ベージュ色で外壁塗装した場合の、完成イメージがいまいちつかかめず不安…。
色選びの段階で、そのようにお考えではありませんか?
本記事では、外壁塗装の使用色としてベージュを候補に検討中の方に向けて、
- 外壁塗装で使えるベージュの種類と印象比較
- ベージュの種類ごとの施工例比較
- ベージュ外壁のおしゃれな配色パターン
などについて解説しています。
【種類別】ベージュ外壁の施工例比較
一口にベージュ外壁といっても、色味によっていくつの種類に分かれます。
外壁に使われるベージュには「ノーマルベージュ」「ライトベージュ」「モカベージュ」「オレンジベージュ」「ピンクベージュ」の5種類が人気です。
そこで本章では、ベージュにある5種類の色味ごとに施工例や印象を比較していきます。以下は、各色ごとの施工例をまとめた表です。
ノーマルベージュ | ライトベージュ | モカベージュ | オレンジベージュ | ピンクベージュ |
---|---|---|---|---|
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続いては、各色ごとの施工例を3つずつご紹介していきます。特徴や印象についても触れていきますので、ご自宅の外壁の色を決める際の参考となれば幸いです。
ノーマルベージュ
ノーマルベージュは、純粋なベージュであり他のどの色味も加えられていない色を指します。
最もよく見る外壁色の一つで、汚れが目立ちにくいことから人気です。
【施工事例①】
【施工事例②】
【施工事例③】
ライトベージ
ライトベージュは、一般的なベージュよりも明度の高いベージュのことを指します。
イエロー系やホワイト系など、様々な種類があるので色選びが楽しいベージュの一つです。
【施工事例①】
【施工事例②】
【施工事例③】
モカベージュ
モカベージュは、ブラウンの色味が強いベージュ色です。
はっきりとしたブラウン系ではないため、建物全体の印象が暗くなることを防ぐことができます。ツートンにもしやすいため人気な色です。
【施工事例①】
【施工事例②】
【施工事例③】
オレンジベージュ
オレンジベージュは、ライトベージュよりもややオレンジがかった明度の高い色です。
一般的にベージュ色として想像されずらい色ですが、通常のオレンジよりも落ち着いた印象となるため根強い人気があります。
【施工事例①】
【施工事例②】
【施工事例③】
ピンクベージュ
比較的珍しい色ですが、爽やかでかわいらしい印象があることから注目されている色の一つです。
ピンクの色味も様々ありますので、個性的な外壁をお探しの方は検討してみてはいかがでしょうか。
【施工事例①】
【施工事例②】
【施工事例③】
【配色パターン別】ベージュ外壁の施工例比較
外壁のデザインは、色だけでなく配色パターンも選ぶことができます。
ベージュに限らず、外壁における配色パターンとして失敗の少ないものは「上下ツートン」「左右ツートン」「付帯部で色分け」の3パターンです。
各パータン別の施工例を以下の比較表にまとめました。
上下ツートン | 左右ツートン | 付帯部で色分け |
---|---|---|
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本章では、各パターンごとの施工例を2例ずつご紹介していきます。
上下ツートン
建物の水平ラインを強調する上下ツートンは、安定感と落ち着きをもたらす配色パターンです。
下を濃色、上を明色にすることで重厚感のある印象となり、家全体として安定感のある佇まいに見せることができます。上下で素材感の異なる材質や塗料にすれば、よりデザイン性の高い外観を演出することも可能です。
【施工事例①】
1階にベージュ、2階にホワイトの上下ツートンをした外壁の施工例です。
1階部分に暗い色、2階部分をより明るい色にすることで、落ち着きと温かみを感じられる印象となっています。
【施工事例②】
1階にベージュ、2階に黒の上下ツートンをした外壁の施工例です。
先ほどの施工例とは違い、1階部分に明るい色、2階部分をより暗い色にすることで、明度がはっきりし引き締まった印象となっています。
【施工事例③】
1階部分とベランダをベージュ、2階をホワイトでツートンにした事例です。
このように外壁の付帯部を基準に上下を分ける方法もあります。
左右ツートン
建物の垂直ラインを強調する左右ツートンは、家全体がシャープでスタイリッシュな印象となります。色の境界線をどこに設定するかによって、建物の見え方が大きく変わるのも特徴です。
建物の形状を際立たせ、モダンで都会的な雰囲気を演出するのにも向いているでしょう。左右の色の濃度を変えれば、陰影が生まれ奥行きのある外観を作り出すことも可能です。
ただし、色の組み合わせによっては建物のバランスが悪く見える可能性もあるため、慎重な色選びが重要となります。
