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外壁は、長年の雨風にさらされることで、徐々に汚れていってしまいます。特に、緑色のコケは目立ちやすくすぐに広がってしまうため、なるべく早く除去しておく必要があります。
そこで、外壁用のコケ取り剤の購入を検討されている方いらっしゃるでしょう。しかし、コケ取り剤は様々な商品があるため「ベストなものが何か分からない」とお悩みの方は多いです。
そこで本記事では、コケ取り剤のランキングやホームセンターでも買える商品、失敗しない選び方などについても詳しくご紹介しています。
DIYでコケ取りを考えている方の参考となれば幸いです。
外壁のコケ取り剤ランキング
外壁コケ取り剤には、濃縮タイプやスプレータイプなど、数多くの商品があります。
そのため、「どのコケ取り剤を買えばいいのか分からない…」と迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで本章では、大手ECサイトにおいて特に口コミ評価の高い外壁用コケ取り剤をランキング形式でご紹介します。
なお、ランキング順位は2025年6月時点における「ヌリカエ」のデスクリサーチに基づいて作成しております。
| 順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 参考価格 | 適合材 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 |  キエール コケ・カビ |
TO-PLAN |
|
725円～ | 白御影石、錆御影石、グリーンフィールドピンコロストーン、ピンクフィールドピンコロストーン、ブロックバサルトスクエアー、ローマ平板白、ローマ平板黒、その他一般外壁材など |
| 2位 |  ワンステップ・スプレー・クリーナー |
アルタン |
|
1,978円～ | 建物の外壁、屋根、軒など住宅の塀、石段、踏み石、庭石、コンクリート面、道路の縁石、墓石など庭園用品、ウッドデッキ、テラコッタ、植木鉢などレンガ、タイル、プラスチック表面など日よけ、防水シート、パラソル、テントなど |
| 3位 |  コケとーるしっかり原液 |
レインボー薬品 |
|
923円～ | 空き地、駐車場、墓地、公園・運動場、家周り、コケが生えた場所 |
| 4位 |  キエール |
友和 |
|
4,398円～ | 墓石、外壁、ビニールやプラスチック面など |
| 5位 |  業務用 コケカビ取り |
ト―ヤク |
|
4,398円～ | 屋外の外壁・ベランダ・墓石・ブロック塀・門柱・駐車場など |
データ出典：2025年6月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより
それぞれのコケ取り剤について詳しくご紹介していきます。
1位：TO-PLAN「キエール コケ・カビ」
外壁やブロック塀などのコケ・カビ対策を手軽に行いたい方におすすめの除去剤です。5倍に希釈してスプレーするだけで、擦り洗いや水洗いをすることなく雨や風の力で自然にきれいにしていきます。
殺菌効果の高い銅イオンを配合しているため、除去能力が非常に高いのが特徴です。主成分は医療現場の殺菌消毒にも使用される塩化ベンザルコニウム液のため、安全性にも配慮されています。手軽さと効果、安全性のバランスが取れた製品です。
2位：アルタン「ワンステップ・スプレー・クリーナー」
建物の外壁やコンクリート面を傷めることなく、じっくりと効果を発揮する屋外用クリーナーです。散布後は有効成分が時間をかけて浸透し、コケやカビ、さらには除去が困難な地衣植物まで徐々に枯らしていきます。
擦り洗いや水洗いが不要なため、デリケートな素材の建材にも安心して使用できます。また、有効成分が表面に留まることで、カビやコケの再発を長期間抑制する効果も期待できます。根本的な解決と予防をしたい方におすすめです。
3位：レインボー薬品「コケとーるしっかり原液」
主成分に食品添加物を使用している、安全性への配慮が大きな特徴のコケ駆除剤です。小さなお子様やペットがいるご家庭でも、比較的安心して使うことができます。
安心な成分ながら効果は強力で、駆除が難しいとされるゼニゴケにも素早く作用し、しっかりと枯らします。水で薄めて使う濃縮原液タイプなので、駐車場や家の周りなど、広範囲に発生したコケを経済的に駆除したい場合に最適な商品と言えるでしょう。
4位：友和「石材・外壁クリーナー」
プロの清掃業者も使用する、本格的な洗浄力を誇るクリーナーです。墓石などの石材や、モルタル・サイディングといった外壁はもちろん、店舗のテントや看板といったビニール・プラスチック素材にも対応できる、非常に広い汎用性が魅力です。
