吹き付け塗装って何?4つの仕上がりやローラー塗装との違い、単価を紹介!

あなたのお家
外壁塗装するといくら?
ご自宅の外壁塗装について調べている方のなかには、外壁が吹き付け塗装されているということを知った、という方も多いのではないでしょうか。
また「業者からは吹き付け塗装じゃなくてローラー塗装をおすすめされたけど、結局どの塗装方法がいいの?」と疑問を持たれている方も多いと思います。
そこで本記事では、吹き付け塗装がどのような塗装方法か、その特徴や仕上がりについて写真付きで詳しくご紹介します。また、費用相場や吹き付け塗装にする場合の注意点についても解説していますので、ご自宅を綺麗に塗り替える際の参考になれば幸いです。
この記事を監修しました
株式会社Speee
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
吹き付け塗装とは?

吹き付け塗装とは、専用のスプレーガンを使用して塗料を霧状に噴射し、建物の外壁や屋根に付着させる塗装方法のことです。
主にコンプレッサー(空気圧縮機)を用いた「エアスプレー」や、塗料自体に圧力をかける「エアレススプレー」などの機械を使って施工します。最大の特徴は、塗料の中に砂や骨材を混ぜて吹き付けることで、外壁表面に独特の凹凸や立体感を持たせることができる点です。

以下は、吹き付け塗装で使うスプレーガンのコンプレッサーのイメージです。


また、吹き付け塗装には「リシン」「スタッコ」「スキン」「吹き付けタイル」4つの種類があります。




これらの仕上げは、吹き付け塗装だからできるものです。いずれの仕上げも、細かい凹凸が特徴的なものになっています。ただし、この細かい凹凸によって汚れやすいというデメリットもあります。


