外壁カビの除去方法を比較！放置すると起きてしまう悪影響とあわせて解説

自宅の外壁のカビ状の汚れが気になっている方は多くいます。

外壁に発生するカビを放置していると、見た目が悪くなるだけではなく、実は人体に悪影響を及ぼす場合もあるため早急な対応が必要です。

本記事では、外壁の汚れがカビかどうかの判断方法から、除去方法や放置した場合のリスクを解説します。

外壁の汚れを比較！カビが発生しているかの見分け方に発生している汚れはカビ？

外壁に発生している汚れがカビであるかどうかは、発生している場所や色で判断してみてください。

外壁のカビが発生している参考画像と、コケや藻が発生している参考画像は以下の通りです。

＜カビ＞

＜コケ・藻＞

しかしコケや藻は植物であり、育つためには日光を必要とします。一方でカビは日光が苦手であり、日が当たる所では育ちにくい特徴があります。

また、カビは外壁に発生するだけではなく、内部にまで入り込んでいる可能性があるため注意が必要です。

外壁カビの除去方法を比較！業者に依頼する？自分で落とす？

外壁カビが発生した際の除去方法としては、業者に依頼するか、自分で落とすかのどちらかになります。

• 基本的には「業者に依頼する」ことがおすすめですが、自分で対応可能な場合もあります。
  

業者に依頼する判断基準

以下の基準に一つでも当てはまった場合は、早急に業者へ依頼をしてください。

カビの発生が広範囲にわたっていたり、進行が進んでいる場合、除去するのに時間がかかるのはもちろんのこと、専門的な対応が必要なケースも少なくありません。

また、カビの発生と同時にひび割れや塗膜が膨れているのような、劣化症状が見られる場合も、業者に依頼するのが賢明です。

反対に自分で対応できるケースは、カビの発生が局所的かつ初期段階で、高所での作業が必要ない場合などに限定されます。そのため業者への依頼が基本的な対応になります。

業者に依頼するのがおすすめの理由

外壁カビの除去を業者へ依頼するのがおすすめな理由として、以下の3点が挙げられます。

また、カビを完全に除去し、再発を防止するためには専門的な対応も必要です。自身で対応し、外壁をきれいにできたとしてもすぐに再発してしまい、そのあと業者に依頼してしまうと手間や費用がさらに掛かってしまいます。

さらに高所での作業が必要な場合は、転落などのリスクを回避するためにも業者に依頼して安全に除去してもらうことが大切です。

外壁カビを業者に除去してもらう方法

外壁カビの除去を業者に依頼した場合は、「高圧洗浄機での洗浄」か「バイオ洗浄」での対応になります。

高圧洗浄機での洗浄はその名の通り、高圧の水でカビを落とす方法です。費用相場は1平方メートルあたり200～300円、水道料金は基本的に家主負担で1,000～2,000円ほどになります。

長期間放置したような外壁のカビの場合、高圧洗浄機だけでは落ちない場合もあります。その場合は高圧洗浄機と併用して、バイオ洗浄を行います。バイオ洗浄とは薬剤を利用し、カビそのものをなくす処置をする方法です。

カビの跡が残ってしまった場合、薬剤で漂白したり、外壁塗装でカバーします。

外壁カビを自分で除去する方法

自分での除去は、カビの発生が限定的で高所での作業が必要ない場合に限定されます。

自分で除去する場合は水洗いから実施していきましょう。スポンジを用意し、カビが発生している外壁部分に対し、水をかけつつスポンジで擦ります。

スポンジで擦る際は外壁を傷つけないようにあまり強く擦らないように意識します。外壁を傷つけてしまうと、見た目が悪くなることに加え、さらにカビが繁殖する恐れもあるためです

水洗いでカビが落ちなかった場合、「TO-PLAN(トープラン)キエール コケ・カビ」「茂木和哉 屋外用 コケ ・ カビ取り」といった専用洗剤を用意して再度実施し、カビを除去していきます。

