ウッドデッキ塗装のタイミングは?DIYと業者の比較やおすすめ塗料ランキングを紹介

あなたのお家
外壁塗装するといくら?
ウッドデッキは家族の憩いの場であり、また空を眺めながら一人きりの時間を楽しむ秘密基地のような場所でもあります。
このようなウッドデッキですが、風雨にさらされることから時間の経過と共に傷んでいきます。そこで、自宅のウッドデッキを綺麗に塗り替えようと考えている方は多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、初心者でも美しくウッドデッキの塗装ができるように、以下のことを解説していきます。
- ウッドデッキを塗装が必要になるタイミング
- DIYと業者依頼の比較
- ウッドデッキ塗装用のおすすめ塗料ランキング
- ウッドデッキ塗装に必要なもの
- ウッドデッキ塗装の手順
- ウッドデッキ塗装のコツ
この記事を読むことで、あなたもウッドデッキの塗装ができるようになります。

この記事を監修しました
株式会社Speee
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
ウッドデッキを塗装すべきタイミング・劣化症状
まずはじめに、ウッドデッキを塗装すべきタイミングについて解説していきます。
ウッドデッキは風雨にさらされるものなので、設置される環境により劣化のスピードが大きく異なります。
それこそ普段から日光にあたり、台風や大雪の影響を受ける場所にあるウッドデッキは劣化しやすくなります。
そのため、ウッドデッキを塗装すべきか否かはあなたの目で状態を確かめて判断しましょう。
具体的には、以下の3つのような劣化症状がないか確認してみてください。
ウッドデッキの劣化症状
・色あせ
・コケ・カビの繁殖
・塗膜の剥がれ
- ・色あせ
- ・コケ・カビの繁殖
- ・塗膜の剥がれ
それぞれ、画像つきで詳しく解説していきます。
色あせ

ウッドデッキは常に紫外線や雨にさらされているため、色褪せの症状は比較的早い段階で起こります。
新築当初よりも色が薄くなっていたり、色の濃いところと薄いところができていたりする場合は、塗膜の保護力が薄れてきているので、再塗装を検討しましょう。
コケ・カビの繁殖

木材が水分を吸い込み、コケやカビが発生すると、そこから木材が腐敗していきます。
表面のみに若干の汚れがあるという場合は水洗いで問題ありません。
しかし、コケ・カビが木材の内側に侵食している場合や、汚れが広範囲に渡る場合には、木材の防水性を復活させるために再塗装をしましょう。
塗膜の剥がれ

ウッドデッキのペンキの膜がペリペリと剥がれている場合は、塗料による木材の保護機能が失われているので、塗り直しが必要です。
剥げかけのペンキの層を除去し、新しい塗料を重ねましょう。
大きなひび割れや浮きがある場合は専門業者に相談

