お家に使う屋根材選びで迷ってはいませんか?
本記事は、代表的な屋根材のメリット・デメリット・価格やメンテナンスの違い、おすすめ製品についてまとめました。
どの屋根材が一番自分の希望に合うのか、調査のためにお役立ていただければ幸いです。
屋根材選びで考えたい3つのポイント
たくさんある屋根材の中から自宅に合うものを選ぶことが難しいと思う方もいるかもしれません。
ここでは、具体的な屋根材の選び方を解説していきます。
価格で選ぶ
選ぶ屋根材の種類によって、工事価格は大きく変わります。
例えば陶器瓦は施工費用が1㎡あたり9,000円~16,000円と高く、逆にガルバリウム鋼板は1㎡あたり6,000円~12,000円など、同じ屋根材でも1.5倍の価格になることがあります。
価格を重視する方は、ガルバリウム鋼板やスレートなど安価なものを選ぶとよいでしょう。
デザイン
屋根は家の景観を決める大きな要素です。
近年は同じ屋根材でもデザイン性に富んだものがたくさんありますので、屋根を張り替える際は完成イメージまで見て決めることをお勧めします。
耐用年数
耐用年数が長いほど塗装や張り替えの頻度が少なく、合計でかかるコストが安くなることがあります。
例えば陶器瓦は50年以上の耐用年数があり、また耐久性も高いです。塗り直しの必要もないため、場合によっては生涯でかかるコストが少なくなることもあります。
ゆくゆくかかるメンテナンスのことも考えて屋根材を選ぶと、より納得のいく屋根材選びができると言えます。
以上の3つのポイントを押さえたうえで、ご自宅に合う屋根材を探してみてください。
屋根材10種類の人気ランキング
住宅に用いる10種類の主要屋根材の「メリット・デメリット」「価格」などをランキング順に紹介します。
| 順位 | 屋根材 | 特徴 | 価格 | 耐用年数 | 軽さ | 耐風性 | 遮音性 | 断熱性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ![]() ガルバリウム鋼板 | 軽くて丈夫 防水性が高い キズやへこみに弱い | 6,000円~12,000円/㎡ | 30年~40年 | ◎ | ◯ | △~◯ | △~◯ |
| 2位 | ![]() スレート | 価格が安い 色やデザインが豊富 メンテナンスが多い | 4,000円~8,000円/㎡ | 25年~30年 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 3位 | ![]() 陶器瓦 | 耐用年数が非常に長い 再塗装が不要 重たく、使える家が少ない | 9,000円~16,000円/㎡ | 50年以上 | × | ◎ | ◎ | ◎ |
| 4位 | ![]() アスファルトシングル | 防水性・防音性が高い 価格が安い 強風でめくれやすい | 3,500円~12,000円/㎡ | 20年~30年 | ◯ | △ | ◎ | ◯ |
| 5位 | ![]() ジンカリウム鋼板 | 防音性、断熱性が高い 耐用年数が長め 価格が高め | 8,000円~14,000円/㎡ | 30年~40年 | ◯ | ◯ | ◎ | ◯ |
| 6位 | ![]() セメント瓦 | 瓦としては安い 色や形状が豊富 | 6,000円~8,000円/㎡ | 30年 | △ | ◯ | ◯ | ◯ |
| 7位 | ![]() 陶板 | 釉薬瓦より使える家が多い 再塗装が不要 価格が高い | 16,000円~/㎡ | 50年以上 | △ | ◯ | ◎ | ◎ |
| 8位 | ![]() トタン | 価格が安い 軽量 低勾配でも施工可能 | 5,000円~6,000円/㎡ | 10~20年 | ◎ | △ | × | × |
| 9位 | ![]() 陸屋根 | 屋根に立ち入りできる フラットデザインが可能 | 8,400円~/㎡ | 12~20年以上 | - | ◯ | ◯ | △ |
| 10位 | ![]() 銅板 | 耐用年数が非常に長い 再塗装が不要 錆びても悪影響がない | 25,000円~/㎡ | 60年以上 | ◎ | ◯ | △ | △ |
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屋根材ごとの特徴・価格・耐用年数
住宅に用いられる10種類の屋根材について、もう少し詳しく見ていきましょう。
屋根材①ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板とは、表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンでメッキを施した薄い鉄板です。
同じ金属系のトタンの弱点だった“錆びやすさ”が大きく解消されており、現在リフォーム工事ではもっとも人気の屋根材です。
ガルバリウム鋼板のメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 耐用年数が長め 防水性・防火性が高い 軽量で耐震性が高い 勾配の少ない屋根にも対応 | 断熱性・遮音性が低い キズやへこみに弱い |
施工費用は、1㎡あたり6,000円~12,000円です。
ガルバリウム鋼板屋根の耐用年数は30~40年です。
ガルバリウム鋼板にサビ、穴あき、棟の釘のゆるみなどが見られたらメンテナンスが必要です。
屋根材② スレート

