屋根修理にかかる費用はいくら?修理タイミングや助成金について解説!

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外壁塗装するといくら?
本記事では、屋根の修理をお考えの方へ向け、あらかじめ知っておきたい基礎知識をまとめた内容をお届けいたします。
本章では以下のようなテーマについて詳しく解説しています。
- 費用はどのくらいかかるのか
- どのような工事になるか? 工期はどのくらいか?
- そもそも、いまメンテナンスが必要なのか?
屋根修理の費用については、ヌリカエが保有する1,610件の施工データをもとに、その平均費用をご紹介しています。
「そろそろメンテナンスの時期だ」と言われた方から、実際に屋根の損傷や雨漏りなどが起こっていてお急ぎの方まで、屋根修理を検討する際の参考となれば幸いです。
Point
修理費用は、損傷や素材により4,500~12,000円/㎡の幅アリ
雨漏り修理の工期は最短で1~3日、長いと2週間ほど
悪徳業者は「訪問営業」「値引きで即決を迫る」のが特徴
【修理方法別】屋根修理の相場は?

屋根修理には「部分修理」「屋根塗装」「カバー工法」「張り替え」の主に4つです。それぞれ工事範囲も規模も違うため、費用は大きく違います。
そこで、ヌリカエが保有している屋根修理に関係する1,610件の施工データより、各修理方法の平均費用をご紹介します。最も安いのは部分補修の5万円、最も高額なものは葺き替えで363万円となりました。
なお、詳しくは触れていませんが、屋根塗装と外壁塗装を同時に行った場合の平均費用は246万円となりました。屋根と外壁をまとめることで、足場や建材の搬出入を1回にできます。そのため、別々に依頼するよりも安く抑えられるケースも多いです。外壁塗装も考えている方は、同時施工も検討してみてください。

部分修理(5万円)

部分修理は、屋根全体ではなく破損や不具合が起きている箇所のみをピンポイントで修繕する方法です。相場は修理箇所や方法によって大きく異なりますが、ヌリカエにおける施工データでは、5万円が平均となりました。
コーキングによるひび割れ補修や割れた屋根材の差し替え、強風で浮いた棟板金の交換、雨樋の修理などが該当し、費用を抑えつつ緊急のトラブルに対処するのに適しています。
屋根塗装(126万円)

屋根塗装は、スレートや金属屋根などの表面に塗料を塗ることで防水性や美観を回復させるメンテナンス方法です。
屋根材自体を新しくするカバー工法や葺き替えよりも費用を抑えることができます。ヌリカエにおける施工データでは、屋根塗装の平均費用は126万円でした。
塗装はあくまで表面の保護が目的であるため、すでに雨漏りが発生している場合や屋根材の寿命が来ている場合には適しません。

カバー工法(345万円)

カバー工法は、既存の屋根材を撤去せずにその上から新しい防水シートと屋根材を被せる修理方法です。一般的には軽量な金属屋根材(ガルバリウムなど)が用いられます。
廃材が出ないため葺き替えよりも費用を抑えて工期も短縮できるため、同じく屋根を刷新する葺き替えよりも選ぶ方は多いのではないでしょうか。ヌリカエにおける施工データにおける平均費用は345万円と、葺き替えよりも20万円ほど安くすみます。
しかし、今ある屋根材はそのままにするため、屋根の重量が増します。そのため、耐震性が弱まる点に注意が必要です。

屋根葺き替え(363万円)

屋根葺き替えは、既存の屋根材をすべて撤去して下地や防水シートから新しく交換する修理方法です。雨漏りの根本的な解決や屋根の寿命をリセットできる最も確実な方法となります。
しかし、廃材の処分費などがかかるため、屋根修理のなかでは最も高額です。ヌリカエにおける施工データでは、363万円が平均費用となりました。
また、今ある屋根材にアスベストが含まれる場合は、その処分費用などでさらに費用が上がる可能性が高いです。特に、昔のスレート屋根にはアスベストが含まれていることが多いのでご注意ください。
業者に聞いた修理すべき屋根の状態

