鉄部を長く綺麗に保つためには、錆止めを塗布する必要があります。
しかし、錆止め塗料にはたくさんの商品があるため、自分にとってベストな商品は何かと迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、 数ある錆止め塗料のなかから特に人気な商品をランキング形式で10個ご紹介します。
錆止め塗料の必要性や塗り方についても詳しく解説していますので、参考になれば幸いです。
この記事を監修しました

株式会社Speee
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
【2025年最新】錆止め塗料のおすすめランキングTOP10選
錆び止めと塗料には各メーカーから様々な商品は発売されており、それぞれ特徴も全く異なります。
そのため、「どの錆止め塗料を使ったらいいか分からない」と迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
そこで本章では、錆止め塗料において特に人気のある10商品をランキングでご紹介します。
なお、ランキングは大手ECサイトにおける売れ筋商品のデータをもとに作成したものです。
順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 価格 | 種類 | 適用下地 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | ![]() 速乾さび止めペイント 油性さび止め塗料 |
カンペハピオ |
|
527円~ | 油性 | 門扉、シャッター、フェンス、トタン、物置、鉄骨 など |
2位 | ![]() 油性 高耐久鉄部用 |
アサヒペン |
|
638円~ | 油性 | 扉、フェンス、シャッター、パイプ、機械器具、農機具などの屋内外の鉄部・鉄製品 |
3位 | ![]() 超速乾さび止め |
ニッペホームプロダクツ |
|
1,000円~ | 油性 | 手すり、門扉、フェンス、シャッター、トタン、鉄骨、鉄柵、物置など鉄部、鉄製品、アルミ建材 |
4位 | ![]() サビ転換塗料 |
モノタロウ |
|
2,198円~ | 水性 | 鉄部全般、亜鉛めっき面、自転車、農機具など |
5位 | ![]() 油性サビ止メ |
アステックペイント |
|
2,198円~ | 油性 | 鉄柵、フェンス、門扉、格子、手すり、鉄骨など |
6位 | ![]() 錆止めスプレー |
ロックペイント |
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571円~ | 油性 | 骨、門扉、サッシ、シャッター、金属サイディングなど屋内外の鉄部・トタンなど |
7位 | ![]() 速乾さび止めエコ |
日本ペイント |
|
8,248~ | 油性 | 鉄、金属 |
8位 | ![]() サビテクト 上塗り兼用さび止め塗料 |
カンペハピオ |
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1,011円~ | 油性 | [屋内外の鉄部・アルミ・ステンレス |
9位 | ![]() エスパーワンエース |
日本ペイント |
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6,048円~ | 油性 | 金属、鉄部 |
10位 | ![]() サビキラーPRO |
BAN-ZI |
|
2,198円~ | 油性 | 鉄部全般 ・ トタン屋根 ・ 亜鉛メッキ ・ 自動車 ・ 自転車 ・ オートバイ ・ タンク類 ・ 農機具 ・ スチール製品 ・ 鉄骨階段など |
※ランキングは2025年度実績のデスクリサーチをもとに作成
ご紹介した錆止め塗料について、それぞれ詳しく解説します。
1位:カンペハピオ「速乾さび止めペイント 油性さび止め塗料」
DIY初心者からプロまで幅広く支持される、最もスタンダードな油性さび止め塗料です。最大の魅力は、伸びが良く塗りやすい上に乾燥が速いという作業性に優れたバランスの良さで、面倒な鉄部塗装もスムーズに進められます。