ウッドデッキのひび割れや浮きがひどい場合は、木材が内部から腐食している恐れがあります。
木材の劣化が激しい場合は素人が塗装しただけでは耐久性を改善することができず、かえって木を痛めることも考えられます。
このような場合は、専門業者に調査を依頼してください。診断結果によっては、木材の入れ替えを検討する必要があります。
修理および塗装を業者に依頼した場合にかかる費用は、ウッドデッキの劣化状態により様々です。
劣化症状が色あせと木材の一部の補修のみであれば、[text style=”18″ extra-class=”u-txt–strong02″]およそ3万円から10万円[/text]の範囲で修理および塗装を行ってくれる塗装業者が多いです。
そのため、安全性や手間、仕上がりを考慮して業者に任せるというのも一つの手です。
ウッドデッキ塗装におけるDIYと業者依頼の比較
ウッドデッキの塗装を検討する際、自分でDIYを行うか専門業者に依頼するかで迷う方は多いでしょう。どちらの方法にも一長一短があり、費用や仕上がりの質、かかる手間が大きく異なります。
そのため、ご自身のスキルやウッドデッキの劣化状況、予算に合わせて最適な選択をすることが重要です。
ここでは、DIYと業者依頼の主な比較ポイントを以下の表にまとめました。
ご自身の状況と照らし合わせながら、どちらが適しているか判断する参考にしてください。
【ウッドデッキ塗装におけるDIYと業者依頼の主な比較ポイント】
| DIY | 業者 | |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| 費用相場 | 塗料・道具代のみ(数千円~1万円) | 3万円~10万円程度 |
| 仕上がり | ムラが発生する可能性 | 均一かつ美しい仕上がり |
| 手間・時間 | 準備から片付けまで行う必要がある | 全ての工程を業者に任せられる |
| 安全性 | 塗料の飛散や化学物質に関するリスクがある | しっかりとした養生や安全対策を講じる |
| 保証 | なし | 保証が付く場合がある |
データ出典:費用は「ヌリカエ」が行った2025年5月のデスクリサーチより
ウッドデッキ塗装をDIYする場合
ウッドデッキの塗装をDIYで行う最大の魅力は、費用を大幅に抑えられることです。塗料や刷毛、ローラーなどの道具代だけで済むため、一般的に数千円から1万円程度で完了できます。
また、自分の都合の良いタイミングで作業を進め、時間を気にせずじっくりと取り組める点もメリットです。
しかし、綺麗に仕上げるためには、ウッドデッキの素材や劣化状態に応じた適切な塗料を選ぶ知識や均一に塗る技術が求められるでしょう。
下地処理が不十分だったり、塗り方にムラがあったりすると、期待通りの仕上がりにならないばかりか、塗料の剥がれが早く発生する可能性もあります。
ウッドデッキの劣化が軽度で、ご自身で費用を抑えたい方やDIY作業に慣れていて多少の仕上がりの不均一さを許容できる方は、DIYでの塗装が適しているでしょう。
ウッドデッキ塗装と業者に依頼する場合
ウッドデッキ塗装を専門業者に依頼する最大のメリットは、プロならではの高品質な仕上がりと耐久性が保証される点です。
専門の職人は、ウッドデッキの木材の種類や劣化の度合いを正確に診断し、その状況に最適な下地処理や塗料を施します。塗料の性能を最大限に引き出し、美しい状態を長期間維持できるでしょう。
また、多くの優良業者は工事後の保証を提供しており、万が一の不具合が発生した場合にも安心して対応を任せられます。
費用はDIYに比べて高くなるものの、業者依頼の相場は3万円~10万円程度と比較的手頃な範囲です。塗装に関する準備から作業、後片付けまで全て業者に任せられるため、時間や労力も大幅に節約できます。
仕上がりの美しさを重視したい方やDIYでの作業に不安を感じる方、作業時間が取れない方は、専門業者への依頼が良いでしょう。
ウッドデッキ塗装に使う塗料の種類
ウッドデッキの劣化症状と塗装の必要性を確認できたところで、次はウッドデッキを塗装する際に用いる塗料についての知識をつけていきましょう。
ウッドデッキの塗装に使う木部保護塗料は、「浸透型」と「造膜型」という2種類に大別することができます。
| 塗料の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 浸透型 | 木材の内部に塗料が吸収されるタイプ。木目が残るという特徴がある。木材を保護する成分が内部に浸透するため、内側から腐食を防ぐことができる。 |
| 造膜型 | 木材の表面に塗料の膜を作り、木材の劣化を防ぐタイプ。いわゆるペンキとよばれるもの。木目は塗りつぶされるものが多い。 |
浸透型
浸透型とは、木材の内部に塗料が吸収される塗料のことを指します。
塗膜が作られないので、[text style=”18″ extra-class=”u-txt–strong02″]木目が表面に綺麗に出る[/text]のが特徴です。
また、内部から木材を保護する機能があるので、内側からの腐食が心配な方におすすめです。
造膜型
造膜型とは、木材の表面に塗膜を形成し、塗膜で木材を覆うタイプの塗料を指します。
[text style=”18″ extra-class=”u-txt–strong02″]塗膜による保護があるため、浸透型よりも耐久性が高め[/text]の傾向があります。ただし、木目は塗りつぶしてしまうものが多いので、木材特有のナチュラルさを出したい方には不向きです。
