外壁に使うコーキング剤のおすすめは?作業手順や必要な道具も紹介

  • 【更新日】2025-06-03
外壁コーキング材おすすめ

外壁のひび割れやコーキングを自分で直すために、コーキング剤のおすすめ製品や方法をお探しではありませんか?

そこで本記事では、

  • おすすめの外壁コーキング剤ランキング
  • 外壁のコーキング手順の図解
  • コーキング作業にあたっての注意点

などについて詳しくご紹介しています。ご自宅の外壁を補修するにあたっての参考になれば幸いです。

ひび割れを起こしやすい「モルタル外壁」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「モルタル外壁の補修方法とは?劣化症状やメンテナンス周期も解説」

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おすすめの外壁コーキング剤ランキング

外壁用のコーキング材は多くの製品があります。施工箇所に合わせて最適なものを選べる反面、「どのコーキング材を選べば失敗がないのか」と選び方が分からないという方も多いのではないでしょうか。

コーキング材ごとに用途や容量、カラーバリエーションは異なるため、失敗しないコーキング材を選ぶためにはこれらの要素を比較検討する必要があります。

外壁のコーキング作業がはじめての人は、以下のことを踏まえてコーキング剤を選ぶのがおすすめです。

コーキング剤を選ぶコツ

  • 注ぎ口の先端が尖っているものが使いやすい
  • シリコン樹脂のもの
  • 広範囲の補修は「カートリッジ型」+「コーキングガン」が早い

しかし、「じゃあ実際にどんなコーキング材を選べばいいの?」と思われる方も多いでしょう。

そこで本章では、おすすめの外壁コーキング材の5商品をランキング形式でご紹介します。

なお、ランキングは大手ECサイトにおける売れ筋商品のデータをもとに作成したものです。

順位 屋根材 メーカー 特徴 参考価格 内容量 カラー 用途
1位 多用途シーリング材-変成シリコーンシール
多用途シーリング材 変成シリコーンシール
セメダイン
  • 外壁・内装・屋根など幅広く使える
  • 防カビ・低汚染で清潔な仕上がり
  • 冬場でも固まりにくい
813円~ 333mL ホワイト / グレー / アイボリー / ベージュ / アンバー / ブラック 一般建築の内外装、モルタル・コンクリートの目地、塩ビ鋼板・金属屋根の接合部シールなど
2位 外壁のひび割れ防水用 ひび割れシール
外壁のひび割れ防水用 ひび割れシール
セメダイン
  • 速硬化で短時間で塗装可能
  • 防水性・密着性に優れた補修材
  • 抗菌・防カビで衛生的に長持ち
989円~ 120mL グレー / ホワイト 外壁のひび割れ、雨もれの充てん、補修、外壁目地の防水シールなど
3位 変成シリコーンシーラント-ノンブリードタイプ
変成シリコーンシーラント ノンブリードタイプ
モノタロウ
  • 塗装材を汚しにくいノンブリード設計
  • 窯業系サイディングに対応
  • 多用途で住宅全体に使用可能
659円~ 333mL グレー / ブラック / ホワイト / アイボリー ALC板・サイディング板の目地シール、一般建築物の内装・外装目地のシール、塩ビ鋼板、カラートタンなどの各種屋根材のシールなど
4位 シリコーンシーラント 8060プロ
シリコーンシーラント 8060プロ
セメダイン
  • 耐候・耐水・耐熱性に優れる
  • 一成分形で施工が簡単
  • 高モジュラスで高強度な仕上がり
835円~ 330mL クリア / ホワイト / アイボリー / グレー / ニューグレー / アルミ / ライトブロンズ / アンバー / ダークブラウン /  ブラック サッシ回り、ガラス回り、配管回りのシーリングなど
5位 油性コーキング材 ポリコーク
油性コーキング材 ポリコーク
セメダイン
  • 施工後すぐに表面が硬化
  • 内部は柔軟で動きに対応
  • ひび割れ・雨漏れ補修に最適
571円~ 333mL / 700mL グレー サッシ回り、外壁と屋根の接合部やモルタルのヒビ割れ、屋根瓦の割れなど雨漏れ防止・補修など

データ出典:2025年5月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより

各コーキング材の性能について詳しくご紹介していきます。

セメダイン「多用途シーリング材変成シリコーンシール」

多用途シーリング材-変成シリコーンシール

画像出典:モノタロウ

多用途シーリング材「変成シリコーンシール」は、外壁・内装・屋根まで幅広い用途に対応できる万能タイプです。下地素材への密着性が高く、防カビ成分も配合されているため、長期間清潔で美しい仕上がりを保てます。

低温でも固まらずスムーズに押し出せるため、冬場の施工にも適しているコーキング材です。

セメダイン「外壁のひび割れ防水用 ひび割れシール」

外壁のひび割れ防水用 ひび割れシール

画像出典:セメダイン

外壁のひび割れ補修に特化した「ひび割れシール」は、接着剤並みの密着力と防水性能を備えた速硬化型コーキング材です。補修後すぐに塗装ができるため、作業時間をを短くすることができるでしょう。

