外壁のサビ対策は早めに!メンテナンスで長く住める家にする方法

  • 【更新日】2022-02-28
外壁のサビ対策は早めに!メンテナンスで長く住める家にする方法

外壁は様々な原因で劣化していきますが、中でも発生すると厄介なものが外壁のサビによる腐食です。外壁のサビは景観が損なわれるだけでなく、家の構造自体を劣化させ、家の寿命を縮める原因にもなります。

本記事ではサビの発生原因や、自分で対処できる方法、そして業者にサビ落としと外壁塗装補修として依頼する場合の相場や注意点などを解説します。

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外壁にできるサビの原因

外壁にできてしまうサビですが、様々な原因が考えられます。以下では外壁にできるサビの原因である以下の4つについて解説します。

  • 金属製の外壁
  • 金属以外の外壁のサビ
  • 手抜き工事
  • もらいサビ

金属製の外壁

金属サイディングの素材の住宅は最近のモダンな住宅に人気です。見た目だけでなく、モルタルと比較しておよそ50倍、窯業系サイディングよりもおよそ5倍の断熱性能を持ち、冷暖房費も抑えることができます。

ただし、ガルバリウム鋼板というアルミや亜鉛を鉄に皮膜しているので、経年劣化とともに皮膜が剥がれたり傷つくことで、サビが発生しやすくなっています。

金属以外の外壁にもサビはできる

外壁の表面上は金属以外の素材でも、クラックと呼ばれるひび割れ部分から、雨水が内部に浸入することがあります。塗装の剥がれなど傷みからも水分は中に入ってしまいます

窯業系サイディングやモルタルなど、金属以外の外壁でも、内部にあるラス鋼と呼ばれる金網に水分が付着することでサビが生成されます。さらにそのサビが「もらいサビ」によって、外壁に広がることで、サビが広範囲にできてしまいます

手抜き工事

サビ落としを目的とした外装塗装工事をすると通常は10年近くサビ止めの効果を保つことができます。なお、鉄部についての目安は5年とされます。

業者に依頼して外壁塗装を行なったに関わらず、3年以内にサビが発生した場合、業者に再度相談したほうが良いでしょう。1年以内にサビが発生したというケースでは、ケレン作業の手抜き工事で内部のサビが取り除けてなかったことも考えられます

自宅で管理できる範囲での「もらいサビ」対策をしなかった場合など除いて、再修繕をできないか問い合わせましょう。

もらいサビ

自転車や脚立といった屋外に置く金属製のものから、雨風によって外壁にサビの成分が付着してサビが発生するのが「もらいサビ」です。

一般的に錆びにくい素材の外壁でも、「もらいサビ」は移りやすく、サビの浸食や内部への浸透、それによる劣化速度も早いとされています。「もらいサビ」はある程度対策もできるため、自宅に「もらいサビ」を起こす原因がないか一度点検してみましょう。

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サビが進むとどうなる?

新築時には防腐剤を含む塗装による防水機能でサビは発生しにくくなっていますが、塗装の防水機能は恒久的に続くわけではなく、徐々に劣化していくことで外壁に水分が溜まりやすい状況が発生します。

壁のひび割れ部分や塗装が弱くなってきたことでできるサビは、最初は壁内部で発生し、徐々に浸食して外壁の表面上に出てきます。

そのため、表面のサビを取り除いても内部に侵食したサビは進行を続け、さらに進むと外壁に穴が空くこともあります。できた穴へ雨水が侵入し、家の躯体にも被害が及び、住まいの寿命を大きく縮めてしまうことになりかねません。

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サビの種類

サビには多くの人が想像するような赤色のサビ以外にも種類が複数あり、赤サビのように腐食させていくものばかりでなく、コーティングのような効果を発揮して発生した箇所を保護する役目をはたすものもあります。

赤サビ

外壁でも発生しやすいサビが赤サビです。赤サビは侵食が進むと鉄製品が手指で粉々に崩せてしまう状態になる可能性もあるほど、手強いサビです。

主にアルミニウムや亜鉛などの表面に発生するサビですが、もらいサビの場合は違う素材の外壁にも発生することがあります。

また赤サビは一度発生すると腐食が進むスピードも早いので、特に注意が必要です。

白サビ

腐食度合いは赤サビほど深刻ではありませんが、アルミニウム素材に発生する白サビは、発生すると広がり、建物の景観を大きく損ないます

黒サビ

黒サビは、赤サビと同じく鉄の酸化物です。黒サビは発生箇所の保護膜の代わりを果たしますが、美観の問題から除去することもあります。

青サビ

青サビは、銅の酸化物で「緑青」とも呼ばれ、黒サビと同じく発生箇所の保護膜となって腐食を遅らせる働きがあります。抗菌力や耐食性に優れています。

そのため、建物給水設備には銅が使われます。錆びて緑青が発生したとしても、人体にも安全なので、銅管の多くに使用されています。

その他のサビ

またその他のサビとして、茶サビと呼ばれるものもあります。赤サビと同様、鉄を侵食し破壊、風化させてしまうものと、黒サビという材料表面に発生して保護する作用があるものの2種類のタイプがあります。