塗料には油性・水性の違いもある
また上記2つの塗料には、それぞれ水性と油性があります。双方の違いは以下の通りです。
| 塗料の種類 | 特徴 |
|---|---|
| 水性塗料 | 水と混ぜ合わせて使用する塗料。有機溶剤を用いないため、臭いが薄い。耐久性は油性塗料に若干劣る。 |
| 油性塗料 | シンナーなどの有機溶剤と混ぜ合わせて使用する塗料 |
専門業者にウッドデッキの塗装を依頼した際によく選ばれるのは、耐久性の高い油性塗料です。
しかし、ご家族に乳幼児やペットがいる場合には、シンナーの臭いで体調を崩す可能性があるので、油性塗料はおすすめできません。
最近では水性塗料の耐久性も上がってきているので、油性塗料でなくても一定以上の耐久性があります。
水性塗料と油性塗料のどちらを選ぶかは、ご自身の要望に合わせて、自由に決めて問題ありません。
ウッドデッキ塗装におすすめの塗料ランキング
ウッドデッキなど屋外の木部を長持ちさせるには、専用の塗料でしっかりと保護することが欠かせません。木材は雨水や虫による劣化や腐食に弱いため、防虫・防腐・防カビ機能のある木部保護塗料で塗る必要があります。
また、木部保護塗料には、水性タイプや油性タイプ、自然由来の原料を使った塗料などさまざまな種類があり、それぞれに特徴や仕上がり、扱いやすさが異なります。そのため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、人気のウッドデッキ用塗料をランキング形式でご紹介します。ランキングは、大手ECサイトでの売れ筋やレビュー評価などをもとに作成しました。選び方の参考にぜひご活用ください。
| 順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 参考価格 | 適用下地 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ![]() 水性防虫防腐ステイン ウッドエバープロテクト | アトムハウスペイント | シリコンアクリル樹脂+UV吸収剤配合 防カビ・防虫・防腐効果配合 塗りムラが出にくいく | 989円(200ml) | ウッドデッキ、ラティス、ログハウス、木柵、ガーデニング用品など |
| 2位 | ![]() キシラデコール | 大阪ガスケミカル | 浸透型塗料で通気性を損なわない 防腐・防カビ・防虫効果あり 色持ちに優れる | 4,398円(700ml) | ウッドデッキ、ラティス、ログハウス、木柵、ガーデニング用品など |
| 3位 | ![]() ウッドガード 外部用 | アサヒペン | 強力な防虫・防腐・防カビ材配合 耐水性・耐光性に優れる 安全性に配慮した成分 | 4,068円(700ml) | ログハウス・ペンション・住宅・倉庫・庭園資材などの屋外未塗装木部など |
| 4位 | ![]() 水性ウッドガード外部用 | アサヒペン | 撥水剤配合で水を弾きが良い 塗れやすい屋外の木部に最適 臭いが少なく扱いやすい水性塗料 | 2,858円(700ml) | ログハウス・ウッドデッキ・バルコニー・ベンチなどの木部 |
| 5位 | ![]() キシラデコール やすらぎ | 大阪ガスケミカル | UVカット機能で紫外線をブロック 自然な風合いと通気性を維持 上塗りも簡単にできる | 14,278円(4L) | 内地材、輸入材を問わず、住宅の木質系外装材、屋外用材に。 玄関柱、外壁、軒天井などの外装白木部など(白木仕上げに) |
| 6位 | ![]() 水性木部保護塗料 | ニッペホームプロダクツ | 水性タイプで手軽に塗装できる 木材内部に浸透して保護 木目を生かした半透明仕上げ | 989円(200ml) | ウッドデッキ・ラティス(木製フェンス)・板塀・戸袋・羽目板・ぬれ縁などの屋外木部など |
| 7位 | ![]() 油性木部保護塗料 油性木部保護塗料(木目を活かした半透明着色仕上げ) | カンペハピオ | 耐久性・着色力ともに優れた仕上がり 屋外の過酷な環境にも対応 紫外線による色あせを防ぐ | 989円(200ml) | ウッドデッキ・ログハウス・窓枠・羽目板・ラティス・プランターなどの木部 |
| 8位 | ![]() 油性木部用塗料カラーステイン | サンデーペイント | 高い耐腐食性のある高性能ステイン配合 撥水性と耐候性に優れる 安全性にも配慮された塗料 | 989円(200ml) | 屋内外の木部の防虫・防カビ・防腐カラーステイン仕上げ ログハウス、ウッドデッキなど |
| 9位 | ![]() 水性自然カラー(天然油脂木部用ステイン) | アトムハウスペイント | 植物由来の自然塗料 食品衛生法に適合 水性タイプで扱いやすい | 989円(200ml) | ログハウス・ペンション・住宅・倉庫・庭園資材などの屋外未塗装木部など |
| 10位 | ![]() ローズガーデンカラーズ | ニッペホームプロダクツ | 鮮やかな半透明仕上げ 屋外木部を長期間しっかり保護 浸透タイプで高い耐腐性能を発揮 | 989円(200ml) | ウッドデッキ、ラティス、木製家具、木製玩具などの屋内外木部 |
データ出典:2025年5月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより
ご紹介したウッドデッキ塗料について、それぞれ詳しく解説します。
アトムハウスペイント「水性防虫防腐ステインウッドエバープロテクト」

