下塗り剤のおすすめ商品ランキング|選び方のポイントやさび止めとの違いも解説

  • 【更新日】2025-06-25
さび止め剤おすすめ

屋内外の壁や柱、家具などを綺麗に塗装する場合は、ほとんどのケースで下塗り剤が必要になります。

しかし、実に様々な下塗り剤があるなかで「一体どれを選べば失敗しないのか」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、下塗り剤のおすすめランキングや下塗り剤の選び方、間違いやすい「シーラー」と「プライマー」の違いなどについても詳しくご紹介しています。

DIYで塗装を考えている方の参考となれば幸いです。

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下塗り剤のおすすめ商品ランキング

下塗り剤は、塗料を密着させ綺麗に仕上げるために欠かせないものです。DIYなどで塗装を考えている方は、下塗り剤の購入を検討されている方も多いでしょう。

しかし、下塗り剤には様々な商品があるため、「どれを使えばいいのか分からない…」と迷ってしまうことも多いです。

そこで本章では、おすすめの下塗り剤ををランキング形式でご紹介します。納得のいく下塗り剤選びの参考としてご覧ください。

なお、ランキング順位は2025年6月時点における「ヌリカエ」のデスクリサーチに基づいて作成しております。

順位 屋根材 メーカー 特徴 参考価格(1缶) 用途
1位 水性 塗料下塗り剤No.10
塗料下塗り剤No.10
サンデーペイント
  • 上塗り塗料と素地の密着性を高めます
  • 塗料の吸い込みを防ぎ、塗りムラを抑制
  • 水性タイプで臭いが少なく安全性が高い
1,868円~ 屋外・屋内の塗料下塗り剤
屋外/外かべ、サイディング、塀、ブロックなど
屋内/室内、押し入れなどのかべ、天井
2位 強浸透性水性シーラー
強浸透性水性シーラー
アサヒペン
  • 劣化した下地に深く浸透し、表面を補強
  • カチオン樹脂が上塗り塗料との密着を強化
  • ヤニや油ジミを抑え、防カビ効果も発揮
2,418円 屋内外用のスレート瓦、セメント瓦、コンクリート床、ブロック塀、モルタル壁などへの塗装時の下塗り。塗り替え時の旧塗膜面への下塗り。
3位 スーパー油性 さび止め
スーパー油性 さび止め
サンデーペイント
  • 優れた隠蔽力と刷毛さばきで作業性が良い
  • 強力な防錆効果で金属面を長期間保護
  • 水性から油性まで幅広い塗料を上塗り可能
692円
  • 門扉、シャッター、柵、鉄骨、窓枠など屋内外の鉄部のさび止め
4位 水性木部用下塗りシーラー透明
水性木部用下塗りシーラー透明
ニッペホームプロダクツ
  • 木部の塗料吸い込みやシミの発生を防止
  • 上塗り塗料の密着性を高め、耐久性を向上
  • 水性で臭いが少なく、安全で塗りやすい
1,000円 屋外の木部:外板、破風、ウッドデッキ、フェンス、ガーデンファニチャー、屋内の木部:建具類、家具類、木製品、木工品などの下塗り
5位 プラサフ
プラサフスプレー
武蔵ホルト
  • スプレー式で手軽に強力な防錆効果を発揮
  • パテ後の細かな傷を埋め、滑らかな下地作り
  • 速乾性で作業効率が良く、研磨も容易
1,758円 車の金属ボディや、アルミ製品の下塗り

データ出典:2025年6月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより

それぞれの塗料について詳しくご紹介していきます。

1位:サンデーペイント「塗料下塗り剤No.10」

水性 塗料下塗り剤No.10

画像出典:サンデーペイント

コンクリートやモルタル、スレートなどの下地補強に最適な水性タイプのシーラーです。上塗り塗料と素地の密着性を強力に高めるだけでなく、塗料の吸い込みも抑えるため塗りムラのない美しい仕上がりを実現できます。