侵食していく茶サビは、色は明るい茶色で、後者の茶サビは耐候性鋼と呼ばれる、塗装なしでも長期間耐用年数がある低合金鋼に発生し、焦げ茶色や濃い茶色をしています。

塗装にかかわる鉄鋼製品に見られるのが黄サビです。亜鉛めっき処理した鋼板などにも発生します。

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自分でできるサビ対策

初期にできたサビであれば、いくつかの方法で自分で除去対策も可能です。水圧を利用した洗浄やホームセンターなどで手に入る研磨剤、サビ取り材を使ってのサビ落としなどがあげられます。それぞれの対策法について解説します。

家庭用ホースを使ってのサビ洗浄

応急処置にはなりますが、最も簡単な方法としては家庭用ホースを使用して洗い流す方法があります。こちらの方法は内部に侵食したサビ部分の対処にはならず、外壁をきれいに保ちたいときに少なくとも有効な方法です。

ポイントはできるだけ水量を多くして洗い流すことです。ホースの高圧洗浄機能を使ったり、ない場合もホース先を指で潰して水圧をあげることで洗浄効果が上がります

研磨材やサビ取り材を使ってのサビ落とし

研磨剤の入った洗剤を使うときは、外壁が傷つかないように丁寧にこすり落とします。ブラシやスポンジも柔らかいものを選びましょう。

サビ取り材のメリットは重度のサビの除去もしやすいこと、またネジ部分など細かな部分の手入れがしやすいことがあげられます。一方、デメリットとしては漬け置きに時間がかかる、廃液などの処理が手間になるということがあげられます。

その後サビ止め材に加え、再塗装をするのが望ましいので、サビが広範囲に及ぶ場合や一度二度では落ちないサビの場合は業者に頼むことを検討しましょう。

対処しきれないサビには

進行したサビを根本的に落とし、新たに塗料を塗るためには、ケレン作業という工程が必要になります。

ケレン作業とは、サビ落としだけでなく古い塗装も削ぎ落とすことをさします。サビは進行すると内部に侵食したサビが繰り返し広がるため、洗い流したり、サビ取り材だけでは除去することが不可能になります。

ケレン作業は、電動工具(ディスクサンダー)ややすり・ワイヤーブラシを使用してサビ落としを行います。

ケレン作業を丁寧に行い、滑らかな状態にしてから塗装を行うことで塗料が密着しやすくなり、耐用年数にも影響してくるため、最初のケレン作業の工程は大切です。

サビが内部にまで及んでいる場合や、自分で判断できない場合は、業者に調査してもらった上で、依頼することにしましょう。

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業者にサビ落としを依頼するときの相場や注意点


業者に外壁のサビ落とし、塗装を依頼することになった場合は、まず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。以下ではサビ落としを依頼する際の相場や注意点について解説します。

サビ落としの相場とプラスしてかかる足場費用

サビ落とし、塗装を行う場合、依頼するのは外壁塗装業者やリフォーム会社です。
相場は2階建の場合、坪数や養生の範囲にも左右されますが100万~200万円強とされています。

また、2階建以上では足場を組む必要があり、その費用もかかってきます。おおよそ足場の費用は600~850円/㎡です。

見積もりは複数の業者から取ろう

業者によって見積もりの出し方に差異があるので、複数の業者から取り、相場を捉え、また不明瞭な箇所がないか確認します。

塗料などのメーカーがきちんと記載されていることも大切です。「一式」といった言葉でまとめられてしまっていて、詳細が明確でないような業者には、再度見積もりを出してもらうよう要求したり、他の業者をあたることをおすすめします。

次に、サビが僅かな期間で再度発生した場合を考えて、保証の有り無しやその内容も聞いておきましょう

また、沿岸地域などサビが発生しやすい地域の自治体などで、補助金制度がある場合もあります。業者や自治体の担当部署に、今回の工事が該当するか尋ねることも忘れないでください。

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外壁のサビには早めの対策と定期的なプロによる補修が安心

表面に出てきているサビは、場合によってはかなり進行が進んでしまっている場合があります。

サビの放置は、家や街並みの景観を損なうだだけでなく、進行すると躯体にまで侵食し、家の寿命自体を縮めてしまいます。そのため、サビは早めの対策が大切です。

ヌリカエは、簡単な見積もりが自動チャットによって取れるだけでなく、良心的な業者を紹介しています。ぜひ、地元の外壁塗装業者をヌリカエで探してみてください。

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