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外壁デザインのコツを写真付きで解説。おすすめのデザインパターン、色の選び方も紹介

外壁のデザインは、家の印象を決める大きな要素の1つです。外壁の色や柄、塗り分けや張り分けの組み合わせ次第で、さまざまな雰囲気を演出できます。

人気の外壁デザインには、上品で使いやすいプレーン柄やストライプ柄のベージュ、南欧風・北欧風デザインにピッタリのアイボリーなどがあります。

外壁の色を決める際には、面積効果を考えること、屋外で外壁と近い環境のもとカラーサンプルを確認することを押さえましょう。
色は同系色で、3色までに留めると、統一感のあるデザインに仕上がります。

屋根やサッシ、玄関ドアの色と相性の良い色を選ぶことも大切です。

今回は、おすすめの外壁デザイン5パターンと、外壁の色を決めるときのポイントや、よくある失敗と対策について詳しく解説いたします。

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この記事を監修しました

株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

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目次

外壁デザインのすぐ使えるコツ13選

外壁のデザインや色使いは、どのようにすればオシャレに、カッコよく見えるのでしょうか?あなたのご自宅ですぐに使える小技やテクニックを、事例とともにご紹介します。

コツ①ワンポイントカラーを使う

一部分だけにアクセントになる色を入れることで、奇抜になりすぎず印象に残る外壁になります。

ワンポイントカラーには、赤・青・黄色・緑などの原色やピンクなど、思い切って派手な色を使うほうがデザインに成功しやすいです。

コツ②模様つきの外壁材を活用

外壁を塗料で塗り分ける代わりに、塗装する部分と模様をつける部分に張り分けるデザインです。塗装のみで区切るよりも、温かみがあり飽きにくいデザインになる効果が期待できます。

模様つきの部分に使う外壁材は、「窯業系サイディング」がオススメです。

「窯業系サイディング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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コツ③ツートンカラーは縦に塗り分ける

外壁を、横(水平)ではなく縦(垂直)に塗り分けることで、家の印象がグッと今風になります。

写真の例は、ツートンカラーのうち濃い色の面積が広い一戸建てですが、反対に薄い色がメインのバランスでもオシャレです。

コツ④モルタル外壁に意匠性塗材を使う

今の外壁がモルタルやコンクリートであれば、意匠性塗材で左官仕上げ風にイメージチェンジするするのはいかがでしょうか。

ジョリパットの意匠パターンの例

意匠性塗材とは、モルタル等の外壁に塗り拡げて使う仕上材です。使用することで、打ちっぱなしの無機質な印象の壁を、高級感と表情のある外壁に変えることができます。

意匠性塗材は、アイカ工業の「ジョリパット」という製品が定番です。

「ジョリパット」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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コツ⑤張り出し部分の色を変える

ベランダやバルコニー、出窓などの外壁から張り出した部分の色や模様に変化をつけるデザイン方法です。

もともとの高さの差をデザインとして活かし、平面上ではできないユニークな印象を与えることができます。

コツ⑥ダークカラーの金属外壁材を使う

近年人気の金属系サイディングを使って、スタイリッシュかつモダンな印象の住宅にすることができます。メタリックな感じを出すためには、色は黒やダークグレーなどが最適でしょう。

金属系サイディングは、耐用年数やメンテナンスサイクスが長く、コストパフォーマンスの観点からもオススメできる外壁材です。

「金属系サイディング」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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コツ⑦上側に濃い色を使う

黒と白のツートンカラーの一戸建て

外壁の1階部分と2階部分をツートンカラーで塗り分ける場合、上の階に濃い色・重い色を使うと、一気にモダンな印象の住宅になります。

通常は「地面に近いほうに濃い色を使う」というのが鉄則とされ、実際にそのような塗装をされた家が多くあります。その状況を利用して、逆の発想で色をチョイスすることで、目立つカラーリングになります。

