ウッドデッキ塗装のタイミングは?失敗しない塗料の選び方やランキングを紹介

  • 【更新日】2025-09-11
ウッドデッキ塗装

ウッドデッキは家族の憩いの場であり、また空を眺めながら一人きりの時間を楽しむ秘密基地のような場所でもあります。

このようなウッドデッキですが、風雨にさらされることから時間の経過と共に傷んできます。そこで、自宅のウッドデッキを綺麗に塗り替えようと考えている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、初心者でも美しくウッドデッキの塗装ができるように、ウッドデッキ塗装が必要になるタイミング塗料の種類の比較おすすめの塗料ランキングから詳しい塗装の手順に至るまで、詳しく解説していきます。

ご自宅のウッドデッキを塗装する際の参考となれば幸いです。

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この記事を監修しました

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株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

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ウッドデッキを塗装すべきタイミング・劣化症状

まずはじめに、ウッドデッキを塗装すべきタイミングについて解説していきます。

ウッドデッキは風雨にさらされるものなので、設置される環境により劣化のスピードが大きく異なります。

それこそ普段から日光にあたり、台風や大雪の影響を受ける場所にあるウッドデッキは劣化しやすくなります。

そのため、ウッドデッキを塗装すべきか否かはあなたの目で状態を確かめて判断しましょう。

具体的には、以下の3つのような劣化症状がないか確認してみてください。

ウッドデッキの劣化症状
  • ・色あせ
  • ・コケ・カビの繁殖
  • ・塗膜の剥がれ

それぞれ、画像つきで詳しく解説していきます。

色あせ

ウッドデッキの色あせ

ウッドデッキは常に紫外線や雨にさらされているため、色褪せの症状は比較的早い段階で起こります。

新築当初よりも色が薄くなっていたり、色の濃いところと薄いところができていたりする場合は、塗膜の保護力が薄れてきているので、再塗装を検討しましょう。

コケ・カビの繁殖

ウッドデッキのコケ・カビ

木材が水分を吸い込み、コケやカビが発生すると、そこから木材が腐敗していきます。

表面のみに若干の汚れがあるという場合は水洗いで問題ありません。

しかし、コケ・カビが木材の内側に侵食している場合や、汚れが広範囲に渡る場合には、木材の防水性を復活させるために再塗装をしましょう。

塗膜の剥がれ

ウッドデッキの塗膜の剥がれ

ウッドデッキのペンキの膜がペリペリと剥がれている場合は、塗料による木材の保護機能が失われているので、塗り直しが必要です。

剥げかけのペンキの層を除去し、新しい塗料を重ねましょう。

大きなひび割れや浮きがある場合は専門業者に相談

ウッドデッキのひび割れ・浮き

ウッドデッキのひび割れや浮きがひどい場合は、木材が内部から腐食している恐れがあります。

木材の劣化が激しい場合は素人が塗装しただけでは耐久性を改善することができず、かえって木を痛めることも考えられます。

このような場合は、専門業者に調査を依頼してください。診断結果によっては、木材の入れ替えを検討する必要があります。

修理および塗装を業者に依頼した場合にかかる費用は、ウッドデッキの劣化状態により様々です。

劣化症状が色あせと木材の一部の補修のみであれば、およそ3万円から10万円の範囲で修理および塗装を行ってくれる塗装業者が多いです。

そのため、安全性や手間、仕上がりを考慮して業者に任せるというのも一つの手です。

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ウッドデッキ塗料の種類を徹底比較

ウッドデッキ用の塗料には「水性や油性」また「浸透タイプと像膜タイプ」といくつかの種類があります。

そのため、「ウッドデッキ塗装に使う塗料は何を選べばいいのか?」と迷ってしまう方は多いでしょう。

そこで本記事では、塗料の種類について、乾燥時間や臭い、耐久性、安全性、仕上がりといった特徴について詳しくご紹介していきます。

水性塗料と油性塗料を比較!