• 専用洗剤でもカビが落ちなかった場合は、ためらわずに業者に依頼しましょう。
  

おすすめの外壁カビ取り剤（液剤タイプ）ランキング

液体タイプのおすすめカビ取り剤を紹介します。
DIY ビギナーでも選びやすいように、扱いやすさ・価格・安全性・使える場所で比較しました。ぜひ参考にしてください。

項目	1位：キエール コケ・カビ	2位：トーヤク コケカビ取り	3位：Mold ZERO
商品画像
主な効果	銅イオンでコケ/カビを徐々に除去	青ゴケを翌日〜数日で除去	根まで浸透しカビ/苔を一発除去
使いやすさ	スプレー放置、水洗い不要／希釈タイプ有	スプレーのみ、こすり不要／雨天は効果↓	スプレーor刷毛→水拭き/洗浄
価格目安	4 L ¥9,898	公開情報なし	500 mL ¥4,698〜¥5,168
安全性	塩化ベンザルコニウム液	第4級アンモニウム塩＋銅化合物	塩素系（強アルカリ）
適合場所	外壁・御影石・ブロック塀・ベランダ 等	外壁・ベランダ・墓石・レンガ 等	浴室目地・外壁・木材・ウッドデッキ 等
特徴/注意点	放置でOK・即効性△	厚いコケは再散布／地衣類はブラシ併用	塩素臭あり／色付き壁紙は要テスト

第1位：キエール コケ・カビ

項目	内容
商品画像
商品名	TO-PLAN(東京企画販売) キエール コケ・カビ
主な効果	銅イオン配合で外壁・ブロック塀などのコケ/カビを確実除去
使いやすさ	スプレーして放置でOK（水洗い不要）／4 L濃縮は5倍希釈
価格目安	400 mL ¥700〜／4 L 業務用 ¥9,898
安全性	中性・塩化ベンザルコニウム液（医療現場実績あり）
適合場所	屋外専用：御影石・ブロック塀・一般外壁材・ベランダ ほか
特徴/注意点	漂白効果は弱い／雨天時は効果↓／即効性は緩やか

第2位：トーヤク 業務用 コケカビ取り

項目	内容
商品画像
商品名	トーヤク 業務用 コケカビ取り
主な効果	石材・コンクリートに付着した青ゴケを根から枯らして除去
使いやすさ	スプレーのみでこすらずOK／雨天は効果減
価格目安	―（参考価格未公開）
安全性	第4級アンモニウム塩＋銅化合物（非農耕地用）
適合場所	外壁・ベランダ・墓石・門柱・タイル・レンガ 等
特徴/注意点	厚いコケは再散布必須／軽度なら翌日に効果

第3位：榮建設 超強力カビ取り剤 Mold ZERO

項目	内容
商品画像
商品名	榮建設 超強力カビ取り剤 Mold ZERO
主な効果	カビ・苔を根本から除去し再発も抑制（塩素系）
使いやすさ	スプレー/刷毛で塗布→こすらず水拭き or 洗浄
価格目安	500 mL ¥4,698〜¥5,168
安全性	塩素系高濃度・換気＆保護具必須
適合場所	浴室目地・外壁・木材・ウッドデッキ 等
特徴/注意点	塩素臭が強い／色付き壁紙は変色リスク

私の家だといくら？

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※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

