外壁工事とは? 4つの種類や費用相場・工事の流れをわかりやすく解説

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外壁塗装するといくら?
外壁は雨風や日光の影響を常に受けるため、塗装が剥がれてしてまったり、ひび割れなどの劣化症状が発生します。外壁工事はこうした劣化症状を修復する工事のことです。
本記事では外壁工事とは何をするのか、主な工事の種類や流れ、工事期間の他、ヌリカエにおける施工データ2,655件における工事の平均費用もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事を監修しました
株式会社Re:Fact
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
外壁工事とは?

外壁工事とは、建物の外壁部分が風雨や日光によって劣化し、色褪せや剥がれなどの症状を補修するための工事のことです。
外壁の定期的なメンテナンスを行うことで、建物を保護するとともに、外観や住環境を維持・改善します。外壁工事は、以下の4つの種類があります。
外壁工事は4種類
・外壁塗装:建物の屋根や外壁を塗り替える工事
・カバー工法:古い外壁の上から、新たな外壁を張る工事
・外壁張り替え:古い外壁を撤去し、上から新たな外壁を張る工事
・外壁補修:コーキング補修など、部分的な劣化を補修する工事
外壁工事の目的
外壁工事を行う目的は、以下の通りです。
外壁工事の目的
・外壁の防水・耐久性の向上
・外壁の機能性の改善
・外壁の美観の維持・向上
日常的に雨風や紫外線にさらされている外壁は、年月とともに塗膜や外壁材が劣化します。定期的な工事を行うことで、外壁の耐久性や防水性を維持し、建物の寿命を大きく伸ばすことが可能です。
また、最新の塗料や外壁材を使用することで、遮熱性や断熱性、遮音性などの向上が期待できます。景観だけでなく、室内環境も改善されるでしょう。
さらに、経年劣化による色あせや汚れ、塗装の剥がれなどを改善し、建物の美観を回復することも目的の一つです。見た目を新築同様にするだけでなく、色やデザインを変えて印象を刷新できます。
外壁工事と外装工事の違い

外壁工事と外装工事の違いは、工事の対象範囲です。工事の違いをまとめると、以下の通りです。
| 項目 | 外壁工事 | 外装工事 |
|---|---|---|
| 対象範囲 | 建物の外壁のみ | 建物の外側全体 |
| 工事例 | 外壁塗装 外壁カバー工法 外壁張り替え 外壁補修 | 外壁工事(外壁塗装・張り替え等) 屋根工事(屋根塗装・葺き替え等) 雨樋・軒天の修理・交換 ベランダ・バルコニーの防水工事 |
外壁工事は建物の「外壁」を対象とする工事であり、外装工事は「外壁や屋根など建物の外側全般」を対象とします。
工事例を踏まえると、外壁の塗り替えだけを行う場合は「外壁工事」、外壁と屋根をまとめて改修する場合は「外装工事」と整理できます。
外壁リフォームについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

外壁工事の種類は4つ! 特徴と選び方

外壁工事は「外壁塗装」「外壁カバー工法」「外壁張り替え」「補修(部分)工事」の主に4種類です。
それぞれの詳しい工事内容や特徴は、以下の通りになります。
| 工事種別 | 工事の具体的な内容 | 施工の特徴・流れ |
|---|---|---|
| 外壁塗装 | 高圧洗浄で汚れを落とし、下地補修をした上で、塗料を重ねて塗る工事。 | 塗膜を作ることで防水機能を回復させる、最も一般的なメンテナンス方法。 |
| カバー工法 | 古い外壁を残したまま、その上から新しい防水シートと軽量な外壁材を重ね張りする工事。 | 解体工事が不要なため、張り替えよりも安く、工期も短い。壁が二重になるため断熱性・遮音性が向上する。 |
| 外壁張り替え | 既存の外壁材をすべて解体・撤去し、下地の防水シートや木部を補修してから、全く新しい外壁材に張り替える工事。 | 外壁内部の腐食や傷みを根本から修理できる。 廃材処分費もかかるため費用は高額。 |
| 外壁補修 | 外壁のつなぎ目にあるゴム状のパッキン(コーキング)の交換や、ひび割れの充填など、劣化箇所のみをピンポイントで直す工事。 | 足場を組まずに行える場合もあり、費用は安いが、建物全体の耐久性が向上するわけではない(あくまで応急処置)。 |
一般的には、築年数が20年と経っておらず、大きな劣化がないなら塗装や補修、壁全体が傷んでいる場合は「カバー工法」か「張り替え」となります。
それぞれ費用やベストなタイミングが大きく違うため、各工事の特徴を理解した上で外壁工事を進めるようにしましょう。順に詳しく解説します。
外壁塗装

