窯業系サイディングとは?よくある後悔やデザインを写真付きで解説

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外壁塗装するといくら?
窯業系(ようぎょうけい)サイディングは、新築の戸建住宅の約8割で使われている外壁材です。注文住宅やリフォームで外壁材を選ぶとき、最初の候補になりやすい素材といえます。
一方で「本当に窯業系でよいのか」「住んでから後悔しないか」と迷う方もいます。外壁は高い買い物なので、良い面と悪い面の両方を知ったうえで決めたいところです。
この記事では、窯業系サイディングの特徴とメリット・デメリットに加えて、実際に家を建てた施主の後悔の声を出典付きで紹介します。
後半では、メーカー各社の製品を5つのデザインパターンに分け、施工写真とともに掲載しました。
この記事を監修しました
株式会社Re:Fact
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
この記事でわかること
- 窯業系サイディングの定義・規格・シェア
- メリット・デメリットとガルバリウム鋼板との違い
- 施主の声からわかる5つの後悔と、その対策
- 5種類のデザインパターンと製品例
窯業系サイディングとは
窯業系サイディングとは、セメント質の原料と繊維質の原料を板状に成形した外壁材です。表面の柄や塗装は工場で仕上げられ、現場ではボードを外壁に張っていきます。
日本窯業外装材協会「窯業系サイディングと標準施工」では、主原料をセメント・けい酸質原料、繊維質原料、混和材などとし、主に建築物の外壁に用いる外装材と定義しています。

新設の戸建住宅に使われる外壁材のシェアは、窯業系サイディングが80.1%です。2位のモルタル(7.1%)を大きく上回っています。
| 外壁材 | シェア |
|---|---|
| 窯業系サイディング | 80.1% |
| モルタル | 7.1% |
| アルミサイディング | 5.4% |
| スチールサイディング | 4.5% |
| ALC | 0.5% |
| 木質 | 0.4% |
| その他 | 2.0% |
出典:日本サッシ協会「住宅用建材使用状況調査」2026年3月版(日本窯業外装材協会「統計データ」に掲載の「戸建住宅市場における外壁材素材別シェア」)
製品の寸法は日本産業規格(JIS A 5422)で定められています。おもな仕様は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 厚さ | 14〜26mm |
| 幅 | 160〜1,100mm |
| 長さ | 910〜3,300mm |
| 重さ(製品の一例) | 厚さ16mm・455×3,030mmで約24kg/枚(1㎡あたり約17kg) |
| 表面の仕上げ | 工場で塗装・印刷などを施した「化粧サイディング」と、現場で塗装する前提の「現場塗装用サイディング」の2種類 |
| 留め付け方法 | 釘留め、または金具留め(金具留めは厚さ15mm以上) |
出典:厚さ・幅・長さ・表面の仕上げ・留め付け方法は日本窯業外装材協会「窯業系サイディングと標準施工」第4版(2022年7月)に掲載のJIS A 5422:2019の規格と標準施工、重さはニチハ「アフェットV」の製品情報より(1㎡あたりの重さはヌリカエ編集部が算出)
工場塗装の塗膜にはメーカーごとに複数のグレードがあります。たとえばニチハは、塗膜の変色・褪色について15年保証・30年保証に対応する製品を出しています。
※製品情報は執筆時点(2026年10月)のものです。
窯業系サイディングのメリット・デメリット
窯業系サイディングのメリットは、デザインの選択肢が多く、火災に強いことです。一方、表面の塗り替えと目地のシーリング補修を定期的に行う必要がある点はデメリットになります。
窯業系サイディングのメリット
- タイル調・石積調・木目調・塗り壁調などデザインの選択肢が多い
- 防・耐火構造の国土交通大臣認定を取得している
- 地震による被害が少ないことが被害調査で確認されている
- 壁の中の湿気を逃がす「通気構法」を採用しやすい
日本窯業外装材協会によると、窯業系サイディングを使った構造は防・耐火構造の国土交通大臣認定を取得しています。また、近年の大規模地震の被害調査で、地震による被害が少ないことも確認済みです。
重さについて、ニチハは「サイディングの重量はモルタルの1/2以下」と公表しています。ただし金属系のサイディングと比べると重い素材です。
窯業系サイディングのデメリット
- 表面の塗膜が劣化するため、塗り替えが必要(目安は7〜12年)
- ボードの継ぎ目のシーリング材が劣化し、打ち替えが必要
- 金属系サイディングより重い
- 厚さ14mmの製品は釘留めに限られる
同協会の維持管理の目安では、塗装表面は7〜12年で塗り替えとされています。シーリング材は、劣化によるひび割れや剥離を点検し、状況に応じて打ち替えるのが基本です。
紫外線や風雨、雪、外気温の変化にさらされ続ける外壁材のため、再塗装とシーリングの打ち替えを前提に考えておく必要があります。初期費用だけでなく、住んでからの費用も含めて比べるのが判断のポイントです。

