塗装業の資格と信頼度ランキング!業者選びは資格や許可証を確認しよう

  • 【更新日】2025-09-12
塗装業資格_アイキャッチ

信頼できる塗装業者を選ぶポイントの1つに、どのような資格を保有しているかを確認すると良いでしょう。

塗装に関する資格は、一級技能士塗装工事業許可窯業サイディング塗替診断士をはじめ、様々あります。

そこで本記事では、塗装資格における信頼度ランキングや主な資格一覧、悪徳業者に騙されてしまい理由などについても解説しています。

Point
  • 塗装業の資格で注目すべきは、塗装工事業許可一級塗装技能士
  • 社長と現場管理責任者が塗装資格を持っていると安心できる!
  • 外壁塗装でトラブルが絶えない一因は、無資格でも開業できてしまうこと!

この記事を監修しました

監修者の写真

株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

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塗装資格における信頼度ランキング

本章では、主要な塗装業関連の資格/許可を信頼度の観点からランキング形式でご紹介し、それぞれの特徴や取得難易度、そしてなぜ信頼度が高いと判断されるのかを詳しく解説します。

【塗装資格における信頼度ランキング】

順位 資格・許可書名 概要
1位 一級塗装技能士 ・塗装技術を認定する国家資格
・実務経験と学科・実技試験が必要
2位 塗装工事業の
県知事許可書
・500万円以上の工事に必要な建設業許可
・企業としての経営実績と信頼性を示す
3位 一級施工管理技士 大規模工事の施工計画、工程・品質・安全管理を行う国家資格

数ある塗装業関連の資格のなかでも「一級塗装技能士」「塗装工事業の県知事許可書」「一級施工管理技士」は取得しているか確認すべき資格といえます。

それでは、上記3つの資格ごとに特徴や取得難易度などを詳しく解説します。

1位:一級塗装技能士

一級塗装技能士は、塗装に関する高い幅広い知識・技術を証明する国家資格です。

合格率は50%前後で、実技試験と学科試験に合格しないと取得できません。

二級塗装技能士を取得し5年経たなければ受験資格が無いので、簡単に取得できるものではないと言えるでしょう。

2位:塗装工事許可

塗装工事許可は、個人の資格ではありません

塗装工事に関する経験が5年以上の管理責任者がいるなど、一定の条件を満たした事業者に与えられる許可書です。

自己資本が500万円以上、過去の一定期間に法律違反したことがない等の厳しい条件があり、経験だけではなく経営面でもプロフェッショナルであることが必要です。

3位:一級施工管理技士

一級施工管理技士は、国土交通省認定の国家資格で、建設工事の施工計画・工程・品質・安全を専門的に管理する技術者です。

大規模工事では主任技術者として配置が義務付けられ、現場管理の中核を担います。

取得には実務経験と難関試験の合格が必須なため、この資格者が在籍する業者は、複雑な工事も高品質かつ安全に進める高度な管理能力を持つと評価でき、信頼性が高いと言えるでしょう。

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塗装資格の種類と業者選びに役立つ比較表

外壁塗装を依頼する際、多くの人は業者選びに迷います。その判断基準の一つとなるのが、業者が保有する「塗装資格」です。

しかし、数多くの資格があり、それぞれの意味や重要性を理解するのは容易ではありません。ここでは、主要な塗装資格を一覧で比較し、優良な業者を選ぶために役立つ情報をご紹介します。

