ジョリパットの価格とは?デザインパターンや施工費用を比較して解説

  • 【更新日】2025-08-12
ジョリパットの価格とは?デザインパターンや施工費用を比較して解説

ジョリパットには、独特の温かく優しい風合いがあり、個性的でおしゃれな家や店舗の外壁をつくります。また耐久性や機能性に優れることでも定評があり、注目を集めています。

今回は、ジョリパットの価格や施工費用などをご紹介します。

Point
  • ジョリパットの価格は、平均5,800円/㎡。安価なものが2,700円/㎡、高価なものは16,500円/㎡
  • ジョリパットの特徴は、高いデザイン性と耐候性
  • ジョリパットのデザインは、全177種類、150色

尚、こちらの記事でジョリパットの価格・耐用年数は執筆時点の情報をもとに紹介しています。

この記事を監修しました

監修者の写真

株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

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ジョリパットの価格とデザインバリエーションを比較

ジョリパットのデザインパターンは、アイカ工業内のみでも全162種類あります。
本章では、アイカ工業の使用している15個のグループに沿ってジョリパットのデザイン・価格の解説をしていきます。

グループ名 特徴 価格
ボーダー 縞模様が基調 4,200円/㎡~5,400円/㎡
クリフ 砂や岩の表面ような質感 4,400円/㎡~11,100円/㎡
スクラッチ 表面を削ったような塗り壁風 4,200円/㎡~5,900円/㎡
ラフ 大きめのコテ・ヘラ跡の模様 4,500円/㎡~5,400円/㎡
スプレー 砂を吹き付けたような模様 3,200円/㎡~5,100円/㎡
ソフト 淡いの色・コントラスト 4,200円/㎡~5,100円/㎡
ローラー 規則的ではっきりした陰影 4,200円/㎡~6,400円/㎡
ニューエイジングアート 実物のレンガや木に近い 6,500円/㎡~7,500円/㎡
マテリアル 砂壁、紙、コンクリート調 4,500円/㎡~9,100円/㎡
消臭・抗菌 淡くオーソドックスな色 3,100円/㎡~3,700円/㎡
シルキーパレット 優しい色や模様。内装専用 3,000円/㎡~4,600円/㎡
爽土 天然土や石を使用。内装専用 6,600円/㎡~9,900円/㎡
ゼロ メタリックやラメ素材。内装専用 6,300円/㎡~12,000円/㎡
ジョリコート ゴツゴツとした仕上がり 1,100円/㎡~3,600円/㎡
フレッシュ シンプルなトップコートで模様ナシ 2,600円/㎡

①ジョリパット ボーダーパターン

横方向の縞模様を基調としたデザインパターンです。
モダンで落ち着いた雰囲気の外壁に仕上がります。

ボーダーパターンには、6種類のデザインがあります。

ボーダーパターンの価格帯は、4,200円/㎡~5,400円/㎡です。

②ジョリパット クリフパターン

 

クリフとは「断崖」という意味の英単語です。
砂や岩の表面ような質感で、無機質ながら重厚感のある外壁に仕上がります。

クリフパターンには、9種類のデザインがあります。

クリフパターンの価格帯は、4,400円/㎡~11,100円/㎡です。

③ジョリパット スクラッチパターン

ジョリパット スクラッチパターンの施工例

表面を「ひっかいた」(スクラッチ)ような模様になるデザインパターンです。
素朴な印象から、オールマイティに使えるデザインです。
外壁に限らず、内装や住宅以外の建物にも人気があります。

スクラッチパターンには、12種類のデザインがあります。

スクラッチパターンの価格帯は、4,200円/㎡~5,900円/㎡です。

④ジョリパット ラフパターン

ジョリパット ラフパターンの施工例

粗目で大きな模様が特徴のデザインパターンです。
左官職人の手仕事仕上げあることがはっきり伝わる、造形味あふれた外壁に仕上がります。

ラフパターンには、10種類のデザインがあります。

ラフパターンの価格帯は、4,500円/㎡~5,400円/㎡です。

⑤ジョリパット スプレーパターン

ジョリパット スプレーパターンの施工例

スプレーで吹付けて仕上げる、表面の凹凸が少なめのデザインパターンです。
光が当たるとしっかり陰影は出ます。
ジョリパットのなかでも、とくにオールマイティーに使えるデザインです。

