これから外壁塗装をする方にとって「家をどんな色にするか」は簡単なようで難しい問題。新しくキレイにはしたいけど、イメージと違った変な色になるのは困る、と感じるのが普通だと思います。
この記事では、人気の色・汚れや気候に強い色・オススメできない色の紹介や、色選びに失敗しないための方法までを詳しく紹介していきます。
監修者:外装劣化診断士 小林 成光
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
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外壁塗装の人気な色・色選びのポイント
外壁塗装の色を決める際は、色選びの軸を明確にすることがポイントになります。色選びの軸が定まっていれば、納得のいく色をスムーズに選ぶことができます。
色選びの軸としてよくあるのが、「人気な色で塗装したい」「汚れが目立たない色で塗装をしたい」「個性的・おしゃれな色で塗装をしたい」といった3つの軸です。
「人気な色で塗装したい」「汚れが目立たない色で塗装をしたい」「個性的・おしゃれな色で塗装をしたい」といった3つの軸に基づいて、魅力的な戸建ての事例写真を整理をして集めました。
外壁塗装の色を決める際の参考にしてください。
外壁塗装の人気な色の事例写真
外壁塗装の人気な色ランキングのトップ5は下記の通りです。
外壁塗装の人気ランキングトップ5
1位:ベージュ(129人)
2位:ホワイト(121人)
3位:グレー(106人)
4位:ブラック(43人)
5位:ブラウン(38人)
※()内は投票人数になります。
※参考:外壁塗装で人気の色ランキング【2023年最新版】
堂々の1位を獲得したベージュと、僅差で2位だったホワイトの色の特徴と事例写真を紹介します。
「ベージュ」の外壁
外壁をベージュ単色で塗装、ベランダなどの張り出し部分にはベージュに石積み柄のパネルを使用した2階建ての家です。
住んでいる人の素朴な人柄が伝わるような、スローライフ感・ナチュラル感が印象深いカラーリングになっています。
手すりや破風の黒や窓枠の茶色がベージュ一色の外観をうまく引き締め、田舎っぽくならないように工夫されています。
ベージュの特徴は、何色と一緒に使っても似合いやすいことです。周囲の家はもちろん、屋根や玄関ドアやサッシ、門扉などとも相乗効果を発揮して、計算をせずとも家がオシャレになりやすい色と言えます。
土埃と同じ色をしているので、汚れがほとんど目立たないこともメリットです。
「ホワイト」の外壁
駐車場に面した正面側から窓をなくし、白い外壁のおしゃれな印象が強く残る一軒です。
玄関ドアの角と白い部分の角を合わせて、白い外壁と薄いグレーの外壁が幾何学的なフォルムを成し、モダンなデザインに計算されています。
白色に塗り替えた外壁は、明るく清潔感があり、まるで新築のようにきれいに見えるでしょう。また、白系の色を使用した建物は多いため、白を使った家は周囲ともよく調和します。
一方、真っ白な外壁はシミやホコリなどの汚れが目立ちやすいという欠点もあります。
外壁塗装の汚れが目立たない色の事例写真
汚れが目立たない色は、「グレー」「茶色」「ブルーグレー」の3色になります。
それぞれの特徴と事例写真を紹介します。
「グレー」の外壁
建物の4面ともグレーのサイディングで仕上げた、今どきの箱型シルエットの一戸建てです。
サッシや屋根の破風の黒ともよくマッチしています。
あまり多くの工夫ができない場合でも、グレーをうまく取り入れることで、落ち着いていて機能的な印象の家になっているでしょう
グレーは、実は「白」に劣らない人気をもつ、外壁塗装の定番色です。白と同様に周囲の建物から浮きにくいことに加えて、汚れがほとんど目立たないことが人気の理由です。
グレーで塗装した家は、シンプルでモダンなイメージや、かっこいい大人の印象をあたえることができます。
「ブラウン」の外壁
外壁とバルコニーを両方とも明るいブラウンで塗装した一軒家。
窓枠や屋根の破風に使われたクッキリとした白がアクセントになった、ゆとりと過ごしやすさを感じられるデザインです。
「ブラウン(茶色)」もベージュやグレーなどと同じく汚れが目立ちにくく、周囲の建物とマッチしやすい色です。