ガルバリウム鋼板との違い
ガルバリウム鋼板は、金属系サイディングの代表的な素材です。窯業系サイディングとの違いは、重さ・見た目・メンテナンスの中身の3点にあります。
| 項目 | 窯業系サイディング | ガルバリウム鋼板 |
|---|---|---|
| 素材 | セメント質・繊維質の原料 | アルミニウム・亜鉛の合金でめっきした鋼板 |
| 重さ | 金属系より重い | 軽い |
| 見た目 | タイル調・石積調・木目調・塗り壁調など | ライン柄など金属らしいシャープな質感 |
| おもなメンテナンス | 塗り替えと目地のシーリングの打ち替え | 塗り替えと、傷から出るサビへの対処 |
タイルや石積、塗り壁のような質感を求めるなら、窯業系サイディングのほうが選択肢は豊富です。金属らしいシンプルな外観を好む方や、建物を軽くしたい方はガルバリウム鋼板が候補になります。
金属系サイディングの特徴は、後半の「窯業系以外のサイディング3種」でも紹介しています。張り替え費用まで比べたい方は、次の記事をご覧ください。


窯業系サイディングでよくある後悔
窯業系サイディングで家を建てた施主の声を調べると、後悔は「外壁材選び」と「住んでからのメンテナンス」の2つに分かれました。
ブログやQ&Aサイト、SNSに本人が書いた声を、5つのパターンに分けて紹介します。
- タイルや塗り壁にすればよかった
- 色・柄の組み合わせがイメージと違った
- 高耐久品を選んだのに10年でシーリングが傷んだ
- メンテナンス費用が高かった
- 釘打ち施工で釘のまわりに割れが出た
紹介するのは個人の体験で、すべての家に当てはまるわけではありません。原文は各出典のリンク先で確認できます。
タイルや塗り壁にすればよかった
外壁材は住んでから変えるのが難しい部分です。
窯業系サイディングがいいか迷ったら、見積もりの段階で並べて比べておくことが後悔を減らす近道になります。
施主の声:外壁材選びの後悔・迷い
新築後に後悔している施主
「タイルにすればよかったと後悔しています」として、築15〜20年でタイルに張り替えるべきかを相談しています(Yahoo!知恵袋の質問(2025年9月))。
プランを決めた段階の施主
「タイルで見積もり取っておけばよかった」と、見積もりにタイルを入れなかったことを悔やんでいます(施主のブログ(2021年2月))。
注文住宅を建築中の施主
塗り壁が理想だったものの、予算と条件からサイディングを選ぶことになり、気持ちが残っているという声です(X(旧Twitter)の投稿(2026年9月))。
1つ目の質問には、塗装職人を名乗る回答者が「外壁サイディングを貼るという前提で下地も設計されている」ため、タイルに変えるには下地からやり直す必要があると答えています。
あくまで回答者の見解ですが、あとから外壁材を変えるのは大がかりな工事です。
窯業系サイディングにも、実はタイル調や塗り壁調の製品があります(次の章の「デザインパターンは5種類」を参照)。希望のデザインがあれば、事前に確認しておくと良いでしょう。
その上で本物のタイルや塗り壁と迷うなら、両方の見積もりを取った上で価格や見た目を比較してから決めると納得しやすくなります。
色・柄の組み合わせがイメージと違った
小さなサンプルだけで色や柄を決めると、家全体に張ったときの印象が想像と違うこともあります。
貼り分けをするなら、色の差が実際の壁でどう見えるかを事前に確かめておくことが大切です。
施主の声:貼り分けの色が似すぎていた
吹付塗装の外壁の一部に、窯業系サイディングを貼り分けた施主の体験です(施主のnote(2026年10月))。
完成後の第一印象を「思ったより色が似すぎてて、貼り分けた意味はあるのかなと思ったのが第一印象でした。」と書いています。一方で、それぞれの外壁材自体はとても気に入っているそうです。
この施主は、サンプルは小さいため「実際の面積になったらどうかって完成を見ないと分からない」とも書いています。同じ組み合わせのモデルハウスを見ても、自宅の形に置き換えると印象が変わったということです。
色選びで迷ったら、施工店に大きめのサンプルを用意できるか相談しましょう。屋外の光の下で見る、同じ品番を使った施工例の写真を探すといった方法も、完成後の印象に近づけるのに役立ちます。