スレートとは、セメントと繊維素材を薄い板に加工した屋根材です。
メーカーや業者によっては「コロニアル」や「カラーベスト」という別名を使うこともあります。
スレートのメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 価格が安い 色やデザインが豊富 対応できる業者が多い | こまめなメンテナンスが必要 気候や人で重さ割れやすい 気乾きにくくコケや藻が生えやすい |
反対に、デメリットは以下の3つです。
施工費用は、1㎡あたり4,000円~8,000円と、屋根材の中では安価です。
スレート屋根の耐用年数は25~30年、長くても40年弱でしょう。
スレート屋根にカビやコケの発生、退色、割れ、棟の釘の緩みなどが見られたらメンテナンスが必要です。
雨漏りなどの心配なく済み続けるには、5年おきにひびのチェック・補修を行うのが安心です。
▼スレート屋根についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

屋根材③ 陶器瓦

陶器瓦とは、粘土を高温で焼成して作った日本の伝統的屋根材です。
「釉薬(ゆうやく)瓦」「日本瓦」「和瓦」などと呼ばれることもあります。
陶器瓦のメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 耐用年数が非常に高い 再塗装が不要 再利用が可能 | 建物に高い強度が必要 気候他の屋根から変えづらい 施工費用が高い |
反対に、デメリットは以下の3つです。
施工費用は、1㎡あたり9,000円~16,000円です。
陶器瓦の耐用年数は50年以上ですが、破損がない限り繰り返し使うことが可能です。
陶器瓦の屋根に瓦のずれ、破損、棟の崩れが見られた場合は、メンテナンスの時期がきています。
▼瓦屋根についてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

屋根材④ アスファルトシングル

アスファルトシングルとは、アスファルトで表面をコーティングされたシート状の屋根材です。
アメリカ等では多く使われていますが、日本ではここ10年間で普及した比較的新しい素材です。
アスファルトシングルのメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 防水性・防音性が非常に高い 価格が安い 重量が軽め | 強風で剥がれることがある 乾きにくくコケや藻が生えやすいらい 施工できる業者がまだ少ない |
施工費用は、1㎡あたり3,500円~12,000円です。
アスファルトシングル屋根の耐用年数は20年~30年です。
アスファルトシングルに剥がれ、浮き、藻やコケなどが見られた場合はメンテナンスが必要です。
▼アスファルトシングルについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

屋根材⑤ ジンカリウム鋼板

ジンカリウム鋼板は表面を砂粒でコーティングした金属板です。
このコーティングにより、ガルバリウム鋼板の弱点だった遮音性・断熱性の低さが解消されています。
ジンカリウム鋼板のメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 遮音性、断熱性が高い 再塗装がいらない サビや紫外線に強い | ガルバリウム鋼板よりは重い 石粒が剥がれ落ちてくる 価格が安め |
施工費用は、1㎡あたり8,000円~14,000円です。
ジンカリウム鋼板屋根の耐用年数は30年~40年です。
ジンカリウム鋼板屋根に、石粒の剥げ、浮き、棟の釘のゆるみなどが見られたらメンテナンスが必要です。
屋根材⑥ セメント瓦

セメント瓦(別称:モニエル瓦、コンクリート瓦、プレスセメント瓦)とは、セメントと砂を瓦状に固めた屋根材です。
20~30年ほど前までは主流な屋根材でしたが、より軽くて安いスレートが登場したため、今あえて使う必要はないでしょう
セメント瓦のメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 陶器瓦より費用が安い 断熱性が低い 遮音性が低い | 陶器瓦よりも耐用年数が短い ほぼ生産終了 経年で塗装が必要 耐震性が低下 |
施工費用は、1㎡あたり6,000円~8,000円/㎡です。
セメント瓦の屋根の耐用年数は30年です。
セメント瓦にコケ、退色、塗膜の剥がれ、ズレ・脱落などが見られたらメンテナンスが必要です。
屋根材⑦ 陶板