吹き付け塗装のメリット・デメリット
吹き付けとのメリットとデメリットは以下です。
| 吹き付け塗装のメリット | 吹き付け塗装のデメリット |
|---|---|
| 高級感のある仕上がり 複雑な形状でも施工可能 施工スピードが速い | 塗料が飛散する 騒音とにおいが出る 塗料が無駄になりやすい 個人の技術差が出やすい |
吹き付け塗装は、専用のガンを使って広範囲を一気に塗装できるため、効率が良くデザインも多彩です。しかし、塗料の粒子が飛散しやすい、塗る人の技量に左右されるといったデメリットもあります。
吹き付け塗装を選ぶメリット
吹き付け塗装を選ぶ最大のメリットは、ローラー塗装では表現できない「意匠性(デザイン性)の高さ」と「複雑な形状への対応力」にあります。
| 吹き付け塗装のメリット |
|---|
| 高級感のある仕上がり 砂壁状やスタッコ状など、立体的で重厚感のある独特のテクスチャーを実現 複雑な形状でも施工可能 凹凸面や入り組んだ隙間など、ローラーや刷毛が入りにくい場所でも綺麗に着色 施工スピードが速い 機械を使うため全体の工期を短縮できる |
特に、「和風建築の趣を残したい」「のっぺりとした仕上がりは避けたい」という方にとって、吹き付け塗装は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
吹き付け塗装のデメリットと注意点
一方で、吹き付け塗装には近隣トラブルに直結しかねないデメリットや、施工上の注意点が存在します。
| 吹き付け塗装のデメリット |
|---|
| 塗料の飛散 霧状の塗料が飛びやすく、近隣の家や車、洗濯物を汚してしまうリスクが高い 騒音・におい コンプレッサーによる機械音が大きく、塗料のにおいも拡散しやすい 塗料のロスがある 空中に飛散する分があるため、材料費が余分にかかる場合がある 職人に技術差がある 職人の腕によって仕上がりにムラが出やすい |
表にまとめた通り、最も注意すべきは「塗料の飛散」と「騒音」による近隣への影響です。住宅密集地で吹き付け塗装を行う場合は、足場全体を覆う飛散防止シートの設置や、近隣への事前挨拶が絶対に欠かせません。
また、塗料の無駄が出る分、使用する塗料の量はローラー塗装よりも多くなる傾向があります。
【徹底比較】吹き付け塗装 vs ローラー塗装
「吹き付け塗装」と「ローラー塗装」が挙げられます。それぞれの工法には異なる特性があり、どちらを選ぶべきか悩む方も少なくありません。
ただし、現在の戸建て住宅では、塗料の飛散リスクや近隣への配慮から、吹き付け塗装が採用されるケースは少ないです。
しかし、意匠性の高さや作業速度の速さなど、吹き付け塗装ならではの魅力もあります。ローラー塗装が主流の現代において両者の特徴を理解することは、ご自宅に最適な塗装方法を選択する上で大切です。
そこで本章では、費用やメンテナンス性、デザイン性、塗装速度、塗料飛散といった様々な観点から、吹き付け塗装とローラー塗装を徹底的に比較します。
まずは、各項目ごとの違いが分かる比較表をご覧ください。
【吹き付け塗装とローラー塗装の比較表】
| 比較項目 | 吹き付け塗装 | ローラー塗装 |
|---|---|---|
![]() | ![]() | |
| 費用 | 材料費や技術料がかかることがある | 一般的な外壁塗装の費用相場 |
| メンテナンス性 | 凹凸部分に汚れが溜まりやすい | メンテナンスしやすい |
| デザイン性 | 独特の質感やデザインを表現できる | 吹き付け塗装には劣る |
| 塗装速度 | ローラー塗装よりも広範囲を短時間で塗装可能 | 吹き付け塗装に比べ時間がかかる |
| 音 | コンプレッサーの動作音が大きい | 塗装音はほとんどない |
| 塗料飛散 | 周囲に塗料が飛散する可能性が高い。 | 飛散が少ない |
| 技術 | 均一な塗装には高度な技術が必要 | 比較的安定した品質になる |
| 養生時間 | より細かく丁寧な養生が必要で時間を要す | 一般的な養生時間 |
| 対応業者 | ローラー塗装よりも対応業者は少ない。 | 多くの塗装業者が対応可能 |
このように、「吹き付け塗装」と「ローラー塗装」では、大きな違いがあります。
基本的には施工費用が安いかつ安定した品質である「ローラー塗装」がおすすめされますが、ご希望に応じて吹き付け塗装も検討してみると良いでしょう。
次項では、各塗装方法ごとのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
吹き付け塗装のメリット・デメリット
まずは、吹き付け塗装のメリットとデメリットをご紹介します。
吹き付け塗装のメリット
広範囲を短時間で塗装でき、工期を短縮できる
複雑な形状でも、均一で美しい仕上がりになる
吹き付け塗装のデメリット
施工には高い技術が必要で、対応できる業者が少ない
凹凸に汚れが溜まりやすく、劣化が早い場合がある
吹き付け塗装の最大のメリットは、リシンやスタッコのようなローラー塗装では難しい凹凸のある独特の質感を表現できる高い意匠性です。加えて、スプレーガンを用いるため広範囲を短時間で効率的に塗装でき、複雑な形状でも均一に仕上げやすい利点があります。
しかし、その反面、塗料が霧状に飛散しやすく、コンプレッサーの騒音も発生するため、特に住宅密集地では近隣への慎重な配慮が必要になるでしょう。
また、均一で美しい仕上がりには職人の高度な技術が求められますが、対応できる業者が減少傾向にあるのが現状です。表面の凹凸が汚れを付着させやすく、ひび割れなどの劣化が比較的早くからはじまる可能性も考慮すべき点となります。
ローラー塗装のメリット・デメリット
続いて、「ローラー塗装」のメリットとデメリットをご紹介します。
ローラー塗装のメリット
塗料のロスが少なく、経済的で環境にも良い
対応業者が多く、品質が安定しやすい
ローラー塗装のデメリット
職人の腕によって、仕上がりの質に差が出やすい
吹き付けのような、独特のデザイン表現は難しい
ローラー塗装は、塗料の飛散や機械による騒音を大幅に抑えられる点が大きな特長です。これにより近隣への影響を最小限に抑えられるため、特に住宅が密集した地域での施工に適しており、トラブルのリスクを低減できます。
塗料のロスが少なく経済的であることに加え、主流の工法であるため対応できる業者も多いです。品質が安定しやすいという安心感もあります。
一方で、手作業ゆえに施工に時間がかかり工期が長くなる傾向があるほか、職人の技術力によって仕上がりが大きく左右される点に注意が必要です。
また、吹き付け特有の凹凸のあるデザイン表現は難しいため「吹き付け塗装のデザインが良い」とお考えの方は、ローラー塗装はおすすめしません。
吹き付け塗装の種類ごとの単価・費用相場
吹き付け塗装の単価・費用相場は、種類によって違います。

