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厚塗りに注意!素人がシャッター塗装を美しく仕上げる4つの注意点

リナビス
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「シャッターって自分で塗装することはできるの?」
「シャッター塗装の注意点を知りたい」

さびれた商店街にあるようにボロボロのシャッターは見た目の悪いものです。

またシャッターに汚れや錆が付着し蓄積することで、シャッターの可動性にも悪い影響を及ぼします。多くのシャッターは10~20年で劣化が目に見えてくるため、これらのタイミングで手入れをする必要があるのです。

しかしシャッターの塗装は外壁塗装と比較すると、素人には難しい側面があります。今回の記事では、シャッター塗装を業者に任せるか自ら行うかの検討を行い、その上で自ら行う際の注意点や塗装手順を解説していきます。

素人には難しいシャッター塗装ですが、この記事に書かれている作業を丁寧にこなすことで美しく仕上げることも不可能ではありません。

あなたも是非ともシャッター塗装に挑戦してみてください。シャッターが美しく生まれ変わると、それだけで建物の印象が華やぎます。

この記事を監修しました

株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

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目次

シャッター塗装をするための前提知識

はじめにシャッター塗装について前提となる知識を確認していきましょう。以下の点を知ることで、なぜシャッター塗装が素人に難しいのかがわかります。

シャッターは塗装が剥げやすい

冒頭で10年から20年でシャッターの劣化が目立つと書きましたが、そもそもシャッターというものは業者が塗装をしても剥がれが起きやすくなります。

それは風雨にさらされているのみならず、開閉によって大きく稼働させる必要があるためです。これは素人が塗装をしても業者が塗装をしても変えることのできない点です。

もちろん専門的な知識とノウハウを持つ業者であれば、素人よりは塗装を長持ちさせる術を心得ていますが、それでも10年経たずに塗装が剥がれることは覚悟しておいてください。

アルミのシャッターは塗装が非常に難しい

シャッターの素材がアルミである場合は塗装に際してさらに注意が必要です。

アルミは耐久性が高く、軽いために日常の様々なものに使われていますが、塗装が付着にしにくいという特徴を持っています。そのためアルミのシャッターの塗装を長持ちさせることは専門業者であっても至難の業なのです。

シャッターがアルミでできている場合は、汚れや錆の程度にもよりますが塗装という無駄な抵抗をせずに、交換した方が結果として安く済むこともあります。

可動部に悪影響が出る恐れがある

シャッターの塗装を素人が行ったときにリスクがあるのが、以下の点です。

  • 塗装に厚みを持たせすぎて開閉できなくなる
  • 電動部が壊れる

電動部に関するリスクは電動シャッターのみですが、手動シャッターであっても厚塗りしすぎることで開閉ができなくなる恐れがあります。

シャッター塗装を自ら行おうとする場合は、こういったリスクがあることを頭に入れておいてください。そうすることでリスクは回避することができるためです。

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業者に依頼するか自分で塗るか

以上のようにシャッター塗装はそもそも難しいだけでなく、素人が行うことで壊れてしまうというリスクがあります。

しかし、塗装が長持ちしない点は業者に任せてもそれほど変わりがないのも事実です。以下は業者に任せた場合と、自分で行った場合のメリットおよびデメリットです。

このように塗装を業者に任せるとそれなりの費用が発生します。そのうえで長持ちしない恐れもあるのです。そのためシャッター塗装を業者に任せるか否かは難しい問題です。

こういった点をふまえて、自ら塗装するか否かを検討してみてください。

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シャッター塗装の注意点

ここからはシャッター塗装を自ら行うときに必要となる知識を解説していきます。

「必要な物」と「具体的な塗装手順」は後述しますが、その前にシャッター塗装の注意点をチェックしておきましょう。

あらかじめ注意点を頭に入れた上で記事を読み進めることで、シャッターの機能を損なわずに塗装を行うことができるためです。シャッター塗装の注意点は以下のとおりです。

晴れた日、風のない日に行う

それぞれについて詳しくみていきましょう。

シャッター塗装と天気の関係は非常に重要です。雨の日は塗装に雨の跡がつく恐れがあり、また風の強い日は塗装に誇りや砂が付着する恐れがあります。

こうなると塗装の仕上がりに影響が出るため、シャッター塗装は晴れた風のない日に行う必要があります。

ちなみにシャッター塗装は一人でも行うことができます。ただしシャッターが大きい場合は塗料を塗るために時間がかかることを覚悟しましょう。

1日で終えられないようであれば、天気の良い風のない日にすべてを塗り終えるために複数人で行った方が良い場合があります。

人のいない時間帯に行う

すべての塗装作業に共通するものですが、塗装は周囲に人がいない状況で行うのが望ましいです。

塗料が飛び散る危険があるだけでなく、油性塗料は強い匂いを発するためです。特に商店街にあるシャッターを塗る場合は、周囲の店の休日や夜間に行うのがオススメです。

夜間に行う場合は時期によって寒くなるため、防寒着を用意する必要もあるでしょう。

汚れや錆をしっかりと落とす

後述する手順で詳しく説明しますが、シャッターの汚れや錆を落とす工程は仕上がりの美しさに直結します。そのため塗料を塗る前に、しっかりと汚れと錆を落とすことを心がけましょう。

