水性セラミシリコンとは?5つの特徴やシリーズ、硬質・弾性との違いを徹底解説

  • 【更新日】2022-12-21
水性セラミシリコン
画像出典:楽天市場

水性セラミシリコンは耐久性、コストなど、汎用性に優れている塗料です。

また低汚染性も兼ね備えているため、汚れにくいのも特徴です。住宅はもちろん、様々な建築物で使用できます。

本記事では、水性セラミシリコンの特徴や耐用年数・価格から、水性セラミシリコンのシリーズ、そしてエスケー化研株式会社の塗料のラインナップを詳しく解説します。

尚、こちらの記事での価格・耐用年数は執筆時点の情報をもとに紹介しています。

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水性セラミシリコンとは?

水性セラミシリコンとは、エスケー化研株式会社が販売する、セラミック成分が配合された水性タイプのシリコン系塗料です。

保育園などの公共施設や、住宅、倉庫など、幅広い建築物に使われています。低汚染性が特徴で、長い期間壁面を美しく維持することが可能です。

また硬質・弾性の2種が展開されており、地域の気候や用途によって柔軟に使い分けることができます。色のラインナップも40種類以上と豊富で、様々な色から選択が可能です。

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水性セラミシリコンの5つの大きな特徴

 

水性セラミシリコンの大きな特徴として、「高い耐久性」「低汚染性」「防かび・防藻性」「安全設計」「幅広い色展開」などが挙げられます。

以下では具体的に、水性セラミシリコンの5つの特徴をそれぞれ詳しく解説します。

高い耐久性

水性セラミシリコンは、セラミック成分が配合されています。これによって緻密な架橋(※)塗膜が生成されることで、高い耐久性を持つことが可能になっています。

また価格も比較的安価になっているため、高いコストパフォーマンスが実現しています。

※分子などの間で橋を架けたような結合をつくること。高くなればなるほど丈夫になります。

低汚染性

セラミックシリコンが配合されることによって、低汚染性を実現させているのも特徴です。低汚染性とは、「塗った後に汚れにくく、美観を保護できる」性質を言います。

大気中の粉塵が多い都心や乾燥した地域、排気ガスに晒されやすい場所にある建物は、壁が黒ずみ、汚れやすくなっています。家のくすみは美観を損ねてしまい、築浅の建物であっても古い印象を与えてしまいます。

水性セラミシリコンのように低汚染性を持つ塗料であれば汚れが雨などでも流れやすいため、長期間家の外観を綺麗に保つことができるようになります。

防かび・防藻性

かびの黒ずみや藻の発生は建物の外観を損ねてしまううえに、人体への健康被害にもつながる可能性があります

また一度発生したカビを取り除くことは難しく、専門業者に依頼する必要もあります。水性セラミシリコンは特殊な設計により、防かび・防藻性に優れているのも特徴です。

上記の低汚染性に加え、より家の外観と耐久性を高めてくれます

安全設計

塗料は水で薄める水性塗料とシンナーなどの有機溶剤で薄める油性塗料に分けられます。

水性セラミシリコンは、その名の通り、水性塗料です。そのため、匂いが少なく、かつ溶剤中毒(※)を起こす心配も少なくなっています

また、油性塗料は引火しやすい特徴を持っていますが、水性塗料である水性セラミシリコンは、火事などにおける危険性が少なく、比較的安心して使用できます。

ただし水性であっても引火性液体であることには変わりないので、火気に近づけないよう注意が必要です。

※有機溶剤を口や鼻、皮膚から吸収してしまうことで、眩暈や嘔吐、意識を喪失してしまうなど、健康へ大きく影響する中毒症状のこと

幅広い色展開

エスケー化研のWebサイトに掲載されている、水性セラミシリコンの色見本は46種類あります。幅広い展開のため、イメージを一新したい方はもちろん、既存の外壁の色も見つけやすくなっています

ただし色見本やシミュレーションはあくまでも参考となっており、実際に塗布する環境に近い状態でテスト塗りなどを行うことがおすすめです。

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水性セラミシリコンは2種類!耐用年数と価格を比較

水性セラミシリコンは水性の他、水性弾性の2種類が展開されています。耐用年数などは同じになっていますが、価格は水性弾性の方がやや高くなっています。

水性と水性弾性のそれぞれの特徴を、以下で詳しく解説します。

水性セラミシリコン

水性セラミシリコンは、主要構成成分がセラミックシリコン樹脂の内外装用塗料です。適用下地はコンクリートやセメントモルタルです。またアルミなどの金属、旧塗膜に塗ることもできるため、高い汎用性が特徴の1つです。