高耐久品を選んだのに10年でシーリングが傷んだ
表面の塗膜が長持ちする製品を選んでも、ボードの継ぎ目のシーリングは別に劣化します。
外壁材の耐久性と目地の耐久性は、分けて考えなければなりません。
施主の声:築10年前後で目地が傷んだ
築10年の施主
シーリングの縮みやひび割れが出て、ハウスメーカーからメンテナンスを提案されました。
「光触媒は耐用年数が長いということでそれにしたのですが、結局普通にメンテナンスしていかないといけないとなるとなんだかなぁと思っています。」と書いています(Yahoo!知恵袋の質問(2026年3月))。
築12年でメンテナンスした施主
壁にチョーキング(手で触ると白い粉が付く状態)は出ていなかったものの、縦目地のシーリングは一部切れていたと報告しています(X(旧Twitter)の投稿(2026年10月))。
メーカーの保証も、外壁材の塗膜と目地のシーリングで分かれていることがあります。
たとえばニチハの製品情報では、製品本体の保証とは別に、シーリング材の保証(凝集破壊・白化15年)が記載されています。
塗膜の保証年数は、メンテナンスが不要な年数ではありません。契約前に、塗膜とシーリングそれぞれの保証の対象と条件を確認しておきましょう。
目地を減らす製品もあります。ニチハの「Fu-ge プレミアム」は、左右の接合部にシーリング目地が不要な製品です。メンテナンスの手間を抑えたい場合の選択肢になるでしょう。

メンテナンス費用が高かった
窯業系サイディングの塗り替えは、足場・目地の打ち替え・塗装を合わせると100万円を超えるのが一般的です。
ヌリカエの成約データでは、40坪の住宅で100万〜125万円が相場でした。
施主の声:見積もりが200万円を超えた
築11年・延べ床40坪の施主
「コーキング打ち替え、塗装、足場で200万ちょっとかかるというのです。」と書いています。費用の問題で、まだ一切メンテナンスをしていないそうです(Yahoo!知恵袋の質問(2025年1月))。
同じ質問に回答した施主
築12年・総2階40坪の窯業系サイディングの家を塗装し、総額は132万円だったと答えています。近隣の塗装業者2社からも見積もりを取るよう勧める内容です。
同じ40坪でも、見積もりの金額には差が出ます。ヌリカエの成約データでは、坪数別の塗装費用の相場は次のとおりでした。
| 延べ坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 30坪 | 約119㎡ | 95万〜115万円 |
| 35坪 | 約139㎡ | 95万〜115万円 |
| 40坪 | 約158㎡ | 100万〜125万円 |
| 50坪 | 約198㎡ | 110万〜135万円 |
出典:ヌリカエ自社成約データ(2025年8月〜2026年8月・一戸建て・外壁塗装のみ・n=3,066件・税抜)。
サイディングならではの費用が、目地の打ち替えです。
ヌリカエの見積もり明細210件では、打ち替えの単価は1mあたり950円が中央値でした。30坪前後の住宅で目地は約220mあり、約21万円が目安になります。
金額だけで判断せず、複数の業者の見積もりを項目ごとに並べて比べましょう。目地が「打ち替え」か「増し打ち」か、塗装面積がそろっているかを確認するのがポイントです。


