【2026年最新】30坪の屋根塗装費用相場は?シミュレーターと実データで解説

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外壁塗装するといくら?
「そろそろ屋根の塗り替えかな」と考えたとき、まず知りたいのは自分の家でいくらかかるかです。
同じ30坪でも、屋根材・階数・勾配・傷み具合によって金額は上下します。本記事では次の3点を、実際の見積もりデータをもとに解説します。
- ズバリ、30坪住宅の屋根塗装費用の適正範囲
- 屋根塗装費用の内訳と㎡単価
- 同じ30坪でも費用が変わる条件と、安くするコツ
記事の冒頭には、あなたの家の条件を5つ選ぶだけで概算が出る費用シミュレーターを用意しました。まずはご自身の条件で金額を出してから、その内訳を読み進めてください。
この記事を監修しました
株式会社Re:Fact
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
30坪住宅の屋根塗装の費用相場は?【シミュレーター】
同じ30坪でも屋根材・階数・勾配・傷み具合で金額は20万円以上変わります。下のシミュレーターで、あなたの家の条件に合わせた目安を確認してください。
質問は5つだけ、所要時間は10秒ほどです。結果には費用の内訳と、外壁を同時に塗装した場合の総額も表示されます。
10秒でわかる
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※本シミュレーターは、実際の見積もりデータ414件から算出した㎡単価・足場代・付帯費用と、延床30坪から屋根面積を推定する計算式にもとづく概算です。

実際の相場はどうでしょうか。延床面積30坪前後の家の場合、屋根塗装にかかる費用の相場は足場込みで39万円〜58万円(中央値47万円)です。
この金額は、ヌリカエの見積もり明細から屋根の塗装面積が60〜90㎡(延床30坪相当)の414件を抜き出し、四分位で集計したものです。
足場・高圧洗浄・養生・現場諸経費を含んだ金額で、税抜の成約価格にもとづきます。
屋根と外壁を同時に塗装する場合は、106万円〜159万円(中央値129万円)が相場です(333件のデータから算出)。
| 工事の範囲 | 相場(下位25%〜上位25%) | 中央値 | 件数 |
|---|---|---|---|
| 屋根塗装のみ(足場込み・付帯部を除く) | 39万円〜58万円 | 47万円 | 414件 |
| 屋根塗装+雨樋・破風板などの付帯部 | 47万円〜78万円 | 60万円 | 414件 |
| 屋根+外壁を同時に塗装 | 106万円〜159万円 | 129万円 | 333件 |
※ヌリカエの見積もり明細(約6.5万件)より、屋根の塗装面積60〜90㎡の案件を集計。金額はすべて税抜です。付帯部の行は、付帯工事を行わなかった案件(81件)も含めた全体の分布です。
屋根塗装に関わる費用について詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。

30坪住宅の屋根塗装費用の内訳と単価
そもそも屋根塗装の相場とは、何を元にどのように計算されているのでしょうか。
屋根塗装の費用は「塗装作業代」「足場代」「人件費」「付帯費用」の4つに分かれており、それらの合計が最終的な塗装費用となります。
30坪住宅の実際の見積もりでは、内訳の中央値は次のとおりでした。
| 費用項目 | 相場(下位25%〜上位25%) | 中央値 |
|---|---|---|
| 屋根の塗装作業(塗料+施工) | 18万円〜29万円 | 23万円 |
| 足場の設置・解体 | 13万円〜20万円 | 15万円 |
| 高圧洗浄 | 2万円〜5万円 | 4万円 |
| 養生 | 2万円〜6万円 | 4万円 |
| 現場諸経費(人件費・運搬・廃材処分) | 3万円〜5万円 | 4万円 |
| 下地の補修・調整 | 2万円〜10万円 | 4万円 |
※ヌリカエの見積もりデータ(屋根の塗装面積60〜90㎡・414件)より。税抜。下地の補修・調整は発生した案件のみ(74件)の集計です。
それぞれ順番に紹介していきます。
「屋根塗装の費用相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根塗装の相場とは?坪数ごとに必要な費用を紹介」
塗装作業代
屋根塗装で最も大きな割合を占めるのが、塗料代と塗装作業をあわせた塗装作業代です。30坪住宅の実データでは18万円〜29万円(中央値23万円)でした。
この費用は「屋根の塗装面積 × ㎡単価」で計算されます。実際の見積もりから逆算した㎡単価は2,400円〜3,870円/㎡(中央値3,200円/㎡)です。
金額の幅は、主に使用する塗料のグレードによって生まれます。塗料は耐用年数の違いでグレードが分かれており、長持ちする塗料ほど単価も高くなるためです。
塗料の種類については後述していますが、頻繁に使用されているものとしては、「ウレタン塗料」「シリコン塗料」などがあり、単価は1,400~4,800円/㎡程度と幅広いものとなっています。
屋根塗装は下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本で、見積書にもこの3工程が分かれて記載されます。3回塗りの工程が省かれていないかは、見積書で必ず確認しましょう。
足場代
次に作業用の「足場代」は、30坪住宅で13万円〜20万円(中央値15万円)が相場です。
ほとんどの住宅において、安全に屋根塗装を行うためには足場の設置が必要不可欠となっており、その分足場代も費用の中では全体の3割前後を占めます。
足場代は「足場架面積 × 平米単価」で決まります。30坪住宅の足場架面積は実データで約240㎡、平米単価の相場は550円〜800円/㎡(中央値700円/㎡)でした。
足場の相場についてもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。