ウッドデッキ塗料を選ぶ際、「水性と油性どちらがいいですか?」という疑問は非常に多く聞かれます。

そこで、まずはウッドデッキ塗装に使われる塗料のなかでも水性塗料と油性塗料の違いについて、比較表を使い分かりやすくまとめました

【水性塗料と油性塗料の比較表】

水性塗料 油性塗料
メリット ・臭いが少ない
・安全性が高い
・手軽に洗浄できる
・水性塗料よりも耐久性が高い
・発色が良い
・水性塗料より乾燥時間が早い場合がある
デメリット ・耐久は油性塗料に劣る
・木材への浸透性が悪い可能性がある
・刺激臭がする
・洗浄にはシンナーなどが必要
・引火性がある
おすすめな
ケース
・DIYで手軽に作業したい場合
・環境への配慮を重視したい場合
・長期間の耐久性や高い保護性能を求める場合
・美しい発色と仕上がりを重視する場合

データ出典:「ヌリカエ」が行った2025年9月のデスクリサーチより

水性塗料は、主成分が水であるため臭いが少なく、道具の後片付けも水で洗い流せる手軽さが最大の魅力です。安全性が高くDIY初心者でも扱いやすいため、作業環境を重視する方におすすめです。

一方、油性塗料はシンナーなどの有機溶剤を主成分とし、刺激臭があるなど扱いに注意が必要ですが、木材への浸透性が高く、高い耐久性と保護性能を発揮します。仕上がりの美しさや長持ちさせたいというニーズに応える塗料です。

手軽さの水性か、性能の油性か、ご自身の目的と経験に合わせて選びましょう。

浸透タイプと造膜タイプの塗料を比較!

塗料には、水性・油性のほか、「浸透タイプ」「造膜タイプ」があります。どちらを選ぶかによって、ウッドデッキの「仕上がり」と「保護性能」が変わります

どのような仕上がりのウッドデッキにしたいか、どのような保護を望むかに合わせて適切なタイプを選びましょう。

まずは、「浸透タイプ」「造膜タイプ」の特徴を詳しく比較した表をご覧ください。

【浸透タイプと造膜タイプの比較表】

浸透タイプ 造膜タイプ
メリット ・木材を生かした自然な仕上がりになる
・ひび割れやは剥がれに強い
・古い塗装の上から塗れる
・浸透タイプよりも耐久性が高い
・防カビ・防腐性能が高い
・色や光沢感などを選べる
デメリット ・耐久性は造膜タイプに劣る
・紫外線による色褪せが進みやすい
・木材の表面が見えなくなる
・塗り替えには古い塗装の除去は必要
おすすめな
ケース
・元の素材を最大限に活かしたい場合
・塗装の手間を減らしたい場合
・高い保護性能と耐久性を重視したい場合
・ウッドデッキの印象を一新したい場合

データ出典:「ヌリカエ」が行った2025年9月のデスクリサーチより

浸透タイプは、塗料が木材の内部に浸透して保護するもので、木の呼吸を妨げず木目や質感を活かした自然な仕上がりになるのが特徴です。塗膜を作らないため、将来的なひび割れや剥がれの心配がなく、メンテナンスの手間を軽減できます。

一方、造膜タイプは、木材の表面に硬い膜を形成してがっちり保護します。耐久性や防腐・防カビ性能に優れ、色や光沢で印象を大きく変えたい場合に最適です。

木目の風合いを重視し手軽さを求めるなら浸透タイプ高い保護性能とデザイン性を求めるなら造膜タイプを選ぶと良いでしょう。

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ウッドデッキ塗装におすすめの塗料ランキング

ウッドデッキなど屋外の木部を長持ちさせるには、専用の塗料でしっかりと保護することが欠かせません。木材は雨水や虫による劣化や腐食に弱いため、防虫・防腐・防カビ機能のある木部保護塗料で塗る必要があります。

また、木部保護塗料には、水性タイプや油性タイプ、自然由来の原料を使った塗料などさまざまな種類があり、それぞれに特徴や仕上がり、扱いやすさが異なります。そのため、どれを選べば良いか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、人気のウッドデッキ用塗料をランキング形式でご紹介します。ランキングは、大手ECサイトでの売れ筋やレビュー評価などをもとに作成しました。選び方の参考にぜひご活用ください。