抗菌・防カビ剤も配合されており、お風呂場など湿気の多い場所での施工にも最適です。環境配慮型のCCS適品で、環境にもやさしいコーキング材となります。

モノタロウ「変成シリコーンシーラント ノンブリードタイプ」

変成シリコーンシーラント-ノンブリードタイプ

画像出典:モノタロウ

「変成シリコーンシーラント ノンブリードタイプ」は、塗装面へのにじみ出し(ブリード)を抑える設計で、美しい仕上げを実現できるコーキング材です。

低モジュラスで窯業系サイディングにも対応しているほか、屋根や内装の目地処理にも使えます。施工場所を選ばず使えるため、これ一本で家全体の様々な部分のコーキングが可能です。

セメダイン「シリコーンシーラント8060プロ」

シリコーンシーラント 8060プロ

画像出典:セメダイン

「シリコーンシーラント 8060プロ」は、シリコーン系の中でも高い耐久性・耐候性を誇るプロ仕様モデルです。高モジュラスで強度があり、紫外線や温度変化にも強く、過酷な屋外環境でも十分な耐久性をもちます。

一成分形でカートリッジから押し出しやすく、垂れにくいため施工しやすいが高いです。

セメダイン「油性コーキング材 ポリコーク」

油性コーキング材 ポリコーク

画像出典:セメダイン

「ポリコーク」は、施工後すぐに耐候性のある表面皮膜を形成し、雨漏れ防止に素早く対応できる油性タイプのコーキング材です。柔軟性があるため建物の動きに追従しやすく、モルタルのひび割れや屋根瓦の割れ補修にも適しています

チューブタイプは保存性に優れたキャップがついているため、余っても再度使えるのもうれしいポイントです。

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【図解】外壁のひび割れをコーキングする手順

外壁にできたひび割れは「シール工法」でコーキングするのが一般的です。
以下に手順を解説しますが、先に作業に必要な道具をチェックしておきましょう。

コーキングに最低限必要な道具

紹介している手順で用いる道具は「コーキング剤」「コーキングガン」「ワイヤーブラシ」「ヘラ」の4つです。
すべて買い揃えた場合は約2,000~4,300円ほどの費用がかかります。

※道具名をクリックすると、安価なおすすめ品のAmazonの購入ページにジャンプします。

道具 価格 用途
コーキング剤 660~1,200円 びひ割れに充填する液剤です。おすすめ製品を2つ前章で紹介
コーキングガン 600~1,200円 コーキング材を容器から押し出すために必要です
ワイヤーブラシ 500~1,000円 ひび割れ周辺の汚れを落とし、コーキングの接着をよくくします
ヘラ 200~900円 コーキングをひび割れの奥まで届かせるため、表面をならすのに使います

シール工法でひび割れを補修する手順

道具が揃ったら、以下の方法でひび割れ箇所をコーキングしていきましょう。

1.ひび割れ部分の清掃

ひび割れを中心に、外壁を幅5cm程度をワイヤーブラシ等で磨き、埃や汚れを取り除きます。

2.コーキング材の刷り込み

コーキング材の注入作業の様子
「可とう性エポキシ樹脂」または「カチオン系ポリマーセメントフィラー」を、ひび割れ部に刷り込みます。
コーキングガンという道具があると、ヘラや刷毛で刷り込むよりもひび割れの奥深くに注入でき、効果が高まります。

3.コーキング材の押し込み

コーキング材の押し込み作業の様子

コーキング材がよりひび割れの内部まで届くよう、ヘラやウエス(雑巾)を使って塗った跡をなぞり、コーキング材を押し込みます。
コーキング後の壁面を平滑にする効果もあります。

コーキング注入工法の完了状態

作業後の外壁面は、このような感じです。

4.外壁表面の塗装

補修部分が白く目立つのが気になる場合、外壁と同じ色で塗装してもOKです。

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外壁のひび割れをコーキングするときの7つの注意点

少しのひび割れなら、外壁コーキングを自力で実施するのも可能です。

また、作業に慣れてくるならば、広域のひび割れもDIYでコーキングすることが可能です。外壁コーキングをDIYで実施する場合には、次の7つのポイントに注意してください。

1.アクリル樹脂系のコーキング剤は使用しない

アクリル樹脂系のコーキング剤は、耐久性が劣るため、外壁の修繕には不向きです。

耐久性の高いウレタン樹脂系やシリコン樹脂系のコーキング剤を使用するようにしてください。

ただし、耐水性と耐候性に優れるシリコン樹脂系のコーキング剤には、密着性が低いというデメリットがあります。すでにコーキングしている部分に重ねるとすぐに剥がれてしまいますので、初めて補修する部分にのみ使用しましょう。

