に関する資格は、非常に多く存在しています。
代表的な資格として、以下のようなものが挙げられます。
一級塗装技能士
一級塗装技能士は、塗装に関する高い幅広い知識・技術を証明する国家資格です。
合格率は50%前後で、実技試験と学科試験に合格しないと取得できません。
二級塗装技能士を取得し5年経たなければ受験資格が無いので、簡単に取得できるものではないと言えるでしょう。
塗装工事許可
塗装工事許可は、個人の資格ではありません。
塗装工事に関する経験が5年以上の管理責任者がいるなど、一定の条件を満たした事業者に与えられる許可書です。
自己資本が500万円以上、過去の一定期間に法律違反したことがない等の厳しい条件があり、経験だけではなく経営面でもプロフェッショナルであることが必要です。
足場の組み立て等作業責任者
工事の現場において足場の設置・解体といった作業を安全に行うため、主任者として指揮監督を行うために必要な国家資格です。
満21歳以上かつ、足場の組立・解体・変更作業に3年以上の経験があれば講習を受講でき、試験に合格すれば資格を取得できます。
窯業サイディング塗替診断士
窯業サイディングでのリフォームを考えている場合、この資格を持っている業者に依頼することをおすすめします。
窯業サイディングに関する技術・知識の習得だけでなく、劣化・漏水調査からアフターメンテナンスまで一貫したサポートが可能な資格とされています。
外壁診断士
実務経験5年以上が必要ですが、筆記試験のみです。
どれだけ外壁の性能やメンテナンスに関する知識を有しているかが試される塗装業の資格です。
塗装業において重要な2つの国家資格
ここまで塗装業に関する資格を見てきましたが、この中で非常に重要な資格は一級塗装技能士と塗装工事業許可です。
講習のみで取得できる塗装資格がある中、一級塗装技能士は実務経験が7年以上必要、塗装工事業許可は塗装業に関する経験が5年以上必要と、両方とも長い実務経験が必要とされます。
また、一級塗装技能士については保有しているのが誰かという点にも注意が必要です。
営業の上手い業者が下請け業者の持っている資格をアピールしているだけの場合があり、工事作業は塗装資格を持たない他の業者が担当したという場合もあります。
外壁塗装の業者の選び方については、下記の記事でも詳しく解説しております。
なぜ悪徳な塗装業者に騙される人が多いのか?
塗装業自体は資格なしでも開業が可能で、今まで一度も塗装をしたことがない人物であっても名刺に「外壁塗装業」と記載することで、塗装業者を名乗ることができます。
以下は公共財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」に寄せられた相談件数のグラフです。

一見してわかるとおり、住宅に関する相談は右肩上がりに増えており、消費者の満足のいく工事ができず、トラブルに発展しているのです。
特に訪問販売を行う業者は、最初に異常に高い料金を提示した後に割引を持ちかけることで、あたかも工事費用が安くなったように見せかける営業がよく行われます。
また外壁塗装は下請け構造があるため、下請け業者の利益は少なく不正工事が行われやすい状態でもあるのです。
外壁塗装はこういった特性があるため、トラブルが起きやすい業界となっています。
まとめ
誰でも簡単に始めることのできてしまう塗装業であるからこそ、取得の難しい資格を通して優良業者を見抜いていく必要があります。
あなたも不要なトラブルを回避するためにも、塗装工事業許可と一級塗装技能士の資格に注目してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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