これらはあくまで一般的な相場であり、建物の劣化状況や使用する塗料グレードによって変動します。
※上記の費用は「塗装費用のみ」の目安です。これに加え、足場代・養生費・高圧洗浄費などが別途必要になります。特に、吹き付け塗装は養生の手間がかかるため、養生費が通常のローラー塗装よりも高くなる傾向があります。
正確な金額を知りたい場合は、必ず専門業者に現地調査を依頼し、見積もりを取るようにしましょう。

吹き付け塗装の注意点と失敗しない業者の選び方
吹き付け塗装には、細かい塗料が飛びやすい、現在はマイナーな方法になりつつあるといった点から、通常の塗装方法にはない注意点や業者の選び方があります。
本章では、吹き付け塗装における注意点と業者の選び方について詳しくご紹介していきます。

近隣トラブルを防ぐ飛散防止対策は必須
吹き付け塗装を行う際、最も気をつけなければならないのが「ご近所への配慮」です。ローラー塗装と比べて塗料が霧状に舞い散るため、風に塗料が乗って数メートル先まで飛んでいくことあります。
トラブルを防ぐためには、以下の対策を徹底してくれる業者を選ぶことが必須です。
近隣トラブルを防ぐための方法
- 飛散防止ネット(メッシュシート)の設置:
足場全体を隙間なく覆い、塗料の外への飛び出しを防ぎます。吹き付けの場合は、通常よりも目の細かいシートを使うのが一般的です。 - 車や植栽への養生:
自宅だけでなく、近隣の車やカーポート、植木などにもビニールカバー(養生)をかけてもらう必要があります。 - 事前の挨拶回り:
「いつ、どんな作業を行い、音やにおいがいつ出るのか」を、工事前に業者が近隣の方へ説明してくれるか確認しましょう。

技術力のある優良業者の見分け方
吹き付け塗装の仕上がりは、職人の腕に大きく左右されます。ムラなく均一に、かつ美しい模様を作るには熟練の技術が必要です。
以下のステップで、信頼できる業者を見極めましょう。
技術力のある優良業者の見分け方
- 施工実績の写真を確認する
過去に手がけた吹き付け塗装の事例を見せてもらいましょう。「きれいに仕上がっているか」「自分のイメージに近いか」を確認します。 - 資格(一級塗装技能士)の有無
国家資格である「一級塗装技能士」を持つ職人が在籍しているかは、技術力を測る一つの指標になります。 - 地元での評判
地域密着で長く営業している業者は、過去にトラブルを起こさず信頼されている証拠でもあります。
見積もり時に確認すべきチェックリスト
最後に、契約前の見積もり段階で必ずチェックすべき項目をまとめました。後悔しないために、以下のポイントをクリアしているか確認してください。
【見積もりチェックリスト】
- 工法名が「吹き付け」と明記されているか(ローラー塗りになっていないか)
- 養生費(飛散防止対策費)が含まれているか
- 使用する塗料の商品名とメーカー名が記載されているか
- 「一式」などのどんぶり勘定ではなく、面積(㎡)と単価が詳細に書かれているか
- アフターフォローや保証期間についての記載があるか
特に、養生費が安すぎる、あるいは項目がない場合は要注意です。必要な対策を省かれてトラブルになる可能性があります。不明点は遠慮なく質問し、納得できる回答が得られる業者を選びましょう。

まとめ
本記事では、吹き付け塗装の特徴や種類、ローラー塗装との違いについて解説しました。最後に重要なポイントを振り返りましょう。
吹き付け塗装のポイント
- 吹き付け塗装の特徴:
スプレーガンで霧状に吹き付ける工法。複雑な形状に対応でき、重厚で立体感のある仕上がりが魅力。 - メリットとデメリット:
意匠性が高く施工が速い反面、塗料の飛散リスクが高く、騒音やにおいへの配慮が必要。 - ローラー塗装との比較:
現在は飛散リスクが低く、耐久性を確保しやすい「ローラー塗装」が主流。デザインに特別なこだわりがなければローラーが無難。 - 主な種類:
リシン(砂壁状)、スタッコ(石造り風)、吹き付けタイル(滑らか・玉状)などがある。 - 業者選びの鍵:
飛散防止対策(養生)を徹底し、施工実績が豊富な技術力のある業者を選ぶことが最重要。
吹き付け塗装は、その独自の風合いで多彩なデザインを実現できる塗装方法です。しかし、近隣環境やメンテナンス性を考えると、慎重な判断が求められます。
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