軟弱になった下地にも深く浸透し、表面を補強する効果があります。水性のため臭いが少なく、火気の心配もないため、屋内でも安心して使えるのもうれしいポイントです。

2位:アサヒペン「強浸透水性シーラー」

強浸透性水性シーラー

画像出典:アサヒペン

劣化が進行したもろい下地を強力に再生させる、浸透力に優れた水性シーラーです。下地の奥深くまで浸透して表面をしっかりと固め、塗装に適した状態に整えます。

カチオン樹脂によって上塗り塗料との密着性を向上させ、塗膜の剥がれを防ぎます。、防カビ効果も備えているため、内壁のリフォームに特に適しています。水性なので、水道水で希釈できる手軽さも魅力です。

3位:サンデーペイント「スーパー油性さび止め塗料」

スーパー油性 さび止め

画像出典:サンデーペイント

門扉やフェンス、シャッターといった鉄部の下塗りに最適な油性のさび止め塗料です。刷毛さばきも滑らかなので、塗りやすく作業性に優れています。

上塗りには水性塗料はもちろん、多くの油性塗料にも対応できるため、仕上げの色や種類を比較的自由に選ぶことが可能です。プロの現場でも選ばれる信頼性の高い一品となります。

4位:ニッペホームプロダクツ「水性木部用下塗りシーラー透明」

水性木部用下塗りシーラー透明

画像出典:ニッペホームプロダクツ

木材の塗装を美しく、かつ長持ちさせるための水性下塗りシーラーです。吸い込みやすい木部に下塗りすることで、上塗り塗料が均一に乗り、塗りムラやシミのない平滑な仕上がりを実現します。

屋外のウッドデッキや外壁板に使用すれば、塗膜の付着性が高まり、剥がれにくい高耐久な塗装が可能になります。水性なので溶剤系の刺激臭が少なく、屋内の作業でも安心。ハケやローラーで手軽に塗れるため、DIYにもおすすめです。

5位:武蔵ホルト「プラサフ」

プラサフ

画像出典:武蔵ホルト 「プライマー(密着・防錆)」と「サーフェイサー(表面を滑らかにする)」の機能を一本化した、スプレータイプの下塗り塗料です。車のボディやアルミ製品の塗装において、上塗り塗料の密着性を高めると同時に、サビの発生も防ぎます。

乾燥時間は20分~40分前後と速乾性のため、塗装工程を大幅に短縮できます。

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木部用の下塗り剤おすすめ商品

木部は塗料が染み込みやすいという特徴があるため、シーラーなどを塗り上塗り塗料の染み込みを防ぐ必要があります。。

下塗り塗料のなかでには木部用に開発された商品があるため、家具やウッドデッキなど木材の下塗りを行う場合は木部用の下塗り剤を使うと作業か簡単かつ確実になるでしょう。

そこで本章では、木部用下塗り剤のおすすめ商品をご紹介します。

なお、ランキング順位は2025年6月時点における「ヌリカエ」のデスクリサーチに基づいて作成しております。

屋根材 メーカー 特徴 参考価格(1缶) 用途
水性木部用下塗りシーラー透明
水性木部用下塗りシーラー透明
ニッペホームプロダクツ
  • 木部の塗料吸い込みやシミの発生を防止
  • 上塗り塗料の密着性を高め、耐久性を向上
  • 水性で臭いが少なく、安全で塗りやすい
1,000円~ 屋外の木部:外板、破風、ウッドデッキ、フェンス、ガーデンファニチャー、屋内の木部:建具類、家具類、木製品、木工品などの下塗り
1液ファインウレタンU100木部用下塗
1液ファインウレタンU100 木部用下塗
日本ペイント
  • 優れた肉持ち性で木部の目止めに最適
  • エポキシ樹脂が木部に強力な密着性を発揮
  • 速乾性で研磨しやすく、塗装工程を短縮
7,698円~ 巾木、破風などの木部
ウッドシーラー
ウッドシーラー 油性下塗り剤
カンペハピオ
  • 吸い込みの激しい木材の表面を均一に
  • 上塗り塗料の密着性を高め、剥がれを防止
  • 速乾性に優れ、スムーズな重ね塗りを実現
1,318円~ 屋内外の木部・木製品