人件費
人件費は、作業を行う職人や現場管理者への対価です。目安は「人数×工事日数」で計算され、2万円〜3万円/人日程度が一般的です。
ただし多くの見積書では、人件費は塗装作業代の㎡単価に組み込まれています。独立した項目として計上される場合は「現場諸経費」の名目が多く、実データでは3万円〜5万円(中央値4万円)でした。
人件費が独立して大きく計上されている見積書は、塗装作業代と二重計上になっていないか確認が必要です。計算方法が分からなければ、業者に内訳を質問するか、他社の見積もりと比べて判断しましょう。
付帯費用
付帯費用は、屋根本体の塗装以外に必要となる費用です。雨樋や破風板・軒天の塗装、高圧洗浄、養生、下地の補修などが含まれます。
30坪住宅の実データでは、雨樋・破風板などの付帯部工事が9万円〜21万円(中央値14万円)、高圧洗浄が2万円〜5万円、養生が2万円〜6万円でした。
屋根材の割れや棟板金の浮きがある場合は、下地の補修が加わります。補修が発生した74件では2万円〜10万円(中央値4万円)でした。
屋根の状態によっては、雨漏り修理や屋根材の交換で数十万円が加わることもあります。「どこまで修理するのか」「その工事が本当に必要なのか」「業者の手数料は適正なのか」など、検討するようにしましょう。
屋根塗装の塗料グレード別の30坪費用と耐用年数

屋根塗装では、使用する塗料のグレードによって費用が大きく変わります。30坪住宅では、アクリルと無機で総額に20万円以上の差が出ます。
下の表は、ヌリカエの見積もりデータから算出した屋根塗装の㎡単価と、30坪(屋根面積約67㎡)に当てはめた費用の目安です。
| 塗料グレード | ㎡単価 | 30坪の塗装作業代 | 足場込みの総額目安 | 耐用年数 | 1年あたり |
|---|---|---|---|---|---|
| アクリル | 1,400〜1,800円 | 9万〜12万円 | 32万〜46万円 | 5〜7年 | 約6.5万円 |
| ウレタン | 1,800〜2,400円 | 12万〜16万円 | 35万〜50万円 | 8〜10年 | 約4.7万円 |
| シリコン | 2,400〜3,500円 | 16万〜23万円 | 39万〜57万円 | 10〜15年 | 約3.8万円 |
| ラジカル制御 | 2,650〜3,800円 | 18万〜25万円 | 40万〜59万円 | 12〜15年 | 約3.7万円 |
| 遮熱・断熱 | 2,200〜3,300円 | 15万〜22万円 | 37万〜56万円 | 12〜15年 | 約3.4万円 |
| フッ素 | 3,200〜4,400円 | 21万〜29万円 | 44万〜63万円 | 15〜20年 | 約3.1万円 |
| 無機 | 3,100〜5,200円 | 21万〜35万円 | 43万〜69万円 | 20〜25年 | 約2.5万円 |
※㎡単価はヌリカエの見積もりデータ(シリコン108件・フッ素36件・無機33件・ラジカル10件・遮熱13件)より算出しています。耐用年数は塗料メーカー公表値をもとにした一般的な目安です。
注目していただきたいのが右端の「1年あたり」の列です。初期費用の安いアクリルは1年あたり約6.5万円、最も高い無機は約2.5万円と、長期で見れば高グレードのほうが割安になります。
ここからは、屋根塗装で使われることの多い「ウレタン」「シリコン」「フッ素」「アクリル」の4つを個別に紹介します。
ウレタン塗料
ウレタンは、塗料の主成分(合成樹脂)がウレタンであるものを指します。価格は1,800〜2,400円/㎡程度、耐用年数は8〜10年程度です。
密着性が高く扱いやすいうえ、塗料の中では安価なため、初期費用を抑えたい場合に選ばれます。30坪住宅なら足場込みで35万円〜50万円が目安です。
一方、他の塗料と比べると耐用年数が短く、塗り替えの回数が増える点はデメリットになります。次の塗り替えまで10年以上あけたい方には向きません。