2.高い部分のコーキングをするときはかならず足場を組む

外壁の高い部分をコーキングするときは、かならず足場を組んでから作業をするようにしてください。

不安定な台に乗ってコーキング作業をすると、転落したりケガをしたりする原因になります。高い部分の作業が多いときは、無理をせずに業者に頼むのも良い方法の1つです。

3.外壁に合った色を選ぶ

グレーの外壁に真っ白のコーキング剤でコーキングすると、修繕した部分が悪目立ちしてしまいます。

外壁に合った色のコーキング剤で修繕するようにしてください。

外壁に合う色がない場合は、缶入りのコーキング剤に外壁に近い色の成分を混ぜるという方法もあります。
しかし、色素成分が多すぎると結着効果が弱まることもありますので、かならずコーキング剤のメーカーが推奨している方法で色味を調整するようにしましょう。

4.空気や水分が入らないように注意する

コーキングをする際に空気や水分が混入してしまうと、結着効果が弱まり、再度ひび割れが生じたり、コーキング部分の隙間から雨水などが入ってしまったりすることがあります。

コーキング作業をするときは、丁寧に時間をかけてコーキング剤をひび割れ部分に注入し、できれば2度以上に分けて注入するようにしましょう。

また、亀裂部分の凹凸が激しいと、凹んだ部分にコーキング剤を充填しづらくなるため、空気が混入して結着効果が弱まります。
凹凸がある部分はヤスリ等で削って滑らかにしてからコーキング作業を始めましょう。

5.外壁が乾燥しているときにコーキング工事を実施する

雨が降っているときにコーキング作業をすると、コーキング部分に雨水が混入し、結着効果が薄まります。

また、前日に雨が降ったときや湿度が高いときも、コーキング部分が湿って結着効果が弱まります。

何日も晴天が続いた乾燥した日を選び、コーキング工事を実施するようにしてください。

6.コーキング剤を注入する部分を掃除する

コーキングする際にほこりや外壁の破片が入り込むと、コーキング剤の粘着性が弱まり、コーキング剤の亀裂や剥がれの原因になってしまいます。コーキング剤を注入する前に、かならず亀裂部分を掃除するようにしてください。

7.プライマーを使用する

外壁とコーキング剤がうまく接着しないなら、ひび割れや亀裂を補修することはできません。

コーキング剤を注入する前にプライマーを塗るようにしてください。なお、プライマーはコーキング剤に合うものを選びましょう。プライマーとコーキング剤の素材が合わないときは、コーキング剤が剥がれてくる恐れがあります。

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外壁のひび割れを失敗せずコーキングする方法とは?

ひび割れのコーキングは決して簡単にできる作業ではありません。

コーキング剤の素材選びからひび割れ部分の清掃など注意すべき点が多く、失敗するケースも多いのです。

コーキング作業に失敗すると、雨漏りや外壁崩れの原因になるだけでなく、住宅の寿命を知事めてしまうことにもなります。大切な住宅を長持ちさせるためにも、プロの業者に頼ることは必要なことと言えるでしょう。

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外壁のコーキングを業者に依頼した場合の費用相場

プロの外壁塗装業者に依頼すると、コーキング部分が目立たないように色味調整をしてくれ、美しい仕上がりが期待できます。また、深い亀裂には、外壁再塗装などの大掛かりな施工も可能です。

業者に依頼すると、ひび割れなどの程度にもよりますが、外壁1平米あたり材料費込みで4,000~7,000円/㎡が相場になります。

外壁を除去してから再塗装工事をするときは、外壁1平米あたり材料費込みで10,000~15,000円/㎡が相場になります。

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費用対効果を考えてDIYか業者依頼かを決定しよう

外壁コーキングは、自分で安く行うこともできるものの、専門性が高く、失敗の可能性も大きいです。

他方、プロに依頼すれば、成功の確率は高まるものの、自分でやるのと比べて、コストはかさんでしまうというデメリットがあります。
そのため、机上の空論で比較検討するのではなく、まずは無料の建物診断を用いて複数業者から具体的な見積もりを取り、費用対効果を慎重に検討することが重要です。

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優良業者の見積もりを取ろう

外壁コーキングは、チューブ容器に入ったコーキング剤やプライマーなども販売されており、DIYでも簡単に実施できます。

しかし、空気や水、ほこりなどが少しでもコーキング剤に混入すると結着効果が弱まり、家の寿命を縮めてしまう恐れがあります。大切な家に安心して住み続けるためにも、コーキング作業を専門業者に依頼することがおすすめです。

しかし、外壁塗装業者ならどこに依頼しても同じというわけではありません。手抜き工事をするような業者に依頼するなら、料金は高いのにDIYと変わらないような仕上がりになることもあります。誠実に作業を行う優良業者を選ぶことが外壁コーキングにおいて何より大切なことと言えるでしょう。

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