釘打ち施工で釘のまわりに割れが出た
窯業系サイディングの留め付け方法には、釘留めと金具留めがあります。
厚さ14mmの窯業系サイディングの製品は釘留めに限られるため、どちらの方法になるかは製品の厚さで決まります。
施主の声:内見会で釘まわりの亀裂に気づいた
建売住宅を購入した施主が、契約後の内見会で外壁の状態に気づいた体験です(施主のnote(2025年5月))。
「釘を深く打ちすぎです。タッチアップの色が合っていません。しかも釘打ち周辺に亀裂が入っている」と書いています。連絡すれば補修してもらえる対応だったそうです。
ニチハは、厚さ15mm未満の製品は釘打ち施工に限ると定めており、16mm厚の製品は金具施工を推奨しています。日本窯業外装材協会の標準施工でも、金具留めのサイディングは厚さ15mm以上と定められています。
釘留めの場合、同協会の標準施工では専用の釘を使い、ボードの端から20〜35mmの位置に留め付けるのが原則です。くぎ打ち機は釘頭が少し残る程度に圧力を調整し、最後はかなづちで締め付けるとされています。
注文住宅なら、サイディングの厚さと留め付け方法を仕様書や見積書で確認しておきましょう。建売住宅では、引き渡し前の内見会で釘まわりに割れや色の違いがないかを見ておくと、補修を依頼しやすくなります。
窯業系サイディングのデザインパターンは5種類
窯業系サイディングは、各社からさまざまなデザイン(模様)のものが販売されていて迷ってしまいます。
ですがパターンはある程度決まっており、大別すると以下の5通りに分けられました。
章の最後には、5種類には当てはまらなかったデザインの種類も数例ご紹介します。
①欧風住宅の雰囲気を安価に実現「タイル・レンガ柄」

欧米の伝統的な住宅といえばレンガをつかったデザイン。
憧れのお屋敷風デザインも、「タイル・レンガ調」の窯業系サイディングを使えば安価に実現できます。
塗装や印刷を使ってはいるものの、レンガ1枚ずつ色合いの差がきちんと表現されていて、本物同様の質感を得られるのが、最近の製品のすごいところです。
「タイル・レンガ柄」の窯業系サイディングの施工例

白いタイルを壁に1枚ずつ手貼りしたかようなデザイン。
木目調のサイディングを組み合わせて使用し、シャープなイメージのなかにも、手作りの温かみがあります。

赤茶色のレンガ組みを再現した窯業系サイディングです。
屋根のブラックと組み合わさって、力強く重厚なイメージとナチュラルな印象が両立した建物になっています。
「タイル・レンガ柄」の窯業系サイディングの製品例
- ニチハ「シェードブリック調 プレミアム」
- 東レ建材「ボーダーレンガSC」
- 神島化学工業「ラドリエラ」
②堅牢な印象を与える「石積柄」

さまざまな形・大きさの石を組み合わせた模様が「石積柄」デザインです。
自然物の温かみと岩石の重厚感、どちらの印象も与えることができる人気のデザインです。
「石積柄」の窯業系サイディングの施工例

彫りの深めな石積柄を採用した窯業系サイディングです。
石の陰影のおかげで、全面張りでも単調に見えないのが長所です。

やや細目の石積柄のサイディング。
通常の石積柄よりもシャープさがあるデザインとなっています。
「石積柄」の窯業系サイディングの製品例
- ケイミュー「トリムロック」
- ニチハ「セルクレール プレミアム」
- 東レ建材「デンバーSC」
③ナチュラルさと高級感のある「木目柄」