シリコン塗料
シリコンは価格が2,400〜3,500円/㎡程度、耐用年数は10〜15年程度で、費用と持ちのバランスが最も良い塗料です。
ヌリカエの屋根塗装の見積もりでも最も採用件数が多いグレードで、30坪住宅の総額は足場込み39万円〜57万円が目安になります。
熱や紫外線による劣化に強く、防水性があって汚れが落ちやすいため、長期間にわたって美観を保てます。屋根塗装で迷ったときの標準的な選択肢です。
ただしウレタンよりは価格が高く、施工には技術と経験が必要です。塗装箇所への付着力が弱いため、DIYには向きません。

フッ素塗料
フッ素は価格が3,200〜4,400円/㎡程度、耐用年数は15〜20年程度で、一般住宅で選ばれる中では高グレードの塗料です。
耐候性が高く、強い雨風や紫外線から長期間にわたって屋根を守ります。塗り替えの回数を減らせるため、1年あたりの費用は約3.1万円とシリコンより割安です。
30坪住宅の総額は足場込み44万円〜63万円が目安になります。10年後・20年後も住み続ける予定がある方ほど、費用対効果が高くなるグレードです。
一方、初期費用はシリコンより5万円前後高くなります。近い将来の住み替えを考えている場合は、回収前に手放すことになる点に注意してください。

アクリル塗料
アクリルは価格が1,400〜1,800円/㎡程度、耐用年数が5〜7年程度で、4つの塗料の中で最も安価です。
カラーの種類が多く扱いやすい性質のため、DIYや短期的な塗り替えでは選ばれることがあります。30坪住宅の総額は足場込み32万円〜46万円です。
ただし、ヌリカエの屋根塗装の見積もりでアクリルが使われた件数はごくわずかです。耐用年数が短く塗り替え頻度が増えるため、リフォームではほとんど使われていません。
1年あたりの費用は約6.5万円と、7つのグレードの中で最も割高になります。初期費用の安さだけで選ばないようにしましょう。