コツ⑧付帯部分の色を揃える

白と青のカラーリングの一戸建て

雨樋・軒天・破風板・笠木などの「付帯部分」の色を、建物のサブカラー・ポイントカラーとするデザインです。

外壁に珍しい色やくっきりした色を使う場合に特にオススメで、奇抜さをおさえて家全体の印象を整える効果が期待できます。

コツ⑨窓やドアの色にこだわる

全体をベージュ調、玄関ドアのみ鮮やかな赤を使用した戸建て住宅

ドアや窓などの開閉する部分に目立つ色を使うことで、適度に個性的なイメージと遊び心を見る人に感じさせることができます。

ドアや窓など手の届く狭い箇所であれば、もし気に入らなくなっても安く塗り直せるのもメリットです。

コツ⑩黒い外壁と木目素材をあわせる

メインの黒くて重厚な外壁に、正反対の明るい木材の印象が加わることで、センスと懐の広さを印象づけることができます。

まるで気鋭のデザイン会社のオフィスような見た目から、現在とても人気のある外壁パターンです。

コツ⑪一部分をレンガ調やタイル調にする

玄関やベランダなどの建物の角か側面の狭い範囲をレンガ調などにすることで、同系色だけでもセンスの良い外壁になります。

外壁のほとんどの部分は単色塗りの施工で済むので、工事費用が比較的安いのも魅力です。

コツ⑫軒下に飾りをつける

屋根の下が飾り付けられた戸建住宅

一戸建ての屋根の真下や、窓の上下に飾りを取り付けることで、印象が欧風でオシャレになります。

その他の色やレイアウトに凝らなくても、じゅうぶん印象に残るデザインにできるので、個性的にしすぎて失敗したくない人に特にオススメできます。

コツ⑬外壁にアートを描く

外壁に動物・植物・モノなどの絵をデザインすることで、手軽に家に個性を付加できます。

店舗などでよく行われる手法ですが、住人の好きなものを描くことで、戸建てにも取り入れることができます。

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外壁デザインの定番は5パターン

人気カラーを使ったおしゃれな外壁デザインを5パターンご紹介します。

1. 温もりのあるナチュラルデザイン

和と洋、どちらのデザインの建物にも馴染みやすいテイストの外壁デザインです。木目やレンガ、瓦などの素材とも相性がよく、落ち着いた雰囲気を演出できます。

おすすめの使用色は、下記のとおりです。

ベージュ×プレーン柄・ストライプ柄・ホワイト

ベージュとホワイトの外壁デザイン例

ベージュは和と洋、どちらのデザインの建物にも使いやすく、どんな色の屋根やサッシ、玄関ドアにも馴染みやすい人気色です。

切妻屋根の日本家屋との相性は抜群で、ベージュの単色×主張しないプレーン柄やストライプ柄で、落ち着いた雰囲気を演出できます。

また、濃いめのベージュにホワイトを合わせると明るさが増し、ナチュラルテイストのお洒落な家になるでしょう。

クリームイエロー×ホワイト

イエローとホワイトの外壁デザイン例

ぱっと明るい印象を与えるクリームイエローは、温かみのある優しい風合いが魅力。

緑色との相性も抜群で、家の周りに緑が多い、またはガーデニングが趣味の方におすすめです。

アクセントにレンガ柄を使用したり、赤い屋根と組み合わせることで、絵本に出てくるような可愛らしい雰囲気に仕上がります。

2. 洗練されたシンプルデザイン

ホワイトのベース外壁に、グレーやアイボリーのレンガ柄の外壁材をアクセントに取り入れれば、シックで洗練された佇まいを演出できます。

ホワイトの外壁は、伝統的な瓦や木材を使用した、純日本風家屋の外壁にも最適です。高級感溢れる洗練された雰囲気に仕上がります。

おすすめの使用色は、下記のとおりです。

ホワイト×プレーン柄

ホワイトの外壁でキューブ状の一戸建て

キューブ型などのシンプルな家屋をシンプルな家屋をスタリッシュに演出するなら、ホワイト×プレーン柄の外壁で、無駄のないフォルムを強調するのがおすすめです。

アクセントにグレーや黒、ダークブラウンを組み合わせれば、よりスタイリッシュな印象を与えることができるでしょう。

ホワイト×ネイビー

ネイビーとホワイトの外壁デザイン例

濃い色の外壁カラーなかでも人気の高いネイビーは、スタイリッシュでさわやかな印象を与えます。「ダークカラーで落ち着いた雰囲気にしたいけど重くなりすぎるのは避けたい」という人におすすめです。

ホワイトの外壁と縦ラインで張り分けることで、清潔感がありながらモダンでスタイリッシュなデザインに仕上がります。

ダークグレー×木目柄

和瓦やシンプルなデザインの屋根材を使用した和テイストの家屋にはダークグレー×木目柄の外壁で重厚感をプラス。シックで大人の雰囲気を演出できる和モダンテイストに仕上がります。