ブラウンには、グレーにはない、安心・安定・ぬくもりの印象が感じられます。
また、ブラウンをメインカラーにした家は欧米風のイメージに近づくのも特徴です。
とくに、サイディングで表面がタイル調・レンガ調の製品を選んだ方にはおすすめのカラーです。
「ブルーグレー」の外壁
新潟県にある築50年の古民家を、ブルーグレーのサイディング外壁で生まれ変われた事例です。
和風の形状のまま、周囲も山の景色ですが、色の印象だけでかなり現代的なイメージに近づいています。
一部の屋根に少し明るめのブルーを使ったり、瓦の真下の外壁は漆喰の白をアクセントに配置している等、かなりの工夫がみられます。
ハッキリとした青よりも周囲から浮きにくく、汚れも目立ちにくいのがブルーグレーのメリットです。
グレーの機能性・親和性は魅力的に感じるが、もう少し個性もほしい人にピッタリの色ではないでしょうか。
外壁塗装の個性的・おしゃれな色の事例写真
せっかく塗装をするのだから、おしゃれな色を使いたい方や、個性的な色にイメージチェンジしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな方にお勧めな色が、「黒」「黄色」「緑」「青」「赤」の5色です。
それぞれの色の特徴と、おしゃれな事例写真を紹介します。
「黒」の外壁
キューブ状のシンプルモダンな住宅本体と、車庫兼塀のどちらも黒一色で仕上げたモダンな雰囲気の建物です。
大きめの家で黒を選んでしまうと威圧感が出てしまうものですが、積石調のデザインと表面の光沢が、建物の印象をハードにしすぎず抑えてくれています。
もしあなたの家の外壁が金属系の素材なら、塗装色には「黒」を考えても良いかもしれません。
黒の外壁は非常にスタイリッシュでかっこよく映りますが、2,3個目の写真のように工夫をすれば親しみやすいイメージの家にすることも可能です。
ただし、黒には意外にも汚れが目立ちやすいという弱点もあります。
外壁に付着するホコリやゴミには白に近い灰色をしたものが多いので、広い黒色の面ではかえって強調されてしまうのです。
「黄色」の外壁
黄色い外壁と赤茶色のレンガ柄の組み合わせは、欧風デザインを取り入れたい場合に人気があります。
小さな工夫ですが、屋根の破風の頂点にあるランプのようなマークがあることで、異国情緒が一層高まっています。
黄色の家の特徴は、遠目にもよく目立ち、イメージも活発で元気なことです。
原色に近いイエローはまぶしくなりがちですが、クリーム色に少し近づけるとぐっと落ち着いた優しい印象になり、使いやすくなります。
「緑」の外壁
爽やかなメタルグリーンで統一された外壁。反対に、建物の出入りで通る部分にはオーク材を使って、使う人に温かを与える建物となっています。
家の一部に木材をあしらいたいと思っている方は、グリーンとの組み合わせにも挑戦してみてください。
緑は自然界にある色なので、鮮やかなものを使ってもナチュラルなイメージが保てます。
また、茶色・赤・黄色などとも相性がよく、個性的に仕上げながら違和感のない色を目指すならグリーンがおすすめです。
「青」の外壁
青を使用した外壁では、少し黒に近い落ち着いた青を選び、外壁の一部に白を組み合わせると違和感なく仕上がります。
外壁だけでなく、玄関ドアや屋根の破風にも白を使い、青と白のほぼ2色のみで構成。
青を使っても失敗しづらい鉄板の組み合わせです。
鮮やかな青は、高級感とオシャレさをあわせもつ色です。
ご近所とはひと味違う外壁にしたいと思ったら、第一候補にあがる色でしょう。
ただし、青は男性的な印象を強めることと、明るすぎると周囲の家から浮きすぎてしまうためご注意を。
「赤」の外壁
外壁、屋根ともに茶色に近いレッドを使用。
ほぼ単色で全面を仕上げていながら、個性の強すぎない仕上がりとなっています。
広い面積で赤色を使いたいなら、このぐらいの色味の赤を使うと失敗がないでしょう。
赤は、伝統的な建材でもあるレンガの色に近く、うまく使えば外国風のオシャレで高級なイメージの家になります。
一方で、原色の赤を使いたいなら、ワンポイントで使う、多色(模様)塗りにするなどで、奇抜になりすぎないように注意です。
色選びで外壁の汚れにくさ・色あせにくさは変わる