屋根に気になる部分などがあるとき、お金をかけて修理すべきなのかどうかは、劣化具合により異なります。
そこで今回は、ヌリカエにて実際に修理業者に「これがあるときは屋根修理すべき」という場合についてお伺いしました。今回ご紹介する5つの不具合があるときは、プロによる点検と必要であれば修理を依頼した方が良いでしょう。
屋根材のひび割れ・欠け

スレート屋根などの薄い板状の屋根材は、飛来物の衝撃や経年劣化によってひび割れや欠けが発生しやすい状態にあります。
小さなひび割れであればコーキングなどの補修で済む場合もありますが、放置するとその隙間から雨水が浸入し、屋根材の下にある防水シートが劣化してしまいます。防水シートの劣化は、雨漏りの直接的な原因です。
特に2,000年代前半に製造されたノンアスベストのスレート屋根(コロニアルNEOなど)は耐久性が低く、築10年程度でひび割れや欠けが目立ち始める傾向があるため注意が必要です。
塗膜の剥がれ・素地の露出

屋根材の表面を保護している塗膜が剥がれると、防水機能が失われて素地が露出し雨水を吸収しやすい状態になります。
また、スレート屋根やセメント瓦は、水を吸うと膨張し乾くと収縮するという特徴があります。これが繰り返されることで、屋根材が反ったりひび割れたりしてしまうのです。
素地が露出したまま放置すると、屋根材自体の強度が大きく低下してしまいます。、剥がれや素地の露出が激しい場合は、屋根材を一新するカバー工法や葺き替えが必要になるでしょう。
棟板金の浮き・釘抜け

屋根の頂上にある棟板金(むねばんきん)は、風の影響を受けやすく、経年劣化で固定している釘が浮いたり抜けたりすることがあります。 これは、雨水の浸入により板金内部にある「貫板(ぬきいた)」という木材が腐食し、釘を固定する力が弱まることが主な原因です。
浮いた状態を放置すると、台風などの強風時に棟板金自体が飛散して近隣に被害を与えたり、雨水が直接侵入して雨漏りの原因となったりするため、早急な交換や修理が必要です。
棟板板金は下から見えにくい場所のため、プロによる点検で初めて見つかることも多くあります。
著しいコケ・カビの繁殖
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屋根にコケやカビが繁殖している場合、塗膜の防水機能が低下し屋根材が水分を長く含んでいる状態です。
コケ自体が即座に雨漏りを起こすわけではありませんが、水分を保ち続けることで屋根材の劣化が進行してしまいます。そのため、セメント成分の中性化や軟化が起き、屋根材が腐食しやすくなります。
特に日当たりの悪い北側の屋根などで発生しやすいので注意が必要です。コケやカビは美観を損なうだけでなく、屋根材の寿命を縮める要因となりますので、気になる場合は一度点検やメンテナンスを依頼してみましょう。
軒天の雨染み・剥がれ

屋根の裏側にあたる軒天(のきてん)に雨染みや塗装の剥がれが見られる場合、屋根や雨樋から水が漏れ出し、内部に浸入している可能性が高いです。
軒天は直接雨が当たりにくい場所であるため、ここにシミができるということは、屋根裏や壁内部で雨漏りが進行しているサインと考えられます。 放置すると内部の木材が腐食し、軒天自体の剥がれや建物全体の強度に関わる被害に発展したりする恐れがあります。
雨漏りの点検も含め、業者に依頼するのがおすすめです。
屋根修理における詐欺業者の特徴

屋根修理業者のなかには、不必要な工事を勧めてくる、契約を急かしてくるといった悪徳業者もいます。このような屋根修理の詐欺は、近年その被害件数も増えており社会問題にもなっています。
悪徳業者に騙されないためには、「突然の訪問営業」「その場で契約を急かす」「大幅な値引き提案」に注意しておくと良いでしょう。これら3つのは、いずれも悪徳業者が使う主な手口です。
各手口について、詳しくご紹介していきます。

