外壁塗装ローンは利用して良い?借入年数別返済シミュレーションの比較からメリット・デメリットまでを解説

  • 【更新日】2025-06-13
外壁塗装にローンを使って大丈夫?

本記事では、外壁塗装をしなくてはいけないけどすぐに用意できる金額が足らない方「外壁塗装の支払い方法の比較」「ローンを活用した場合の実際の返済シミュレーション」を紹介します。

外壁塗装は、悪化してから修繕をするよりローンを使ったほうが結果的に安く済むケースが多いです。

最後までお読み頂ければ、外壁塗装ローンを利用すべきが判断できます。ぜひ、ご覧ください。

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外壁塗装の支払い方法比較

外壁塗装の支払い方法比較について

外壁塗装の支払い方法には、以下の3つの方法があります。

外壁塗装の支払い方法 工事費用が120万円の場合の支払総額比較
現金一括払い 120万円(工事完了後)
分割払い 30万円(契約時)+90万円(工事完了後)=120万円
ローンでの支払い 約127万円 ※5年ローンで返済する場合
  • ローンでの支払い総額については、次章の外壁塗装ローン返済シミュレーション【借入年数・借入先別比較】 を確認してみてください

現金一括支払い

外壁塗装の工事完了後に、工事にかかった金額を現金一括で支払う方法です。

契約後から工事完了後までは時間的猶予があるため、現金支払いが可能な場合は用意しておくとよいでしょう。

なお、一括払いのタイミングは工事完了後であることが重要です。契約時に一括で支払ってしまうと手抜き工事などのトラブルが発生する恐れがあるためです。

  • 残念ながら早く利益を確定させるために、契約時に現金一括払いをお願いする悪質業者 も存在します。

分割払い

契約時に一部を支払い、残りを工事完了後に支払う「分割払い」も、よく用いられる支払い方法です。

支払い金額は半分ずつの場合もあれば、契約時は工事費用の30%、完了後に70%を支払うというケースもあります。

なお、3回払い以上の分割を行うケースもありますが、費用が300万円以上の中~大規模工事に限るケースが多いです。

  • 費用が100万円未満であることが少なくない外壁塗装では、分割払いは2回まであることがほとんどです。

ローンでの支払い

外壁塗装ローンを組み、施工費用と利息に応じて月々の返済を行う支払い方法です。

外壁塗装は安くはない金額を用意する必要があるため、手元に資金がない場合はローンを組み、月々の支払いで対応していきます

外壁塗装は劣化症状が深刻になってしまうと、大規模工事が必要になることがほとんどです。

そのためローンを組んでも早めに対応したほうが、長期的にみるとコストパフォーマンスに優れていることが少なくありません。

  • ローンの組み方もさまざまなので、次章の返済シミュレーションを参考に月々の支払額の目安を確認してみてください。

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【状況別】外壁塗装ローンの利用がおすすめの人

【状況別】外壁塗装ローンの利用がおすすめの人について

以下の状況に当てはまる人は、外壁塗装ローンの利用がおすすめです。それぞれの状況がなぜおすすめなのかを解説していきます。

◆外壁塗装ローンの利用がおすすめの人◆ すぐに外壁塗装が必要だが、充てるお金を用意できない人
子どもへの学費などで、貯金を崩したくない人
長期的なコストを考え、ゆとりをもって返済をしていきたい人

すぐに外壁塗装が必要だが、充てるお金を用意できない人

外壁の劣化が進んでいて、すぐに塗装が必要にもかかわらず、すぐにお金を用意できない人は珍しくありません。

施工内容にもよりますが、外壁塗装には100万円単位のお金を必要することがほとんどだからです。

しかし、劣化症状を放置してしまうと、さらなる症状の悪化を招いてしまい、さらに大規模な工事が必要となってしまいます。そうなると、修繕のための必要な料金はさらに上がってしまいます。