シリコンアクリル樹脂と紫外線劣化防止剤(HALS)、UV吸収剤を配合し、木部の色あせを防ぎながら高い耐久性を実現した塗料です。
防カビ・防虫・防腐効果もあり、屋外木部の長期保護に役立ちます。刷毛ムラも出にくいため、塗りやすい塗料です。
大阪ケミカル「キシラデコール」

木材に深く浸透する浸透タイプの木部用塗料です。表面に塗膜を作らないため木の呼吸を妨げず、塗膜のフクレや割れを防止できます。
耐候性顔料により色あせを抑え、長期間の保護が可能です。高い防虫・防腐・防カビ効果と優れたメンテナンス性も魅力です。
アサヒペン「ウッドガード 外部用」

耐水性・耐光性に優れ、屋外でも鮮明な色合いを長持ちさせます。シロアリや腐朽菌、カビに対する高い防虫・防腐・防カビ性能が高い塗料です。
木部に深く浸透して内部から保護し、安全性にも配慮された塗料です。
アサヒペン「水性ウッドガード外部用」

 
撥水性に優れた成分を配合し、塗装直後から水を弾きます。そのため、濡れやすいウッドデッキにもおすすめな商品です。
他の塗料と同じく防虫・防腐・防カビ効果を兼ね備えていることに加え、水性のためで臭いが少なく塗りやすい塗料となります
大阪ガスケミカル「キシラデコール やすらぎ」

UVカット顔料を配合し、白木の風合いを残しながら紫外線による劣化や変色を防止できます。
浸透性が高く塗膜を作らないため、木材の通気性を確保しつつ内部から保護します。メンテナンスも簡単で扱いやすい塗料です。
ニッペホームプロダクツ「水性木部保護塗料」

初心者でも扱いやすい水性塗料で、屋外のあらゆる木部に塗ることができます。
木材にしっかり浸透し、ウッドデッキの防虫・防腐・防かび効果を高めることが可能です。UVカット効果もあるため、木部の色あせや劣化を防止し、木目を生かした自然な半透明仕上げになります。
カンペハピオ「油性木部保護塗料(木目を活かした半透明着色仕上げ)」

木に深く浸透して優れた耐久性と美しい仕上がりを実現する油性タイプの塗料です。
防虫・防腐・防かび・防藻に効果があり、UVカットで色あせも防止できます。屋外木部の保護に最適で、長期間しっかりと木材を守ります。
サンデーペイント「油性木部用塗料カラーステイン」

画像出典:サンデーペイント
屋外・屋内どちらにも使える油性塗料で、防虫・防腐・防かび効果が高く、撥水性・耐候性もあります。
木材に浸透して内部から保護し、塗りやすく安全性も高いことが特長です。油性塗料で心配な有害な化学物質の配合も抑えられているため、屋内でも安心して使えます。
アトムハウスペイント「水性自然カラー(天然油脂木部用ステイン)」

植物由来成分を使用した環境に優しい自然塗料で、食品衛生法にも適合し木製玩具などにも塗れる商品です。
水性で扱いやすく、木目を生かした美しい仕上がりに期待できます。乾燥も早く、1日で2回塗りができるのもメリットです。
ニッペホームプロダクツ「ローズガーデンカラーズ」

木目を美しく見せる半透明着色仕上げが特長の水性塗料です。耐候性に優れ、木材に深く浸透して防虫・防腐・防かび・防藻効果を発揮します。
屋外木部製品を長期間美しく保護し、ガーデン家具などに最適な商品です。
ウッドデッキ塗装に必要な道具
この章では、ウッドデッキの塗装に必要な道具を紹介します。
塗装を始める前に以下のものを用意してください。
[text style=”18″ extra-class=”u-txt–strong02″]すべて揃えると、およそ12000円~20000円ほど[/text]になります。【ウッドデッキ塗装に必要なもの】
| 名称 | 費用 |
|---|---|
| 木部用の塗料 | 8000円~13000円 |
| ペール缶またはバケツ | 700円~1000円 |
| 厚手のゴム手袋 | 300円 |
| 汚れても良い服 | 0円 |
| サンドペーパー | 200円 |
| サンダー | 1500円 |
| ハケ | 200円~1000円 |
| コテバケ | 700円 |
| ベンダーハケ | 300円 |
| ブルーシート | 400円 |
| マスキングテープ、マスカー | 150円 |
| ふき取り用の布 | 0円 |
それぞれ画像つきでどのようなものか見てみましょう。
木部用の塗料
前章でご紹介した木部保護塗料です。
一般的な戸建てのウッドデッキであれば、3.5L~7Lほどで足ります。
ペール缶またはバケツ