持ち主の色の好みを考えに入れない場合、外壁塗装には淡い色、薄い色が断然おすすめです。
具体的には「ベージュ色」「クリーム色」「ライトグレー」の3系統ならば、まず失敗しないでしょう。
これらの色がおすすめなのは、汚れが目立ちにくいことと、周囲の家に調和しやすいことの2点が大きな理由です。
外壁のカラーでは「白」「黒」人気ですが、意外と汚れが目立ちやすいため、やはり中間色のほうがおすすめです。
以下に、「耐久性」「変色しにくさ」「汚れの目立ちにくさ」…など外壁に求める機能の観点からおすすめの色・おすすめ出来ない色をセットでご紹介します。
汚れにくい外壁にしたければ、「グレー」がおすすめ
- 汚れが目立たない色:グレー
- 汚れが目立つ色:白、黒
外壁についた汚れが目立ちにくい色はグレー、反対に汚れが目立ちやすい色は白や黒です。
外壁につく汚れは、砂や土のホコリ、コケやカビ、鳥の糞などです。
これらの汚れの色は、白と黒の中間色をしているので、同じ中間色のグレーの外壁では目立ちにくく、はっきりした白・黒・純色カラーの外壁では目立ちやすくなります。
一般的に汚れが目立たないと思われている「黒」は、外壁の場合は当てはまらないのでご注意ください。
熱に強い外壁にしたければ「白」か「薄い色」がおすすめ
- 熱に強い色:白、白に近い薄い色
- 熱に弱い色:黒、もしくは黒に近い濃い色
外壁に表面温度が上がりにくく、熱に強くなる色は白もしくは薄い色、反対に高温になりやすく熱劣化が進みやすいのが黒もしくは濃い色です。
太陽光を受けて温度が上がりやすいのは黒に違い濃い色です。
そのため、熱による劣化を防ぎたいならば、外壁の色は純粋な「白」がベストとなります。
真っ白以外の色がよければ、白に近い薄い色であるほど、熱の影響を受けづらくなります。
周囲の家と調和する外壁にしたければ「ベージュ・ホワイト・グレー」がおすすめ
- 使っている家が多い色:ベージュ系、ホワイト系、グレー系
- 使っている家が少ない色:原色に近い色、真っ黒・真っ白
周囲から悪目立ちしないためには、定番色の「ベージュ」「ホワイト」「グレー」等で外壁塗装するのがおすすめです。
反対に、個性的で目立つ家にしたいなら、原色に近い「赤・青・黄・緑」や、混じりけのない「黒・白」を選ぶと良いでしょう。
価格の安さは「どの色も一緒」
- よほど特殊な色でない限り、どの色も価格は一緒
外壁塗装では、どの色を選んでも塗料価格が変わることはまずありません。
ただし、調合が必要なほど特殊な色には手数料がかかったり、塗装業者の在庫状況により特定の色を値下げするなどのサービスが行われている場合もあります。
外壁塗装の色選びが進まないときのヒント
色より先に「イメージ」を決めてみよう
色を決めるよりも先に、「どんな印象の家にしたいのか」を決めましょう。
色にはたくさんの種類があります。色見本やカタログをみていると、どの色がいいのか、自分でもわからなくなってしまうことがあります。そんなときも、先にイメージを固めておけば、迷ったときに立ち返るところができ、結果的に早く判断することができます。
イメージと色を決める方法
たとえば、赤は元気、青はクールといったように、色にはイメージがあります。最初は、色が与える印象を理解し、どう印象づけたいかを言葉にすることはじめましょう。
具体的には、色ごとに与えるイメージは、本章の冒頭のイメージ分布と対応する色の一覧表のようになっています。
この中からピンとくるキーワードを選べたら、色の方向性はおおよそ決まります。
でも、どれか1つに決めるのは難しい…
安心してください。今の時点で1つに決める必要はありません。最初は複数えらんでもよいですし、避けたいイメージを明確にするのでも構いません。
例)「クラシック、もしくはシックのどちらかにしよう」■ やりたくないイメージをえらぶ
例)「瓦屋根だし、ゴージャスな印象にするのはちょっと違うかな」
また、このタイミングで「目立ちたわけじゃないけど、隣の家と一緒なのはイヤ」といった希望もあれば、書き出して整理しておきましょう。大切なのは、家をどんな印象にしたいのか、あるいはどんな印象は避けたいのか、を意識しておくことです。
思い描くイメージがない場合、どうしたらいい?