価格は1平方メートルあたり2,060円(下塗り材をのぞく)とシリコン系塗料の中でも比較的安価です。

また、一液なので清水で希釈するだけで使用できる手軽さも魅力です。なお、艶の種類を「艶有り」「半艶」「3分艶」「艶消し」の4つから選ぶことができます

水性弾性セラミシリコン

水性弾性セラミシリコンは、主要構成成分がセラミックシリコン樹脂エマルションとなっている内外装用塗料です。大きな特徴は高い防水性です。

“弾性”と名前がついているように、ゴムのように伸び縮みする柔らかな性質を持っています。これによってひび割れなどが起きた際、塗膜が破れづらくなるため、雨水などが外壁内に入り込みにくくなります。用途は水性セラミシリコンと同様で、内外装に使用します。

適用下地はコンクリート、セメント、各種旧塗膜ですが、金属は含まれていません。設計価格は1平方メートルあたり2,220円(下塗り材をのぞく)と、水性セラミシリコンよりはやや高めとなっています。

なお、艶の種類は「艶有り」「半艶」「3分艶」の3種類から選べます。水性弾性セラミシリコンでは「艶消し」はできないことに注意が必要です。

セラミシリコンの水性と水性弾性の違い

水性セラミシリコンと水性弾性セラミシリコンの違いは以下の表の通りになります。

比較項目 水性セラミシリコン 水性弾性セラミシリコン
用途 内外装 内外装
価格 2,060円/平方メートル 2,220円/平方メートル
耐用年数 12~15年 12~15年
色展開 46種類 46種類
適用下地 コンクリート
セメント
モルタル
旧塗膜
アルミなどの金属
コンクリート
セメント
モルタル
旧塗膜
艶の種類 艶有り
半艶
3分艶
艶消し
艶有り
半艶
3分艶

※価格は、下塗り材の材工費を除く。

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水性セラミシリコン以外のエスケー化研株式会社の塗料

画像出典:エスケー化研株式会社

水性セラミシリコンを開発・販売するエスケー化研株式会社では、数々の塗料のラインナップがあります。

以下では代表的な「クリーンマイルドシリーズ」「エスケープレミアムシリコン」「クールテクトシリーズ」について解説します。

クリーンマイルドシリーズ

クリーンマイルドシリーズは超低汚染性、耐久性であることに加え、透湿性(※)を兼ね備えた、汎用性の高い外壁用塗料です。

「クリーンマイルドウレタン」「クリーンマイルドシリコン」「クリーンマイルドフッソ」の三種類のラインナップがあり、それぞれ耐用年数や使用できる下地材が変わります

安価な価格設定となっており、コストパフォーマンスが高いことから、多くの住宅で使用されている塗料となっています。

※湿気を通し、水分を遮断する性質

エスケープレミアムシリコン

エスケープレミアムシリコンはラジカル制御技術が搭載されたシリコン樹脂系塗料です。

ほとんどの塗料や顔料には酸化チタンという成分が含まれています。この酸化チタンは紫外線などの影響を受けることで、ラジカルといわれる因子を発生させてしまいます。ラジカルは樹脂同士の結合を破壊するはたらきを持っているため、結果的に塗膜が劣化していく原因になります。

しかし、エスケープレミアムシリコンはこのラジカルを制御する技術が搭載されているため、酸化チタンによる外壁の劣化がより進みにくくなっています。

また超耐候形特殊ハイブリッドシリコン樹脂が使用されているため、通常のシリコン樹脂系の塗料より、耐候性が高められているのも特徴です。

クールテクトシリーズ

クールテクトシリーズは外壁塗料に追加して使用するタイプの塗料です。防カビや防藻、低汚染性という機能もありますが、一番の大きな特徴は遮熱性です。

夏の暑い時期など、外壁からの熱による住宅内の温度上昇を抑えてくれます

素材によって、弱溶剤タイプの水性クールテクトF、水性クールテクトSi、水性タイプの水性弾性クールテクトSi、クールテクトF、クールテクトSiなど、5つのラインナップが展開されています。

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水性セラミシリコンはコストパフォーマンスに優れた水性塗料

水性セラミシリコンはセラミック成分が配合された、低汚染性と高いコストパフォーマンスを実現させた塗料です。

また水性・水性弾性を選べるだけでなく、艶の度合いも選ぶことができ、非常に汎用性の高い塗料と言えるでしょう。外壁の塗り替えを検討している方は是非水性セラミシリコンを使用してはいかがでしょうか?

なお、外壁塗装を検討している方は事前に「ヌリカエ」を使用するのがおすすめです。ヌリカエでは、全国の信頼できる業者の中から、ひとりひとりの希望に合った適切な塗装工事や業者を紹介します。

塗料はもちろん、施工にかかる費用・工期の詳細を知りたい方は、ぜひ相談してみてください。

こちらの記事をふまえたうえで、外壁塗装の塗料の基礎知識から知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【2022年最新】外壁塗装の塗料6種類の特徴・価格は?選び方と人気塗料ランキングも紹介」

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