「珪藻土って聞いたことがあるけど実際はどうなんだろう?」
「珪藻土のメリット・デメリットを知りたい」
「珪藻土に塗りかえる場合、どのようにしたらよいのか?」
この記事ではそう考えている方向けに、「珪藻土」について説明をしていきます。
具体的には
・珪藻土ってそもそもなんだ?
・珪藻土のメリットとデメリット
・珪藻土の種類
の順番に要点だけをまとめてご紹介していきます。
「まずは外壁材の基礎知識についてを知りたい」という方は下記記事がオススメです。
外壁材の種類は結局どれがいい?種類別メリット・デメリット!
珪藻土ってそもそも何?
珪藻土とは外壁材の一種として現在の建築物によく使われる素材です。
主に植物プランクトンである珪藻からできており、その植物プランクトンが死骸となり、堆積したものが珪藻土です。このように自然が長い年月をかけて作ったので、珪藻土は「自然素材」と言われることがよくあります。
珪藻土は、昔から人間の生活のあらゆる場面で使われてきました。例えば、珪藻土の耐火性を利用して、耐火レンガが作られたり、また湿気や臭いを抑える効果も持つので、衣服などにも活用されていました。
お風呂上がりに使うバスマットも、水分の吸収が早い珪藻土の特徴を生かしています。このように様々な場面で使われているのです。
珪藻土を選ぶ基準とは?
品質(含有量)珪藻土は珪藻土だけで固まることができないため、どの会社も凝固剤やつなぎと呼ばれるものを使っています。
これ自体はしょうがないことなのですが問題は、珪藻土と書いてあっても珪藻土の割合、つまり含有量がどれほどかということです。
近頃は珪藻土が人気のためか、ネーミングは珪藻土だけども実のところ、割合で見るとほとんど含まれていないといったものも散見されますので注意が必要です。
含有量が少ないと、珪藻土本来の特徴である調湿効果や吸水性も薄くなってしまいますよね。珪藻土を選ぶときは、メーカーの人に含有率を確認してください。
費用
リフォームを考えている人は当然予算がありますよね。予算の中でなるべく質が良くて コストがかからないものを選びたいですよね。では塗り壁の平均的なコストはいくらなのでしょうか。
様々な要因があるためコストに関しては一概に言えないのが現状ですので、 費用の一例をご紹介いたします。まず珪藻土を施行するにあたり「平米」という単位が基準になってきます。
施工用語では「平米単価」と言われ、1㎡を塗るのにいくらというのが一つの相場となります。
これに対して坪単価というのは1坪=3.3㎡ですので1坪(3.3㎡)当たりいくらになるのかということです。
珪藻土の施工単価は、平米単価で5000円~8000円が相場のようです。この値段の開きというのは場所や職人さんのレベル、使われている材料によって多少の変動が起こります。
施工費には下地処理などの費用も含まれた金額です。
例えばもし30坪で2階建ての家を、全て珪藻土でリフォームを行うとした場合は99㎡×2となりますので、 99万円~160万円が相場となります。
お住まいの地域
珪藻土を材料として外壁塗装をする場合、それが向いている地域と向いてない地域があります。
まず1つ目が雨です。激しい雨によって、外壁が傷んでしまう、もしくはヒビが入ってしまうという可能性があります。
台風の多い地域や豪雨の多い場所では、珪藻土の持ちが長くない場合があります。
2つ目は地震です。後ほど詳しく述べますが、珪藻土は 衝撃に弱いため 、地震のような突発的で、勢いのある動きに耐えることができません。
あなたのいる地域がどんな場所なのか、リスクになりえはしないかを一度専門家にアドバイスを求めてみてはいかがでしょうか。
珪藻土のメリット・デメリット
調湿性能にすぐれる
珪藻土は無数の小さな孔を持つという特徴があります。
つまり室内の湿度が高ければ水分を吸収し、逆に湿度が低い時は、水分を放出します。私たちが快適だと思う温度を保ってくれるので、「呼吸する壁」と言われることもあります。
漆喰も多少の調湿機能はありますが、珪藻土には及びません。
脱臭・消臭機能がある
先ほど、珪藻土は「呼吸をする」と言いました。
呼吸をする際は、水分を吸収もしくは放出するのですが、そのときに人間にとってニオイの元となる物質も合わせて吸収してくれます。
そのため室内の空気が常にキレイに保たれるのです。
耐火性がある
珪藻土が耐火レンガに使われてきたことからもわかると思いますが、珪藻土には耐火性という特徴があります。
江戸時代には、貴重なものは珪藻土で固めた蔵に保管していたという記録も残っており、家や街で火事があっても、蔵だけは燃えずに残っていた、という記述もあるほどです。
