サイディングリフォームの主要工法を徹底比較!費用やメリット事例も紹介
外壁リフォームの工事をお願いしたいけど、どんな方法があるのか、どれくらいの費用がかかるのか、いくらくらいかかるのかを知らない人は少なくありません。
本記事ではサイディングリフォームを検討している方へ、サイディングリフォームにある3つの方法やその選び方、方法別の工事事例、サイディングの種類別のメンテナンスタイミングなどについて詳しく解説しています。
ぜひ、参考にしてください。
この記事を監修しました

株式会社Speee
小林 成光
所有資格
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
専門分野
外壁工事
職業
外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
サイディングリフォームの主要工法を徹底比較!
サイディングリフォームには、主に「塗装」「重ね張り(カバー工法)」「張り替え」の3つの主要な工法があります。
それぞれに特徴、費用、メリット・デメリット、そして適した劣化状況が異なるため、まずはそれぞれがどのようなリフォーム方法であるかを確認しておくことは重要です、
以下に各リフォーム方法ごとの費用相場とメリット、デメリットなどをまとめた表をご用意しましたのでご覧ください。
工法名 | 費用相場 | メリット | デメリット | 適した劣化状況 |
---|---|---|---|---|
塗装 | 約80万~140万円 | ・費用を抑えられる ・手軽に外観を変えられる |
・外壁の耐久性は変わらない | ・軽微なひび割れ ・塗膜の剥がれ |
重ね張り (カバー工法) |
約140万~290万円 | ・遮音性と断熱性が向上 ・張り替えより安い |
・下地を確認できない ・内部の劣化は放置 ・耐震性が下がる |
・大きな劣化がない場合 ・比較的築年数が浅い場合 |
張り替え | 約180万~250万円 | ・下地を補修できる ・外壁内部の劣化も解決 |
・工事期間が長い ・費用が高額 |
・下地の劣化が激しい場合 ・雨漏りしている場合 |
それぞれのリフォーム方法について詳しく解説していきます。
塗装
サイディングリフォームでは、外壁の性能や美観を維持するために塗装工事が行われることが多いです。軽微なひび割れや塗装剥がれがサイディング全体にある場合は、塗装が必要になるでしょう。
劣化以外での塗装工事の目安は約10年に1回となります。建物がおかれている環境や劣化状況によって時期は前後するため、業者と確認して判断をしてください。
◆「サイディングに塗装は必要ない」は嘘!?◆
「サイディングに塗装は必要ない」とも言われていますが、この情報は正確ではありません。サイディングであっても劣化は進行するため、塗装によってメンテナンスを行う必要があるからです。劣化症状を放置してしまうと、建物内部の劣化も進行してしまうので注意が必要です。
塗装工事の費用の相場は60万円~130万円、屋根も塗装する場合は70万円~160万円となります。費用は外壁面積や塗料によって大きく変わります。
塗料の価格は、耐用年数と機能性によって左右されます。たとえば、外壁塗装でシェアの高いシリコン塗料は、耐用年数が15年程度、価格は約2,500円/㎡です。よりグレードの高いフッ素塗料は耐用年数が20年前後で価格が約4,000円/㎡となります。
数千円程度の単価の差でも、塗る面積が大きいほど金額差が広がるので、最終的な金額がいくらになるのかは必ず確認しておきましょう。塗料について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>> 外壁塗装の塗料12種類の特徴・価格は?水性・油性、1液・2液の違いや選び方も紹介!