ダークグレーのプレーン柄とナチュラルウッドテイストの外壁を張り合わせることで、重厚感のある落ち着きのなかに、どこか温かみのある印象を与えることができるでしょう。

3. 女性に人気の南欧風・北欧風デザイン

女性に人気の南欧風・北欧風デザインは、白を効果的に使ったデザインです。柄や色のアクセントによって、個性的でおしゃれな雰囲気を演出できます。

おすすめの使用色は以下のとおりです。

アイボリー

アイボリーの外壁と赤レンガのパーツを活かしたデザイン例

白とクリームの中間、淡く優しい色味が人気のアイボリーは、女性人気が高いヨーロッパテイストの家屋にピッタリの外壁カラーです。

赤茶や素焼き、イエローをランダムに使った屋根と合わせて南欧風に、シングル材やガルバリウム鋼板の屋根材と合わせて北欧風になど、さまざまなテイストに合わせることができます。

アクセント柄として赤茶~濃茶のタイル柄やレンガ柄の外壁を取り入れるのもおすすめです。

4. 趣のあるレトロ風デザイン

絵本の世界を形にしたような、趣のあるレトロなデザインです。クラシカルでかわいらしい、どこか懐かしい家を演出できます。

おすすめの使用色は以下のとおりです。

ブラウンの外壁

キャメル系やダークブラウン、モカなど、濃淡や色味の種類が幅広いブラウンの外壁は、使い方次第でさまざまなイメージを演出できるカラーです。

ダークブラウンのレトロ風外壁のデザイン例

例えばダークブラウンのボーダータイル柄を使用する外壁デザインでは、お洒落でレトロな趣に仕上がりになります。

ライトブラウンの外壁に白のアクセントを加えた外壁デザイン例

チョコレートブラウンのベース外壁にホワイトのアクセント外壁を張り分けることで、全体の雰囲気が重くなりすぎず、クラシカルな印象を与えられるでしょう。

5. シャープで現代的なデザイン

シンプルながら、洗練された雰囲気のデザインです。少ない色味で落ち着きのあるスッキリとした雰囲気を演出できます。

おすすめの使用色は以下のとおりです。

シルバー

シルバーの外壁デザイン例

シンプルでスタイリッシュなデザインの家屋には、金属サイディングを使ったシルバーの外壁もおすすめです。

金属サイディングは、近年人気が上昇している外壁素材です。シャープな印象を与える現代的なデザインで、若い世代を中心に、幅広い年齢層から支持されるでしょう。

金属サイディングの折り目の幅や、張り方(縦張り・横張り)によって、全体の雰囲気を変えることができます。

金属系と窯業系のサイディングを組み合わせたデザイン例

同じような色柄の金属サイディング×窯業サイディングを組み合わせた、個性的な異素材デザインもおすすめです。

「外壁をおしゃれにするコツ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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外壁デザインでの色選び4つのポイント

外壁デザインで最も重要な色選びのポイントには、次の4つが挙げられます。

1. 外壁は3色以内でデザインする

外壁を単色ではなく複数の色でデザインしたい場合は、最大でも3色までに抑えることをおすすめします。

色を使いすぎた外壁のデザイン例

使う色を3色以上に増やすと、まとまりがなくなり、全体的に落ち着きのない印象を与えてしまうでしょう。

また、ベースの外壁カラーとアクセントとなる外壁カラーの色味や明るさ、濃度、彩度の組み合わせ次第で、家の印象は大きく変わります。

統一感のある美しい外観に仕上げたいのであれば、同系色コーディネートがよいでしょう。同系色であれば、明るさや濃度、彩度に差があっても、全体的にまとまりのある印象になります。

ベージュ系統を使用した外壁デザイン例
グレー系統で揃えた外壁のデザイン例

例えば、ベージュ系の淡い色を組み合わせた外観デザインでは、上品で落ち着いた印象に、ダークグレーと淡いグレーの濃い色×淡い色のコントラストの強い組み合わせでは、そのメリハリを活かしたシャープで都会的な外観を演出できるでしょう。