画像引用:モノタロウ
ペール缶とは、金属製のバケツのようなものです。塗料を入れて販売されている場合もあります。
ペール缶は刷毛やローラーを入れておく場所として使いやすいため、可能であれば用意しましょう。
厚手のゴム手袋

画像引用:モノタロウ
ゴム手袋は、皮膚に塗料を付けないようにするために使います。
ゴム手袋がなければ、軍手などでも代用ができます。
汚れても良い服
汚れても良い服は、肌を保護するために必要です。
塗装中はどんなに気を付けても衣服に塗料が付着することがあります。そのため、はじめから捨てても良い服を着ておくと良いでしょう。
サンドペーパー

画像引用:モノタロウ
サンドペーパーは古い塗料や汚れのこびりつきを落とすために使用します。
汚れがウッドデッキの表面に付着したままだと、美しく塗装することができません。
また、木材を研磨することで、木部への塗料の馴染みが良くする効果もあります。
#100~#120ほどのサンドペーパーがおすすめです。
サンダー

画像引用:モノタロウ
サンダーは、サンドペーパーをセットして研磨をしやすくする道具です。
なくても問題ありませんが、作業を効率的に進めたい場合は購入を検討しましょう。
ハケ

画像引用:モノタロウ
塗料をウッドデッキに塗っていくためのハケです。
主に養生付近などの細かい場所を塗装するのに使用します。
コテバケ

画像引用:モノタロウ
広い平面を塗装するのに使用します。
なくても問題ありませんが、作業を効率的に進めたい場合は購入を検討しましょう。
ベンダーハケ

画像引用:モノタロウ
ベンダーは、板と板の細い隙間を塗るための道具です。
通常のハケでは塗りにくい隙間もキレイに仕上がります。
ブルーシート

画像引用:モノタロウ
ブルーシートは塗料缶の下に敷き、塗料で周囲が汚れるのを防止します。
マスキングテープ、マスカー

画像引用:モノタロウ
マスキングテープとマスカーは塗料を付着させたくない部分を保護するために使います。
特にウッドデッキと自宅の外壁がつながっているような場合は、塗料の飛び散りを防ぐために外壁をマスキングしておく必要があるでしょう。
金具など細かい部分はマスキングテープ、面を覆うような場合はマスカーが適しています。
ふき取り用の布
多く塗りすぎてしまった塗料を拭く用に、不要な布も必要になります。
布はどのようなものでも大丈夫ですが、できれば水分を吸収しやすいものがおすすめです。
ウッドデッキ塗装の手順
塗装のために必要なものがわかったところで、ウッドデッキ塗装の手順をみていきましょう。塗装は以下の手順で進めることとなります。
ウッドデッキの塗装手順
- 洗浄
- 下地処理
- 外壁や周辺部分の養生
- 塗料の撹拌
- 木目に沿って塗装
- 乾燥と後片付け
以下ではそれぞれのステップについて詳しくみていきます。
ステップ①洗浄

まずはじめに、ウッドデッキを洗浄し、汚れを落としていきましょう。
布で水拭きをするか、高圧洗浄機を利用しても構いません。
ただし、高圧洗浄機を使用する場合は、ノズルを近づけすぎて木材を傷めないように気をつけてください。
洗浄したあと、木材に染み込んだ水分が飛ぶまで、半日~1日ほど乾燥させる時間を作ってください。
ステップ②下地処理

画像引用:DIY motto channnel
次に、サンドペーパーを使ってウッドデッキにこびりついた古い塗料や汚れを丁寧に落としていきます。
木材のささくれなどもこの時点で丁寧に落としてしまいましょう。ウッドデッキの表面を削ってしまっても問題はありません。
塗料をよりしみ込ませたい場合は、ウッドデッキ全体の表面を薄く削るとよいでしょう。
ステップ③外壁や周辺部分の養生

画像引用:DIY motto channnel
塗料を付着させたくない部分をマスキングします。
ウッドデッキにつながる外壁や柱などはマスカーで覆ってしまうと良いでしょう。またウッドデッキの表面でも塗装したくない場所がある場合は、マスキングテープで丁寧に覆います。
マスキングテープははじめに周辺部分も含めて貼り付け、その上でカッターで切り抜くと美しく仕上げることができます。
マスキングの工程は塗装後のウッドデッキの美しさにもつながるため、丁寧な作業を心がけてください。
ステップ④塗料の撹拌