外壁塗装は、既存の外壁に塗料を塗り、保護機能や美観を回復する工事です。
外壁工事の中では最も一般的なメンテナンス方法で、建物の美観を取り戻し外壁材を保護する効果があります。チョーキング(白い粉が付く)や色あせ、カビ・コケなどは、外壁塗装によって綺麗にすることが可能です。
また、ひび割れについて、幅0.3mm未満の髪の毛のような細いひび割れ(ヘアークラック)であれば、塗装によるメンテナンスで防水性を回復させることができます。
外壁塗装について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

外壁カバー工法

外壁カバー工法は、既存の外壁の上に新しい外壁材を重ね張りする工事です。
既存の外壁の上から新しい外壁材(主に金属サイディング)を張り付けるため、廃材が出ず、断熱性や遮音性が向上するメリットがあります。
多数のひび割れや外壁材の反り・浮き、塗装では隠しきれない汚れなどがある場合は、重ね張り(カバー工法)工事が適しています。
外壁カバー工法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

外壁張り替え

外壁張り替えとは、既存の外壁材を撤去し、新しい外壁材に交換する工事です。
既存の外壁をすべて撤去して下地からやり直すため、外壁工事のなかで最も規模の大きな工事となります。費用は高額になりますが、建物の耐久性を根本から回復させることができます。
外壁の広範囲にわたり激しい反りや浮き、雨漏り、下地の腐食などがある場合におすすめです。
外壁張り替えについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

外壁補修

外壁補修は、ひび割れや目地のシーリングの劣化など、傷んだ部分を修復する工事です。
ひび割れ(クラック)の充填、サイディング目地のシーリング(コーキング)打ち替え、部分的な欠けや浮きの補正など、部分的な外壁の劣化を食い止め、雨水の浸入をピンポイントで防ぎます。
外壁塗装や重ね張りなどの下処理として、同時に行われることもが多いです。費用や工期が極めて短く、対症療法的な工事と言えます。
外壁補修について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

写真で把握する自宅の壁の劣化症状診断

外壁劣化サイン別の最適な工事方法をまとめると、以下の通りです。
| 症状 | 最適な工事方法 |
|---|---|
| 色あせ | 外壁塗装 |
| チョーキング | 外壁塗装 |
| カビ・コケ | 外壁塗装 |
| 外壁の反り | 外壁カバー工法 |
| 軽度のひび割れ | 外壁補修 |
| 重度のひび割れ | 外壁張り替え |
まず、紫外線による「色あせ」や樹脂が劣化して粉が浮く「チョーキング」は塗膜の寿命を示すサインで、比較的軽度な劣化症状となります。防水性低下により発生する「カビ・コケ」や表面的な「軽度のひび割れ(ヘアクラック)」を含め、これらは外壁塗装を行うケースが多いです。
しかし、幅0.3mm以上で雨水侵入の恐れがある「重度のひび割れ(構造クラック)」があったり、「外壁の反り」があったりなど深刻度が高い状態では、外壁塗装での解決ができません。そのため、既存の外壁を覆う「重ね張り(カバー工法)」や下地から交換する「張り替え」といった根本的な工事が必要です。
ご自宅の外壁の劣化を見つけた場合は、まず業者に点検や見積もりを依頼し、どんな工事がベストかを時間をかけて相談するようにしましょう。

外壁工事の費用相場

ヌリカエにおける2,655件の施工データから、各工事における費用を算出しました。
| 外壁工事の種類 | 費用相場 |
|---|---|
| 外壁塗装 | 95万円 |
| 外壁カバー工法 | 141万円 |
| 外壁張り替え | 254万円 |
| 外壁補修 | 25万円 |
最も高額な外壁工事は張り替えです。ヌリカエにおける施工データの平均は254万円となりました。
なお、費用は家の大きさや使う材料などによって大きく異なります。こちらの平均費用はあくまでも目安としてご覧ください。
続いては、各工事ごとにその費用相場について解説していきます。
外壁塗装の費用相場:95万円
ヌリカエにおける施工データでは、外壁塗装の平均費用は約96万円です。外壁の全体工事の中で最も費用を抑えやすく、工期も短くなっています。
費用が変動する要因として、選択する塗料の種類やグレードが挙げられます。
例えば、一般的なシリコン塗料に比べ、高耐久なフッ素・無機塗料や遮熱塗料を選ぶと材料費が1.5〜2倍近く上がります。

外壁カバー工法の費用相場:141万円
ヌリカエにおける施工データでは、外壁カバー工法の平均費用は約141万円です。外壁塗装よりも高額になりますが、同じく外壁を一新する張り替え工事よりは費用を抑えられます。
ただし、役物(やくもの)や納まり部材が多いと、その分費用も増えていきます。
具体的には、窓が多い複雑な構造の家ほど部材費・施工費が膨らみやすいので注意が必要です。

外壁張り替えの費用相場:254万円
ヌリカエにおける施工データでは、外壁張り替えの平均費用は約254万円です。解体・廃材処分費がかさむため、最も費用と工期がかかります。
また、内部木部・躯体の腐食が見つかると、さらに工事費が高くなります。
外壁を剥がした後に雨漏りによる柱の腐食やシロアリ被害が見つかった場合、大工工事(追加工事)が必要となる点は留意しておきましょう。