また珪藻土は植物プランクトンですので、燃えたとしても有害物質がでないのは安心ですね。
凝固剤の影響を受けやすい
漆喰のような本来粘着性のある素材とは違い、珪藻土は粘着質のものと合わせて使わなければ外壁には使えません。凝固剤というものと混ぜて施工をする必要があります。
そのため混ぜる割合にもよりますが、珪藻土の含有率が低いと、本来持っている良さが発揮されないといったことにもなりかねません。
吸水性が裏目に出て、汚れが気になる
これは珪藻土が持つ吸水性が、マイナスに働いてしまう場合の例です。
珪藻土は小さな気孔が存在します。逆にその小さな穴に水以外の水分が入り込んでしまうと、なかなか汚れが落ちにくい可能性があります。
そのような水溶性のシミの場合には水を使って霧吹きで落とすこともできますが、シミの度合いによっては漂白剤を染み込ませないと落ちない場合もあります。
ヒビに弱い
珪藻土は、衝撃に弱い材料ですので、例えば地震が起きたりしたら簡単にヒビが入ってしまいます。
その他激しい雨が壁に当たっても壊れてしまう場合があるでしょう。
その度に外壁を修繕したり、塗り直したりするのは費用がかかりますよね。
したがって、台風が多い沖縄や九州では他の素材が好まれる傾向もあるようです。
オススメの珪藻土とは?
ここまで珪藻土についてのメリットデメリットを説明してきました。
ここまで読み進めていた中で、「じゃあ結局リフォームをする時にどういうケースをどう選べばいいの?」と思っている方も多いと思います。
珪藻土のおすすめの塗り壁は、硬くて丈夫な商品です。
一番の理由は「掃除が楽」だから。壁に汚れが付着したとき、柔らかいと拭いて落とすことができませんが、硬ければ消しゴムや紙やすりを使いこすって落とすことができるのです。
また珪藻土は表面がボロボロ崩れたり、手に粉がつくとよく言われますが、もし強度が高ければ付着する可能性も低くなるので、洋服を掛けたとしても安心です。
一般的におすすめだと言われている珪藻土あって、あくまで一般論に過ぎません。
ご自身の費用や、外装に合うリフォームの参考にしてください。
また塗り壁のパターンもおよそ3000種類ほどあるといわれ、職人ごとのコテにより、手作業で行われていきます。
代表的な模様をここではご紹介いたします。あなたの家にあったデザインは何かを考えてみてくださいね。
扇仕上げ
扇の形をするようにコテをあてながら、デザインを作っていきます。
日本彼はこのような持ち木造建築と非常に相性が良く、人気の高いデザインです。
スパニッシュ仕上げ
コテをランダムに重ね合わせて作るスパニッシュ仕上げ。
DIY でやる人もいますが、プロの左官さんにお願いしないと綺麗に仕上がりませんので、注意してくださいね。
ウェーブ仕上げ(細目)
ウェーブ仕上げも、非常に人気なデザインの一つです。
写真のように直線になっているものもあれば曲線にすることもでき、アレンジの幅が非常に広いです。
刷毛引き仕上げ
刷毛引き仕上げは、シンプルで落ち着いたデザインとなっています。
珪藻土を塗ったあと、乾く前に刷毛で軽くなぞるようにすれば完成です。
珪藻土で迷ったらプロに聞いてみよう
今までご説明してきたことはあくまで一般論であって、どの外壁が一番合っているかは家ごとに異なります。
外壁を選ぶ際は、「どの外壁が一番優れているか」ではなく、「何が自分の家に最適か」という視点で見ることをお勧めします。
その意味では本記事の内容はあくまでも情報提供であり、実際には「百聞は一見に如かず」なことが多いです。
実際にお店に足を運んで、触ったり、匂いをかいだりして現物を見ることが大切になります。それによってリフォームした外壁の完成像を具体的に想像することができます。
業者の方も、現物や写真を丁寧に見せながら、一つひとつ解説をしてくれるので、外壁塗装を検討している際には、ぜひ面倒臭がらずに早めに業者に相談することをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?珪藻土とは何か、また外壁として使うことにどのようなメリット、またはデメリットがあるのかをご理解いただけたと思います。
珪藻土は正しく使えば正しい効果を発揮する一方、そうでない場合は、費用をかけた割には満足できなかった、ということも考えられますので、珪藻土をお考えの方はぜひ一度専門の方に相談をすることをお勧めいたします。
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