  • 外壁塗装ローンを利用すれば、すぐに外壁塗装が必要な場合にも対応でき、自分に無理のない範囲で計画的に返済できるため、緊急度が高くても対応が可能です。

子どもへの学費などで、貯金を崩したくない人

子どもへの学費など、ほかにお金を使う予定があるため、外壁塗装へのお金が捻出できない人もいるでしょう。

外壁塗装ローンを活用することで、家計にかかる支出を分散でき、急な支出で家計を圧迫することを防ぐことが可能です。

将来の資金計画にも対応しながら、外壁塗装が必要な人にはおすすめになります。

長期的なコストを考え、ゆとりをもって返済をしていきたい人

一括払いなどの急な支出には対応できないが、少し利息が乗ったとしてもゆとりをもって返済していきたい人も外壁塗装ローンはおすすめです。

月々の返済額も把握しやすいため、家計への影響を可能な限り抑えて利用できます。

  • また、ローンを組むことで一括払いでは対応できないような高耐久塗料を採用し、長期的なコストを結果的にお得にする人も少なくありません

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外壁塗装ローンの借入先

外壁塗装ローンの借入先について

外壁塗装ローンの借入先は「金融機関」「銀行」「外壁塗装業者の提携先」などいくつかの選択肢があります。

◆外壁塗装ローンの借入先◆ 住宅ローンと同じ金融機関
住宅ローンと異なる金融機関
銀行
外壁塗装業者の金融先

住宅ローンと同じ金融機関

現在のお住まいで住宅ローンをすでに組んでいるという方は、住宅ローンと同じ金融機関から相談してみるのがおすすめです。

契約している住宅ローンの内容や状況によっては、優遇金利制度を受けられたり、リフォームローン一体型に変更できたりするためです。

また、住宅ローンの借入先であればすでに一度審査を通ったことになるため、追加で借り入れられる可能性は高くなります。

住宅ローンと異なる金融機関

住宅ローンを組んでいても金融機関によっては、外壁塗装に対応できるリフォームローンを扱っていない場合もあります。そのような場合は、住宅ローンを組んでいる金融機関とは異なる金融機関に相談してみるのがおすすめです。

ただし、別々の金融機関を利用してしまうと金利が高くなってしまうデメリットもあるため、リフォームローン一体型への乗り換えができないかをあわせて確認するとよいでしょう。

返済計画の見直しとあわせて慎重に決めてください。

銀行

銀行について

銀行からの借入は「金利を安く抑えたい」場合におすすめです。銀行には「有担保ローン」「無担保ローン」の2パターンのローンが設定されており、有担保の住宅ローンであれば一般的に家が担保に設定されています。

有担保ローンと無担保ローンの違いは以下の通りです。

◆有担保と無担保の違い◆ 有担保:金利を低くできるが、手続きに時間がかかったり、審査が厳しかったりする
無担保:金利は高くなるが、手続きに時間がかからず、審査も通りやすい

銀行によって異なりますが、有担保ローンであれば金利の利息が1%以下になるケースもあります。無担保の場合だと3~18%と差が出てくるため、契約前にきちんと確認しておくことが大切です。

外壁塗装業者の提携先

外壁塗装を依頼する業者によっては、ローン会社と提携しているケースもあります。申請の手間などを抑えたい人は提携先がないかを確認してみるとよいでしょう。

しかし、提携先を選んだからといって金利や契約内容が有利になるとは限りません。事前に契約内容にきちんと目を通しておくことが大切です。

金融機関のローンなどと比較して、問題ない契約内容であれば、検討を進めてみてください。

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外壁塗装ローン返済比較シミュレーション【借入年数・借入先別】

外壁塗装ローン返済比較シミュレーション【借入年数・借入先別について

外壁塗装でローンを組むか考えるにあたり「月々の返済がどのくらいになるのか」は知っておきたいところではないでしょうか。

本章では借入年数別、借入先別にローンの返済額の比較シミュレーションを行います。ひとつの例として「120万円」借り入れ、利息が「2.5%」である場合の、借入年数別の比較シミュレーションは以下の通りです。

借入年数 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
3年 1,246,811円 46,811円 34,634円 415,604円
5年 1,277,810円 77,810円 21,297円 255,562円
7年 1,309,307円 109,307円 15,587円 187,044円
10年 1,357,487円 157,487円 11,312円 135,749円
借入年数が長ければ月額の返済額は減りますが、トータルで見たときの返済総額は増えていきます。ご自身の状況を踏まえたうえで借入年数を選択することが大切です。
  • 120万円以外の借入については、借入年数別に返済シミュレーションを次章で表にしていますので、参考にしてみてください。