同じ30坪でも屋根塗装費用が変わるケース
これまで、屋根塗装における費用項目や屋根材別、塗料別の相場について紹介しましたが、その他にも相場が変動する要因はあるのでしょうか。
同じ延床30坪でも、実際の見積もり金額には大きな幅があります。ヌリカエのデータでも、30坪相当の屋根塗装は最も安い層で39万円、高い層では58万円と、20万円近い差がありました。
この差を生むのは、主に次の5つの条件です。
- 屋根の数が多い・面積が大きい
- 屋根勾配が急
- 屋根の劣化が激しい
- 住宅の高さ(階数)
- 隣家の敷地との間隔が狭い
屋根の数が多い・面積が大きい
屋根が大きいほど必要な塗料と作業量が増えるため、工事費用も上がります。
費用の計算に使うのは延床面積ではなく屋根の塗装面積です。同じ30坪でも、2階建てなら約67㎡、平屋なら約133㎡と、屋根面積は2倍近く変わります。
下屋(1階部分の屋根)や車庫の屋根がある場合も、その分だけ面積が加算されます。見積書では㎡数が明記されているかを確認しましょう。
屋根勾配が急
床面積がそのまま屋根面積になるわけではありません。多くの住宅の屋根には勾配(傾き)があり、勾配が急なほど同じ建坪でも屋根面積は大きくなります。
標準的な3〜4寸勾配に比べ、5寸以上の急勾配では屋根面積が1割ほど増えます。30坪住宅なら約7㎡分、金額にして2万円前後の差です。
さらに6寸を超えるような急勾配では、屋根の上に立って作業できないため屋根足場が別途必要になります。この場合は数万円の追加費用が発生します。
屋根の劣化が激しい
屋根の傷みが進んでいると、塗装の前に下地の補修が必要になり、その分だけ費用が上がります。
ヌリカエのデータで比べると、下地補修や板金交換を伴った工事は中央値51万円、塗装のみで済んだ工事は44万円と、約7万円の差がありました(補修あり216件・補修なし198件)。
屋根材の割れや陥没、棟板金の浮き、雨漏りなどは塗装だけでは直せません。部分交換や板金の補修工事が加わります。
屋根の下地そのものが傷んでいる場合、塗装ではなくカバー工法や葺き替えが必要になります。塗装ありきで決めず、まず現地調査で状態を診断してもらいましょう。
住宅の高さ
屋根面積が同じでも、2階建てより3階建てのほうが費用は上がります。高い位置で安全に作業するため、足場と飛散防止ネットの規模が大きくなるためです。
3階建ての足場代は、2階建てより2〜3割ほど高くなるのが一般的です。屋根そのものは小さくても、総額は下がりにくい点に注意してください。
反対に平屋は足場が低く済む一方、屋根面積が2階建ての約2倍になります。結果として、平屋のほうが総額は高くなるケースが多くなります。
隣家の敷地との間隔が狭い
隣家との距離が近い、前面道路が狭いといった立地では、足場代が5〜25%ほど割高になります。材料の搬入や組み立てに手間がかかるためです。
足場代は「足場架面積 × 平米単価」で計算されます。30坪の2階建てなら架面積は約240㎡、平米単価の相場は550円〜800円/㎡で、足場代は15万円前後が目安です。
足場代は見積書の中でも金額が動きやすい項目です。相場から大きく離れている場合は、架面積と平米単価の内訳を業者に確認しましょう。
30坪の屋根塗装を相場より安くするコツ

屋根塗装の費用は屋根材や塗料、家の大きさで変わりますが、工夫によって抑えることもできます。
特に効果が大きいのは「相見積もり」「外壁との同時施工」「助成金の活用」の3つです。
複数業者の見積もりをとる
事前に相場を把握していても、実際に提示される見積もり金額は業者ごとに異なります。
業者によって方針や提案が異なるため、できれば3社程度から見積もりを取りましょう。見積書は、使用する塗料・塗装面積・㎡単価が明記されているかを確認します。
比較するときは総額だけでなく、この記事の内訳表と見比べてください。足場代・塗装作業代・付帯費用のどこが高いのかが分かれば、値引き交渉の材料になります。
金額だけでなく、やり取りの応対や説明の丁寧さも比較して、安心して任せられる業者を選びましょう。
屋根と外壁塗装を同時に行う
屋根塗装も外壁塗装も、同じ足場を使って作業します。別々の年に工事をすると足場代を2回払うことになり、13万円〜20万円をむだにしてしまいます。
ヌリカエのデータでは、30坪住宅で屋根と外壁を同時に塗装した場合の総額は106万円〜159万円(中央値129万円)でした。
屋根単独の相場39万円〜58万円と比べると、足場代1回分がそのまま節約できている計算になります。
外壁も築10年前後で塗り替え時期を迎えます。屋根と外壁の劣化状況を同時に診断してもらい、まとめるべきか分けるべきかを判断しましょう。
また、外壁塗装以外でも雨どいの修理などの付帯工事があれば、同時に行うことで効率が良いものとなります。
助成金を活用する
自治体によっては、省エネ・断熱に関するリフォームへの助成金制度が設けられています。屋根塗装では、遮熱塗料・断熱塗料を使うことが条件となるケースが一般的です。
遮熱・断熱塗料の㎡単価は2,200円〜3,300円で、シリコンとほぼ同じ価格帯です。助成金の対象になれば、実質的な負担額を抑えられます。
手続きには時間と書類が必要で、着工前の申請が条件になっている制度がほとんどです。契約前に、お住まいの自治体のホームページで最新の募集要項を確認してください。