スプレーパターンには、11種類のデザインがあります。

スプレーパターンの価格帯は、3,200円/㎡~5,100円/㎡です。

⑥ジョリパット ソフトパターン

ジョリパット ソフトパターンの施工例

ジョリパット表面にはっきりとした凹凸はつくらず、色のコントラストなどで違いをみせるデザインパターンです。
白や明るいブルー・グリーンなど、やさしく明るいカラーが合うでしょう。

ソフトパターンには、9種類のデザインがあります。

ソフトパターンの価格帯は、4,200円/㎡~5,100円/㎡です。

⑦ジョリパット ローラーパターン

ジョリパット ローラーパターンで施工された外壁

規則的ではっきりした陰影の印象が強いデザインパターンです。
木目調やレンガ調など、独特の模様もローラーで施工できます。

ローラーパターンには、ジョリパットでもっとも多い25種類のデザインがあります。

ローラーパターンの価格帯は、4,200円/㎡~6,400円/㎡です。

⑧ジョリパット ニューエイジングアート

ローラーパターンの模様を、ダークカラー向けにアレンジしたデザインパターンです。
より実物のレンガや木に近い仕上がりになります。ダークカラーが似合います。

ニューエイジングアートには、14種類のデザインがあります。

ニューエイジングアートの価格帯は、6,500円/㎡~7,500円/㎡です。

⑨ジョリパット マテリアルパターン

ジョリパット マテリアルパターンの内装

砂のほかに様々な骨材を加えることで、元の素材の表情が感じられるデザインパターンです。
砂壁のようなデザイン、紙のようなデザイン、コンクリートブロック調のデザインなどが存在します。

マテリアルパターンには、14種類のデザインがあります。

マテリアルパターンの価格帯は、4,500円/㎡~9,100円/㎡です。

⑩ジョリパット 消臭・抗菌

 