もちろん、さび止めとしての基本性能は非常に高く、鉄部にしっかりと密着して錆の発生を長期間防ぎます。さらに、この塗料を下地に使うことで、上に塗る仕上げ塗料の密着性や耐久性を高める効果も期待できます。人体に有害な鉛系顔料などを含んでいないため、屋内外問わず安心して使用できるのも嬉しいポイント。
どのさび止め塗料を選べば良いか迷ったら、この一本を選んでおけば間違いないでしょう。
2位:アサヒペン「油性 高耐久鉄部用」
「サビ取り作業がとにかく面倒…」と感じている方に最適な、サビ止めと上塗りを兼ねた画期的な塗料です。この塗料の最大の特長は、特殊な防錆剤の力により、発生してしまったサビの上から直接塗装できること。
通常、塗装で最も手間のかかるサビ落とし(ケレン)作業を省略できるため、塗装にかかる時間と労力を劇的に短縮できます。さらに、シリコンアクリル樹脂の高い密着力により、これまで塗装が難しかったガルバリウム鋼板やアルミ、ステンレスといった非鉄金属にもしっかりと食いつきます。
耐候性にも優れているため、屋外の厳しい環境でも長期間にわたり鉄部を保護。これ一本でサビ止めから上塗りまでが完了するので「とにかく手軽にスピーディーに塗装を終わらせたい」という効率重視の方におすすめの商品です。
3位:ニッペホームプロダクツ「超速乾さび止め」
「塗装作業は一日がかり」という常識を覆す、プロ仕様の超速乾さび止め塗料です。気候条件が良ければ塗装後わずか1時間程度で上塗りが可能になるため、さび止め塗装から仕上げまでを半日程度で終わらせることもできます。
週末にすべての作業を終わらせたいDIYユーザーや、急な天候の変化が心配な場面におすすめです。また、多くの塗料が苦手とする冬場の低温時(5℃以上)でも塗装できるため、作業可能なシーズンが広がるのも大きなメリットです。
上塗り塗料のタイプを選ばないため、組み合わせる塗料で悩む心配がありません。
4位:モノタロウ「サビ転換塗料」
サビを「隠す」のではなく、サビそのものを「無害化する」という全く新しい発想から生まれた高機能塗料です。この塗料をサビに塗ると、進行性のある有害な赤サビと化学反応を起こし、緻密で安定した黒サビの保護皮膜に転換させます。
これにより、サビの進行を根本からストップさせることができるのです。もちろんサビ取りは不要で、サビの上から直接塗るだけで作業を完了できます。塗料自体にシルバーの色が付いているため、目立たない場所であればこれ一本で補修を完了させることもできるでしょう。
鉄部はもちろん、これまで密着しにくかった亜鉛メッキ(トタンなど)にも使用できる汎用性の高さも魅力です。
5位:アステックペイント「油性サビ止メ」
「さび止め塗装は初めて」という方にこそ使っていただきたい、基本性能をしっかりと押さえたユーザーフレンドリーな塗料です。一番の特長は、誰でも手軽に、そして簡単に塗装できる扱いやすさ。
塗料の伸びが良く刷毛ムラなどが出にくいため、塗装に不慣れな方でもプロのようなきれいな下地を作ることができます。また、ただ表面をコーティングするだけでなく、サビた部分にまでしっかりと浸透していくため、見た目以上に強力な付着力を発揮します。これにより、サビの進行を内側から食い止め、上塗り塗料の剥がれも防ぎます。人体に有害とされる鉛やクロム系の顔料を一切使用していない環境配慮型なので、お子様やペットがいるご家庭でも安心して作業できるのも嬉しいポイントです。
6位:モノタロウ「錆止めスプレー」
門扉の装飾やフェンス、自転車のフレーム、工具類といった、刷毛では塗りにくい複雑な形状の鉄製品に最適なスプレータイプのさび止めです。
刷毛や塗料皿を用意する必要がなく、対象物から少し離して吹き付けるだけで、誰でも簡単に均一な塗膜を作ることができます。乾燥時間も約30分と非常にスピーディーで、作業時間を大幅に短縮できます。
防錆性能はJIS規格(日本産業規格)に準ずるほど高く、大切な鉄製品を長期間サビから守ります。一家に一本常備しておくと、様々な場面で重宝する便利なアイテムです。
7位:日本ペイント「速乾さび止めエコ」