順位 屋根材 メーカー 特徴 参考価格 適用下地
1位
水性防虫防腐ステイン ウッドエバープロテクト
アトムハウスペイント
  • シリコンアクリル樹脂+UV吸収剤配合
  • 防カビ・防虫・防腐効果配合
  • 塗りムラが出にくいく
989円(200ml) ウッドデッキ、ラティス、ログハウス、木柵、ガーデニング用品など
2位
キシラデコール
大阪ガスケミカル
  • 浸透型塗料で通気性を損なわない
  • 防腐・防カビ・防虫効果あり
  • 色持ちに優れる
4,398円(700ml) ウッドデッキ、ラティス、ログハウス、木柵、ガーデニング用品など
3位
ウッドガード 外部用
アサヒペン
  • 強力な防虫・防腐・防カビ材配合
  • 耐水性・耐光性に優れる
  • 安全性に配慮した成分
4,068円(700ml) ログハウス・ペンション・住宅・倉庫・庭園資材などの屋外未塗装木部など
4位
水性ウッドガード外部用
アサヒペン
  • 撥水剤配合で水を弾きが良い
  • 塗れやすい屋外の木部に最適
  • 臭いが少なく扱いやすい水性塗料
2,858円(700ml) ログハウス・ウッドデッキ・バルコニー・ベンチなどの木部
5位
キシラデコール やすらぎ
大阪ガスケミカル
  • UVカット機能で紫外線をブロック
  • 自然な風合いと通気性を維持
  • 上塗りも簡単にできる
14,278円(4L) 内地材、輸入材を問わず、住宅の木質系外装材、屋外用材に。 玄関柱、外壁、軒天井などの外装白木部など(白木仕上げに)
6位
水性木部保護塗料
ニッペホームプロダクツ
  • 水性タイプで手軽に塗装できる
  • 木材内部に浸透して保護
  • 木目を生かした半透明仕上げ
989円(200ml) ウッドデッキ・ラティス(木製フェンス)・板塀・戸袋・羽目板・ぬれ縁などの屋外木部など
7位
油性木部保護塗料 油性木部保護塗料(木目を活かした半透明着色仕上げ)
カンペハピオ
  • 耐久性・着色力ともに優れた仕上がり
  • 屋外の過酷な環境にも対応
  • 紫外線による色あせを防ぐ
989円(200ml) ウッドデッキ・ログハウス・窓枠・羽目板・ラティス・プランターなどの木部
8位
油性木部用塗料カラーステイン
サンデーペイント
  • 高い耐腐食性のある高性能ステイン配合
  • 撥水性と耐候性に優れる
  • 安全性にも配慮された塗料
989円(200ml) 屋内外の木部の防虫・防カビ・防腐カラーステイン仕上げ ログハウス、ウッドデッキなど
9位
水性自然カラー(天然油脂木部用ステイン)
アトムハウスペイント
  • 植物由来の自然塗料
  • 食品衛生法に適合
  • 水性タイプで扱いやすい
989円(200ml) ログハウス・ペンション・住宅・倉庫・庭園資材などの屋外未塗装木部など
10位
ローズガーデンカラーズ
ニッペホームプロダクツ
  • 鮮やかな半透明仕上げ
  • 屋外木部を長期間しっかり保護
  • 浸透タイプで高い耐腐性能を発揮
989円(200ml) ウッドデッキ、ラティス、木製家具、木製玩具などの屋内外木部