比較返済シミュレーション【借入年数別】

まずは、借入年数ごとの返済シミュレーションをご紹介します。

ここでは、平均的な利息である「2.5%」を基準に、返済期間を「3年(36回払い)」「5年(60回払い)」「7年(84回払い)」「10年(120回払い)」の4パターンについて、気になる利息の額や月々の返済額を試算しました。

3年で完済する場合

3年で外壁塗装のローンを完済する場合、返済シミュレーションは以下の通りです。

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 519,505円 19,505円 14,431円 173,168円
60万円 623,406円 23,406円 17,317円 207,802円
70万円 727,307円 27,307円 20,203円 242,436円
80万円 831,208円 31,208円 23,089円 277,069円
90万円 935,109円 35,109円 25,975円 311,703円
100万円 1,039,010円 39,010円 28,861円 346,337円
110万円 1,142,910円 42,910円 31,748円 380,970円
120万円 1,246,811円 46,811円 34,634円 415,604円

3年での完済は、利息額を抑えられるものの月々の返済額が高くなります。

そのため、旅行や進学などのライフイベントを控えていたり、突然の出費などが発生した場合は返済が重い負担になってしまうでしょう。

5年で完済する場合

5年で外壁塗装のローンを完済する場合、返済シミュレーションは以下の通りです。

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 532,421円 32,421円 8,874円 106,484円
60万円 638,905円 38,905円 10,648円 127,781円
70万円 745,389円 45,389円 12,423円 149,078円
80万円 851,873円 51,873円 14,198円 170,375円
90万円 958,358円 58,358円 15,973円 191,672円
100万円 1,064,842円 64,842円 17,747円 212,968円
110万円 1,171,326円 71,326円 19,522円 234,265円
120万円 1,277,810円 77,810円 21,297円 255,562円

5年は、カーローンなど他のローンでも多く設定されている借入期間です。

3年での完済よりも月々の返済額の負担を抑え、無理のない支出にできます。利息は3年の場合よりも約1.5倍高くなるため、最終的な支払総額には注意してください。

7年で完済する場合

7年で外壁塗装のローンを完済する場合、返済シミュレーションは以下の通りです。

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 545,545円 45,545円 6,495円 77,935円
60万円 654,654円 54,654円 7,793円 93,522円
70万円 763,763円 63,763円 9,092円 109,109円
80万円 872,872円 72,872円 10,391円 124,696円
90万円 981,980円 81,980円 11,690円 140,283円
100万円 1,091,089円 91,089円 12,989円 155,870円
110万円 1,200,198円 100,198円 14,288円 171,457円
120万円 1,309,307円 109,307円 15,587円 187,044円

7年での完済は、5年完済よりも月々の返済額が抑えられる、10年完済よりも利息額を減らせるといってメリットがあります。

特に高額な塗装費用がかかってしまう場合、返済期間と利息額のバランスをとりやすくなるでしょう。

10年で完済する場合

10年で外壁塗装のローンを完済する場合、返済シミュレーションは以下の通りです。

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 565,619円 65,619円 4,713円 56,562円
60万円 678,743円 78,743円 5,656円 67,874円
70万円 791,867円 91,867円 6,599円 79,187円
80万円 904,991円 104,991円 7,542円 90,499円
90万円 1,018,115円 118,115円 8,484円 101,811円
100万円 1,131,239円 131,239円 9,427円 113,124円
110万円 1,244,363円 144,363円 10,370円 124,436円
120万円 1,357,487円 157,487円 11,312円 135,749円