屋根材としての陶板とは、陶器瓦(釉薬瓦・陶器瓦)と同様の素材を軽量化した素材です。
建物の耐荷重の理由で重い陶器瓦が選べない場合でも使うことができます。
陶板のメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 陶器瓦より軽い 再塗装が不要 耐用年数が非常に長い | 陶器瓦より価格が高い スレートや金属系に比べると重い 経年で塗装が必要 耐震性が低下 |
施工費用は、1㎡あたり16,000円~/㎡です。
陶板屋根の耐用年数は50年以上です。
陶板屋根に瓦のずれ、破損、棟の崩れなどが見られた場合は、メンテナンスの時期が来ています。
屋根材⑧ トタン屋根

トタンとは、表面に亜鉛めっきを施した鉄板です。
以前は主流な屋根材のひとつでしたが、現在はより錆びにくい「ガルバリウム鋼板」が登場したため、あまり出番はないでしょう。
トタンのメリットは、以下の3つです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 施工費用が安い 軽量で耐震性が高い DIYでも扱いやすい | 耐用年数が最短クラス サビが発生しやすい 断熱性が低い 遮音性が低い |
施工費用は、1㎡あたり5,000円~6,000円/㎡です。
屋根材⑨ 陸屋根

陸屋根(りくやね、ろくやね)とは、人が立ち入ることのできる、傾斜のない平らな屋根です。
全面改築する場合をのぞいてもとから陸屋根ではない家を陸屋根にはできないため、選択肢からは外してよいでしょう。
陸屋根のメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 屋根のスペースを活用できる 屋根メンテナンスが簡単・安価 居室空間が広くなる | 水はけが悪い メンテナンス頻度が多い 2階が暑くなりやすい |
施工費用は「ウレタン」「FRP」「シート」など防水工法によって異なり、1㎡あたり8,400~1万3,000円が目安です。
陸屋根の耐用年数は12~20年です。
陸屋根に床面のコケ、剥がれ・破れ・ふくれなどが見られたらメンテナンスが必要です。
屋根材⑩ 銅板屋根