外壁補修の費用相場:25万円
ヌリカエにおける施工データでは、外壁補修の平均費用は約25万円です。外壁工事の中で最も簡単かつ費用も安く抑えられます。
費用が増える主な理由として、足場代の有無が挙げられます。
1階の手が届く範囲なら数万円で済みますが、足場が必要になる場合は、足場代だけで10万円前後かかることもあります。

外壁工事の流れ・工事期間
外壁工事の流れを、塗装工事を例にして5つのステップでご紹介します。
外壁工事の流れ

外壁工事の種類によって内容は変わるものの、主な流れは同じです。
基本的には、足場設置や養生からはじまり、塗装や外壁材を新しくしていきます。作業が完了したら、最終確認として立ち合いが必要です。

外壁工事の期間
工事期間は工事の種類によって変わります。種類ごとの工事期間の目安は以下の通りです。
| 工事種別 | 工事期間の目安 |
|---|---|
| 外壁塗装 | 7日~2週間 |
| 外壁カバー工法 | 14日~1か月 |
| 外壁張り替え | 14日~1か月 |
| 外壁補修 | 1日~1週間 |
また、工事期間は工事範囲や天候によっても左右されます。雨や雪が降っている状態や悪天候時は施工ができないため、工事前は天気を確認しておくと良いでしょう。

外壁工事中の注意点

外壁工事中は、生活への影響や汚損を防ぐため、次の3つに注意しましょう。
外壁工事中の注意点
・洗濯物の外干しは控える
・エアコンや給湯器の稼働を確認する
・業者の指示に従って窓を施錠する
・足場が組まれるため防犯対策を行う
注意点について、順に詳しく解説します。
洗濯物は外干しを控える
工事中は、塗料や洗浄水の飛散によって洗濯物が汚れたり、塗料のにおいが付いたりする恐れがあります。外干しできない期間を施工業者に確認し、室内干しや乾燥機を利用しましょう。
また、屋外に置いてある植木鉢なども、足場の設置や資材の搬入の妨げになる可能性があります。事前に移動が必要な範囲も聞いておきましょう。
エアコンや給湯器の稼働を確認する
外壁工事の際、エアコンの室外機や給湯器の周囲が養生シートで覆われます。吸気・排気口を完全に塞いだままエアコンや給湯器を作動させると、機器の故障などを引き起こす恐れがあります。
事前に「エアコン使用可能な通気型カバーで養生されているか」「給湯器周りは適切に開口されているか」などを、施工業者へ必ず確認してください。
業者の指示に従って窓を施錠する
外壁工事中は塗料や洗浄水、ホコリの飛散を防ぐため、窓全体を養生シートで隙間なく塞ぎます。その際、養生期間中(約1〜2週間)は窓の開閉が一切できなくなります。
換気できる窓や時間帯も、施工業者に確認しておきましょう。
足場が組まれるため防犯対策を行う
外壁工事により建物の周囲に足場と飛散防止メッシュシートが設置されると、外からの視線が遮られて死角が生まれ、空き巣などの侵入リスクが急激に高まります。
高層階であっても、常に窓の施錠・補助錠の使用を徹底してください。
ヌリカエで多かった外壁工事で失敗しなかった人の声
本章では、ヌリカエを利用して実際に外壁工事をした方の声をご紹介します。
70代女性


外壁の色決めの提案もスムーズで素敵な色味で完成したのでイメージもばっちりでした。
施工の写真もLINEで送ってくれて立ち会えない不安からも解消されて、本当によかったです。



外壁工事を成功に導くためには、まず契約前の段階で些細な質問や付帯的な要望にもスピーディーかつ柔軟に応えてくれる信頼できる担当者を見極め、納得いくまで対話を重ねることが第一歩であることが分かります。
また、仕上がりの満足度を左右する「色決め」においては、自分の好みだけでなくプロの提案を取り入れつつ、カラーシミュレーションや大きな色見本を使って太陽光の下で入念に確認することがイメージ通りの完成への近道となるでしょう。色は一度塗ると後から簡単に変更することができません。
さらに、工事期間中の不安を解消するために、LINEやメールで毎日の作業写真を送ってくれるような「進捗の可視化」に対応した業者を選ぶことで、不在時でも安心して工事を見守ることができます。


外壁工事を失敗しないためには業者選びが大切
外壁工事は、建物の外観をキレイにするだけではなく、住まいの寿命を延ばすために必要なものです。
外壁工事は「外壁塗装」や「外壁カバー工法」「外壁張り替え」「外壁補修」の主に4つで、劣化状況や将来設計に合わせて最適な工法を選ぶことが重要です。
悪質な業者も存在するため、業者選びは慎重に行いましょう。必ず相見積もりを取って適正価格か見極めるとともに、自治体の助成金・補助金が活用できるかも契約前に確認することをお勧めします。