なお、外壁塗装をはじめとした外壁リフォームではローンを使うことができます。ローンについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>> 外壁塗装ローンで失敗しない!メリット・デメリットや条件別の返済シミュレーションを紹介
重ね張り(カバー工法)
重ね張り(カバー工法)とは、現在使用している外壁の上から新しい外壁材を重ね張りする工法のことです。
新しい外壁材を上から貼り付けるだけなので、工事期間が短かったり廃材の処理費用が発生しない、遮音性と断熱性が向上するなどのメリットがあります。
ただし、既存外壁の中にある下地の状態は確認できません。そのため、築年数が古い場合や高温多湿な地域では、重ね張りではなく張り替えがおすすめされるケースが多いです。
外壁の重ね張りについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>> 外壁カバー工法とは?検討するタイミングから主な外壁材までを解説
重ね張り工事の費用は150万円~290万円です。外壁の面積や使う外壁材によって費用は大きく変わります。
なお、重ね張りに使われる外壁材の主流は金属サイディングです。一般的な戸建ての場合、金属サイディングのカバー工法で150万円~200万円が相場になります。
張り替え
本章では、重ね張り(カバー工法)と同じく大規模なリフォームになる張り替えとその費用についてご紹介します。
張り替えとは、現在使用しているサイディング材を取り除き、新しいサイディング材を設置する方法です。外装の下地の劣化症状が激しい場合や腐食している場合などには、張り替えによる対応が必須になります。
張り替え工事を実施することで、下地を補修できるのはもちろんのこと、見逃しやすい外壁内部の劣化症状もまるごと交換できるのがメリットです。
張り替えの工期の目安は約20日間ほどです。既存のサイディング材を撤去する作業が発生するため、重ね張り(カバー工法)よりも、工数はかかってきます。
外壁の張り替えについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>> 外壁張り替えはいくらかかる?費用相場や塗装、カバー工法との違いや事例を紹介!
張り替えを実施する場合の費用の目安は180万円~250万円となります。重ね張りと同じく、費用は外壁面積と使う外壁材などによって大きく異なります。
張り替えの場合は既存外壁の撤去や処分費用がかかるため、重ね張りよりも高額になりやすいです。
あなたに最適なリフォーム方法の選び方
サイディングリフォームには「塗装」「重ね張り」「張り替え」といった複数の工法があり、どの方法が最適か迷う方も多いのではないでしょうか。
結論として、最適なリフォーム方法はご自宅の外壁がどのような状態にあるかによって決まります。劣化が表面的なのか、それとも外壁材そのものや内部の下地にまで及んでいるのかを見極めることが、後悔しないリフォームの第一歩です。
この章では、代表的な劣化症状など個別の状況をもとに、あなたの家に最適なリフォーム方法を選ぶための具体的な判断基準を解説していきます。
ご自宅の外壁の状態と照らし合わせながら、最適な選択肢を見つけていきましょう。
塗装がおすすめな場合
具体的には、以下のような劣化症状が見られる場合に塗装を検討しましょう。
👉外壁を手で触ると、チョークのような白い粉が付着する状態です。これは塗膜の防水機能が失われ始めているサインであり、塗り替えを検討すべきタイミングといえます。
• 軽微なひび割れ(ヘアークラック)
👉幅0.3mm以下の細いひび割れを指します。建物の構造にすぐに影響はありませんが、放置すれば水の浸入口になるため、塗装によるメンテナンスで保護する必要があります。
• 色あせ・変色
👉紫外線などの影響で塗膜が劣化し、新築時よりも色が薄くなったり、変色したりしている状態です。美観を損なうだけでなく、保護機能が低下している証拠でもあります。
• コケ・カビの発生
👉塗膜の防水性が低下すると、壁が水分を含むようになり、日当たりの悪い場所などにコケやカビが発生しやすくなります。
これらの症状は、サイディングボード自体には深刻なダメージが及んでいない初期段階の劣化です。塗装によって新しい塗膜を形成することで、外壁の防水性や美観を回復させ、建物を保護する機能を再び高めます。
30坪前後の住宅の場合、外壁塗装の費用相場は約80万円~140万円です。使用する塗料のグレードによって価格は変動しますが、張り替えや重ね張りに比べて費用を大きく抑えることが可能です。
外壁塗装について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>> 【2025年最新】外壁塗装の相場はいくら?20坪・30坪・40坪など坪数別の費用相場をシミュレーター付で解説!
