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遮熱塗料の価格は今いくら?製品と特徴、屋根塗装前の注意点

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毎年厳しさを増す、夏の暑さ。
屋内の熱気や暑さの対策したいという方には、屋根に遮熱塗料を使うのがおすすめです。
本記事では、

  • 屋根用遮熱塗料の代表製品と価格、性能
  • 遮熱塗料でリフォームをする前の注意点

について、屋根のリフォーム未経験の方でも分かるよう易しく解説しています。
「遮熱塗料の基本」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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目次

遮熱塗料の定番製品と特徴・価格

塗るだけで屋根等の表面温度や室温の上昇を抑えることができる「遮熱塗料」の人気が高まっています。

戸建て住居の屋根の塗り替えに使われている、代表的な遮熱塗料の名前や価格・性能は以下のとおりです。

特に塗料の価格については、コロナショックや東欧情勢の影響による原料コストなどの増加により、2022年の価格は以前よりも1.1倍~1.3倍以上の値上がりしている傾向にあります。

塗料名実勢価格耐用年数特徴
サーモアイSi(日本ペイント)3,120~5,090円/㎡8~12年弱溶剤系(油性)塗料
対応業者が多い
色数が40種類と豊富
クールタイトSi(エスケー化研)3,100~4,060円/㎡6~8年弱溶剤系(油性)塗料
金属屋根用の防錆工法あり
スーパーシャネツサーモSi
(アステック)
2,700~3,600円/㎡13~16年弱溶剤系(油性)塗料
屋根色の変化を起こしにくい
ガイナ(日進産業)3,600円/㎡~10~15年寒さ対策も同時に可能な「断熱塗料」
価格が高め

※塗料の価格は2022年7月時点で最新の公式設計価格等をもとに、実勢割引率などを加味して編集部が試算。

サーモアイSi

サーモアイSi

サーモアイSiは、大手塗料メーカー・日本ペイントが販売する屋根用遮熱塗料です。
遮熱性能を左右する指標の「日射反射率」も平均以上で、大手の定番製品ということもあり扱いに慣れた業者が多いのも安心です。

サーモアイSiの塗料価格は、施工面積1㎡あたり2,300~2,600円前後でしたが、情勢変化後は1㎡あたり3,120~5,090円程度まで値上がりしています(下塗り材、塗装手間賃含む)。

サーモアイSiは、遮熱塗料としてはごく標準的な価格の製品です。「サーモアイ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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クールタイトSi

エスケー化研「クールタイト」荷姿

クールタイトSiは、大手塗料メーカー・エスケー化研の屋根用遮熱塗料です。

金属屋根の防食性(防サビ性)や遮音性を上げる専用工法があるもの特徴で、工場の折半屋根などにもよく用いられる塗料です。

クールタイトSiの塗料価格は、施工面積1㎡あたり2,200~2,400円前後でしたが、2022年7月時点のメーカー価格は1㎡あたり3,100~4,060円/㎡ほどに値上がりしています(下塗り材、塗装手間賃含む)。

本製品も、遮熱塗料としては標準的な価格となっています。

「クールタイト」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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スーパーシャネツサーモSi

スーパーシャネツサーモSi

スーパーシャネツサーモは、多機能塗料の製造開発に定評のあるアステックペイントの屋根用遮熱塗料です。

顔料(着色成分)に無機成分を使用しているため、紫外線による変退色が起こりにくく、塗り替え後のキレイな屋根色を長く保つ効果が期待できます。

スーパーシャネツサーモの塗料価格は2,700~3,600円/㎡前後でしたが、2022年7月時点では2,700~3,600円/㎡ほどに値上げして提供している塗装業者が多いと思われます(下塗り材、塗装手間賃含む)。

「スーパーシャネツサーモ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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ガイナ

ガイナは、日進産業が開発した屋根・外壁用の断熱セラミック塗料です。

遮熱効果は建物の表面温度を抑えるものです。それに加えてガイナは室温を外に逃さない断熱効果をもっており、夏場の暑さだけでなく冬の寒さも解消したい人に非常に人気の塗料です。

ガイナの塗料価格は、施工面積1㎡あたり3,800~4,600円前後でしたが、執筆時点では1㎡あたり5,600円前後に値上げしている業者が多いと思われます(下塗り材、塗装手間賃含む)。