木の風合いを感じられる「木目調」の窯業系サイディングです。
濃いめの黒や茶系の色を使えばシックな仕上がりに、黄色に近い薄い色を使えば本物の木を使ったような仕上がりになるでしょう。
「木目柄」の窯業系サイディングの施工例

パイン材をイメージした木目柄のサイディング。
木目が控えめなのでアンティークな風合いもあります。明るい茶色から黒に近いものまで6種類の色がある製品です。
「木目柄」の窯業系サイディングの製品例
- ニチハ「イルミオ」
- 旭トステム「ラスティウッドP」
- 東レ建材「シェーブウッドSC・ウッドタイプSC」
④メタリックな外見になる「ライン柄」

金属系の外壁材を思わせるデザインの窯業系サイディングです。
モノトーンカラーを選べば、モダンでスタイリッシュなイメージの家に仕上がるでしょう。
「ライン柄」の窯業系サイディングの施工例

ブラックの金属系サイディングを見紛う、窯業系サイディングの外壁。
やや深めの凹凸からくる陰影がライン柄を強調し、メタリックな雰囲気をさらに増しています。
「ライン柄」の窯業系サイディングの製品例
- ニチハ「リブ9モノカラー」
- 旭トステム「アーバンストライプ15P」
- 神島化学工業「レアルコード」
⑤素朴でどんな環境にもマッチする「塗り壁調」

左官作業をしたような吹付け・刷毛目仕上げの外観の窯業系サイディングです。
クセがなく場所を選ばない美しい外壁になるでしょう。サイディング材の継ぎ目が目立ちにくいのもメリットです。
「塗り壁調」の窯業系サイディングの施工例

職人がコテ塗りで一面を仕上げたような、優雅さと趣きにあふれたデザインが魅力の製品です。
「塗り壁調」の窯業系サイディングの製品例
その他のデザイン種類
コンクリート柄