銅版は、古い日本家屋や寺社仏閣などで用いられてきた伝統的な屋根材です。
メンテナンスいらずで長耐用なこと、年月を経てで味がでることが魅力ですが、価格が非常に高いこと、対応業者が非常に少ないことから、候補としてあまり現実的ではないでしょう。
銅板のメリットとデメリットは、それぞれ以下になります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 耐用年数が最長クラス サビても悪影響がない 塗装が不要 軽量で耐震性が高い 古くなると味がでる | 施工費用が非常に高い 対応業者がほぼいない |
施工費用は、1㎡あたり25,000円~/㎡です。
銅板屋根の耐用年数は60年以上です。
銅板屋根に穴あき、ズレや浮きなどが見られたらメンテナンスが必要です。
屋根材のおすすめ人気製品50選
ここまでで、ご自宅に使う屋根材の候補は絞れてきましたでしょうか?
本章では屋根材の種類別に定番商品やオススメ製品を紹介します。
製品を決める前に、屋根材のジャンルと特徴を知りたい場合は先に素材の種類と特徴・比較の解説をご覧ください。
本章は気になる屋根材が固まってきたあと、商品を検討する際にお役立てください。
ガルバリウム鋼板
カバー工法を選択する場合は、屋根材の最有力候補となるガルバリウム鋼板。トップメーカーは「アイジー工業」です。
同社の「スーパーガルテクト」シリーズは、平均少し高価なものの、高い断熱性・豊富な実績・最大25年間の長い保証年数などから人気を得ています。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() スーパーガルテクト | 超高耐久ガルバを使用 遮熱性と断熱性に優れる 風速65m/sを超える強風に耐える | 長期的なコストパフォーマンスを重視する方 エネルギー効率の良い住宅を求める方 | 6,210円/㎡ | 塗膜保証15年 赤さび保証20年 穴あき保証25年 | 15年に一度 | 1m²あたり5kg | アイジー工業株式会社 |
![]() 横暖ルーフS | 遮熱鋼板と断熱材の一体成型 高い耐久性と遮熱性能 | 高性能な屋根材を求める方 長期保証を重視する方 | 具体的な価格情報なし | 塗膜保証15年 赤錆保証20年 穴あき保証25年 | 15年に一度 | 軽量設計 | ニチハ株式会社 |
シルキーG2 | 高耐久性 美しい外観 | デザイン性を重視する方 耐久性を求める方 | 約7,500円/㎡ | 塗膜保証15年 赤錆保証20年 穴あき保証25年 | 15年に一度 | 1m²あたり6kg | 福泉工業株式会社 |
エバールーフ | 高耐食性 多様なカラーバリエーション | 耐久性と美観を両立したい方 | 具体的な価格情報なし | 具体的な保証年数情報なし | 15年に一度 | 1m²あたり5kg | 日鉄鋼板株式会社 |
![]() 立平333 | 環境に配慮した製品 高い耐食性 | 環境に配慮した製品を求める方 | 6,000円/㎡ | 具体的な保証年数情報なし | 15年に一度 | 1m²あたり4.6kg | JFE鋼板株式会社 |
![]() MS T2ワイド220 | 幅広のデザイン 高い耐久性 | 広い屋根面積に適した製品を求める方 | 5,720円/㎡ | 具体的な保証年数情報なし | 15年に一度 | 1m²あたり5kg | 月星商事株式会社 |
![]() 折板屋根 | 金属素材(主に亜鉛メッキ鋼板、塩ビ鋼板、ガルバリウム鋼板)を使用 波型に折り曲げて加工された屋根材 | 工場や倉庫などの大型建築物の所有者 軽量で耐久性の高い屋根材を求める方 | 5,000円〜30,000円/m²(施工方法により異なる) | 20〜30年 | 10〜15年に一度程度 | 具体的な情報なし | 三晃金属工業など |
![]() ハゼ締め折板屋根 | ハゼを締めて施工 屋根に穴を開けずに固定可能 | 防水性を重視する方 コスト削減を考えている方 | 5,000円〜25,000円/m²(施工方法により異なる) | 20〜30年 | 10〜15年に一度程度 | 具体的な情報なし | セキノ興業など |
![]() エテルナ | 千鳥張りデザイン 新築で多く使われる | 断熱性能と美観を両立させたい方 | 6,000〜7,000円/m² | 25〜40年 | 10〜15年に一度程度 | 具体的な情報なし | メタル建材 |
ニュールーフィックス 画像出典 | 軽量で耐久性に優れる 防音性能や断熱性能を向上させている | 軽量で耐久性のある屋根材を求める方 防音・断熱性能を重視する方 | 7,000〜8,000円/m² | 20〜35年 | 10〜15年に一度程度 | 具体的な情報なし | 中山化成株式会社 |
スレート
スレート屋根材は「ケイミュー」製のものが最大のシェアを獲得しており、スレート屋根にしたいと思った場合は、ほぼケイミューの製品から選ぶこととなります。
製品には、デザインがシンプルで価格も安い「コロニアルクアッド」、表面の凹凸と光沢が加わり高級感が増した「コロニアルグラッサ」、個性的な色・デザインをそろえる「グランネクスト」シリーズなどがあります。