ここまで読んで、どんな印象の家にしたいか、整理できましたか?
中にはそんな方もいるかもしれません。そんな方は、ぜひGoogle画像検索で調べて、「北欧風にすると、家がどんな印象になるのか」を意識しておくことが大切です。
なぜなら、具体的に北欧風といっても、本場の赤っぽい外壁なのか、シンプルな白なのか、鮮やかな青みを入れるのかで印象が変わってくるからです。調べるうちに、「自分はどんな色合いが好きなのか」「どういう印象をもったのか」というのを意識すると、あとから失敗が少なくなります。
では、ここまでのポイントをまとめてみます。
・色ごとの印象をみて、ピンとくるものを選ぼう
・ピンとくるものがなければGoogleで検索しよう
次は、外壁塗装をするときに特に注意してもらいたい「汚れ」について解説します。
外壁の配色パターンの決め方
ここまで読めば、イメージと候補の色がいくつか絞れてきたでしょう。でも、塗ってみると「なんか違う」となるかもしれないのが不安。この問題は「配色」のルールを知ることで解決できます。外壁や屋根の色は、すべて回りの色との調和によって成り立っています。
だから、配色のルールを知ることで「色が合わない」と感じることはなくなりますし、色の組み合わせを工夫すれば、おしゃれな外壁に見せることも可能です。どうでしょう、わくわくしてきましたか?それでは解説していきます。
モノトーンが合わせやすい理由
白・黒・グレーは「モノトーン」といわれる種類の色です。モノトーンはどんな色とも相性がよいのです。これは明度(めいど)と彩度(さいど)の問題であり、たとえば青や赤でも、明るさを加えれば白に近くなり、暗くすると黒に、鮮やかさを低くするとグレーに近づきます。青だけではなく、赤や黄色も同じです。
身近な例では、服の色合わせでも、白・黒・グレーの組み合わせは無難で失敗しないイメージはありませんか?家も同じく、モノトーンを使用していれば、ドアやサッシの色や、隣の家の色とも調和が取れやすいのです。実際に、先程の人気の外壁の色では、白・黒・グレー・ベージュとしった合わせやすい色が多く選ばれています。
同系色でまとめる
「モノトーンは無難すぎて好きじゃない」この場合は、どのように色を組み合わせればよいのでしょうか?
この「色相環」を頭に入れておくと便利です。隣にある色、反対にある色をよく見て、まずは同系色でまとめるパターンでまとめるとうまくいきます。
【A】同一色相
色相が同じで、明度、彩度を変化させた色と組み合わせてみましょう。
例)青と薄い青
例)緑と薄い緑
【B】隣接色相
色相が隣り合っている色で組み合わせてみましょう。
例)赤とオレンジ
例)水色と青
【C】類似色相
色相は少し遠くなりますが、似ている色の組み合わせてみましょう。
例)黄色と緑
例)青とシアン
このなかで一番おすすめは「A」の同一色相です。明度と彩度のちがう、同じ色相の色でまとめることです。ライトな青とダークな青、鮮やかなオレンジと淡いオレンジ、といった配色はまとまりやすいです。
ベース・メイン・アクセント
色の知識をつけた方に、もう1つ覚えてほしいことがあります。それは、色の比率についての知識です。これがわかれば、家全体をキレイにまとめることができます。
この「ベースカラー・メインカラー・アクセントカラー」の概念を頭に入れておきましょう。
全体の70%を占める:決めるもの。彩度が低い色が好まれる。アクセントカラー
全体の5%を占める:主張になるもの。濃い頃、鮮やかな色でもOK。ピンポイントに使う。メインカラー
全体の25%:ツートンカラーにしたいときに意識する。
「面積が大きいところは淡く・薄く」「面積が狭いところは鮮やかでもOK」ということを頭にいれてください。他のサイトだと「鮮やかな色はNG」としていますが、それはベースカラーを鮮やかにするのはNG、という意味であって、アクセントとして使えば全体の調和を崩しません。
「おしゃれな色の組み合わせ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁がおしゃれになる色選びのコツ。配色の成功例も写真で豊富に紹介!」
実際、屋根と外壁と人気な配色は?