いきなり訪問してくる
詐欺業者の主流な手口は、事前の連絡なしに突然訪問してくる「点検商法」です。
彼らは「近くを通ったら屋根がずれているのが見えた」「近所で工事をしている」などと親切心を装ったり、時にはメーカーや自治体の関係者を装って「定期点検に来ました」と嘘をついて訪問したりします。
「無料で屋根を点検する」と提案してきますが、屋根に上がらせると、点検のふりをして意図的に屋根材を割るなどして修理箇所を捏造する場合もあるため、安易に屋根に上がらせてはいけません。
訪問営業自体は違法ではありませんが、悪徳業者の多くは訪問営業をする傾向にあるということも事実です。
参考:屋根工事の点検商法のトラブルが増えています-典型的な勧誘トークを知っておくことで防げます!- | 国民生活センター
不安を煽り契約を急かす
点検後、「このままでは雨漏りする」「家が危ない」「大変なことになる」などと過度に不安を煽る言葉を使い、高額な修理を勧めてくるのが特徴です。
また、消費者に冷静な判断をさせないために、「今日なら安くできる」などと言ってその場での契約を迫ります。 「誰かに相談する時間を与えない」ように仕向けるのが彼らの手口であり、即決を求めてくる業者は詐欺の可能性が高いと言えるでしょう。
大幅な値引きを提案する
「今日契約してくれるならお値引きします」といった甘い言葉で契約を迫るのも悪徳業者の常套手段です。
訪問販売を行う業者は、最初に異常に高い金額を提示し、その後に大幅な値引きを持ちかけることで、あたかも工事費用が安くなったかのように見せかける営業手法をよく用います。
本来、適切な工事には適正な費用がかかるものです。そのため、大幅な値引きや安すぎる見積もりには、手抜き工事や後から追加費用が発生する可能性が高くなります。
屋根修理の怪しい見積もり例

屋根修理における怪しい見積もりの典型的な特徴として、工事内容や内訳の記載がなく「一式」とだけ記されている場合や、本来かかるはずの費用を「無料」と謳い他の項目に費用を上乗せしているケースが挙げられます。
見積もりをみるとき、まずは各項目において品名や単位、金額などが詳細に細かい数字で具体的に記載されているかを確認しましょう。
品名や単位がざっくりとした記載になっている場合「具体的に何をどれくらい使うのか」を質問してみることをおすすめします。

屋根修理に補助金は使える?
屋根修理に補助金や助成金が使えるかどうかは、お住まいの自治体の制度や工事の目的によって異なります。
結論から言うと、単なる「老朽化の修繕」や「雨漏り修理」単体では補助金が出ないことが多いですが、「省エネ」や「耐震化」といった目的を伴うリフォームであれば、補助金の対象になる可能性があるでしょう。
例えば、東京都杉並区では「エコ住宅促進助成」という助成金制度があります。これは、高反射率塗装など環境配慮に資するリフォームに最大15万円が補助されるという制度です。
屋根塗装の場合、ヌリカエの施工データにおける平均は126万円でした。15万円が補助されることで、111万円で屋根塗装ができることになります。家の大きさや使う塗料などによって、助成金が出れば100万円未満に抑えることもできるでしょう。
ただし、助成金制度の有無や支給条件は自治体ごとに異なること、基本的には先着順であることから、まずはお住まいの自治体のホームページなどで助成金制度の最新情報を確認してみてください。
ヌリカエでは、全国の自治体におけるリフォームの助成金制度についてまとめております。外壁・屋根塗装を検討している方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
屋根のメンテナンスは、雨漏りを防ぎ住まいの寿命を延ばすために必要なものです。修理方法は「部分修理」や「塗装」「カバー工法」「葺き替え」の主に4つで、劣化状況や将来設計に合わせて最適な工法を選ぶことが重要です。
一方で悪質な業者も存在するため、業者選びは慎重に行いましょう。必ず相見積もりを取って適正価格か見極めるとともに、自治体の助成金・補助金が活用できるかも契約前に確認することをお勧めします。
屋根の劣化は見えにくい場所で進行します。ひび割れなどのサインを見逃さず、早期に専門業者へ相談することが大切です。