人気のオーソドックスなデザインパターンに、消臭・抗菌機能を付加したジョリパットです。
どちらかというと、屋外よりも屋内向けの塗材です。

ジョリパット 消臭・抗菌には、5種類のデザインがあります。

ジョリパット 消臭・抗菌の価格帯は、3,100円/㎡~3,700円/㎡です。

⑪ジョリパット シルキーパレット

ジョリパット シルキーパレットの内装

出典:ジョリパット シルキーパレット

壁面の手触りがソフトになるよう、ジョリパットとしては滑らかな表面に仕上げるデザインパターンです。
内装専用のジョリパットです。ご注意ください。

シルキーパレットには、20種類のデザインがあります。

シルキーパレットの価格帯は、3,000円/㎡~4,600円/㎡です。

⑫ジョリパット 爽土

ジョリパット爽土の施工例

顔料(着色料)を使わず、天然の土や石だけで発色させている、土壁タイプのデザインパターンです。
自然物そのものの、重厚感だけでなく温かみも感じる壁になります。

ジョリパット 爽土には、12種類のデザインあります。

ジョリパット 爽土の価格帯は、6,600円/㎡~9,900円/㎡です。

こちらも内装専用のジョリパットです。ご注意ください。

⑬ジョリパットゼロ

ジョリパットゼロの施工例

出典:ジョリパット ゼロ

メタリックカラーやラメ素材などを使用した、デコラティブなデザインパターンです。
派手になりすぎず、シンプルモダンな印象の壁になるよう工夫されています。

ジョリパットゼロには、9種類のデザインあります。

ジョリパットゼロの価格帯は、6,300円/㎡~12,000円/㎡です。

こちらも内装専用です。ご注意ください。

⑭ジョリパット ジョリコート

出典:ジョリパット ジョリコート

ジョリパットよりも低コストで施工できる姉妹品です。
スプレーで吹付けて仕上げる、表面に凹凸のあるデザインパターンです。

ジョリコートには、5種類のデザインがあります。
ジョリコートの価格帯は、1,100円/㎡~3,600円/㎡です。

⑮ジョリパットフレッシュ

画像出典:ジョリパットフレッシュ JQ-800

ジョリパットの改修用トップコートであり、高耐候性・美観維持の機能をもちます。

ジョリパットフレッシュのデザインは1種類です。
ジョリパットフレッシュの価格帯は、2,600円/㎡です。

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ジョリパットのメリット

ジョリパットのメリットについて

ジョリパットを活用するメリットとしては、以下の4点が挙げられます。

ジョリパットのメリット

  1. デザインとカラーバリエーションが豊富
  2. 耐候性が高い
  3. セルフクリーニング効果がある
  4. 施工の自由度が高い

デザインとカラーバリエーションが豊富

ジョリパットは、圧倒的なデザインとカラーバリエーションの豊富さが大きなメリットです。

180種類のカラーと100種類以上のパターンを組み合わせることで、他の住宅にはない、世界に一つだけのオリジナリティあふれる外壁を実現できます。

自由度の高さは施工方法にあります。ジョリパットは既存のサイディングのような既製品を取り付ける「乾式工法」とは異なり、現場で職人が直接塗り上げていく「湿式工法」であるため、表現の幅が広がるのです。

  • 和風から洋風、モダン、シンプルまで、あらゆる建築スタイルや個性を表現できるでしょう。

耐候性が高い

耐候性とは、紫外線や雨風などの自然環境の変化に強く、色褪せや劣化が起こりにくい性質のことを指します。

ジョリパットは、この耐候性が高く、長期間にわたってその美しい色合いや質感を保ち続けることが可能です。

結果として、美観を長く維持し、メンテナンスコストの削減にもつながるため、長期的な視点で見てもコストパフォーマンスに優れています。

セルフクリーニング効果がある

ジョリパットには、セルフクリーニング効果を持つタイプも存在します。

具体的には「ジョリパットクリーンマジック」などの製品が、光触媒によるセルフクリーニング機能を有しています。具体的には塗膜の表面に付着した汚れを、太陽光(紫外線)の力で分解し、雨水によって洗い流すという仕組みです。

セルフクリーニング効果があることで、外壁が自ら汚れを落とすため、日常的なお手入れの手間を軽減できます

  • 交通量の多い場所や粉塵が舞いやすい地域では、外壁が汚れやすい環境ですが、セルフクリーニング効果があれば、常に清潔で美しい外観を維持しやすくなります

施工の自由度が高い

ジョリパットは、「湿式工法」と呼ばれる現場で水などを使って資材を練り、直接外壁に塗っていく工法を採用しています。

湿式工法により、職人の手作業で様々なパターンや模様を描くことが可能となり、施工の自由度は高くなります。

サイディングのような既製品を張り付ける「乾式工法」では難しい、曲線的なデザインや複雑な意匠も可能です。たとえば、コテやローラー、吹き付けなど、使用する道具や職人の技によって、さまざまなデザインパターンを生み出します。

施主のこだわりや理想のイメージを細部にわたって具現化できるため、個性的な外壁にしたい方にとってはありがたいといえるでしょう

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ジョリパットのデメリット

ジョリパットのデメリットについて

ジョリパットにもデメリットがあるため、きちんと押さえておくことが大切です。主なデメリットは以下の3点です。

ジョリパットのデメリット

  1. 工期が長い
  2. 費用が割高
  3. 仕上がりは職人の技術による

工期が長い

ジョリパットの施工は、サイディングなどの乾式工法に比べて工期が長くなる傾向にあります。

たとえば、サイディングの施工が約1日で完了するのに対し、ジョリパットはモルタルなどの下地を塗ってから仕上げ塗りを行うため、2~3日かかります

工期が長くなる理由は、湿式工法であるジョリパットが、塗料の乾燥時間や天候の影響を受けやすいためです。ジョリパットでリフォームのスケジュールを組む際には、工期についてきちんと考慮に入れる必要があります。

費用が割高

ジョリパットの施工費用は、サイディングに比べて割高になる傾向があります。

工期の長さはもちろんのこと、職人の手作業による繊細な仕上げや、乾燥期間が必要となるため、作業にかかる人件費や管理費が増加するからです

一般的な30坪の住宅でモルタル外壁をジョリパットにリフォームする場合、平均でも80万円から135万円が相場とされています。

  • 費用を重視する場合は、初期費用だけでなく、長期的なメンテナンス費用も含めて検討することが重要です。

仕上がりは職人の技術による

ジョリパットの仕上がりは、職人の技術や経験に大きく左右されます。

現場で直接手作業で塗る「湿式工法」であるため、職人の腕前がデザインの再現性や塗膜の均一性に直結するためです。たとえばコテやヘラを使った複雑なパターンでは、職人の熟練度がそのまま外壁の美しさとなって現れます。