コケやカビの除去だけでなく、水アカや排気ガスによる複合的な汚れにも効果を発揮します。様々な材質の、多様な汚れをこれ一本で強力に洗浄したい場合に最適な、プロ仕様の万能クリーナーです。
5位：トーヤク「業務用 コケカビ取り」
屋外の石材やコンクリートなどに発生した、美観を損なう青ゴケに特化した業務用の除去剤です。スプレーするだけで効果を発揮するため、擦り洗いの必要がなく、対象物を傷つける心配がありません。
初期のコケであれば、散布した翌日には効果が現れるほどの即効性が魅力です。また、除去が難しい地衣植物や厚く付着した頑固なコケも、繰り返し散布することでしっかりと取り除くことができます。手軽さと確かな効果を両立した商品です。
ホームセンターで買える外壁のコケ取り剤
外壁用のコケ取り剤は、全国にあるホームセンターでも買うことができます。
しかし、ホームセンターにも様々なコケ取り剤が置いてあるため、どれを買えばよいか迷う方も多いです。
そこで本章では、ホームセンターでも買えるおすすめのコケ取り剤を3つご紹介します。
お近くのホームセンターで買う予定の方は、ぜひ参考にしてみてください。
| 順位 | 屋根材 | 取り扱いのあるホームセンター | メーカー | 特徴 | 参考価格 | 適合材 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 |  建物外壁用 藻・コケクリーナー |
コメリなど | 吉田製作所 |
|
2,180円 | サイディング、塗装面、コンクリート、木材など |
| 2位 |  外壁汚れ用洗剤 |
カインズ | カインズ |
|
498円 | モルタル・サイディング・テラゾー・ブロック塀など |
| 3位 |  コケ・カビ黒ズミ除去スプレー |
カインズ DCM コーナンなど |
アサヒペン |
|
1,097円 | コンクリ－ト、レンガなどの外壁や塀 |
データ出典：2025年6月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより
それぞれのコケ取り剤について詳しくご紹介していきます。
建物外壁用 藻・コケクリーナー
スプレーではなく、ローラーで塗布するタイプのユニークな藻・コケ除去剤です。広い面積でも効率的に作業できることに加え、スプレーのように薬剤が飛散する心配も少ないのが特徴です。
施工前後の水洗いが不要なため、水道設備がない場所や、水を使いにくい高所でも手軽に作業できます。また、環境への負荷が少ない水性製品なので、周囲の植栽などへの影響も少なく安心して使うことができる商品です。
外壁汚れ用洗剤
コケ・カビだけでなく、都市部で付着しやすい水アカや排気ガスによる汚れまで、まとめて洗浄できる外壁用の洗剤です。様々な汚れに対応できるため、コケ以外の汚れを落としたい場合にも最適です。
高圧洗浄機と併用することで洗浄効果を最大限に引き出すことができます。住宅の外壁から店舗の看板まで、幅広く使えるのも便利な点です。
コケ・カビ黒ズミ除去スプレー
垂直な壁面の洗浄に最適な、泡で出てくるスプレータイプの除去剤です。スプレーした泡が壁面にしっかりと留まり、有効成分がじっくりと浸透することで、高い洗浄効果を発揮します。
緑色のコケだけでなく、除去が難しいカビによる「黒ズミ」にも対応できるのが大きな強みです。玄関周りや北側の壁など、特に汚れが気になる箇所をピンポイントで手軽に清掃したい場合におすすめの商品です。
失敗しないコケ取り剤の選び方
数多くのコケ取り剤のなかからベストな商品を選ぶためには、以下のポイントを押さえておきましょう。
- 使う場所との相性を確認する
- 使用範囲に合わせて選ぶ
- 植物やペットがいる場合は安全性を基準に選ぶ
それぞれのポイントについて詳しくご紹介します。
使う場所との相性を確認する
外壁のコケ取りで失敗しないために一番大切なポイントは「外壁の材質」とコケ取り剤の相性を確認することです。
外壁には、サイディング、モルタル、コンクリート、タイル、金属など様々な種類があります。コケ取り剤の成分によっては、特定の材質を変色させたり塗装を傷めたりする可能性があるため注意してください。
例えば、酸性タイプの強力な洗剤は、金属部分を錆びさせてしまう恐れがあります。製品パッケージには、必ず「用途」や「使用に適した場所・適さない場所」が明記されていますので、必ず確認しておきましょう。
使用範囲に合わせて選ぶ
コケ取り剤を選ぶ際は、作業したい範囲の広さに合わせてタイプを選ぶと効率的かつ経済的です。
外壁の一面や駐車場全体など、広範囲のコケをまとめて除去したい場合は水で薄めて使う「希釈（濃縮）タイプ」がおすすめです。価格あたりの使用面積が広く、コストパフォーマンスに優れています。散布には噴霧器やローラーなどを使うと、より効率的に作業できるでしょう。
一方で、玄関周りの一部や日当たりの悪い北側の壁など、コケの気になる箇所がピンポイントの場合は、すぐに使える「スプレータイプ」が手軽で便利です。