【施工事例①】
建物の構造別で左右に塗り分けた事例です。
右をモカベージュ、左をより明るいベージュ色にすることで個性的な印象になっています。
【施工事例②】
付帯部で色分け
外壁のベースカラーに対して、雨樋、軒天、破風、窓枠、玄関ドアなどの付帯部分に異なる色を配色するパターンです。小さな部分に全体とは異なる色を取り入れることで、建物の個性をさりげなく表現できます。
ただし、付帯部の箇所や面積によってはまとまりのない印象となる可能性があるため、全体のバランスを見ながら慎重に検討することが重要です。
【施工事例①】
ベランダと屋根の下部を一部と他の部分で塗り分けて事例です。
2色は同じ色味を使っているため、統一感もあります。
【施工事例②】
ベランダと一部で塗り分けて事例です。
明度がはっきり違う色を使うことで、派手過ぎず個性的な印象の外壁になっています。
ベージュの5つの種類と印象比較
これまでご紹介したようにベージュには「ノーマルベージュ」「ライトベージュ」「モカベージュ」「オレンジベージュ」「ピンクベージュ」の5種類です。
それぞれの色は色はもちろん印象などが異なります。そのため、ベージュ外壁にするときはどのベージュが希望やイメージに合うか事前に考えておく必要があるでしょう。
5種類それぞれの色味の例と印象を下の表にまとめました。
各色について詳しく解説します。
ノーマルベージュ
ベージュの中でも最も標準的な色合いです。黄味と白のバランスが取れており、自然で温かみのある印象を与えます。
主張が少ないため、どんな家にも合わせやすく飽きにくいのが特徴です。初めてベージュを選ぶ方も、失敗が少ない色と言えるでしょう。
与える印象
ノーマルベージュは、穏やかで落ち着いた印象があります。シンプルでありながらも温かみを感じさせるノーマルベージュは、安心感と親しみやすい雰囲気を出すことができるでしょう。
今回ご初回するベージュの色味のなかでは濃色になりますが、主張しすぎない色合いのため悪目立ちすることもありません。落ち着いた雰囲気を好む方にもおすすめな色となります。
ライトベージュ
ノーマルベージュよりも明るく、白に近い色合いです。今回ご初回するベージュの色味のなかでは最も明るい色となります。
光を反射しやすいため、家全体を明るく開放的に見せる効果があるのもポイントです。ただし、濃い色合いのベージュに比べて汚れが目立ちやすいという側面もあるのでご注意ください。
与える印象
ライトベージュは、明るく開放的な印象を出すことができます。清潔感があり、モダンなデザインにもナチュラルなテイストにも合うため、幅広い住宅スタイルに合わせやすいのが特徴です。
明度の高いベージュのため、軽やかで優しい雰囲気を出したい方におすすめな色となります。
モカベージュ
やや茶色がかった深みのあるベージュです。茶色よりも明るい色味のため、家全体が重くなりすぎず爽やかな雰囲気を出すことができます。
日差しや照明によって微妙な表情の変化を見せるため、単調にならず豊かな陰影を楽しめるのもポイントです。同系色とのツートンでもよく使われる色となります。
与える印象
モカベージュは落ち着きがありながら軽やかな印象を出すことができます。重厚感がありながらも優しい雰囲気のある家になるでしょう。
ほんのりとした温かみと深みが感じられる色合いは、シックで大人っぽい印象を好む方にもおすすめです。
オレンジベージュ
ほんのりとオレンジの色味があるベージュです。他のベージュよりも個性を出しやすい色となります。
今回ご紹介するベージュのなかでは最も目立ちやすい色の一つです。奇抜過ぎない色ため、色の主張を抑えながら親しみのある雰囲気を出せることが魅力となります。
与える印象
オレンジベージュは陽気で活発な印象を出すことができます。オンレジのもつ健康的でポジティブな雰囲気を楽しむことができるでしょう。
通常のオレンジほど明るくないため「悪目立ちしたくないけど同じような色は気が進まない」とお考えの方にもおすすめです。自然素材との相性も良く、木目調のドアやフェンスなどと組み合わせても違和感のない仕上がりになるでしょう。
ピンクベージュ
わずかにピンクの色味を含んだベージュです。オレンジベージュとならび明色系ですが、派手過ぎす落ち着いた雰囲気の色となります。
光の当たり具合によってはライトベージュに近い色味となる場合もあるため、飽きの来ない色の一つと言えるでしょう。
与える印象
ピンクベージュは優しく柔らかな印象を出すことができます。淡いピンクの色味が、可愛らしすぎず落ち着いた大人の雰囲気となるでしょう。
可愛らしい雰囲気や、優しい色合いを好む方にもおすすめです。
ベージュ色のもつ効果・メリット
外壁をベージュ色に塗装した家は、他の色に比べてどのような効果やイメージがあるのでしょうか?