30坪の屋根塗装の工事事例と費用
ここからは、ヌリカエを通じて実際に行われた30坪前後の屋根塗装の工事事例を紹介します。
「塗料別」「劣化症状別」「屋根材別」の3つの切り口で、ご自身の家に近いパターンを探せるように並べています。
塗料別
塗料のグレードごとに、実際にどのくらいの金額で工事が行われているかを見ていきます。
屋根塗装のみなら約49万円、屋根と外壁をまとめて塗装すると約119万〜149万円が実際の成約金額でした。
| 塗料グレード | エリア・築年数 | 工事範囲 | 屋根材 | 施工金額 |
|---|---|---|---|---|
| シリコン | 東京都・築27年 | 屋根のみ | コロニアル | 約50万円 |
| ラジカル制御型 | 宮崎県・築30年 | 屋根のみ | セメント瓦 | 約50万円 |
| フッ素 | 岡山県・築29年 | 屋根+外壁 | スレート | 約120万円 |
| 無機 | 東京都・築23年 | 屋根+外壁 | スレート | 約120万円 |
| 遮熱・断熱 | 長野県・築40年 | 屋根+外壁 | コロニアル | 約150万円 |
それぞれの事例で、施工会社が提案した内容は次のとおりです。
- シリコン(築27年・屋根のみ):「日当たりが良く劣化が早いので塗装スパンを長くしたい」という要望に対し、耐用年数の長い高機能シリコンを提案。ひび割れの補修もあわせて実施
- ラジカル制御型(築30年・屋根のみ):瓦の割れや袖瓦の釘の飛び出しを補修したうえで塗装。腐食していた破風板も下地を整えてから塗装
- フッ素(築29年・屋根+外壁):「塗料の性能等がなにがいいのかわからない」という相談に、書類をもとに説明したうえでフッ素塗料を採用
- 無機(築23年・屋根+外壁):色あせが進行していたため、「今後のライフサイクルコスト(将来の塗り替え回数)を最小限に抑えるため」に無機塗料を提案
- 遮熱・断熱(築40年・屋根+外壁):「夏の室内が暑い」という要望に対し、期待耐用年数16〜20年の高耐候性の遮熱フッ素塗料を提案
劣化症状別
次に、屋根の傷み方ごとの事例です。症状が進むほど、塗装の前に必要な下地の補修が増えていきます。
| 屋根の劣化症状 | エリア・築年数 | 工事範囲 | 施工金額 | 実際に行った工事 |
|---|---|---|---|---|
| 色あせ | 神奈川県・築45年 | 屋根+外壁 | 約120万円 | 密着力の高い下塗りを選定し、遮熱塗料で塗装 |
| 色あせ・コケや藻 | 群馬県・築23年 | 屋根+外壁 | 約120万円 | ラジカル制御形塗料で予算内に収める |
| 色あせ・コケ・板金の釘浮き | 東京都・築35年 | 屋根のみ | 約50万円 | 念入りなケレン・高圧洗浄+ひび割れ補修+3回塗り |
| 色あせ・塗膜の剥がれ | 埼玉県・築19年 | 外壁のみ | 約120万円 | 屋根は塗装できずカバー工法・葺き替えを提案 |
色あせだけの段階なら、下塗りと塗料の選定で対応できます。築45年の事例では「下塗り塗料が食いつきにくい屋根材だったため、より密着力の高い下塗り塗料を選定」しています。
コケや藻に加えて棟板金の釘が浮いている段階になると、下地処理の手間が増えます。築35年の事例では「旧塗膜の劣化が激しいため、念入りにケレン・高圧洗浄の下地処理」を行いました。
注意したいのは、劣化が進むと塗装そのものができなくなるケースがあることです。
築19年の事例では「屋根はパミールという素材で塗装が出来ないので屋根カバーか屋根葺き替えを提案」となり、結果として外壁だけの塗装になりました。