重ね張りがおすすめな場合
サイディングボード自体に反りや大きな割れといった深刻なダメージはないものの、塗装だけでは保護しきれない劣化が見られる場合には、「重ね張り(カバー工法)」が有効な選択肢となります。
重ね張りは、既存の外壁の上から新しいサイディング材を張り付ける工法です。具体的には、以下のような状況におすすめします。
👉サイディングボードのつなぎ目を埋めるシーリング材がひび割れたり、痩せて隙間ができていたりする状態です。この隙間から雨水が浸入し、内部の劣化を引き起こす可能性があります。
• 塗膜の広範囲な剥がれ
👉塗装が広範囲にわたって剥がれ、サイディングの素地が見えている状態です。この状態では外壁材が直接雨水にさらされ、劣化が急激に進行します。
• 断熱性や遮音性を向上させたい
👉重ね張りは壁が二重構造になるため、断熱性や遮音性が向上するという付加価値も得られます。
これらの症状は、塗装メンテナンスの時期を過ぎ、外壁の防水機能がかなり低下している状態を示します。塗装でもある程度の補修は可能ですが、新しい外壁材で全体を覆う重ね張りの方がより長期的な安心につながるでしょう。
【塗装と重ね張り(カバー工法)の比較】
塗装 | 重ね張り(カバー工法) | |
---|---|---|
費用相場(30坪) | 約80万~140万円 | 約130万~290万円 |
メリット | ・費用を抑えられる ・手軽に外観を変えられる |
・断熱性・遮音性が向上 ・張り替えより安価で工期が短い |
デメリット | ・外壁自体の耐久性は変わらない | ・下地の状態を確認できない ・内部の劣化は放置される ・建物の重量が増す |
適した症状 | ・軽微なひび割れ ・チョーキング |
・シーリングの劣化 ・塗膜の剥がれ |
外壁の重ね張りについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>> 外壁カバー工法とは?検討するタイミングから主な外壁材までを解説
張り替えがおすすめな場合
サイディングボードの浮き・反りや、すでに雨漏りが発生しているなど、劣化が外壁の内部や下地にまで及んでいる可能性が高い場合は、「張り替え」が唯一の根本的な解決策です。
張り替えは、既存のサイディングを一度すべて撤去し、新しい外壁材を施工する方法です。以下の様な深刻な症状が見られる場合は、張り替えを強く推奨します。
👉サイディングボードが水分を吸収・乾燥を繰り返すことで変形し、壁から浮き上がったり反ったりします。放置すると、隙間から雨水が浸入し、下地や建物内部の腐食につながります。
• 大きなひび割れ(構造クラック)
👉幅0.3mm以上のひび割れは、雨水が内部に侵入しやすく、構造躯体にまで影響を及ぼす危険性があります。
• 雨漏りの発生
👉すでに室内にまで雨水が浸入している場合、外壁内部の防水シートや下地が深刻なダメージを受けている可能性が非常に高いです。
これらの症状が出ている場合、外壁の表面だけでなく、その内側にある防水シートや下地木材まで腐食している恐れがあります。塗装や重ね張りではこれらの内部の問題は解決できません。
張り替え工事であれば、既存の外壁を剥がした際に下地の状態を確認し、必要であれば補修や交換を行えるのが最大のメリットです。
費用は約150万円~250万円と高額になり、工期も長くなります。しかし、建物の寿命を大幅に延ばせるため、長期的に安心して住み続けるためには最も確実なリフォーム方法といえるでしょう。外壁の張り替えについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。
>> 外壁張り替えはいくらかかる?費用相場や塗装、カバー工法との違いや事例を紹介!