窯業系サイディングの表面にコンクリートの質感をリアルに再現したデザイン。
無機質ながらモダンで先進的なイメージを与えます。
無地・フラット柄

シンプルなフラットタイプのデザインです。
窯業系サイディングの組成の種類
窯業系サイディングには、組成によっていくつか種類があります。それぞれ特徴が違うので、違いを理解したうえで選ぶと便利です。
そこで、窯業系サイディングの種類を組成別に紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
1:木繊維補強セメント板系
木繊維補強セメント板系は、組成的にはセメント系の現状に補強材として木繊維・木片などが使用された窯業系サイディングです。
組成的に違いはあっても、耐震性・耐火性・断熱性・施工性に優れている点は他の窯業系サイディングと共通しています。耐火性・断熱性に関しては、全ての窯業系サイディングが防火構造認定を受けた製品となっています。
2:繊維補強セメント板系
繊維補強セメント板系は、組成的にはセメント質に補強材として無機質・有機質繊維が使用された窯業系サイディングです。補強材に使われる原料の具体的な例としては、パルプ・合成繊維などが挙げられます。
パルプや合成繊維などが含まれているため、窯業系サイディング以外の壁材と比較して軽量なので、施工性が高い点が特徴です。他の窯業系サイディングと同様に、断熱性や耐震性なども高くなっています。
3:繊維補強セメント・ケイ酸カルシウム板系
繊維補強セメント・ケイ酸カルシウム板系は、組成的にはセメント・ケイ酸カルシウムなどの無機結合材に補強材として無機質・有機質繊維が使用された窯業系サイディングです。
他の窯業系サイディングと同じく、耐火性や耐熱性・耐震性などがあり、軽量で取り扱いもしやすくなっています。
窯業系以外のサイディング3種
サイディングボードには、窯業系以外の種類もあります。窯業系サイディングは耐震性・耐火性・断熱性・施工性などが高く、新設戸建住宅の外壁材シェアの約8割を占めています。
その一方で別のサイディングが採用される場合もありますが、窯業系以外のサイディングにはどのような特徴があるのでしょうか。
窯業系以外のサイディングの3つの種類について、特徴を紹介します。どのように違うのか、チェックしてみてください。
1:樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、ポリ塩化ビニル樹脂で作られたものです。耐久性・耐候性・耐寒性に優れている特徴があるので、気候の変化が大きい地域で多く取り入れられています。撥水性も高いので、雨漏りなどの不安もあまりありません。
原料が樹脂なので軽くて運びやすい点もメリットで、工期も短くて済みます。部分的に張り替えられる点も便利です。ただし、取り扱っている業者や施工可能な業者ははあまり多くありません。
窯業系サイディングとの違い
2:金属系サイディング
金属系サイディングとは、表面が金属で作られているものです。ステンレス・アルミニウム・ガルバリウムなどの金属が主に使われています。見た目が特徴的な点が人気で、近年採用されるケースが増えています。
寒暖差に強く水分を吸わないので、気候に関わらず利用できます。金属なので劣化しにくいため、メンテナンスの回数が少なくて済む点もメリットです。ただし傷が付いて塗装が剥がれたりすると錆が出るため、注意が必要です。
窯業系サイディングとの違い
「金属系サイディング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「金属サイディングとは?種類、メリット・デメリットと代表商品を解説」
3:木質系サイディング
木質系サイディングは、天然の木から作られているものです。木製なので耐久性を不安に感じるかもしれませんが、表面を炭化処理する・防腐処理や防水処理をするなどの方法で、耐久性を高める工夫がされています。
年数が経つにつれて色の変化が見られ、味わいが出る点もメリットです。
ただし天然素材なので、他のサイディングと比べて耐火性や耐水性などが劣るのは事実です。たびたびメンテナンスが必要で維持費も高くなりがちです。
窯業系サイディングとの違い
窯業系サイディングに関するよくある質問
- 窯業系サイディングとはどのような外壁材ですか?
-
セメント質の原料と繊維質の原料を板状に成形した外壁材です。新設戸建住宅の外壁材シェアは80.1%を占めています(日本サッシ協会2026年3月版)。窯業系サイディングとは
- 窯業系サイディングのメンテナンス周期はどのくらいですか?
-
日本窯業外装材協会の目安では、塗装表面の塗り替えは7〜12年です。目地のシーリング材は、ひび割れや剥離の状況に応じて打ち替えます。
- 厚さ14mmと16mmの窯業系サイディングは何が違いますか?
-
留め付け方法が違います。厚さ15mm未満の製品は釘留めに限られ、金具留めは厚さ15mm以上の製品が対象です。ニチハは16mm厚の製品を金具施工推奨としています。
- 窯業系サイディングとガルバリウム鋼板はどちらがよいですか?
-
タイル調や塗り壁調などの質感を求めるなら窯業系サイディング、金属らしいシンプルな外観や建物の軽さを重視するならガルバリウム鋼板が候補です。重さ・見た目・メンテナンスの中身で比べましょう。
- 窯業系サイディングの塗り替え費用はいくらですか?
-
ヌリカエの成約データ(n=3,066件)では、外壁塗装の相場は30坪で95万〜115万円、40坪で100万〜125万円です。目地の打ち替えは1mあたり950円が中央値でした。
窯業系サイディングの種類を理解して条件に合うものを選びましょう
窯業系サイディングは、金属ではない原料を窯で高温処理して作るサイディングボードです。窯業系サイディングには原料の違いによって木繊維補強セメント板系などの3つの種類があり、さらに工場で塗装するかどうかによっても特徴が変わります。
デザイン性・耐震性・耐火性・断熱性、施工性などに優れている窯業系サイディングの種類を理解して、条件に合うものを選べるようにしましょう。
一方で、施主の後悔の声には「タイルや塗り壁にすればよかった」という外壁材選びの迷いと、シーリングの劣化や塗り替え費用といった住んでからの悩みがありました。
厚さ・留め付け方法・保証の範囲を確認し、見積もりを比べたうえで決めましょう。
ヌリカエでは、お住まいの地域で対応できる業者の見積もりを無料でまとめて取り寄せられます。外壁材選びや塗り替えの検討にご活用ください。