スレートのなかで最定番の製品は「コロニアルグラッサ」です。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() コロニアルクアッド | ベーシックなシリーズ アクリルコート仕上げで色褪せや耐紫外線効果あり | コストパフォーマンスを重視する方 標準的な性能で十分な方 | 約6,000円/m² | 約30年 | 10年に一度 | 1m²あたり20.6kg | ケイミュー株式会社 |
![]() コロニアルグラッサ | ハイグレードシリーズ 高寿命、高耐久、耐色褪せに強い | 長期的な美観維持を重視する方 メンテナンス頻度を抑えたい方 | 約6,500円/m² | 約30年以上 | 18〜20年に一度程度 | 1m²あたり20.6kg | ケイミュー株式会社 |
![]() ROOGA | 樹脂繊維混入軽量セメント瓦 瓦風のデザインフォルム 高い耐久性(ハンマーで叩いても割れにくい) | 高耐久性を求める方 瓦のデザインを好む方 | 約6,500円/m² | 約30年以上 | 18〜20年に一度程度 | 1m²あたり24kg | ケイミュー株式会社 |
![]() スカイメタルルーフ | 金属製でありながらスレートに近い質感を再現 軽量で耐久性が高い | スレートの見た目と金属屋根の性能を両立したい方 軽量化を求める方 | 約10,000円/m² | 約30年以上 | 15年に一度 | 1m²あたり6kg | 伊藤忠建材株式会社 |
![]() 高強度大波スレート | 通常の大波スレートより厚みがあり強度が高い 主に工場や倉庫などの大型建築物に使用 | 高い耐久性を求める方 大型建築物の屋根材を探している方 | 8,150円/m² | 約30年以上 | 15〜20年に一度程度 | 1m²あたり28kg | 大和スレート株式会社 |
陶器瓦
費用が高いことが特徴の陶器瓦ですが、そのなかでも安い価格帯の製品が「スーパーセラブライト」です。
デザインが優れ、価格も比較的手頃な製品としては、いぶし銀の仕上がりが特徴の「カパラス」(栄四郎瓦)や、茶色~チャコールのアースカラーを揃える「S形防災瓦 Earthシリーズ」(東洋瓦)がおすすめです。
前者は伝統的な日本風の家屋、後者はアンティックな雰囲気の住宅によく合うでしょう。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
セラブライト | フラットタイプの本格焼成セラミック瓦 新開発の防災機能により強い連結力を実現 高い耐風・耐震性 | 洋風の洗練された外観を好む方 防災性能を重視する方 | 8,000円/m²〜 | 50年以上 | 15年~20に一度 | 1枚あたり約2.7キロ | 近畿セラミックス株式会社 |
![]() カパラス | いぶし銀の仕上がりが特徴 伝統的な日本風の家屋に適する | 和風の外観を好む方 伝統的な雰囲気を求める方 | 8,600〜12,300円/m² | 50年以上 | 15年~20に一度 | 1枚あたり約2.7キロ | 栄四郎瓦 |
S形防災瓦 Earthシリーズ | 茶色〜チャコールのアースカラー アンティークな雰囲気の住宅に適する | 落ち着いた色合いを好む方 防災性能を重視する方 | 10,000円/m²〜 | 50年以上 | 15年~20に一度 | 1枚あたり約2.7キロ | 東洋瓦 |
三州瓦 | 耐久性が高く、凍害に強い 深みのある色合い | 伝統的な和風住宅を好む方 長期的な耐久性を重視する方 | 9,000〜16,000円/m² | 50年以上 | 15年~20に一度 | 1枚あたり約2.7キロ | – |
淡路瓦 | 光沢のある美しい釉薬 防水性に優れる | 美観を重視する方 海岸部に住む方(塩害に強い) | 9,000〜16,000円/m² | 50年以上 | 15年~20に一度 | 1枚あたり約2.7キロ | – |
石州瓦 | 高い耐火性と耐久性 独特の赤褐色 | 寒冷地に住む方 和風建築を好む方 | 9,000〜16,000円/m² | 60年以上 | 20年に一度 | 1枚あたり約2.7キロ | – |
アスファルトシングル
アスファルトシングルも、日本では欧米からの輸入品が多く使われています。
製品は「オークリッジスーパー」か「リッジウェイ」のどちらかを指定されることが多いでしょう。
他には、国内の大手外装材メーカー、ニチハのアスファルトシングル「アルマ」も流通しています。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
オークリッジスーパー | 高耐久ファイバーグラスマットを芯材とする2層構造 7色のカラーバリエーション 高い防水性と耐風性能 | 洋風の外観を好む方 長期的な耐久性を求める方 | 約876,500円/70m²(カバー工法の場合) | 25〜30年 | 10年に一度 | 約12.1kg/m² | オーウェンス コーニング ジャパン合同会社 |