データ出典:2025年6月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより

それぞれの塗料について詳しくご紹介していきます。

ニッペホームプロダクツ「水性木部用下塗りシーラー透明」

水性木部用下塗りシーラー透明

画像出典:ニッペホームプロダクツ

先ほどのランキングでもご紹介した、木部用水性タイプのシーラーです。吸い込みやすい木部に下塗りすることで、上塗り塗料が均一に乗り、塗りムラやシミのない平滑な仕上がりを実現します。

木材であれば、屋内外問わず使える汎用性の高さが魅力です。水性タイプなので刺激臭が少なく、内壁や大型家具の塗装でも安心して屋内で作業できます。

日本ペイント「1液ファインウレタンU100 木部用下塗」

1液ファインウレタンU100木部用下塗

画像出典:日本ペイント

廻り縁や巾木など、ヤニやアクが出やすい木部の下塗りに特化したプロ仕様の塗料です。厚みのある塗膜を形成する「肉持ち性」に優れ、木材の細かな凹凸や導管をしっかりと埋める目止め効果を発揮します。

エポキシ樹脂を主成分としているため、木部への密着性が高く、上塗り後の透けやカスレなどを防ぐことが可能です。速乾性のため作業しやすさに配慮された商品となります。

カンペハピオ「ウッドシーラー 油性下塗り剤」

ウッドシーラー

画像出典:カンペハピオ

MDF材や集成材など、塗料の吸い込みが特に激しい木材の下塗りにおすすめのシーラーです。塗りムラを防ぎ、上塗り塗料本来の性能と色を引き出します。

また、乾燥が非常に速いため、塗装作業をスムーズに進めることがでます。油性タイプのため耐久性に優れており、劣化が心配な屋外での塗装でも安心です。

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失敗しない下塗り剤の選び方

おすすめの下塗り剤をいくつかご紹介していきましたが、そのなかでどれを選べばよいのか決まらないかも多いかと思います。

そこで、本章では失敗しない下塗り剤の選び方として外せないポイントを3つご紹介します。

失敗しない下塗り剤の選び方
  1. 塗る場所を基準に選ぶ
  2. 劣化が激しい場合は油性タイプを選ぶ
  3. 上塗り塗料とセットの下塗り剤を選ぶ

下塗り剤を選ぶ際の参考としてぜひご覧ください。

塗装面の材質を基準に選ぶ

下塗り剤選びで最も重要な基準は、「塗装面がどのような材質であるか」です。下塗り剤は、塗装面と上塗り塗料とを強力に密着させる接着剤の役割を果たします。

そのため、下地の素材によって最適な下塗り剤の種類が異なるので注意してください。。例えば、コンクリートやモルタル、サイディングなどの吸い込みが激しい外壁には「シーラー」の機能をもつ下塗り剤が必要です。

一方で、鉄やアルミ、プラスチックなどの塗料が付きにくい滑らかな素材には「プライマー」を使います。鉄部の場合は、サビの発生を防ぐ「錆止めプライマー」が必要です。

まずは製品の紹介文やパッケージにある用途欄を確認し、塗る場所に合ったものを選ぶようにしましょう。

劣化が激しい場合は油性タイプを選ぶ

下塗り剤には、扱いやすい「水性」と、性能の高い「油性」があります。DIYでは臭いの少ない水性が人気ですが、塗る場所の劣化が激しい場合は、「油性タイプ」がおすすめです。