塗装業界において、開業に必須の国家資格は「建設業許可」のみであり、その他の塗装技能士などは業務に役立つ国家資格や民間資格に分類されます。

これらの資格の有無は、業者の知識や技術力を判断する目安となるでしょう。

【塗装関連の資格と重要度】

資格名 区分 取得条件 証明される能力・知識 業者選びの重要度 依頼者へのメリット
建設業許可 国家許可 10年以上の塗装業実績、5年ごとの更新をクリア 不正行為の恐れがなく、安定した経営を継続できる会社の証明 会社の信頼性と安定性を判断可能
一級塗装技能士 国家資格 実務経験7年以上、または二級塗装技能士取得後5年以上の実務経験。学歴や職業訓練受講歴で短縮可 塗装に関する高度な知識と技術を持つ職人であることの証明 高い技術力と信頼性に期待
二級塗装技能士 国家資格 実務経験2年以上、または三級塗装技能士取得。学歴や職業訓練受講歴で短縮可 塗装に関する基本的な知識と技術を持つ職人であることの証明 基本的な塗装技術を持つ職人による施工に期待
一級施工管理技士 国家資格 実務経験15年以上、または二級施工管理技士取得後5年。学歴や職業訓練受講歴で短縮可 大規模工事における配置が義務付けられている 大規模な工事の品質と安全管理が保証
二級施工管理技士 国家資格 実務経験8年以上、または職業能力開発促進法による技能検定合格。学歴や職業訓練受講歴で短縮可 現場の管理・監督能力 工事現場の適切な管理と安全な進行に期待
外壁診断士 民間資格 実務経験5年以上、または建築士、施工管理技士、インテリアコーディネーターなどの資格保有 3階建て以下の一般住宅の外壁劣化診断、安全評価、公正なアドバイス・提案能力 外壁の劣化状況を正確に診断し適切な補修や塗装プランの提案
窯業サイディング塗替診断士 民間資格 実務経験5年以上、または建築士, 施工管理技士, 技能士, 窯業サイディング塗替診断士のいずれか 窯業サイディング材に関する専門知識 窯業サイディングの特性に合わせた専門的な診断と最適な塗替え提案を受けられる
足場の組立て等作業主任者 義務教育 満21歳以上で足場作業の実務経験3年、または満20歳以上で土木・建築・造船に関する学科を専攻し足場作業の実務経験2年 5m以上の足場の組立て・解体などの指揮・監督能力 足場設置・解体の安全性と品質が確保

データ出典:「ヌリカエ」が行った2025年8月のデスクリサーチより

ご紹介した資格のなかでも、特に重要度の高い資格について詳しくご紹介していきます。

なお「一級塗装技能士」と「一級施工管理技士」については1章をご覧ください。

足場の組み立て等作業責任者

工事の現場において足場の設置・解体といった作業を安全に行うため、主任者として指揮監督を行うために必要な国家資格です。

満21歳以上かつ、足場の組立・解体・変更作業に3年以上の経験があれば講習を受講でき、試験に合格すれば資格を取得できます。

窯業サイディング塗替診断士

窯業サイディングでのリフォームを考えている場合、この資格を持っている業者に依頼することをおすすめします。

窯業サイディングに関する技術・知識の習得だけでなく、劣化・漏水調査からアフターメンテナンスまで一貫したサポートが可能な資格とされています。

外壁診断士

実務経験5年以上が必要ですが、筆記試験のみです。

どれだけ外壁の性能やメンテナンスに関する知識を有しているかが試される塗装業の資格です。

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塗装業において重要な2つの国家資格

ここまで塗装業に関する資格を見てきましたが、この中で非常に重要な資格は一級塗装技能士塗装工事業許可です。

講習のみで取得できる塗装資格がある中、一級塗装技能士は実務経験が7年以上必要、塗装工事業許可は塗装業に関する経験が5年以上必要と、両方とも長い実務経験が必要とされます。

また、一級塗装技能士については保有しているのが誰かという点にも注意が必要です。

営業の上手い業者が下請け業者の持っている資格をアピールしているだけの場合があり、工事作業は塗装資格を持たない他の業者が担当したという場合もあります。

外壁塗装の業者の選び方については、下記の記事でも詳しく解説しております。

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なぜ悪徳な塗装業者に騙される人が多いのか?

塗装業自体は資格なしでも開業が可能で、今まで一度も塗装をしたことがない人物であっても名刺に「外壁塗装業」と記載することで、塗装業者を名乗ることができます。

以下は公共財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」に寄せられた相談件数のグラフです。

住宅相談と紛争処理の状況 2017

一見してわかるとおり、住宅に関する相談は右肩上がりに増えており、消費者の満足のいく工事ができず、トラブルに発展しているのです。

特に訪問販売を行う業者は、最初に異常に高い料金を提示した後に割引を持ちかけることで、あたかも工事費用が安くなったように見せかける営業がよく行われます。

また外壁塗装は下請け構造があるため、下請け業者の利益は少なく不正工事が行われやすい状態でもあるのです。

外壁塗装はこういった特性があるため、トラブルが起きやすい業界となっています。

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まとめ

誰でも簡単に始めることのできてしまう塗装業であるからこそ、取得の難しい資格を通して優良業者を見抜いていく必要があります。
あなたも不要なトラブルを回避するためにも、塗装工事業許可と一級塗装技能士の資格に注目してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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