ヌリカエ危険はほとんどない?リシン吹き付けとアスベストの関係、3つの撤去方法。

危険はほとんどない?リシン吹き付けとアスベストの関係、3つの撤去方法。

【投稿日】

【更新日】


「自宅の外壁にリシン吹き付けがされているけど、これってアスベストが使われているってこと?」
「アスベストを含むかもしれない外壁をリフォームする場合、何に注意すべきなのだろう…」

「リシン吹き付け」は建物の外壁の仕上げに行われるものです。そして、このリシン吹き付けはアスベストと深い関係を有しています。

現在でこそ新築住宅にアスベストが使われることなくなりましたが、アスベストが全面禁止されることになった2006年以前に建てられた建物にはアスベストが使用されている恐れがあります。

そのため、あなたが自宅のリフォームや修繕を検討している場合はアスベストに関する正しい知識を持つ必要があるのです。今回は外壁の仕上げに使われるリシン吹き付けを中心にアスベストとのかかわりを解説していきます。

正しい知識を得ることで、必要以上にアスベストを恐れずに生活していくことができます。


▼最短1分!チャットに答えるだけ

▼最短1分!チャットに答えるだけ


1. 結論:アスベストが外壁に含まれているだけで直ちに危険があるわけではない

はじめに結論から述べます。あなたの住宅が2006年以前に建てられたものであって、かつ、リシン吹き付けなどでアスベストが使われていたとしても直ちに危険があるというものではありません。

そのため普通に暮らしていくのは問題がないのです。これを理解するために、まずはアスベストの性質を理解しましょう。

1.1. アスベストの性質と建材への利用

アスベストは和名を石綿といい、2005年頃に人体への健康被害から大きな問題となったものです。

石綿の名前のとおり、鉱石が繊維状に変形した形状をしています。まさに石の綿のような形状をしているのです。

このアスベストは全面禁止されるまでは「奇跡の鉱物」と呼ばれるほどに建築業界で重宝されるものでした。

なぜならば、安価でありながら高い耐久性・耐火性・耐熱性を持っていたからです。アスベストの直径は0.03マイクロメートルであり、これは髪の毛の役5,000分の1の細さとなります。そのため様々な建材に混ぜ込む形で利用されていたのです。

1.2. アスベストの危険性

アスベストはあまりに細いため、空気中に飛散すると呼吸を介して肺の中に吸い込まれてしまいます。

空気中に飛散したアスベストは目にも見えないほどに細く、小さいのです。もちろん呼吸で吸い込んでも違和感がないほどです。

しかし材質は石であるため人体に吸収されることはなく、肺の中に刺さったままとなります。こうしてアスベストを吸い続けることで肺に慢性的な炎症が起こり、以下のようなアスベストに由来する健康被害に繋がるのです。

・石綿肺
・肺がん
・悪性中皮腫

いずれの病も命を落とすことにつながるもので、まさにアスベストの危険性が世間に広く認知されることとなった原因です。
このようにアスベスト自体に毒性こそありませんが、あまりに細く小さい形状から吸引によって人体に被害をもたらすのです。

2. リシン吹き付けとアスベスト

アスベストの性質を理解したところで、リシン吹き付けとの関係をみていきましょう。
アスベストが含まれたリシン吹き付けの外壁が危険をもたらす具体的なシチュエーションにも言及します。

2.1. リシン吹き付けとは

はじめにリシン吹き付けという工法についてみていきましょう。
冒頭で述べたとおり、リシン吹き付けは外壁の仕上げに利用されます。リシンとは、骨材(細かな石や砂)に樹脂、セメント、着色剤などを混ぜ込んで造るものです。そして、これを吹き付けて外壁の表面保護に利用するため「リシン吹き付け」と呼ばれているのです。

リシン吹き付けには以下のようなメリットがあります。

・湿度調整機能がある
・通気性が良い
・外国の住宅のような雰囲気を出すことができる

そのため日本でも多く使われています。またリシン自体は必ずしもアスベストを必要とするものではありません。
自宅がリシン吹き付けで仕上げられているとしても、それが直ちにアスベストを含有していることにはなりません。この点はよく覚えておいてください。

アスベストが全面禁止されたのは2006年であるため、それ以降に建てられた建物であればリシン吹き付けがなされていてもアスベストは含まれていないのです。
一方で、2006年以前に建てられた建物にはアスベストが一定程度含有されている場合もあります。この点は建築図面などで確認してみてください。

2.2. 外壁が破損した際にアスベストが飛散する恐れ

アスベストはあくまで空気中に飛散することで健康被害をもたらします。
そのためアスベストを含むリシン吹き付けがされた自宅に住んでいるだけでは問題はありません。

しかし、リシン吹き付けを壊したり、削ったりするような工事およびリフォームの際はアスベスト飛散の危険が非常に低いとはいえ、一応はあります。

以下は外壁のスベストが飛散する恐れのあるシチュエーションです。

・外装の解体
・高圧洗浄で汚れを落とす場合
・災害による建物の倒壊

盲点になりやすいのは「高圧洗浄」です。高圧洗浄はコンクリートなどには適していますが、あまりに水の勢いが強い場合は比較的もろい外壁を削り取る恐れがあります。
そのためアスベストを含有する壁に対しては高圧洗浄を行うべきではありません。

また高圧洗浄や解体作業はあなたの手でコントロールすることができるものですが、災害による外壁の倒壊とアスベストの飛散は防ぎようのないものです。

2.3. リシン吹き付けのアスベストは危険性がない?