2. 色の光沢がデザインに与える影響も考える

外壁塗装によって外壁のイメージを変える場合は、塗料の色だけではなく、ツヤにも着目しましょう。塗料のツヤの出方によって、同じ色でも印象が大きく変わります。

ツヤをおさえたダークグレーの外壁デザイン例

たとえば、同じダークグレーの塗料でも、ツヤがある塗料は華やかな印象に、ツヤがない塗料なら、重厚感のあるシックな印象の仕上がりになるでしょう。

メーカーによっては、ツヤ消し・三分・五分・七分と、ツヤの出方を選べるように製造しているところもあります。ツヤの加減は晴れた日の、太陽光が出ているとき確認しましょう。

3. カラーサンプルを使ってデザインを決定する

カラーサンプルと住宅設計図のイメージ

外壁材や外壁塗料の色選びには、各メーカーが用意しているカラーサンプルを参考にしましょう。人気カラーやトレンドカラー、業界おすすめのカラーなど、外壁にピッタリな色が取り揃えられており、色選びに悩んだときに大変便利です。

パソコンやアプリを使ったカラーシミュレーションを活用するといいですが、パソコンやスマートフォンでは、使用しているディスプレイや色・明るさ設定によって、色の見え方が大きく異なります。

カラーシミュレーションは外壁デザインのおおまかなイメージを掴むのに大変便利ですが、色選びを決定する際の判断材料としては危険なツールです。

カラーサンプルとして、実物や色見本を業者から取り寄せることができます。カタログとあわせて、手にとって検討することをおすすめします。

4. 近隣の家や環境とのバランスを考えてデザインする

デザインに統一感のある住宅街の通り

外壁の色を決めるときは、自分の好きな色を選ぶのではなく、近隣住宅や周囲の景色、環境に配慮することも大切です。

落ち着いた雰囲気の住宅街に、鮮やかな赤や斬新な色使いをした外壁の家が一軒だけあったら、近隣の住人はどう感じるでしょうか。

周りと同じような色を選ぶ必要はありませんが、景観を損ねるような、浮いた色の外壁にならないように気をつけましょう。

外壁の色選びをする前に、両隣や道路を挟んだ向かい側の家を写真に撮って、周囲とのカラーバランスを考慮しましょう。

また、一部市区町村では、自治体が発行した「景観ガイドライン」によって、建物に使用できる色を定めている場合もあります。

自分の住んでいる地域に景観ガイドラインが定められているかどうか、予め自治体に確認しておくとよいでしょう。

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外壁デザインでよくある失敗とその対策

外壁デザインは家のイメージを左右する大切なポイントです。気に入らないからといって簡単にやり直しできるものではないため、極力失敗は避けたいものです。

外壁デザインでありがちな4つの失敗例と、その対策法をご紹介します。

1. イメージしていた色と実際の外壁が違った

カラーサンプルのカタログや色見本帳で気に入った色を選んだものの、完成した実際の外壁は想像よりも色が薄かった、濃かった、予想以上に派手だったなど、イメージ通りの色ではなかったというケースです。

外壁デザインで最も多い失敗例といってもいいでしょう。この失敗の原因は、面積効果とカタログをチェックするときの環境にあります。

1. 面積効果を考慮した色選びをする

カラーサンプルや色見本帳での色選びの際は、面積効果を考慮しなければなりません。

面積効果とは、同じ色であっても、広い面積と小さな面積では色の見え方が違うという、目の錯覚の一種です。
色の面積が広いほど、明るい色はさらに明るく鮮やかに、暗い色はさらに暗く、くすんだ感じに見えるのです。

明るい色の面積効果の例
暗い色の面積効果の例

面積の広い外壁の色をカタログで選ぶ際は、色見本と仕上がりのイメージが異なることを理解し、明るい色はワントーン落ち着いた色、暗い色なら少し明度・彩度の高い色を選ぶことが大切です。