![]() アルマ | 軽量で優れた耐久性、洗練されたデザイン | 洋風の外観を好む方 環境に配慮した製品を求める方 | 5,460円/㎡ | 20〜30年 | 10年に一度 | 1.6kg/枚 | ニチハ株式会社 |
![]() リッジウェイ | ファイバーグラスマットを使用した2層構造のアスファルトシングル 粒状彩色石をランダムに塗布し、自然な風合いを実現 高い防水性、耐風性、耐衝撃性能を持つ 軽量で耐震性に優れる | 欧米風モダンデザイン住宅や伝統的な日本住宅の所有者 軽量で耐震性の高い屋根材を求める方 | 9,500円/ケース(税込)、1枚あたり594円 | 20〜30年 | 10年に一度 | 1.2kg/枚 | 旭ファイバーグラス株式会社 |
ロフティ | シングルより40%厚い基材を使用 天然石の砕石粒を使用 高い強度と耐久性 重厚な印象を醸し出す | 長期的な耐久性を求める方 高級感のある外観を好む方 | 6,000~7,000円 | 30年 | 10年に一度 | 具体的な重量情報なし | 田島ルーフィング株式会社 |
ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板(石粒付きガルバリウム鋼板)はほぼ海外で製造されており、日本で入手する場合は国内代理店を通した輸入品を使うことになります。
ジンカリウム鋼板屋根を希望した場合、取り扱い業者の多さから、「ディプロマットスター」か「エコグラーニ」のどちらかを使うことになることがほとんどでしょう(ともに米国ディーズルーフィング製)。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
エコグラーニ | ジンカリウム鋼板の表面に自然石粒をコーティング 多層構造で高い耐久性 風速80m/sの暴風に耐える強度 | 長期的な耐久性を求める方 軽量で耐震性の高い屋根材を求める方 | 約9,000/m² | 30年保証 | 10年に一度 | 6kg/m² | ディーズルーフィング |
ディプロマットスター | エコグラーニと同じくジンカリウム鋼板使用 自然石粒仕上げ | エコグラーニと同様の特性を求める方 | 8,600円~/㎡ | 20〜30年 | 10年に一度 | 6kg/m² | ディーズルーフィング |
ローマン | 最も軽く・最も強靭な人気のある屋根材 デザイン性が高い | 屋根のおしゃれを楽しみたい人 | 10,500円~/㎡ | 20〜30年 | 10年に一度 | 6kg/m² | ディーズルーフィング |
レコルーフ | ガルバリウム鋼板に天然石粒を焼き付けた屋根材 非常に優れた耐久性と最高品質 天然スレートを模した落ち着きのある外観と色合い | 長期的な耐久性を求める方 メンテナンスの少ない屋根材を希望する方 | 約9,000/m² | 製品保証30年 美観保証10年 | 10年に一度 | 6kg/m² | 株式会社鶴弥 |
クラシックスタイル | 瓦のようなデザイン 立体感があり、所々の色合いがある | 和風の見た目にこだわりたい方 | 10,500円~/㎡ | 20〜30年 | 10年に一度 | 6kg/m² | ディーズルーフィング |
セメント瓦
セメント瓦には現在流通している製品はありません。
既存屋根のリフォーム・メンテナンスの対応がなされています。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() モニエル瓦 | 日本で最も普及しているセメント瓦 | 販売なし | 6,000~7,000円/㎡ | 35~40年 | 15年~20年に一度 | 具体的な情報なし | 販売なし |
陶板
軽量で災害に強い陶器屋根材を手掛ける株式会社鶴弥の「スーパートライ美軽(みがる)」が、陶板屋根としてはメジャーです。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スーパートライ美軽 | ・陶器瓦の素材、耐久性、高級感を維持しつつ軽量化 ・中空構造で従来の陶器瓦より約28%軽量 ・高い防水性と耐風性能 | 軽量で耐久性の高い屋根材を求める方 塗り替えコストを抑えたい方 | 32,000円/m²〜 | 20年以上(変褪色保証20年) | 塗り替え不要 | 31.0kg/m² | 株式会社鶴弥 |
トタン
トタン屋根の工事は、原料の亜鉛鉄板やカラー鋼板を、屋根施工業者が現場で加工しながら葺いていくものです。
そのためこれといった定番製品を決めるのは難しいジャンルです。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミツヤカラー丸波 | カラー鋼板 丸波形状 | 安価な屋根材を求める方 DIYで施工したい方 | 5,000円〜6,000円/m² | 10〜20年 | 5〜10年に一度 | 具体的な情報なし | 東鋼業 |
カラー亜鉛鉄板(小波) | カラー鋼板 丸波形状 | 安価な屋根材を求める方 DIYで施工したい方 | 5,000円〜6,000円/m² | 10〜20年 | 5〜10年に一度 | 具体的な情報なし | 東鋼業 |