データ出典:2025年5月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより

ご紹介したウッドデッキ塗料について、それぞれ詳しく解説します。

アトムハウスペイント「水性防虫防腐ステインウッドエバープロテクト」

画像出典:アトムハウスペイント

シリコンアクリル樹脂と紫外線劣化防止剤(HALS)、UV吸収剤を配合し、木部の色あせを防ぎながら高い耐久性を実現した塗料です。

防カビ・防虫・防腐効果もあり、屋外木部の長期保護に役立ちます。刷毛ムラも出にくいため、塗りやすい塗料です。

大阪ケミカル「キシラデコール」

画像出典:大阪ガスケミカル

木材に深く浸透する浸透タイプの木部用塗料です。表面に塗膜を作らないため木の呼吸を妨げず、塗膜のフクレや割れを防止できます。

耐候性顔料により色あせを抑え、長期間の保護が可能です。高い防虫・防腐・防カビ効果と優れたメンテナンス性も魅力です。

アサヒペン「ウッドガード 外部用」

画像出典:アサヒペン

耐水性・耐光性に優れ、屋外でも鮮明な色合いを長持ちさせます。シロアリや腐朽菌、カビに対する高い防虫・防腐・防カビ性能が高い塗料です。

木部に深く浸透して内部から保護し、安全性にも配慮された塗料です。

アサヒペン「水性ウッドガード外部用」

画像出典:アサヒペン

 
撥水性に優れた成分を配合し、塗装直後から水を弾きます。そのため、濡れやすいウッドデッキにもおすすめな商品です。

他の塗料と同じく防虫・防腐・防カビ効果を兼ね備えていることに加え、水性のためで臭いが少なく塗りやすい塗料となります

大阪ガスケミカル「キシラデコール やすらぎ」

画像出典:大阪ガスケミカル

UVカット顔料を配合し、白木の風合いを残しながら紫外線による劣化や変色を防止できます。

浸透性が高く塗膜を作らないため、木材の通気性を確保しつつ内部から保護します。メンテナンスも簡単で扱いやすい塗料です。

ニッペホームプロダクツ「水性木部保護塗料」

画像出典:ニッペホームプロダクツ

初心者でも扱いやすい水性塗料で、屋外のあらゆる木部に塗ることができます。

木材にしっかり浸透し、ウッドデッキの防虫・防腐・防かび効果を高めることが可能です。UVカット効果もあるため、木部の色あせや劣化を防止し、木目を生かした自然な半透明仕上げになります。

カンペハピオ「油性木部保護塗料(木目を活かした半透明着色仕上げ)」

画像出典:カンペハピオ

木に深く浸透して優れた耐久性と美しい仕上がりを実現する油性タイプの塗料です。

防虫・防腐・防かび・防藻に効果があり、UVカットで色あせも防止できます。屋外木部の保護に最適で、長期間しっかりと木材を守ります。

サンデーペイント「油性木部用塗料カラーステイン」


画像出典:サンデーペイント 屋外・屋内どちらにも使える油性塗料で、防虫・防腐・防かび効果が高く、撥水性・耐候性もあります。

木材に浸透して内部から保護し、塗りやすく安全性も高いことが特長です。油性塗料で心配な有害な化学物質の配合も抑えられているため、屋内でも安心して使えます。

アトムハウスペイント「水性自然カラー(天然油脂木部用ステイン)」

画像出典:アトムハウスペイント

植物由来成分を使用した環境に優しい自然塗料で、食品衛生法にも適合し木製玩具などにも塗れる商品です。

水性で扱いやすく、木目を生かした美しい仕上がりに期待できます。乾燥も早く、1日で2回塗りができるのもメリットです。

ニッペホームプロダクツ「ローズガーデンカラーズ」


画像出典:ニッペホームプロダクツ

木目を美しく見せる半透明着色仕上げが特長の水性塗料です。耐候性に優れ、木材に深く浸透して防虫・防腐・防かび・防藻効果を発揮します。

屋外木部製品を長期間美しく保護し、ガーデン家具などに最適な商品です。

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ウッドデッキ塗装に必要な道具

この章では、ウッドデッキの塗装に必要な道具を紹介します。

塗装を始める前に以下のものを用意してください。

すべて揃えると、およそ12000円~20000円ほどになります。

【ウッドデッキ塗装に必要なもの】

名称 費用
木部用の塗料 8000円~13000円
ペール缶またはバケツ 700円~1000円
厚手のゴム手袋 300円
汚れても良い服 0円
サンドペーパー 200円
サンダー 1500円
ハケ 200円~1000円
コテバケ 700円
ベンダーハケ 300円
ブルーシート 400円
マスキングテープ、マスカー 150円
ふき取り用の布 0円