「ガイナ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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遮熱塗料を使った屋根塗装の費用

屋根工事風景とリフォーム費用のイメージ

総額は35~52万円が目安

屋根を遮熱塗料で塗装する費用は、一般的な30坪住宅の場合で総額が約35万円~52万円となります。

塗料単価は2,300円~

屋根の遮熱塗装代は1㎡あたり2,300円~3,000円です。価格には、塗料代のほかに塗装人件費が含まれています。
依頼する業者によって、同じ家でも見積もりの塗装面積が違ってくることもあります。

そのため、3~4社から相見積もりをとって比較する方がいいでしょう。また、その際は1㎡あたりの金額だけではなく、総額も必ず確認しておきましょう。

「屋根塗装工事の相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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遮熱塗料と通常塗料の価格差は?

一般的な屋根塗料と、遮熱機能つきの屋根用塗料の金額差は、現在ではほとんどありません。
グレードは「シリコン系塗料」の場合、通常の塗料で1㎡あたり約2,300円~、遮熱塗料の場合は1㎡あたり約2,400円~となっています。

以前は、遮熱塗料は比較的高価でしたが、最近では価格がこなれて手を出しやすくなってきました。
日本の夏が年々厳しくなり、エコ・省エネ意識も高まるにつれ、戸建ての屋根は遮熱塗料を使うケースが年々増えてきているようです。

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遮熱塗料で屋根リフォームするときの注意点

遮熱塗料でリフォームするときの注意点を紹介します。

①色による性能の違いがある

画像出典:サーモアイカタログ(日本ペイント)

遮熱塗料は太陽光を反射させて暑さを軽減します。ただし、塗料の色によって遮熱効果が変わってくるため、色選びに注意しましょう。

熱塗料の効果を最大限追求するなら「白」がおすすめです。ただし、一般住居の屋根に用いる色としてはやや珍しいため、周囲の家との調和を慎重に検討ください。

②冬の寒さ軽減には効果がない

遮熱塗料はあくまで太陽熱をより効率よく反射し、屋根の表面温度や室温の上昇を抑えるものです。

そのため暑い時期には活躍しますが、冬の寒さを抑える効果は期待できません。

機能性塗料を用いて、夏の暑さもと冬の寒さを同時に対策したいという方は「断熱塗料」を使うとよいでしょう。

断熱塗料は、熱の伝達を抑えて室内の温度を外へ逃がしにくくし、空調の効率を高める働きをするものです。「断熱塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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③助成金が支給されるか確認する

自治体(市区町村)によっては、遮熱塗料を使用した住宅リフォームをした場合に助成金を支給していることがあります。

多くの場合はリフォームの契約や着工前の事前申請が必要となっているため、お住まいの自治体で助成制度がないか確認するとよいでしょう。

なお、助成金額は自治体によって変わりますが、施工費用の10~30%(上限10~20万円)ほどの市区町村が多いようです
「助成金制度の調べ方」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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遮熱塗料を使った屋根塗装を安くするには

屋根塗装を含むリフォーム工事は定価が存在せず、業者による高い・安いの差も大きい、価格の分かりづらい買い物です。
そのため、屋根の塗装リフォームを適正金額で行うには「相見積もり」が欠かせません。

相見積もりは最低3社から必要

少なからずいる価格の高額な業者や、ぶっきらぼうな業者を避けるためにも、最低でも3~4社からは見積もりを取得し、金額・提案・応対の丁寧さをよく比べてからの契約を強くオススメします。

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「近所にそんなに業者の心当たりがない」という方のために、中立の立場から地域のおすすめ業者をご紹介する無料の相談窓口をご用意しています。

相談や紹介にあたり利用料金は一切不要で、紹介した業者のどれかを選ばなければいけないといった制限もありません。相見積もりをとったあとの、選んだ業者以外への気まずいキャンセル連絡も相談員が代行します。

遮熱塗料での塗装前に気になる相談にも乗っていますので、お気軽にお問い合わせください。

参考資料・ウェブサイト

参考情報・ウェブサイト
  • ▼書籍菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
  • 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2022年度版』一般社団法人経済調査会 2021
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