そのため、ジョリパットでの施工を検討する際は、実績が豊富で信頼できる業者を選ぶことが大切です

業者の選び方については、以下の記事もあわせてご確認ください。

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ジョリパットの製品ラインナップと使い分け

ジョリパットアルファ パッケージ

画像出典:Yahoo! ショッピング(日曜左官エムケー工芸)

  • 外壁・内装ともに「ジョリパットアルファ」を選べば間違いない
  • 「ジョリパットフレッシュ」は既存壁がジョリパット仕上げの場合のみ
  • 高級感のあるデザインは「爽土」「ゼロ」「クライマテリアイタリアート」に多い

ジョリパットシリーズにはいろいろな製品があり、どれを使えば良いのか迷ってしまいます。

結論から言えば、外壁・内装ともに「ジョリパットアルファ」を選べば問題ありません。
耐用年数も高水準で、ジョリパットには全177種類のデザインパターンがありますが、ジョリパットアルファならばこのうち91種類が選択可能です。

ジョリパットアルファ以外が向いているパターンは、雨を利用したセルフクリーニング機能つきの外壁にしたい場合です。
この場合、「ジョリパットクリーンマジック」を選びましょう。

また、ジョリパットで内装を施工予定で、他とは違った高級なデザインを希望するなら「ジョリパット爽土」「ジョリパットゼロ」「クライマテリアイタリアート」を検討すると良いでしょう。

「ジョリパットフレッシュ」は、今の壁がすでにジョリパットで施工されている場合のみに使えます。

ジョリパットシリーズの製品一覧
製品名 用途 特徴
ジョリパットアルファ 内装・外装 最もスタンダードな製品。色やデザインが豊富
ジョリパット∞ 外装 退色しにくく、汚れに強い
ジョリパットネオ ひび割れしにくい
ジョリパットネオ∞ 退色や汚れに強く、ひび割れにくい
ジョリパットノンフリーズ 低温下でも施工可能。冬場向き
ジョリコート リシン吹き付け専用。低コスト
ジョリパットクリーンマジック 光触媒によるセルフクリーニング機能あり
ジョリパットクリーンウォッシュ 他のジョリパットとセットで使うコート材
ジョリパットワイド マンションなど大面積の建物に施工
ジョリパット不燃 内装 不燃性に優れ、色やデザイン数の多め
ジョリパット消臭・抗菌 施工した部屋の消臭抗菌機能あり
ジョリパットシルキーパレット 仕上がりの手触りが滑らか
ジョリパット爽土 天然土を配合。古風な仕上がり
ジョリパットゼロ キラキラしたデザインが多い
ジョリパットフレッシュ∞ 改修 高耐候のトップコート
ジョリパットフレッシュ ジョリパット壁の色変え用(トップコート)
ジョリパットフレッシュクール 遮熱機能を加えるトップコート

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ジョリパットの費用相場と内訳

一戸建てのモルタル外壁をジョリパットでリフォームする場合の総費用・価格は、平均的な価格の商品ならば80~135万円が相場です。
なお、ジョリパットのラインナップのうち、安価な商品では65~80万円、高価な商品では190~220万円が目安となります。

費用の内訳と、価格(単価)相場、見積もりの事例は以下の通りになります。

項目 単価 一戸建て(30坪)の施工費用
足場費用 800円/㎡ 15~20万円
養生費用 600円/㎡ 5~10万円
高圧洗浄 200円/㎡ 1~3万円
ジョリパット仕上げ代 2,700~16,500円/㎡ 25~150万円
付帯部分改修 1,500~4,000円/m 6~15万円
業者諸経費 ここまでの合計の5~10% 4~10万円
消費税 10% 8~12万円
合計金額 65~220万円

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まとめ

以上、ジョリパットの価格のほか、デザインパターン等についての解説でした。

最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。

ジョリパットのデザインパターンにはどんなものがある?

漆喰調・砂壁調・欧風石材調など様々です。全177種類のデザインパターンがあり、さらに各デザインが最大150色のカラーバリエーションをもっています。詳しくはジョリパットのデザインパターンをご覧下さい。

ジョリパットの施工にかかる価格は?

選んだ製品によって大きく異なります。平均的な価格の商品ならば「80~135万円」、安価な商品では「65~80万円」、高価な商品では「190~220万円」が相場となります。詳しくはジョリパットの施工費用をご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。