では、実際の外壁・屋根の人気の色の「組み合わせ」はどうなっているのでしょうか?
次の表には、外壁と屋根の人気の色の組み合わせについてまとめています。
ブロークンホワイトという人気の外壁色に対して、
例)「キャビアブラウン」「トゥルーブラック」・・・彩度を落とした黒目の茶、もしくは黒
例)「カーボングレー」・・・彩度を落とした、濃いめのグレー
など、濃い茶・黒の色が使われていることがわかります。ぜひ屋根の色選びの参考にしてください。
では、この章のまとめに入ります。
・同一色相で、明度や彩度で変化をつけると、違和感がない
・外壁などは淡く・薄め。鮮やかな色は、狭くピンポイントに使う
「2色以上の組み合わせ例」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁の色はどう組み合わせる?失敗しない配色パターンと色選びのコツ」
外壁塗装の色選びで失敗しないための注意
色見本は、A4サイズのものを使う
色見本とは、色のカタログです。色は本当にたくさんあります。その中から、お気に入りの1色を選んだとしても、「イメージと違う」ということになりやすいのです。
そこでオススメなのが、有力候補の色はA4サイズのサンプルを業者からもらい、晴れた日の屋外で再確認することです。
これにより、小さな紙片のサンプルでは分からなかったイメージのギャップや、室内と屋外の色の見え方のギャップを解消でき、あとで後悔することがなくせます。
「色見本の使い方」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「実際の仕上がりと違う?色見本で外壁の色を選ぶときの注意点。!」
周囲の家との調和を考える
色の印象は、すでに建っている周囲の家とのバランスにも左右されます。
まわりからあえて目立たせたい場合は別ですが、原色やビビッドカラーのような個性的すぎる色、隣の家・前後の家と大きく違う色は避けたほうが、後悔は少ないです。
周囲の家とも比較して、色に違和感がないか確認しましょう。
玄関ドアの色・サッシの色を起点に考える
玄関のドアや窓のサッシ部分の塗装は特殊な作業となり、ほとんどの方がそのまま塗り替えずに住み続けます。
そのため、外壁の色はドアやサッシと相性のよい色を選ぶと、失敗しずらいです。
基本的に、サッシが黒に近い色であれば、外壁も暗めの色のほうがマッチします。
反対に、サッシが白に近い色であれば、同じく明るい色を選ぶ方が多いです。にも挑戦しやすいです。
また、サッシが白であれば、鮮やかなカラーとも相性がよいので、冒険がしやすいです。
カラーシミュレーションを活用する
塗料メーカーや外装材メーカーのウェブサイトには、パソコンやタブレットから無料で使える「カラーシミュレーション」が用意されています。
外壁や屋根の色の候補が絞れてきたら、ぜひ使ってみてください。
オススメは、外装メーカー「ケイミュー」のカラーシミュレーションです。
家の形状のパターンが豊富にあるうえ、屋根や外壁だけでなくサッシや玄関の色も変更する機能があります。
外部サイト:「ケイミュー外観シミュレーション」
「カラーシミュレーション」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「調査してわかった!外壁カラーシュミレーションのおすすめ4選+α」
塗装の上手な業者に依頼する
せっかく選んだカラーも、塗装がうまくない業者にあたってしまっては、見本通りの色にならなかったり、すぐに色あせが始まってしまうかもしれません。
塗装の上手い業者を見極めるには、主に3つのポイントがあります。
- 地元で長く営業している業者に依頼する
- ネットで評判を調べる
- 相見積もりをとって、応対を比較する
地元にある外壁塗装業者の口コミは当サイトのデータベースから確認できます。
施工した人の支払った平均費用やかかった時間なども比べられるため、オススメです。
「業者の選び方」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の業者選びで失敗しない!塗装業者の見極め方・悪徳業者の特徴を徹底解説」
色選びに関するよくある疑問
外壁塗装の色選びをしている方からよくいただく質問を、以下にまとめてみました。
外壁塗装ではどんな色が人気なの?