希望の外壁カラーを使った写真サンプルがあれば、ぜひ確認しておきましょう。

2. カラーサンプルは外壁と近い環境でチェックする

カラーサンプルのカタログや色見本帳を見るときは、外壁と近い環境で確認することが大切です。

室内の蛍光灯の下だけでなく、実際の外壁と同じく、屋外の太陽光に当てた状態でチェックしましょう。そのほうが、より仕上がりイメージに近い色を確認できます。

曇り空や雨天など、天気の状況によってどんな見え方をするかもチェックしておけば、より失敗が少ないでしょう。

2.汚れが目立つ外壁になってしまった

汚れが目立ってきた外壁

外壁は常に太陽光の紫外線や雨、風に晒されています。選んだ色によっては、経年の割に汚れが目立ち、美観が長持ちしないといった問題も起こるでしょう。

とくに交通量の多い道路沿いにある家は、大気中の排気ガスやチリ・ホコリなどが外壁に付着し、黒っぽい汚れが目立ちやすい環境です。

メンテナンスをこまめにできる環境でない、汚れやすい立地に家が建っている場合は、汚れが目立ちにくい外壁カラーを選びましょう。外壁材は凹凸の少ないプレーン柄を選ぶことで、汚れやホコリが溜まりにくくなります。

グレーやクリーム系の色を選ぶ

クリーム色とグレーの外壁サイディング

汚れが目立つ代表的な色といえば、ホワイトとブラックです。ホワイトは黒っぽい汚れやコケが、ブラックは目立ちやすく、経年劣化での色あせ・変色が目立ちます。

色あせや変色に関しては、濃い赤系の色も注意が必要です。

できるだけ汚れが目立たない色を選びたいのなら、淡い、落ち着いた色がおすすめです。薄いグレーやブラウン、クリーム、アイボリー、ベージュなどは、多少の汚れや砂埃、カビ、コケなどが目立ちにくく、外壁に最適です。

3. ツートンデザインで使う色に失敗した

ツートンカラーの外壁デザインは、色選びや色の張り分け、塗り分けの位置や配分が重要です。

とくに強い色同士や淡い色同士の組み合わせはバランス調整が難しく、派手すぎる、重すぎる、ぼんやりした印象になるなど、なかなか上手くいかないケースがあります。

強い色同士、淡い色同士の組み合わせには、セパレーションカラーを活用しましょう。外壁全体を美しくまとめることができます。

セパレーションカラーでバランスを整える

セパレーションカラーとは、色と色のあいだに境界となる色を取り入れる配色パターンです。

外壁とドアの間に白のをセパレーションカラーとして使用した例

たとえば、強い色同士の組み合わせには、白やアイボリーのセパレーションカラーでコントラストを調整します。

ベージュとアイボリーといった淡い色同士の組み合わせには、ダークブランを入れることで、ぼんやりした印象を引き締めることができます。

ホワイト×薄いグレーのツートンカラーには、黒いセパレーションカラーがおすすめです。シャープでモダンな印象に仕上がります。

4. 外壁のデザインがサッシ・玄関ドアのデザインと合わなかった

赤レンガ調の外壁とピンクの玄関扉

新築ではなく、外壁のみをリフォームする際に起こりがちな失敗例です。つい外壁の色や素材、柄にばかりこだわってしまい、既存の屋根やサッシ、玄関ドアと合わない外壁デザインに仕上がってしまうケースがあります。

とくに面積の広い屋根と外壁の相性はとても重要で、この2つが合わないと、ちぐはぐな印象になってしまいます。

外壁のみをリフォームする場合は、直さない部分とのバランスを考えながら色や柄を選ぶことが大切です。

屋根・サッシ・玄関ドアとの相性を考慮してコーディネートする

リフォームする外壁デザインと、屋根・サッシ・玄関ドアとの相性を考慮する際、第一に優先するポイントは屋根と外壁の雰囲気が合っているかどうかです。上述したとおり、屋根は外壁に次いで面積の広い部分です。

屋根材の色、厚み、デザインに合った外壁にすることで、全体の雰囲気を損なうことなく、統一感のある外観に仕上がります。

また、サッシや玄関ドアが浮かないような色選びも大切です。どうしても希望の色や素材感が合わない場合は、サッシやドアのリフォームも一緒に行うことを考慮するのもひとつの方法です。

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まとめ:外壁のデザインイメージを決めるのは「色」

外壁デザインで失敗しないためには、外壁の色選びが大きなポイントになります。

太陽光や日陰などいろいろな環境でカラーサンプルを確認したり、面積効果を考慮することで、自分のイメージに近い外壁カラーを選ぶことができます。

また、同じホワイトやベージュ、グレーでも、組み合わせるアクセント外壁の色・柄、張り分け方によって、印象が大きく変化します。

さまざまなスタイルをシミュレーションして、理想の外壁デザインを手に入れましょう。

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