屋根材によっては塗装で延命できないものもあります。剥がれや欠けが出ている場合は、塗装を前提にせず現地調査で判断してもらいましょう。
屋根の形状別
最後に、屋根材ごとの事例です。屋根の形状や素材によって、塗装の前に必要な下地処理が変わります。
| 屋根材 | エリア・築年数 | 工事範囲 | 施工金額 | 屋根材に応じて必要だった処理 |
|---|---|---|---|---|
| スレート | 神奈川県・築43年 | 屋根のみ | 約50万円 | 剥がれた塗膜をケレンで除去し、ひび割れを補修 |
| セメント瓦(モニエル瓦) | 群馬県・築28年 | 屋根のみ | 約50万円 | 塗料が吸い込まれるため下塗りを2回 |
| ガルバリウム鋼板 | 北海道・築35年 | 屋根のみ | 約50万円 | サビへの対応。急勾配のため足場の組み方を工夫 |
| トタン | 北海道・築33年 | 屋根のみ | 約50万円 | ケレン・高圧洗浄を徹底し、錆止めを含む3回塗り |
スレートで多いのは、塗膜の剥離とひび割れです。築43年の事例では「剥がれた塗膜をケレンで丁寧に取り除き、ひび割れには補修し、その上から耐久性に優れた塗料で塗装」しています。
セメント瓦やモニエル瓦は塗料を吸い込みやすいため、下塗りを2回行うのが基本です。築28年の事例でも「下塗りを2回しっかりと行ったうえで塗装」する提案がされています。
屋根の形状も費用に関わります。築35年の事例は急勾配で足場代が高くなる物件でしたが、「屋根足場をやめて時間はかかりますがロリップにて施工」する方法で費用を抑えています。
※事例はヌリカエ経由で成約し、サイトに掲載中の施工事例から抜粋しています。金額は施工会社が登録した工事全体の成約金額で、雨樋・破風板などの付帯工事を含みます。冒頭の相場表(屋根まわりのみ・税抜)とは集計範囲が異なるため、金額の水準に差があります。
※本文中の「」内は、施工会社が登録した要望・提案内容の原文です。
まとめ
30坪の屋根塗装費用のポイント
- 30坪の屋根塗装は足場込みで39万円〜58万円(中央値47万円)
- 屋根と外壁を同時に塗装する場合は106万円〜159万円(中央値129万円)
- 内訳は塗装作業代23万円・足場代15万円・付帯費用が中心
- 下地補修が必要になると約7万円上がる
- 塗料は1年あたりの費用で比べると高グレードが割安
30坪住宅の屋根塗装の費用相場は?
30坪前後の場合、屋根塗装にかかる費用相場は足場込みで39万円〜58万円(中央値47万円)です。屋根と外壁を同時に塗装する場合は106万円〜159万円が相場になります。
詳しくは30坪住宅の屋根塗装の費用相場は?【シミュレータ】をご覧ください。
屋根塗装費用が変動する要因は?
屋根の数や面積、勾配の急さ、劣化状況、住宅の高さ、隣家との間隔などがあります。詳しくは同じ30坪でも屋根塗装費用が変わるケースをご覧ください。
屋根塗装を相場より安く行うには?
複数業者の見積もりをとる、屋根と外壁を同時に塗装する、助成金を活用する、などがあります。詳しくは30坪の屋根塗装を相場より安くするコツをご覧ください。
最後に
屋根塗装で失敗しないためには、複数業者からの見積もり取得、屋根以外の工事の要否、長期のトータルコストで見た塗料選び、自治体の助成金制度の4点を押さえることが大切です。
ヌリカエでは、お住まいの地域で屋根塗装に対応できる業者を無料で比較できます。この記事の相場と見比べながら、納得できる1社を選んでください。
※本記事の費用データは、ヌリカエの見積もり明細(約6.5万件)をもとに2026年8月時点で集計したものです。金額はすべて税抜です。