ご自身の作業範囲に合わせて最適なタイプを選びましょう。
植物やペットがいる場合は安全性を基準に選ぶ
ご自宅の庭に大切な植木がある、子どもやペットがいる場合は、コケ取り剤の「安全性」を基準に選ぶと安心です。
コケ取り剤には、洗浄力の高い塩素系の成分を含むものがあります。塩素系は強力ですが、植物を枯らしてしまう、人や動物にとって刺激が強いというデメリットがあるので注意してください。
安心して作業するためには、主成分が「食品由来成分」となっているものや、医療現場の消毒にも使われる「塩化ベンザルコニウム」など、環境や生体への影響が少ない製品を選ぶとよいでしょう。
強力な薬剤を使用する場合は、周囲の植物をビニールシートで覆うなどの対策を徹底し、安全に十分配慮して作業を行ってください。
外壁のコケ取りにおける業者とDIYの比較
外壁のコケ取りを業者に依頼するか自分で行うか迷っている方も多いでしょう。
そこで本章では、両者のメリットとデメリット、費用について比較していきます。
以下の表は、外壁のコケ取りにおける業者とDIYの比較表です。
| 業者 | DIY | |
|---|---|---|
 |
 |
|
| メリット | ・仕上がりが綺麗で確実 ・高所作業も可能 ・予防もしてもらえる |
・費用を抑えられる ・任意のタイミングで作業できる ・狭い範囲なら手軽に試せる |
| デメリット | ・DIYより高額になる ・業者選びが必要 ・事の日程調整が必要 |
・手間と時間がかかる ・高所作業はできない ・外壁が傷つく可能性がある |
| 費用 | 3万円～6万円 | 数千円～1万円 |
データ出典：「ヌリカエ」が行った2025年5月のデスクリサーチより
外壁のコケ取りをDIYで行う大きな魅力は、費用を数千円から1万円程度に抑えられる点です。また、道具さえあればすぐにでも作業することができます。
しかし、DIYだと手間と時間がかかること、高所作業は危険なため限られた範囲しか綺麗にできないというデメリットがあります。また、やり方を間違えると外壁を傷つけるリスクもあるため、手の届く範囲の軽微なコケ除去に向いているでしょう。
一方、専門業者は3万円から6万円程度の費用がかかりますが、高圧洗浄など専門的な技術で仕上がりは綺麗で確実です。自分では難しい高所の作業やコケの再発防止処理もしてもらえる点が大きなメリットとなります。
広範囲のコケや高所作業が必要な場合や仕上がりの綺麗さを求めるなら業者、まずはコストを抑えて試したいならDIYと、ご自身の状況に合わせて最適な方法を選びましょう。
外壁のコケを自分で落とす方法
外壁のコケを自分で落とす方法は、以下の3ステップです。
- 周りにある物を移動をさせておく
- ブラシなどで大きなコケや汚れを落とす
- 外壁にコケ取り剤を塗っていく
各ステップごとに詳しく解説します。
①：周りにある物を移動をさせておく
①：周りにある物を移動をさせておく
コケ取り作業を始める前に、まずは周囲の安全確保と片付けを行いましょう。外壁の近くに置いてある植木鉢やガーデニング用品、自転車などは、薬剤がかからないようできるだけ遠くに移動させておきます。
車が近くにある場合は、汚れないようにカーシートを被せるか、駐車場所を移動させておくと安心です。移動できない室外機や給湯器、窓ガラスなどはビニールシートなどで覆い、薬剤や汚れが付かないようにします。
②：ブラシなどで大きなコケや汚れを落とす
外壁コケの塊やこびりついた泥汚れなどがある場合、薬剤をかける前にこすり落としておくと良いでしょう。
大きな汚れを落としておくことで、薬剤が壁面やコケの根元に浸透しやすくなります。ただし、コケや汚れを落とすときは、硬いもので強く擦ると外壁やの塗装を傷つけてしまうため注意してください。
外壁を擦るときは、柔らかいブラシや雑巾などを使って優しく拭きましょう。
③：外壁にコケ取り剤を塗っていく
下準備が終わったら、コケ取り剤を塗布していきます。製品の説明書に記載された使用方法を必ず守り、噴霧器やスプレー、ローラー、刷毛などを使ってコケ全体がまんべんなく湿るように塗布していきます。
下から上に向かって塗っていくと薬剤を効率よく浸透させられるでしょう。薬剤を塗布した後は、製品の指示に従って30分～1日など、定められた時間しっかりと放置します。
コケ取り剤は、水洗いが不要なタイプと最後に洗い流すタイプの2つがありますので、説明書をよく読んで作業を完了させましょう。
まとめ
本記事では、おすすめのコケ取り剤ランキングや失敗しない選び方、DIYで作業する際の方法などについて詳しく解説しました。
コケ取り剤を選ぶ際は、外壁の材質との相性や作業範囲の広さ、植物やペットへの安全性などを基準に選ぶと失敗する確率を減らすことができるでしょう。
ご自宅の外壁や状況に合ったコケ取り剤を選ぶことで、トラブルなく最大の効果に期待できます。