それぞれ画像つきでどのようなものか見てみましょう。

木部用の塗料

前章でご紹介した木部保護塗料です。

一般的な戸建てのウッドデッキであれば、3.5L~7Lほどで足ります。

ペール缶またはバケツ

バケツの商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/01007930/

ペール缶とは、金属製のバケツのようなものです。塗料を入れて販売されている場合もあります。

ペール缶は刷毛やローラーを入れておく場所として使いやすいため、可能であれば用意しましょう。

厚手のゴム手袋

ゴム手袋の商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/00266433/

ゴム手袋は、皮膚に塗料を付けないようにするために使います。

ゴム手袋がなければ、軍手などでも代用ができます。

汚れても良い服

汚れても良い服は、肌を保護するために必要です。

塗装中はどんなに気を付けても衣服に塗料が付着することがあります。そのため、はじめから捨てても良い服を着ておくと良いでしょう。

サンドペーパー

サンドペーパーの商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/00951933/

サンドペーパーは古い塗料や汚れのこびりつきを落とすために使用します。

汚れがウッドデッキの表面に付着したままだと、美しく塗装することができません。

また、木材を研磨することで、木部への塗料の馴染みが良くする効果もあります。

#100~#120ほどのサンドペーパーがおすすめです。

サンダー

サンダーの商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/00694147/

サンダーは、サンドペーパーをセットして研磨をしやすくする道具です。

なくても問題ありませんが、作業を効率的に進めたい場合は購入を検討しましょう。

ハケ

ハケの商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/01336939/

塗料をウッドデッキに塗っていくためのハケです。

主に養生付近などの細かい場所を塗装するのに使用します。

コテバケ

コテバケの商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/02603098/

広い平面を塗装するのに使用します。

なくても問題ありませんが、作業を効率的に進めたい場合は購入を検討しましょう。

ベンダーハケ

ベンダーハケの製品情報

画像引用:https://www.monotaro.com/g/00209740/

ベンダーは、板と板の細い隙間を塗るための道具です。

通常のハケでは塗りにくい隙間もキレイに仕上がります。

ブルーシート

ブルーシートの商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/03147710/

ブルーシートは塗料缶の下に敷き、塗料で周囲が汚れるのを防止します。

マスキングテープ、マスカー

マスカーの商品画像

画像引用:https://www.monotaro.com/g/00024686/

マスキングテープとマスカーは塗料を付着させたくない部分を保護するために使います。

特にウッドデッキと自宅の外壁がつながっているような場合は、塗料の飛び散りを防ぐために外壁をマスキングしておく必要があるでしょう。

金具など細かい部分はマスキングテープ、面を覆うような場合はマスカーが適しています。

ふき取り用の布

多く塗りすぎてしまった塗料を拭く用に、不要な布も必要になります。

布はどのようなものでも大丈夫ですが、できれば水分を吸収しやすいものがおすすめです。

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ウッドデッキ塗装の手順

塗装のために必要なものがわかったところで、ウッドデッキ塗装の手順をみていきましょう。塗装は以下の手順で進めることとなります。

ウッドデッキの塗装手順
  1. 洗浄
  2. 下地処理
  3. 外壁や周辺部分の養生
  4. 塗料の撹拌
  5. 木目に沿って塗装
  6. 乾燥と後片付け
以下ではそれぞれのステップについて詳しくみていきます。

ステップ①洗浄

ウッドデッキの洗浄

まずはじめに、ウッドデッキを洗浄し、汚れを落としていきましょう。

布で水拭きをするか、高圧洗浄機を利用しても構いません。

ただし、高圧洗浄機を使用する場合は、ノズルを近づけすぎて木材を傷めないように気をつけてください。

洗浄したあと、木材に染み込んだ水分が飛ぶまで、半日~1日ほど乾燥させる時間を作ってください。

ステップ②下地処理

 

ウッドデッキの下地処理

画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=wwIjj59aQ98

次に、サンドペーパーを使ってウッドデッキにこびりついた古い塗料や汚れを丁寧に落としていきます。

木材のささくれなどもこの時点で丁寧に落としてしまいましょう。ウッドデッキの表面を削ってしまっても問題はありません。

塗料をよりしみ込ませたい場合は、ウッドデッキ全体の表面を薄く削るとよいでしょう。

ステップ③外壁や周辺部分の養生

ウッドデッキの養生

画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=wwIjj59aQ98

塗料を付着させたくない部分をマスキングします。

ウッドデッキにつながる外壁や柱などはマスカーで覆ってしまうと良いでしょう。またウッドデッキの表面でも塗装したくない場所がある場合は、マスキングテープで丁寧に覆います。