結論から言うと、ベージュはイメージ的にも性能的にも外壁塗装に向いている色です。
そのためデメリットよりもメリットのほうが多く、安心して選べる色と言えます。
住宅の外壁にベージュ色を使うメリットは以下のとおりです。
- 汚れが目立ちにくい
- 周囲の住宅と違和感なくなじむ
- 和風と洋風どちらにも合う
- 暖かみのある雰囲気を演出できる
- 家を大きく見せる効果がある
汚れが目立ちにくい
ベージュ色は、外壁の汚れのおもな原因である砂ほこりや土ほこりと近い色をしています。
そのため、ベージュ色の外壁に汚れが付着しても、あまり目立たないのです。
汚れが目立たない外壁の色には、他にも「グレー」「アイボリー」「ブラウン」などがあります。黒は色の薄い汚れが意外に目立ちます。
周囲の住宅と違和感なくなじむ
使用している家が多いこと、相性がよい色が多いことから、ベージュは周囲の住宅ともマッチしやすく自宅だけ浮いた印象になりづらい色です。
「景観とマッチした家にしたい」「近所の家から悪目立ちしたくない」とお考えの方に、ベージュ色での外壁塗装は最適と言えます。
和風と洋風どちらにも合う
ベージュはデザインの系統を問わず、どんな家にも似合いやすい色です。
和風・洋風のほか、モダンデザインやツートンデザインでもよく使われます。
暖かみのある雰囲気を演出できる
ベージュ色には「暖かみ」「優しさ」「ナチュラル」「上品」などのイメージがあります。
見る人の心に安心感を与えることから、ベージュ色の落ち着いた家に住みたいと考える人も多いのです。
家を大きく見せる効果がある
ベージュは、形を大きく見せる効果がある「膨張色」に分類されます。
そのため、ベージュ色で塗装した家は実際の大きさよりもすこし大きく見え、家が広くてゆったりして感じるのです。
住人としては嬉しく、ご近所からもうらやましく見てもらえる効果が期待できるでしょう。
膨張色には、他にも「白」「赤」「黄」などがあります。一般に、暖色系かつ薄めの色なら膨張色に当てはまることが多いです。
ベージュ色で塗装する際の注意
今度は住宅の外壁にベージュ色を使うデメリットと対策をご説明します。
まず、ベージュ色のもつデメリットは主に以下の2点です。
- 周囲の家や景色に埋もれやすい
- 1色だけでは締りがない
周囲の家や景色に埋もれやすい
メリットで挙げた「周囲の環境になじむ」を言い換えると、“周囲に埋もれやすい”ということができます。
家の色やデザインに個性を求めない方であれば、個性や存在感を発揮しづらいことはデメリットにはなりません。
しかし「デザインでご近所と差をつけたい」「遠くからでも目立つ印象的な家にしたい」という方には向かないカラーなので、はじめから選ばないようにするか、ベージュを使いつつ個性的なデザインを参考に工事をするとよいでしょう。
1色だけでは締りがない
実は、ベージュ色単色で塗装した外壁は、ややヤボったく物足りない印象を与えやすいです。
「施工事例」の章にあるベージュの家の写真は、いずれも別のハッキリした色と組み合わせたり、単色に近くてもテクスチャ(凹凸)のある素材を使用しているのにお気づきでしょうか?
これらの工夫は、ベージュ1色のみでは印象が締まらないため行われている対応策です。
ベージュ色メインでの外壁塗装を検討している場合は、ベージュ単色かつ滑らかな表面のデザインは避けたほうがよいでしょう。
ベージュのデメリットをおさえたデザイン事例
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左は「施工事例」の章でも掲載したキューブ型の家です。家の形状が幾何学的でオリジナリティあふれるため、全面ベージュの外壁でも野暮ったくならず、スタイリッシュに仕上がっています。
右は、ライトベージュとモカベージュの2色を使い、広い面にモザイク模様をあしらった家です。よく見ると、2階のライトベージュの面にも正方形のタイル状の凹凸があります。色も形状もオリジナリティが出しづらければ、模様やテクスチャで個性を出せるのです。
まとめ
外壁塗装用の塗料に存在するベージュ色のバリエーションと、各色で塗装した一戸建て全体のイメージをご紹介しました。
ポイントをまとめると、以下のようになります。
- ベージュは、和風にも洋風にも合う使いやすいカラー
- ライトベージュやピンクベージュは、やさしい女性的な印象が強調
- モカベージュは、少しシックな印象が加わる
- オレンジベージュは、元気なイメージと程よい個性を出せる
塗装の上手な業者に依頼しないと意味がない
せっかく苦労して塗装色を決めても、外壁塗装が下手だったり、手抜き工事をする業者にあたってしまっては、イメージ通りの仕上がりになりません。
塗装の上手い業者を見極めるには、主に3つのポイントがあります。
- 地元で長く営業している業者に依頼する
- ネットで評判を調べる
- 相見積もりをとって、応対を比較する
地元にある外壁塗装業者の口コミは当サイトのデータベースから確認できます。
施工した人の支払った平均費用やかかった時間なども比べられるため、オススメです。