画像引用:DIY motto channnel
塗料を塗っていく前に忘れてはならないのが、しっかりとした撹拌です。
塗料には様々な成分が使われており、それらは時間の経過と共に沈殿していきます。
この状態でウッドデッキに塗りつけると塗りムラができるだけでなく、保護効果も薄くなってしまいます。
塗料缶をあける前に上下に振り、そのうえで棒などでしっかりと撹拌しましょう。
また、塗料を薄めて使う場合は、塗料缶に薄め液や水を直接入れることはせず、小分けにした塗料を薄めていきます。
このとき、塗料缶の下にブルーシートを引いておくと、塗料がこぼれても安心です。
ステップ⑤木目に沿って塗装(三度塗りが基本)

画像引用:DIY motto channnel
撹拌して薄めた塗料を用意したら、塗装作業に移っていきます。
塗装は一度で完全に塗ってしまおうとせず、[text style=”18″ extra-class=”u-txt–strong02″]2~3回塗る[/text]ことを前提に進めます。
そのため一度の塗装であまりに厚く塗料を塗る必要はありません。
厚塗りはムラの原因となるため、むしろ少し薄すぎるくらいで塗ります。
そして一度目の塗装を終えた時点で塗料をしっかりと乾かし、二度目の塗装に入ります。
このときの乾燥時間は、使用する塗料によって異なります。
これを三度目の塗装が完了するまで繰り返すことで、塗りムラのない美しい塗装を実現することができます。
なお、広い面よりも先に板と板の隙間などの細かい部分を先に塗ったほうが、仕上がりが美しくなります。
ステップ⑥乾燥と後片付け
三度塗りを終えたらウッドデッキを完全に乾燥させます。
晴れの日であっても最低24時間程度は触らずにおくのが無難です。可能ならば3日間乾燥させてください。
完全に乾く前にウッドデッキを使用すると、塗装が剥がれやすくなり、また耐久性も落ちてしまうためです。
塗料が余った場合は、余った塗料を新聞紙や不要な布などに染み込ませるか、不用品回収業者に処分してもらいましょう。
ウッドデッキの塗装に失敗しないためのコツ
最後に、ウッドデッキ塗装に失敗しないために知っておいてほしいコツを4つご紹介します。
これらのコツさえ抑えておけば、はじめてのウッドデッキ塗装でも美しく仕上げることができるはずです。
塗料の撹拌を忘れない
いざ塗装と塗料缶を開けたあと、しっかりと撹拌することを忘れないでください。
塗料の中の成分が底に沈殿しているので、撹拌を怠ると、塗り始めと塗り終わりで色ムラができたり、保護機能が十分に発揮できなかったりといったトラブルが考えられます。
底に溜まった粘度の高い液を全体に行き渡らせるように混ぜましょう。
塗装の際は「木目に沿って1枚ずつ」を意識する
実際に塗料を塗っていき時には、必ず木目に沿って一枚ずつ塗っていきましょう。
木目に逆らった塗り方をすると一枚の板の中で色が揃わず、完成後の見栄えが悪くなります。
一度に塗料を塗りすぎない
一度にたくさんの塗料を付けすぎるのは、色ムラを作る原因になります。
ウッドデッキの塗装は2回以上塗装するのを前提としているので、一回一回は薄塗りを心がけましょう。
そのほうが乾燥時間も長引かなくてすみます。
塗りすぎてしまった場合には、不要な布で塗料を拭き取りましょう。
天気予報を確認してから作業にうつる
ウッドデッキの塗装を長く持たせるためには、塗装後に1日~3日乾燥させる必要があります。
そのため、事前に明日以降の天気を確認してから塗装を始めましょう。
万が一途中で雨が降った場合、雨跡が表面に付着して仕上がりが悪くなる恐れがあります。
まとめ
今回はウッドデッキの塗装について解説しました。
ウッドデッキは、木部保護塗料を適切に使用すれば、専門家でなくても塗装することが可能です。
しかし、木材の劣化が激しい場合は塗装をしても無駄になるので、専門業者に依頼するのがおすすめです。
専門家に依頼しても費用は3万~10万程度なので、仕上がりや手間を考慮される方は、専門業者に依頼しましょう。
ヌリカエなら、ウッドデッキの塗装が得意な近隣の業者を無料でご紹介することができるので、DIYの前に一度話を聞いてみませんか?