【方法別】サイディングリフォームの事例
ここまで、サイディング外壁におけるリフォーム方法を4つご紹介しました。
では、実際にそれぞれの方法でリフォームをするとどのような感じになるのでしょうか。
本章では、塗装・重ね張り・張り替えそれぞれのリフォームを行った事例をご紹介しますので、実際にご自宅のサイディング外壁のリフォームについて考えるときの参考になれば幸いです。
サイディングを塗装でリフォームした事例
ここでは、サイディング外壁を塗装でリフォームしたした住宅の事例を3つご紹介します。
【事例①】
所在地 | 神奈川県横浜市南区 |
---|---|
施工内容 | 外壁塗装 |
施工費用 | 149万円 |
施工日数 | 15日 |
依頼先業者 | 地域工務店 |
【事例②】
所在地 | 栃木県小山市 |
---|---|
施工内容 | 外壁塗装 |
施工費用 | 199万円 |
施工日数 | 4週間 |
依頼先業者 | 地域工務店 |
【事例③】
所在地 | 宮城県宮城郡利府町 |
---|---|
施工内容 | 外壁塗装 |
施工費用 | 299万円 |
施工日数 | 4週間 |
依頼先業者 | 地域工務店 |
サイディングを重ね張り(カバー工法)でリフォームした事例
ここでは、サイディング外壁を重ね張り(カバー工法)でリフォームをした住宅の事例を3つご紹介します。
【事例①】
所在地 | 愛知県江南市 |
---|---|
施工内容 | 外壁カバー工法 |
施工費用 | 300万円 |
施工日数 | 60日 |
依頼先業者 | 地域工務店 |
【事例②】
所在地 | 神奈川県横浜市西区 |
---|---|
施工内容 | 外壁カバー工法 |
施工費用 | 199万円 |
施工日数 | 37日 |
依頼先業者 | 地域工務店 |
【事例③】
所在地 | 宮城県遠田郡美里町 |
---|---|
施工内容 | 外壁カバー工法 |
施工費用 | 499万円 |
施工日数 | 64日 |
依頼先業者 | 地域工務店 |
サイディングを張り替えでリフォームした事例
ここでは、サイディング外壁を張り替えでリフォームしたした住宅の事例を2つご紹介します。
【事例①】
施工前 | 施工後 |
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【事例②】
施工前 | 施工後 |
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北海道にある戸建てにて、モルタル外壁を金属サイディングにリフォームした事例です。
ホワイトからグレーのサイディング外壁になり、シックな印象に仕上がっています。
サイディング材の特徴とほかの外壁材との違い
サイディング材はほかの外壁材よりも人気が高く、デザインも素材・色・柄などが豊富なことが特徴です。
さらに材料費や施工費が安く、軽量のため耐震性も高いことも特徴として挙げられます。
施工費が安い理由は工場であらかじめ施工されたものであるためです。モルタルなどの外壁材は現場で職人が原料から手作りするため、施工費が高くなります。
サイディング材とほかの外壁材の違いについては、以下の表の通りです。
外壁材の種類 | 特徴 | デザイン | 耐久性 | 価格 | メンテンナス頻度 |
---|---|---|---|---|---|
サイディング | 外壁材の中でシェアNo.1。機能性や価格面から多く選ばれており、現在の新築物件ではサイディングがほとんど | 洋風、和風、モダン、スタイリッシュなど | ○ | 約3,500~6,000円 | 約7~15年 |
モルタル | 水、セメント、砂を混ぜあわせた素材で職人の手によって塗り上げられる。注文住宅などでの利用が多い | 重厚感 | △ | 約1,500~4,000円 | 約5~10年 |
タイル | 粘土を主成分とした原料を高温で焼き固めたもの。耐久性に優れ、汚れにくく、雨の影響も受けにくい | 高級感 | ◎ | 約7,000~9,000円 | 約10~15年 |
ALC | ケイ酸質、石灰質、アルミニウム粉末を主原料とし、高温高圧で蒸気養生された軽量気泡コンクリートパネル。耐火性や断熱性に優れている | 無機質 | ◎ | 約7,000~15,000円 | 約10~15年 |
サイディングとほかの外壁材との比較は、以下の記事にも詳細を解説していますので、あわせて参考にしてみてください。
サイディング材のメリット・デメリット
サイディング材のメリット・デメリットは以下の通りです。
サイディング材のメリット
1.耐久性が高い
2.デザイン性が豊富
3.施工期間が短い
サイディング材のデメリット
1.定期的なメンテンナスが必要
2.コーキング材の劣化がしやすい
3.塗膜が劣化すると水分を吸収しやすい
サイディング材のメリット
サイディング材は工場で大量に生産される素材のため、品質が安定し、低コストである特徴があります。
すでに工場で完成された素材を利用するため、施工期も短く済みます。また、地震や火災などの災害に強く、耐久性は約40年とほかの外壁材よりも長いのも魅力的です。
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デザイン性も豊富なため和風から洋風まで、幅広い住宅に対応が可能です!