住宅の外壁塗装に使われる色の一番人気は「ベージュ」です。
ベージュに次いで、周囲の家との調和しやすさや清潔感があることから「ホワイト」が多く選ばれています。
それに続いて、「グレー」「ブラウン」などのくすんでいて落ち着いたカラー、次いで「ブラック」「ブルー」「グリーン」「イエロー」などの個性を発揮する色となっています。
順位 | 色名 | メリット | デメリット |
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1位 | ベージュ |
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2位 | ホワイト |
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3位 | グレー |
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4位 | ブラウン |
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5位 | ブラック |
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6位 | ブルーグレー |
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7位 | ブルー |
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8位 | グリーン |
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9位 | イエロー |
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10位 | レッド |
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色によって塗料の値段が高くなるの?
色によって塗料の値段は変わるのでしょうか?たとえば服選びだと、人気の色の服は他の色より高くなることがあります。同じことが塗料でもあるのでしょうか?
外壁塗装においては、よほど特殊な塗料でない限り、色によって塗料が高くなる・安くなることはありません。
ただし、1回の工事で使用する色の種類が多いほど、別途で廃棄費がかかる可能性がありますので、多色塗りを希望する方は注意してください。
黒は風水だと良くない色なのでしょうか?
色ごとに、風水の効果がかわります。どの運気をあげたいかによって、選ぶ色が変えるのがよいと思います。
たとえば、風水では色ごとの効果、効果を促進する方角を次のように定めています。
色 | 風水の効果 | 方角 |
---|---|---|
白 | 浄化作用・リセット作用 | 西北 |
茶(ブラウン) | 安定感・信頼感 | 南西 |
黒(ブラック) | 運を停滞させる・人を寄せ付けない | (おすすめしない) |
灰(グレー) | 静寂・情緒安定 | 北西 |
青 | 仕事運・勉強運・人からの信頼感 | 東・北 |
黄(イエロー) | 金運アップ・貯蓄 | 西 |
緑(グリーン) | 癒し・調和・信頼 | 東 |
「黒が良くない色なのではないか?」は風水の流派によって変わりますので、一概には言えませんが、黒から死・闇を連想する方もたしかにいらっしゃいます。また、「隣が黒い家になるのは嫌だ」と近所トラブルになったという口コミもありますので、風水だけではなく、町並みに調和する色かを確認することも大切です。
こちらの記事で、色と風水の関係について紹介しています。
黒にすると家が暑くなるのでしょうか?
たしかに黒には熱をためる特徴があります。暑くなることを嫌って黒を避ける人もいるようです。実のところ、黒にしたからといって部屋の温度が体感できるほど上がることはないようです。それよりも、「遮熱性の高い塗料をつかう」ということが大切だと言われています。
私たちが過去、遮熱塗料について調査したときは、「費用がやや高いが、遮熱性のメリットでほぼ回収が可能」と結論づけています。まだ塗料について決めていないかたは、ぜひ遮熱塗料を検討してください。
記事のおさらい
最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。
外壁塗装で、汚れが目立たない色は何色?
グレー系の色ならば、汚れが目立ちにくいです。反対に、白や黒は汚れが目立ちやすいと言われています。詳しく知りたい方は汚れが目立つ色とは?をご覧ください。
外壁塗装で、色あせが起きにくい色は何色?
紫外線の影響を受けにくい、青系の色は色あせしにくいです。反対に、赤や紫は色あせを起こしやすい色です。詳しくは色あせしにくい色とは?をご覧ください。
外壁塗装で、今人気の色は何色?
「グレー」「ブラウン」「ベージュ」「白」「黒」などが定番色です。詳しくは人気の外壁の色は?をご覧下さい。
外壁塗装で、色に失敗しないためのコツは?
モノトーンが一番無難です。色を使う場合、同色系でまとめること、鮮やかな色は全体の30%以内に収めること、などがコツになります。詳しくは外壁や屋根の配色パターンでおさえたいことをご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。