屋根瓦を修理する方法とは?5つの注意点と費用相場!

【投稿日】

【更新日】



「雨漏りがするので、すぐに屋根を直したい」
「いまのところ異常はないけど、そろそろ屋根のリフォームが近い気がする」

本記事は、そういった屋根の修理をお考えの方に向けて、「屋根修理のキホンの"き”」を解説します。

  • 修理工事の流れと注意点
  • 工事費用の相場
  • 業者に頼むべきか、自分で直せるかの判断
  • など、をまとめましたので、屋根瓦リフォームを検討している方はぜひ参考にしてください。

    1. 屋根瓦修理の一般的な方法

    工事名 工事風景の例 工事内容
    葺き替え ・屋根瓦を取り外す
    ・下地部分を直す
    ・新しい屋根瓦を葺く
    葺き直し ・屋根瓦を取り外す
    ・下地部分を直す
    ・元の屋根瓦を葺く
    カバー工法 ・既存の屋根の異常を点検
    ・元の屋根の上に新しい瓦を葺く
    部分補修 ・ずれたり割れたりした瓦を補修、交換

    素材や環境にもよりますが、屋根瓦自体は50~60年は持ちます。
    しかし屋根瓦の下のルーフィングや漆喰部分は20年ほどしか持たないため、屋根瓦自体が傷んでいなくても適度なタイミングでリフォームをしなくてはいけません。

    屋根瓦の修理方法には「葺き替え」、「葺き直し」「カバー工法」「部分修繕」の4つがあります。
    それぞれの方法と特徴を探っていきましょう。


    1.1. 「葺き替え」 ー瓦も下地も総取り換え

    屋根瓦が広範囲にわたってひび割れていたり、ずり落ちてしまっていたりするときは、「葺き替え(ふきかえ)」が必要になります。
    葺き替えとは、屋根瓦を外しルーフィングや漆喰などの下地部分もすべて直してから、新しい屋根瓦を葺く作業のことです。

    ルーフィングや漆喰は元々20~30年ほどしか持たないため、屋根瓦を全部取り替えるときにはルーフィングも新しくするほうが無駄がありません。
    葺き替えをする屋根瓦が新しくなりますので、外観も新しく美しくなります。
    またルーフィングや漆喰などの下地部分が新しくなりますので、雨漏りしなくなり宅内の保温性や防音性も高まります。


    1.2. 「葺き直し」 ー下地は全修理。瓦は再利用

    屋根瓦を新しくせずに下地部分のみを修理することを「葺き直し」と言います。
    屋根瓦を一度取り外してルーフィングや漆喰などの下地部分を修繕し、その後今まで使っていた瓦を1枚ずつ並べていきます。

    屋根瓦と比べると、ルーフィングや漆喰などの下地部分の寿命は短いです。
    そのため屋根瓦の修理が必要になる前に、ルーフィングや漆喰などの下地部分の修理が必要になります。
    下地部分を修理せずに放置しておくと、雨漏りしたり、風が天井を吹き抜ける音が聞こえたり、室温が一定に保たれなくなったりします。
    そのままの状態で放置すると、屋根が抜けてしまうこともあります。


    1.3. 「カバー工法」 ー既存の屋根の上に新しい瓦を葺く

    手間をかけずに表面の瓦だけを新しくしたい場合は、現在の瓦に新しい瓦を重ねて葺く「カバー工法」を取ることもあります。
    既存の瓦を外す必要がないため、スピーディに外観を新しくできるだけでなく、廃棄物が出ないというメリットがあります。

    下地部分にまったく問題がないときは、瓦部分だけを葺き替えます。
    しかし瓦を葺き替えるためには、既存の瓦を外して新しい瓦を並べるという手間がかかります。
    作業量が多くなる分、業者に支払う費用が高くなり、古い瓦を廃棄する手間と費用もかかってしまいます。


    カバー工法はデメリットが多い

    カバー工法は、既存の屋根にさらに新しい瓦を乗せるため、屋根全体の重量が大幅に増えることになります。
    そのため、建物の耐震性が下がったり、家屋の枠組みにかかる負担が大幅に増え劣化が早くなる場合があることがデメリットです。

    カバー工法がもっとも合理的な選択肢になるのは、屋根にアスベストが使われている場合です。
    アスベストを廃棄する手間がなくなるため、葺き替えの比べて工事費用が安く済みます。

    それ以外の場合でカバー工法を勧められた場合は、強度の問題がクリアされているかをよく確認するようにしましょう。


    1.4. 「部分補修」 ー瓦を数枚ぶん交換・補修

    下地部分に問題がないことが分かっており、なおかつ瓦数枚だけが割れていたり欠けていたりする場合は「部分修繕」で修理をします。
    瓦のダメージが深刻なときは、問題のある瓦だけを新しい瓦に取り替えれば部分修繕は終了です。
    瓦のダメージが特に深刻ではなく、なおかつ瓦が外れないときや既存の瓦と同じ瓦が見つからないときは、瓦修繕用のパテやテープでトラブル部分をカバーします。