| ポリカ | アクリル板に比べると耐久性が高い 主にカーポートやテラスで使われることが多い | 安価な屋根材を求める方 | 安価な屋根材を求める方 | 30〜35年 | 5〜10年に一度 | 具体的な情報なし | 多数 |
クラシック | 波形状の屋根材 軽量で耐久性が高い 防水性、耐候性に優れる | DIYで施工したい方 軽量で耐久性のある屋根材を求める方 | 具体的な情報なし | 30年以上 | 5〜10年に一度 | 3kg/m² | オンデュリン |
オンデュビラタイル | タイル風のデザイン 軽量で耐久性が高い 防水性、耐候性に優れる | タイル風の外観を好む方 軽量な屋根材を求める方 | 具体的な情報なし | 30年以上 | 5〜10年に一度 | 3.95kg/m² | オンデュリン |
陸屋根
陸屋根は、屋根材のジャンルではなく屋根の建築方法の一種です。そのため、「陸屋根の屋根材」にあたるものはありません。
銅板
以下はおもに寺社の屋根用に販売されている製品ですが、価格目安は一般公開されていません。
予算とスケジュール次第では一般住宅に葺いてもらう工事も可能と思われます。
| 製品名 | 特徴 | おすすめな人 | 価格 | 耐用年数 | メンテナンス頻度 | 重さ | メーカー |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
本瓦棒元旦’84(銅板) | 伝統的な本瓦棒葺きの美しさを再現 経年変化による緑青の発生 | 伝統的な和風建築や寺社仏閣の雰囲気を大切にしたい方 長期的な耐久性と美観を重視する方 | 25,000円/m²~ | 60年以上 | 基本的に塗装不要。20〜30年に一度程度の点検推奨。 | 4.5〜5kg/m² | 元旦ビューティ |
| .銅板本瓦棒 | 伝統的な本瓦棒葺きの美しさを再現 経年変化による緑青の発生 | 伝統的な和風建築や寺社仏閣の雰囲気を大切にしたい方 長期的な耐久性と美観を重視する方 | 20,000円〜30,000円/m² | 60年以上 | メンテナンスフリーに近いが、20〜30年に一度の点検推奨。 | 5kg/m² | 株式会社千葉製作所 |
銅板横葺 | シンプルで現代的なデザインの銅板屋根材 横葺きタイプで施工性が良好 | モダンな外観を好む方 施工の容易さを重視する方 | 18,000円〜25,000円/m² | 50年以上 | 15〜20年に一度程度 | 4kg/m² | 三晃金属工業株式会社 |
カナメ一文字葺き | シンプルで現代的なデザインの銅板屋根材 伝統的な一文字葺きの外観 | 和モダンな外観を好む方 耐久性と美観のバランスを求める方 | 22,000円〜28,000円/m² | 60年以上 | 20〜25年に一度程度 | 4.5kg/m² | 株式会社カナメ |
ガルバリウム鋼板の項でも登場した「元旦ビューティー工業」の銅板は、東京・増上寺の大殿の屋根にも使用されているほど厚い信用を得ています。
まとめ:屋根材選びを、無料で専門家に相談する方法
住宅の屋根材といえば「瓦」か「トタン」だった時代と比べて、最近は屋根材の種類が本当に豊富になりました。
数ある素材の価格・寿命・特徴などを比べながら、家の未来のことも考えなければいけない屋根材選び…不安ですよね。
なかなか決められない方、選んだ屋根材にあとで後悔する方と多く接してきました。
そこで私達は、屋根材選びに悩んでいる方向けの無料の相談窓口をご用意しました。
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相談にあたって料金は一切無料、工事を必ずしなければならないといった事もありませんので、お気軽にご利用いただければ幸いです。
参考記事・ウェブサイト
みんなの建材倶楽部『使える!内外装材[活用]シート』エクスナレッジ 2011
建築知識『最もくわしい屋根・小部屋の図鑑』エクスナレッジ 2017
▼専門家(ヒアリング)
株式会社POD 代表 長谷川佳広 氏



![立平333|商品情報[住宅屋根]|JFE鋼板株式会社](https://www.jfe-kouhan.co.jp/products/metal_roof/images/img_tatehira333_03.jpg)


![はぜ締め折板 新SV-2型 - リフォーム事例 | セキノ興産のリフォーム商品[金属屋根メーカー]](https://www.sekino-reform.jp/wp-content/uploads/2015/04/%E5%BA%83%E7%80%AC%EF%BD%B1%EF%BE%99%EF%BE%90_%E5%BE%8C%EF%BC%88%E9%AB%98%E5%B2%A1%EF%BC%89SV2.jpg)



![LINE UP / ROOGA[雅]](https://www.kmew.co.jp/shouhin/roof/rooga/images/rooga_line1.webp)






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