おすすめの外壁カビ取り剤（液剤タイプ）ランキング

液状タイプのカビ・コケ取り剤を、扱いやすさ・価格・安全性・使える場所で徹底比較しました。
DIY ビギナーでも選びやすいので、ぜひ参考にしてください。

項目	1位：キエール コケ・カビ	2位：コケとーる スプレー	3位：ワンステップ・スプレー・クリーナー
商品画像
主な効果	銅イオンでコケ/カビを徐々に除去	コケを速攻枯死・除去（ゼニゴケにも◎）	ゆっくり効いて再発防止までカバー
使いやすさ	スプレー後放置・水洗い不要 希釈タイプあり	スプレーのみ・こすり不要 広範囲は容量注意	噴霧後放置／希釈必須 効果発現に2〜4週間
価格目安	4 L ¥9,898	500 mL ¥798〜¥923	2 L×2（5倍濃縮）¥4,680
安全性	塩化ベンザルコニウム液	陽イオン界面活性剤＋銅化合物	弱アルカリ性（非塩素系）
適合場所	外壁・御影石・ブロック塀・ベランダ 等	家周り・駐車場・墓地・公園 等	外壁・屋根・石材・ウッドデッキ 等
特徴/注意点	放置でOK・即効性△	広範囲は不足しがち・農薬用途NG	即効性なし・希釈手間あり

第1位：キエール コケ・カビ

キエール コケ・カビは、外壁・ブロック塀・御影石などのコケをスプレーするだけで落とせる手軽さが魅力。
塩化ベンザルコニウム液配合で安全性が高く、水洗い不要なのもポイントです。漂白効果はないため、塗り壁のカビは完全な真っ白には戻らないものの、徐々に目立たなくなります。

項目	内容
商品画像
商品名	TO-PLAN(東京企画販売) キエール コケ・カビ
効果	銅イオン＋第４級アンモニウム塩でコケ・カビを確実除去
使いやすさ	原液スプレーは放置でOK／4 L濃縮は5倍希釈
価格	400 mL¥700台〜／4 L¥3,900〜（Amazon）
安全性	中性・医療現場でも使われる成分
適合場所	外壁・ベランダ・御影石・ブロック塀 ほか
口コミ	モノタロウ21件★4.0／Amazon容量別★3.9〜4.1

第2位：コケとーる スプレー

コケとーる スプレーは、水洗いやこすり洗い不要でコケを“枯らして”除去できるスピード派。
初期のコケなら翌日に効果が見えるため、短期決戦で済ませたい人に◎。広い面積なら2本以上常備を推奨します。

項目	内容
商品画像
商品名	レインボー薬品 コケとーる スプレー
効果	ゼニゴケを含むコケ類を速攻枯死・除去
使いやすさ	そのままスプレー／こすらずOK／雨天は効果↓
価格	500 mL ¥798〜¥923
安全性	陽イオン界面活性剤＋銅化合物（農薬使用不可）
適合場所	家周り・駐車場・墓地・公園・門柱 など
口コミ	モノタロウ7件★4.1／Amazon441件★4.0

第3位：ワンステップ・スプレー・クリーナー

ワンステップは、ゆっくり効いて防カビ・防コケまで長持ちする“持続派”クリーナー。
効果が出るまで2〜4週間かかりますが、そのぶん再発を抑えやすいのがメリットです。

項目	内容
商品画像
商品名	アルタン 30セカンズ ワンステップ・スプレー・クリーナー
効果	屋外のカビ・コケ・地衣類を除去＋再発防止
使いやすさ	噴霧後放置／原液 or 5倍希釈／水洗い不要
価格	2 L（5倍濃縮）×2 ¥4,680 / 1 L ¥1,500前後
安全性	弱アルカリ性液剤（塩素不使用）
適合場所	外壁・屋根・塀・石材・ウッドデッキ・テラコッタ ほか
口コミ	モノタロウ16件★4.2／Amazon257件★4.4

私の家だといくら？

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外壁にカビが発生する原因

上述した通り、外壁の汚れはカビではなく、コケの可能性も高いです。

カビとコケ、それぞれを見分けるには、カビの発生原因を把握しておくことが大切です。外壁にカビが発生する原因は、大きく分けると「場所」と「形状」にあります。

ジメジメした暗い場所にカビは発生する

例えば、室外機付近や、物置が外壁に密着して置かれているような状況では日光が当たらず、高温多湿の環境ができてしまいます。

カビの発生を防ぐため、湿気の多い場所をつくらないよう、風通しをよくする工夫が必要です。

建物の立地や外壁の形状にも左右される

外壁にカビが発生する原因として、建物の立地や外壁の形状も関係します。カビは本来、木々や川に多く生息します。建物が田んぼや川、植物の近くにある場合、それらを基点として外壁にカビが移る恐れがあります。