以下は日本建築仕上材工業会が公開している文章です。

現在、日本建築仕上材工業会の会員会社で製造・販売されている仕上塗材や下地調整塗材には、アスベスト(石綿)は全く使用されておりません。しかし、過去の製品にはアスベストが使用されていたこともありますので、当工業会では会員会社にアンケート調査を実施し、情報を公開しています。仕上塗材や下地調整塗材に用いられていたアスベストは、添加量も少なくセメントや合成樹脂などの結合材で固められていますので、通常の環境下でアスベスト粉じんが飛散することはない(非飛散性)と考えています。

仕上塗材・下地調整塗材に使用されていたアスベストのほとんどは白石綿(クリソタイル)で、ごく一部の製品に茶石綿(アモサイト)が使用されていました。ただし、最も発がん性が高いとされる青石綿(クロシドライト)については、使用実績がありません。

引用:日本建築仕上材工業会

上記の引用文からは、アスベストを含んだリシン吹き付けが行われていても飛散の危険性がほとんどないことがわかります。そのためリシン吹き付けの外壁を持つ自宅に住んでいても、日常生活においてはアスベストの飛散を恐れることはないのです。しかしながら、外壁の倒壊によって少量とはいえ飛散する危険性はゼロではありません。そのため住宅のリフォームなどを検討している場合は、一度専門家の調査を受けておくとより安心です。

▼最短1分!チャットに答えるだけ

▼最短1分!チャットに答えるだけ

3. リシン吹き付けによるアスベストを除去する方法

ここからは自宅の外壁にリシン吹き付けによってアスベストが使用されている場合の対処法について説明していきます。

3.1. 3つの対処法

前述したとおり、アスベストを混入したリシンが外壁に吹きつけられていたとしても、直ちに危険となることはありません。しかしいざ自宅にアスベストが使われていることを知ると、気になってしまう場合もあるでしょう。

そのようなときはリフォームなどと合わせて外壁を処理してしまうのがおすすめです。アスベストの飛散を防ぐ処理方法としては、以下の3つがあります。

・リシン吹き付けの上に塗装
・リシン吹き付けの上に新しい外壁材を設置
・リシン吹き付けの外壁を撤去し、張り替え

塗装と外壁の設置はアスベストが含まれたリシンそのものは内部に残るため完全な撤去方法とはいえません。しかし外壁の張り替えよりは費用をおさえることができます。これに対して外壁の張り替えは費用こそかかりますが、アスベストを完全に撤去することができます。

3.2. いずれも専門業者に依頼すべき

上記のいずれに方法を選択するにしても、施工は専門業に依頼すべきです。

アスベスト飛散による健康被害の可能性こそ低いですが、そもそも外壁塗装や外壁張り替えは素人には難しいためです。
また外壁のみを張り替えるよりは、他の箇所にリフォームの必要がある場合はそれと合わせて依頼した方が別々に依頼するよりも費用をおさえることができます。

そのためリシン吹き付けによってアスベストが外壁に使用されている場合は、他のリフォームの必要性がある際に同時に壁の対処もするのが最もおすすめの方法となります。
直ちに外壁のみの張り替えをする必要性があるほど、リシン吹き付けは危険ではないためです。

3.3. アスベストが使用されている場合、補助金が出るかもしれない

あなたが住んでいる市区町村によっては、外壁のアスベストを調査・除去する際に一定の補助金が出る場合があります。もちろん全ての市区町村で実施されているものではありませんが、確認する価値はあるでしょう。

ただし、あなたが住んでいるものが集合住宅である場合、補助金は借主であるあなたではなく、集合住宅の所有者に対して支払われます。
また集合住宅についての調査・除去はあなたの判断ですることはできません。気になる場合はオーナーや管理会社と相談してみてください。

4. まとめ

今回はリシン吹き付けとアスベストの関係について解説しました。記事のポイントは以下のとおりです。

・2006年以前のリシン吹き付けにはアスベストが使われている可能性がある
・リシン吹き付けの場合、アスベストの飛散可能性は非常に低い
・外壁を補修・撤去する場合は専門業者に依頼すべき

このようにリシン吹き付けであれば、2006年以前のものであってもアスベストによる健康被害の危険性は必ずしも高くありません。その上で念のために外壁を撤去したいと考えた場合は、他のリフォーム工事と同時に専門業者に依頼することで費用をおさえることができます。



▼最短1分!チャットに答えるだけ

▼最短1分!チャットに答えるだけ


外壁塗装
相見積もり」が重要
【ヌリカエの特徴】
無料で複数業者から一括見積もり可能
中立の立場からスタッフがご相談対応
優良業者紹介・キャンセル代行も可能
この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

外壁・屋根塗装あなたの地域の相場は?
TOPへカエル