安全性と環境への配慮を最優先に考えたい方に最適な、人と自然に優しいエコなさび止め塗料です。鉛やクロムといった人体に有害な重金属を原料として一切使用していないため、作業する人はもちろん、ご家族や周囲の環境にも安心してご使用いただけます。特に、室内や子供が触れる可能性のある遊具などの塗装には最適です。
速乾性で作業効率も良く、刷毛塗りからプロが使用するエアレススプレー塗装まで、幅広い塗り方に対応できる点も品質の高さの証です。環境性能とプロも認める確かな品質を両立させた、これからの時代にふさわしいさび止め塗料と言えるでしょう。
8位:カンペハピオ「油性サビテクト」
「とにかく時間をかけずに、でも仕上がりはプロ並みに」そんなわがままな願いを叶えてくれる、究極の時短短縮型塗料です。防錆効果のある上塗り塗料であるため、さび止めと上塗りの2つの工程を1回で済ませることができます。
高耐久なアクリルシリコン樹脂を配合しているため、紫外線や排気ガス、酸性雨、塩害といった屋外の過酷なダメージから塗装面を長期間ガードしてくれます。乾燥時間も約30分と非常に速く、塗料が垂れにくいように調整されているため、DIY初心者でもムラなくきれいに仕上げることが可能です。
9位:日本ペイント「エスパーワンエース」
プロの塗装現場で求められる「作業性」「信頼性」「安全性」を高次元で実現した、本格志向の方に最適な一品です。主剤と硬化剤を混ぜる手間が不要な「1液タイプ」で、使いたい分だけを塗料用シンナーで薄めて使えるため、塗料を無駄にすることがなく経済的です。
また、塗り替えの際に最も重要なポイントとなる、古い塗膜への付着性に優れている点も見逃せません。状態の良い旧塗膜なら、剥がさずにそのまま上から塗装できるため、下地処理の手間を大幅に削減できます。
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散量が最も少ないことを示す「F☆☆☆☆(フォースター)」等級を取得しているため、屋内の鉄骨階段や手すりなどにも安心して使用できるでしょう。
10位:BNA-ZI「サビキラーPRO」
画像出典:BAN-ZI
これは単なるさび止め塗料の域を超えた、「サビ対策の最終兵器」と呼ぶにふさわしいプロユースの超高機能塗料です。サビの進行を抑える「サビ転換機能」で、サビの再発を根本から断ち切ります。
水性で臭いが少なく屋内外で使いやすい上に、鉄部が多少湿っていても塗装できてしまうという悪条件下での対応力も魅力です。上塗り塗料の密着性を高める「プライマー効果」や、古い塗膜が溶剤で縮むのを防ぐ「シーラー効果」も併せ持つため、これ一本で下地処理がほぼ完結します。
錆止め塗料の選び方
まずは、錆止め塗料を選ぶ際に必ず抑えておきたい3つのポイントを紹介します。
種類をチェック
錆止め塗料にはエポキシ樹脂系、油性系、合成樹脂系の3つの種類があります。
このなかで、もっとも利用されているのはエポキシ樹脂系です。
エポキシ樹脂系は、防錆効果が高く、環境に配慮された製品も豊富で、塗装工事でもよく使用されています。
しかし、エポキシ樹脂系は紫外線には弱いというデメリットもあります。
上塗り塗料との適合性をチェック
上塗り塗料との適合性も加味する必要があります。
大抵の場合、下塗り材となる錆止め塗料の製品ごとに、上塗り可能な塗料の種類が記載されていますので、上塗り材加味しながら、下塗り用の錆止め塗料を選定しましょう。
先ほどおすすめしたエポキシ樹脂系塗料には、紫外線に弱いというデメリットがありますが、熱劣化に強い対候性のある塗料で上塗りすれば、紫外線の弱さを補うことができます。
このように錆止め塗料のデメリットをカバーするためにも上塗り塗料との相性を考えることは重要です。自身のニーズにあった組み合わせを検討してみてください。
上塗り塗料との色の組み合わせをチェック
上塗り塗料でイメージ通りの色を出すためには、下塗り塗料で使う色を考慮することも重要です。
外壁の色は、最後に塗装する上塗り塗料の色のみならず、使用する下塗り塗料の色も影響します。
錆止め塗料は下塗りの工程で利用され、結局は上塗り塗料に被さってしまうので、上塗りで出したい色をもとに、錆止め塗料の色を決めましょう。
錆止め塗料とは?