油性の下塗り剤は水性に比べて強固な塗膜と浸透力があるため、塗装面の耐久性を高める効果に期待できます。特に紫外線や雨風による劣化が心配される屋外での塗装では、油性タイプを使うとよいでしょう。

油性はシンナー系の溶剤を使って希釈するため、臭いが強く換気が必要などのデメリットがあります。屋内での作業や子ども、ペットのいる場所での作業には十分注意してください。

上塗り塗料とセットの下塗り剤を選ぶ

塗料選びで迷った際に、最も確実で失敗のない方法が、使いたい上塗り塗料と「同じメーカーの推奨品をセットで選ぶ」ことです。上塗り剤と下塗り剤には相性があるため、相性が合わないと塗膜の縮みや剥がれにつながる可能性があります

多くの塗料メーカーは、自社の上塗り塗料の性能を最大限に発揮できるよう、専用の下塗り剤を開発・販売しています。使いたい仕上げ塗料が決まっているなら、その製品カタログや公式サイトで推奨されている下塗り剤を選ぶとよいでしょう。

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シーラーとプライマーの違い

下塗りについて調べていると「シーラー」と「プライマー」というよく似た言葉を見聞きすることがあります。

どちらも下塗り剤であることに変わりはありません。しかし、役割が異なります

シーラーとプライマーの違いについて、まずは以下の比較表をご覧ください。

シーラー プライマー
概要 素材に浸透して表面を固め、上塗り塗料が吸い込まれるのを防ぐためのもの 上塗り塗料が剥がれないよう密着力を高めるためのもの
使用箇所 コンクリートやモルタル、石膏ボードなど 鉄やアルミ、プラスチックなど

「Seal(シールする・覆う)」が語源のシーラーは、コンクリートやモルタル、石膏ボードなど、塗料を吸い込みやすい素材に使います。シーラーが素材へ浸透し固まることで、上塗り塗料が密着する土台となり過剰な吸い込みを抑え、厚みや色ムラのない均一な仕上がりを実現可能です。

一方、「Prime(プライム・最初の)」が語源のプライマーは、鉄やアルミなどの金属、プラスチックなど、表面がツルツルして塗料が密着しにくい素材に使います。素材と上塗り塗料の間に強力な接着層を作り、塗膜が剥がれてしまうのを防ぐのが役割です。

「金属またはプラスチック面を塗装する際はプライマー、それ以外の場合はシーラーを使う」と覚えておくと良いでしょう。

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下塗りとさび止めの違いは?

下塗りとさび止めは、そのその意味と目的が少し異なります

以下に、それぞれの違いを特徴についてまとめた比較表をご用意しました。

下塗り さび止め
下塗り さび止め
概要 上塗り塗料の密着性を高めるなど、塗装の土台を作る工程や塗料全般のこと
シーラーやプライマー、さび止めなどは下塗りに含まれる
下塗り剤の一種で、特に金属のサビ発生を防ぐ機能に特化したもの
さび止め剤単体のほか、さび止め材が配合された塗料もある

まず「下塗り」とは、上塗り塗料を長持ちさせるための工程やその際に使う塗料全体の総称です。上塗り塗料を下地にしっかり密着させる、壁が塗料を吸い込みすぎるのを抑えるために使われます。

一方、「さび止め」は、下塗り剤の中で、主に鉄などの金属に使うものを指します。金属のさびの発生を抑え、劣化を抑えるために使われます。

つまり、さび止めは下塗り剤のなかの一つです。金属には「さび止め」を下塗りとして使い、他の場所にはその素材に適した別の下塗り剤を使う、という使い分けがあります。

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まとめ

下塗り剤について、おすすめの商品ランキングや失敗しない選び方のポイントなどについて詳しく解説しました。

塗る材質に合わせて最適な下塗り剤を選ぶことが、仕上がりと耐久性を上げるコツとなります。

ご紹介したランキングや選び方のポイントを参考に、下塗り剤を選んでいきましょう。