塗料を厚塗りしすぎない

先ほども触れましたが、シャッター塗装をする際は塗料を厚塗りしすぎないように注意する必要があります。ついついムラをなくそうと塗料を厚塗りしてしまう場合がありますが、これはシャッターの可動に影響があり、また塗りムラをつくることに繋がります。

この問題については、後述する「三度塗り」を用いることで解決することができます。事前に注意点として頭に入れておいてください。

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シャッターを自分で塗装するために用意するもの

シャッター塗装の注意点を理解したところで、塗装に必要となるものをみていきます。それぞれの用途を理解しつつ、チェックしてみてください

以下では、必要な道具の中で特に説明を要するものを確認していきます。

脚立

シャッターは高さのあるものなので、塗装には脚立が必要不可欠となります。また場合によっては脚立の上に立つことも考えると、以下の特徴を持つものがオススメです。

  • 軽いもの
  • 足場の広いもの
  • 安定性の高いもの

足場の広さと安定性の高さは、脚立の上に立ちあがったときの安全性に繋がります。また併せて、靴も滑りにくく動きやすいものを選択しておくのがベストです。

これらに加えて、脚立の軽さも重要です。なぜならば、大きなシャッターを塗装する際はいちいち脚立の場所を変える必要があるためです。

昨今はホームセンターに自宅で使いやすい軽いものが売られていますので、よくチェックしてみましょう。

サンドペーパー・ワイヤーブラシ

表にあるとおり、サンドペーパーとワイヤーブラシはシャッターの表面の汚れや錆を落とす際に使用します。

そのため細かい作業に適したサイズのものを選ぶ必要があります。どこまで細かく汚れや錆を落とすことができるかが、仕上がりの美しさと塗装がもつ期間に関係してきます。

汚れと錆を落とす作業は根気のいるものですが、覚悟して臨んでください。この作業についてはそれほど天気に関係なく可能なため、塗装をする前日に行うのも一つの手です。

しかし塗装日からあまりに早い時期に行うと、再度汚れや錆が発生する恐れもあるためタイミングは慎重に決めましょう。

ホース

ホースは汚れと錆を落としたシャッターを水洗いするために使います。

そのため臨機応変に水の出方を変えられるヘッドを装着しておくと作業が捗ります。またホースの長さについても、シャッターの大きさとの兼ね合いで注意してください。

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塗装する手順

シャッター塗装に必要なものは把握できたでしょうか?

ここからは実際の塗装の工程をみていきます。複数の工程があるため、シャッター塗装を1日で終えようと考えている場合は朝から始める必要があるでしょう。

汚れと錆を落とす

はじめにシャッターの汚れと錆を落としていきます。

この際は汚れと錆の大きさや位置に合わせてサンドペーパーとワイヤーブラシを使い分けます。前述したとおり汚れと錆は落とせれば落とせるほど良いですが、新品同様にきれいにする必要まではありません。

目立つ汚れや錆が消えたと評価できる程度に根気強くシャッターを磨いていきましょう。

水で洗い流す→乾かす

汚れや錆を落としたら、シャッターを洗浄します。この際はホースで水をかけるだけで十分です。

磨いた後のシャッターには細かな金属の粉末などが付着しており、それを残すと塗装の仕上がりが汚くなるため船上も丁寧に行います。

注意すべきは電動シャッターの電動部分に水をかけないことです。そのためあくまでもシャッターの表面のみを洗い流してください。そしてシャッターを乾かします。

マスキングをする

水洗いしたシャッターが乾いたら、マスキングテープとマスカーを使って塗料を付着させたくない部分を覆っていきます。

多くのシャッターには鍵が付いているため、鍵穴も丁寧にマスキングしましょう。

錆止め入りの下塗り塗料を塗る

シャッターの塗装は三度に分けて行います。第一段階としては、錆止め入りの塗料を下塗りします。

下塗り用の塗料は錆止めのみならず、後述する「中塗り」と「上塗り」の際の塗料をシャッターに付着させやすくする意味も持っています。そのため隅まで丁寧に塗りましょう。

中塗りと上塗りをする

下塗りの塗料が乾いたら、中塗りをし、シャッターを乾かします。そして最後の上塗りを行います。

どちらも薄く塗ることを心がけてください。薄く複数回塗ることでムラをなくすイメージです。決して一度の塗りでムラをなくそうとは考えないでください。それが厚塗りの原因となります。

マスキングを剥がす

上塗りを終えたら、その時点でマスキングを剥がします。そうすることでマスキングの表面に塗った塗料と一緒に必要な部分の塗装が剥がれることを防ぐことができるのです。

仮に上塗りが乾いてしまった場合はマスキングの境目をカッターでなぞるように切っておくと、比較的綺麗にマスキングを剥がすことができます。

乾かして完成

最後にしっかりと上塗りを乾かして完成となります。

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まとめ

今回はシャッター塗装についてみていきました。

シャッター塗装は可動との関係で素人が行っても業者が行っても、何十年も長持ちさせることはできません。そのため、以下のポイントに注意しつつあなた自身の手で塗装を行ってみてください。

  • 晴れていて風のない日に行う
  • 汚れと錆を落とす工程を丁寧に行う
  • 塗料を厚塗りしない

特に厚塗りに関しては、シャッターの開閉ができなくなってしまう恐れがあるため注意が必要です。塗料は薄く複数回塗ることでムラをなくすと頭に入れておきましょう。そうすることで、シャッターを美しく蘇らせることができます。

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