マスキングテープははじめに周辺部分も含めて貼り付け、その上でカッターで切り抜くと美しく仕上げることができます。

マスキングの工程は塗装後のウッドデッキの美しさにもつながるため、丁寧な作業を心がけてください。

ステップ④塗料の撹拌

塗料の撹拌中の写真

画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=wwIjj59aQ98

塗料を塗っていく前に忘れてはならないのが、しっかりとした撹拌です。

塗料には様々な成分が使われており、それらは時間の経過と共に沈殿していきます。

この状態でウッドデッキに塗りつけると塗りムラができるだけでなく、保護効果も薄くなってしまいます。

塗料缶をあける前に上下に振り、そのうえで棒などでしっかりと撹拌しましょう。

また、塗料を薄めて使う場合は、塗料缶に薄め液や水を直接入れることはせず、小分けにした塗料を薄めていきます。

このとき、塗料缶の下にブルーシートを引いておくと、塗料がこぼれても安心です。

ステップ⑤木目に沿って塗装(三度塗りが基本)

ウッドデッキの塗装中の写真

画像引用:https://www.youtube.com/watch?v=wwIjj59aQ98

撹拌して薄めた塗料を用意したら、塗装作業に移っていきます。

塗装は一度で完全に塗ってしまおうとせず、2~3回塗ることを前提に進めます。

そのため一度の塗装であまりに厚く塗料を塗る必要はありません。

厚塗りはムラの原因となるため、むしろ少し薄すぎるくらいで塗ります。

そして一度目の塗装を終えた時点で塗料をしっかりと乾かし、二度目の塗装に入ります。

このときの乾燥時間は、使用する塗料によって異なります。

これを三度目の塗装が完了するまで繰り返すことで、塗りムラのない美しい塗装を実現することができます。

なお、広い面よりも先に板と板の隙間などの細かい部分を先に塗ったほうが、仕上がりが美しくなります。

ステップ⑥乾燥と後片付け

三度塗りを終えたらウッドデッキを完全に乾燥させます。

晴れの日であっても最低24時間程度は触らずにおくのが無難です。可能ならば3日間乾燥させてください。

完全に乾く前にウッドデッキを使用すると、塗装が剥がれやすくなり、また耐久性も落ちてしまうためです。

塗料が余った場合は、余った塗料を新聞紙や不要な布などに染み込ませるか、不用品回収業者に処分してもらいましょう。

私の家だといくら?

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ウッドデッキの塗装に失敗しないためのコツ

最後に、ウッドデッキ塗装に失敗しないために知っておいてほしいコツを4つご紹介します。

これらのコツさえ抑えておけば、はじめてのウッドデッキ塗装でも美しく仕上げることができるはずです。

塗料の撹拌を忘れない

いざ塗装と塗料缶を開けたあと、しっかりと撹拌することを忘れないでください。

塗料の中の成分が底に沈殿しているので、撹拌を怠ると、塗り始めと塗り終わりで色ムラができたり、保護機能が十分に発揮できなかったりといったトラブルが考えられます。

底に溜まった粘度の高い液を全体に行き渡らせるように混ぜましょう。

塗装の際は「木目に沿って1枚ずつ」を意識する

実際に塗料を塗っていき時には、必ず木目に沿って一枚ずつ塗っていきましょう。

木目に逆らった塗り方をすると一枚の板の中で色が揃わず、完成後の見栄えが悪くなります。

一度に塗料を塗りすぎない

一度にたくさんの塗料を付けすぎるのは、色ムラを作る原因になります。

ウッドデッキの塗装は2回以上塗装するのを前提としているので、一回一回は薄塗りを心がけましょう。

そのほうが乾燥時間も長引かなくてすみます。

塗りすぎてしまった場合には、不要な布で塗料を拭き取りましょう。

天気予報を確認してから作業にうつる

ウッドデッキの塗装を長く持たせるためには、塗装後に1日~3日乾燥させる必要があります。

そのため、事前に明日以降の天気を確認してから塗装を始めましょう。

万が一途中で雨が降った場合、雨跡が表面に付着して仕上がりが悪くなる恐れがあります。

まとめ

今回はウッドデッキの塗装について解説しました。

ウッドデッキは、木部保護塗料を適切に使用すれば、専門家でなくても塗装することが可能です。

しかし、木材の劣化が激しい場合は塗装をしても無駄になるので、専門業者に依頼するのがおすすめです。

専門家に依頼しても費用は3万~10万程度なので、仕上がりや手間を考慮される方は、専門業者に依頼しましょう。

ヌリカエなら、ウッドデッキの塗装が得意な近隣の業者を無料でご紹介することができるので、DIYの前に一度話を聞いてみませんか?

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