また田んぼや川、植物の近くは湿気が多く、カビが繁殖しやすい環境が整っています。その他のケースとして、外壁の形状が凸凹のある壁だったり、溝のあるデザインの外壁の場合、カビが発生しやすい傾向にあります。溝部分が影になり、湿気や水が貯まるからです。

対処法としては、塗り替えの際に防カビ性能のある塗料の使用を検討すると良いです。また、凹凸のある壁ではなく、外壁の一定部分に水が溜まりにくい設計をすることも事前の対策になります。

外壁のカビを放置すると何が起こる？

外壁にできたカビを放置していると、どのような悪影響があるのでしょうか。前述のようにアレルギー源にもなり、また放置を続けることで除去も難しくなってきます。

建物、家の景観だけではない、さまざまな悪影響があるので、それぞれ詳しく説明していきます。

除去が難しくなり、見た目が悪くなる

カビは時間の経過とともに面積が広がるだけでなく、深く根を張り、外壁の奥まで侵食していきます。カビが発生したばかりのときは、流したり拭いたりするだけで落ちる傾向にあります。

しかしカビの色が濃くなり、広がってしまうと除去が難しくなるので注意が必要です。このような場合、人力では完全に除去することが難しくなり、業者に依頼する必要があるため、費用がかかる原因にもなります。

また時間が経過し大きく育ったカビは、ある程度日光や乾燥に耐性を持つようになります。人目につきやすい箇所までカビが広がり、建物の外観を古く、汚く見せてしまいます。

アレルギーの原因になる

カビは、アレルギーの原因になることで知られています。

症状としては湿疹やかゆみを引き起こします。またアレルギー性鼻炎、咳、結膜炎といった症状や、呼吸困難も引き起こす場合もあります。建物の見た目が悪くなるだけでなく、実際に人体に害を引き起こす恐れがあるのです。

特にぜんそくを持っている方や、子供、お年寄りにとってもカビは脅威となります。肺の中でカビが繁殖して病気を引き起こすこともあり、その中でも免疫に何かしらの問題を抱える方がかかりうる、肺アスペルギルス症は人命にも関わる危険な病気です。

外壁のカビは人が直接吸い込むことがなくとも、換気扇などを通じて部屋の中に入り込む場合があり、部屋の中に入った胞子は人体に悪影響があるだけでなく、室内にカビが繁殖するきっかけにもなります。

建物自体が劣化する

またカビが生えることによって、コケや藻が育ちやすい環境が整ってしまう恐れもあります。コケや藻はカビよりさらに水分を貯める傾向にあるので、結果的に劣化スピードがより早くなってしまうのです。

そして、カビが生えるということは、その部分が水分を貯めやすい場所であったり、塗装や建物の建材が痛んでいるケースも考えられます。

つまりカビ自体が建物を劣化させているのでなく、建物が劣化した結果、カビが生えている可能性もあるのです。建物の状態によっては、カビの除去だけを行うのではなく、建物の建材を入れ替えたり、塗料を塗り直す必要もあることを頭に入れておきましょう。

まとめ

外壁の汚れは、多くの場合、コケや藻が原因として考えられますが、日光の当たらない、当たりにくい場所はカビが繁殖しやすい傾向にあります。

外壁に繁殖したカビは建物の劣化を進めるだけでなく、アレルギー源となり人体に悪影響を与える恐れもあるので注意が必要です。

外壁のカビに関しては専門的な知識も必要で、上手に対処しないと家を傷つけることにつながります。

心配な方は「ヌリカエ」で専門知識の豊富な業者とコンタクトを取り、どのように対処すればいいか相談してみましょう。適切な対処法を知ることで、外壁のカビによる家の劣化を防ぎ、景観を保つとともに家の寿命も延ばすことができます。