錆止め塗料は、金属表面の錆や腐食を防ぐために開発された特殊な塗料です。塗料には防錆剤が含まれており、金属表面に塗布することで保護膜を形成します。
この保護膜により、錆びの原因となる酸素や水分の付着を抑制し、錆の発生を効果的に防ぐことができるのです。
錆止め塗料の色
錆止め塗料の原料としてかつては利用されていた鉛系の素材は、赤っぽい色をしていました。その影響で、これまで錆止め塗料も一律赤褐色系の色をしていることが多くありました。
近年は環境や健康への影響を考慮して、鉛を含まない錆止め塗料が多数開発されており、外壁塗装で人気な、グレー、白、ベージュ系の色も選べるようになっています。
錆止め塗料の塗装方法
ここからは、錆止め塗料の塗装方法を紹介します。
錆止め塗料を塗装する際は、最低でも下記の道具が必要になりますので、合わせてチェックをしてください。
必要な道具
- ワイヤーブラシ、サンドペーパー、またはサンディングツール
- マスキングテープ、養生シート
- ローラー、刷毛
- 錆止め塗料
- 中・上塗り塗料
ケレン作業
ケレン作業とは、塗装する表面を清潔にし、汚れを落とす作業です。ワイヤーブラシ、サンドペーパー、またはサンディングツールを使用して錆を完全に取り除きましょう。
塗料の密着性を向上させるためにもケレンはしっかり行うことが重要です。
養生
塗装しない部分にはマスキングテープや養生シートを貼って保護します。
錆止め塗料を塗る
ここで、錆止め塗料を塗装します。刷毛やローラーのサイズは、塗装する面積に応じて選びます。広い面積には大きなローラーが適しており、細かい部分や隅には小さな刷毛が適しています。
塗布する場所ごとに道具を使い分けると、効率よく塗装することができるでしょう。
中・上塗り材を塗る
錆止め塗料が乾燥したら、中・上塗り塗料を塗布しましょう。薄く均一な層を数回に分けて塗る方が、厚く一度に塗るよりも効果的です。
耐久性のある塗料を上から塗って、錆止め塗料を落ちにくくしてあげましょう。
錆止め塗料使用時の注意点
錆止め塗料の適切な使用は、金属製品を長期間保護する上で非常に重要です。
ここからは、下地処理の重要性、塗装の手順、乾燥時間と重ね塗りといった錆止め塗料の注意点について詳しく解説します。
下地処理を行うこと
下地処理は、錆止め塗料を塗る前の最も重要なステップです。サンドペーパーやワイヤーブラシを使用して表面を磨き、脱脂剤で油分を取り除くことが一般的です。
適切な下地処理が不十分だと、塗料の密着性が低下し、塗膜が剥がれやすくなってしまいます。下地処理は入念に行うようにしましょう。
乾燥時間を守ること
乾燥時間は、塗料の種類や気象条件によって大きく異なりますが、一般的に、水性系の塗料は乾燥が早く、油性系やエポキシ樹脂系は乾燥に時間がかかります。
一層目が完全に乾燥してから次の層を塗ることが重要です。乾燥時間を守らないと、塗膜が不均一になったり、塗料が剥がれやすくなったりする可能性があります。
保護具を着用すること
錆止め塗料を使用する際は、適切な保護具を着用することが重要です。手袋、保護メガネ、マスクなどを装着し、換気の良い場所で作業を行ってください。
特に、有機溶剤が含まれる塗料を使用する場合は、火気を避け、十分な換気を確保することが必須です。
まとめ
錆止め塗料は、金属製品を錆や腐食から守るために不可欠です。
適切な錆止め塗料を使用することで、金属製品を長期間保護し、美観の維持や修理費用を抑えることができます。
一部分ならまだしも、広い範囲に錆びが見られる場合はDIYの難易度は高くなります。メンテナンスに不安がある方は、ぜひヌリカエの無料相談サービスをご利用ください。
専門のアドバイザーが、あなたのニーズに合わせた最適なアドバイスを提供します。
最後までご覧いただきありがとうございました。


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