    部分修繕で瓦の修理をするときは、わざわざ業者を呼ぶ必要がない場合もあります。

    2. 屋根瓦修理をDIYで行う際の5つの注意

    部分修繕だけでなく、葺き替えや葺き直し絶対にDIYが不可能というわけではありません。
    しかし屋根の上に上がって作業をしますので、手軽にできる作業とは言えません。
    ご自分で屋根瓦修理をするときは、かならず次の5つのポイントに注意して実施してください。

    2.1. 足場をしっかりと組み立てること

    費用を節約するためにDIYをするのに、屋根から転落して大ケガをしては意味がありません。
    屋根に上がるときは、かならず安定した足場を作り、無理な姿勢を取らなくても作業ができるようにしておきましょう。


    2.2.工具を落とさないこと

    工具や屋根瓦が転落すると、屋根の下にいる人を傷つけてしまう恐れがありますし、工具や瓦自体が破損する可能性もあります。
    修理作業をするときは、工具や瓦が転落しないように充分に注意してください。


    2.3. 劣化している瓦の周辺の瓦もチェックすること

    表面的には数枚しか瓦がひび割れていなかったとしても、瓦の裏や重なった部分がひび割れているということがあります。
    ご自分で屋根瓦の修理をするときも、修理する瓦だけでなくその周囲の瓦も、裏面や側面を厳しくチェックするようにしてください。


    2.4. 外した瓦の下部分を丁寧に掃除すること

    外した瓦の下にほこりや雨露が溜まっていると、ルーフィングや漆喰の劣化につながり、長期的に見れば屋根全体の劣化につながってしまうことがあります。

    屋根瓦を外した時は、かならず下部分を丁寧に掃除し、ルーフィングに傷みが発生していないか確認するようにしてください。
    ルーフィングが脆くなっているように思われるときは、早めに専門の業者に連絡し、下地部分の修繕や屋根瓦全体の葺き替えをしてもらうようにしましょう。


    2.5. ずれがないように瓦を敷き詰めること

    屋根瓦にずれがあると、瓦が滑り落ちたり屋根全体の外観を損なったりすることにもなってしまいます。

    修理を終えて瓦を敷き詰めるときは、ずれがないようにきっちりと敷き詰めてください。
    特に釉薬瓦やテラコッタ瓦、いぶし瓦などの陶器でできた瓦は焼く時に縮むことがあり、1つずつ微妙にサイズが異なります。


    3. プロの業者に屋根瓦修理を依頼する場合の費用相場

    安全面と外観面だけでなく、家を長持ちさせるためにも、プロの業者に屋根瓦の修理を依頼することが最善の策です。
    業者に依頼する前に、おおよその費用相場を知っておきましょう。


    3.1. 足場代はかならず必要

    「ベランダから届く範囲で数枚だけ屋根瓦を交換する」といった局部的かつ特殊な修理でない限り、かならず足場が必要になります。
    足場をしっかりと組み立てることで、工事を安全に進められるかが大きく変わります。
    どの程度の範囲の屋根を修繕するかにもよりますが、30坪程度の建坪の住宅屋根瓦全体を修理する場合なら、足場代だけで15~20万円ほどかかるでしょう。


    3.2. 瓦代は50~180万円ほど

    どの種類の瓦を使うかによって、瓦代は大きく変わります。
    一般的な釉薬瓦は1平米あたり5,000~15,000円ほどですので、建坪30坪の屋根なら施工費込みで50~150万円ほどになります。
    また、高級和瓦として使用されるいぶし瓦は1平米あたり8,000~18,000円ほどが相場ですので、建坪30坪の屋根なら施工費込みで80~180万円ほど請求されます。


    3.3. ルーフィング交換は20万円~

    ルーフィングを張り替える場合には、20~30万円ほどの費用が請求されます。
    漆喰部分に亀裂や剥げなどが見られる場合は、補修箇所と補修面積によってさらに高額の費用が請求されます。


    3.4. 雨漏りチェックにも別途費用が発生する

    屋根瓦全体を葺き替えてもらう場合は、雨漏りチェックを別料金で実施する必要はありません。
    しかし、部分的に瓦を交換してもらう場合は、瓦のひび割れやルーフィングの劣化を調査するために、任意で雨漏りチェックをしてもらうことがあります。
    チェック方法によっても料金が変わりますが、もっとも一般的な散水調査10~30万円ほどの費用が加算されます。

    4. 家を長持ちさせたいなら屋根瓦の修理は業者に依頼しよう

    屋根瓦の修理は自分で安く行うことも不可能ではないものの、専門性が高く、失敗の可能性が高い工事です。

    屋根工事の費用は高額ですが、無料の建物診断を用いて複数業者から具体的な見積もりを取ってみたうえで、検討してみてはいかがでしょうか。
    プロの業者に頼む方が家を長持ちさせることにもなり、長い目で見れば、自分で屋根瓦の修理をするよりもお得になることが多いですよ。




    外壁・屋根修理 あなたのお家は一戸建てですか?
    外壁塗装
    相見積もり」が重要
    【ヌリカエの特徴】
    無料で複数業者から一括見積もり可能
    中立の立場からスタッフがご相談対応
    優良業者紹介・キャンセル代行も可能
    この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

    監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

    塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

    外壁・屋根塗装あなたの地域の相場は?
    TOPへカエル