サイディング材のデメリット
サイディング材は防水性がないため、表面を塗装して仕上げる施工方法になります。塗装が剥がれると水分を吸収しやすくなり、劣化が進行するため、約10年に一度のメンテナンスは必須になります。
さらに建物のつなぎ目を埋めるコーキング材も劣化しやすく、定期的なメンテナンス必要なため、ほかの外壁材よりもメンテナンスコストがかかる場合があります。
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劣化を放置すると大規模なリフォームが必要となるため、定期的なメンテナンス費用を行う方がコストは安く済みます。
サイディング材の種類とメンテナンスのタイミング
サイディング材には「窯業系サイディング」「金属サイディング」「樹脂系サイディング」「木質系サイディング」の4種類があります。
それぞれの種類とメンテナンスタイミングについて解説していきます。
窯業系サイディング
窯業系サイディングとは日本の住宅の約8割で利用されているサイディング材です。
耐火性が高くデザインも豊富なことから、好みに合わせたリフォームを実現できます。
さらに大量に生産できるサイディング材のため、材料費もほかのサイディング材と比較して安くなることがほとんどです。
窯業系サイディングの耐用年数は20~40年程度が目安となっています。しかし、その間も劣化は進行していくため、最低でも10年に一度のペースで塗装やコーキングなどのメンテナンスを行うことが推奨されています。
窯業系サイディングについての詳細は、以下の記事にまとめていますので、あわせて確認してみてください。
金属サイディング
金属サイディングとは、文字通り金属製の外壁パネル材のことです。非常に軽量なのが特徴で、建物への負荷を抑えられるのが特徴になります。
ガルバリウム鋼板、トタン、ステンレス鋼板などの種類が展開されており、デザインや機能性が異なるため、自宅の状況に合わせて選定することが大切になります。耐用年数も「ガルバリウム鋼板:30~35年」「トタン:20~25年」「ステンレス鋼板:約50年」と開きがあります。また、メンテンナス頻度は10~15年に一度のペースで行うことが推奨されているため、あわせて実施を行うことが必要です。
金属サイディングについての詳細は、以下の記事にまとめていますので、あわせて確認してみてください。
樹脂系サイディング
樹脂系サイディングとは、北米で高い人気を誇るサイディング材のことです。
カナダでは60%、アメリカでも40%のシェアがあり、耐久性が高いのが特徴になりなます。塩害や冷害に強いため、日本でも北海道などでは導入が広まっています。
さらにほかのサイディング材と比較すると、メンテンナスがほとんど不要なのもメリットです。
樹脂系サイディングの耐用年数は約20~50年とされており、メンテナンスも汚れが見えてきたら軽く清掃するのみで十分とされています。
木質系サイディング
木質系サイディングとは、天然木に塗装を施し、木の質感を活かしたサイディング材のことです。
デザイン性が高く、ほかのサイディング材では表現できない外壁になるため、デザインを重視したい人にはおすすめです。一方で防火性や防水性はほかのサイディング材と比較すると劣り、腐食の進行も早くなる傾向にあるため、メンテナンス頻度は多くなります。
木質系サイディングの耐用年数は約15~40年とされており、メンテンナス頻度は約3~10年に一度が推奨されています。
サイディングリフォーム業者の探し方
サイディングには素材やデザイン・工法が数多くあり、リフォームプランを決めるのは大変です。
そこで、経験豊富で信頼のおける業者を探すことが重要になります。
あなたの希望するリフォームの上手に進めてくれる業者を見つけるには、相見積もりの取得が有効です。
相見積もりにより、
- 自分の場合の適正費用が見えてくる
- 応対の態度も比べられる
- 値段の高すぎる業者がわかる、避けられる
といったメリットがあります。

見積もりを頼める業者にあまり心当たりがない…という方は、全国の優良業者の情報をもつサイディング工事に関する無料の相談窓口 へお気軽にお問い合わせください。
サイディング工事の進め方や、あなたのケースにあわせた適正価格についてもご相談が可能です。
サイディングリフォームについてまとめ
サイディングは家のイメージや雰囲気を決める大切な外壁材です。
外壁の劣化症状が激しい場合には、早急にサイディングリフォームを検討するとよいでしょう。
現在利用しているサイディング材の種類によって、検討するタイミングも変わってきます。
また、どのサイディング材にするかによっても機能性は異なってきますので、業者と相談しながら最適なサイディングリフォームにつなげてみてください。
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