外壁塗装を含むリフォームローンにおいて、10年は借り入れ期間として一般的な年数です。

3年や5年での完済と比べると、月々の返済を大きく抑えることができます。

しかし、長期返済は利息が増えてしまう点に注意が必要です。100万円の費用がかかる場合、最終的な利息は13万円になってしまいます。

また、アクリル塗料やウレタン塗料は10年が耐用年数です。そのため、ローンを返し終わってすぐにまた塗装が必要になってしまうことも考えられるでしょう。

お使いになる塗料の種類やご自宅の外壁のメンテナンスタイミングなどからローンの返済期間を決めると、失敗する確率を減らせます。

比較返済シミュレーション【借入先別】

外壁塗装のローンの借入先には「銀行」「信販会社」などがあり、それぞれで金利が異なる傾向にあります

一般的に、銀行よりも信販会社の方が金利が高い傾向にあるため、ここでは銀行を2%、信販会社を4%として試算しました。

返済期間を「3年(36回払い)」「5年(60回払い)」「10年(120回払い)」の3パターンを出しています。

銀行から借りる場合

銀行から借りる場合、金利の低い有担保ローンと金利の高い無担保ローンがあります。

ご紹介する返済シミュレーションは、有担保ローンで金利2%の場合を想定したものです。

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 524,828円 24,828円 8,747円 104,964円
70万円 734,759円 34,759円 12,246円 146,956円
100万円 1,049,655円 49,655円 17,494円 209,929円

信販会社から借りる場合

外壁塗装のローンは、信販会社が提供している一般ローンやカードローンでも組むことができます。

銀行から借り入れる場合に比べて金利は高い傾向にありますが、審査が銀行などよりもスムーズに進むケースが多いです。

ご紹介する返済シミュレーションは、金利が4%の場合を想定したものです。

借入金額 返済総額 利息総額 月額返済額 年間返済額
50万円 552,496円 52,496円 9,208円 110,496円
70万円 773,494円 73,494円 12,891円 154,692円
100万円 1,104,991円 104,991円 18,416円 220,992円

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ローンで外壁塗装するメリット

ローンで外壁塗装するメリットについて

ローンを組んで外壁塗装をするメリットには以下の5つがあります。

ローンで外壁塗装するメリット
  1. 資金がなくても外壁塗装できる
  2. 一回の支払い負担を減らせる
  3. 別のイベントのためにお金を取っておける
  4. 高品質な塗料で塗装できる
  5. 住宅ローン控除を受けられる

まずはローンを使うメリットをご紹介した上でデメリットもご紹介します。

外壁塗装にローンを使うことを検討されている方はメリットとデメリットを確認し、本当に使うべきなのかを判断しましょう。

資金がなくても外壁塗装できる

ローンを使えば、まとまった資金がなくても外壁塗装ができます。

外壁塗装の相場は80万円~140万円と大きな費用がかかるため、一度に支払うことが難しい方も多いでしょう。

ローンを使って外壁塗装をすれば自己資金から丸々出す必要がなくなるため、出費が心配な方も安心です。

外壁塗装の相場について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>> 外壁塗装の相場はいくら?20坪・30坪・40坪など坪数別の費用相場をシミュレーター付で解説!

一回の支払い負担を減らせる

ローンを使うことで、組んだ年数を基準として毎月一定額を返済することになります。そのため、一回あたりの支払額を少額にし負担を減らせるのがメリットです。

まとまった資金があっても「今はまとまった出費は避けたい」といった状況では、ローンを組むことで出費を抑えつつ外壁塗装ができます。

ローンを組む年数によって、一回当たりの返済額を調整できるのもメリットとなるでしょう。

別のイベントのためにお金を取っておける

進学や旅行など、お金のかかるイベントを控えている状況で外壁塗装に数十万円の出費をするのは大きな痛手となります。

ローンを組めばまとまった出費を避けられるため、別のイベントのためにお金をセーブできるでしょう。ローンを組むことで資金繰りに余裕ができるのは大きなメリットです。

外壁塗装でローンを組むかどうか迷った際は、人生設計などこれから予想される支出を確認した上で決めるとよいでしょう。

高品質な塗料で塗装できる

外壁塗装では、フッ素塗料や無機塗料など耐久性が高い高品質な塗料を使うこともできます。しかし、これらの高品質な塗料は価格も高いため、塗装費用も相場より高くなってしまう点がネックです。

ローンを組めば高品質な塗料を使っても一度の出費を抑えられるため、本当に気に入った塗料や工事内容で塗装できます

外壁塗装は、マイホームの外観や性能を左右する工事でもあります。「お金を理由に気に入らない工事をするくらいなら高くついても納得のいく工事にしたい」とお考えの方は、ローンを組んでの外壁塗装を検討する価値があるでしょう。

住宅ローン控除を受けられる

外壁塗装のローンは、条件を満たせば住宅ローン控除を受けられます

外壁塗装ローンで住宅ローン控除を受ける条件は、以下の7つです。

◆外壁塗装ローンで住宅ローン控除を受ける条件◆

  • 本人が住んでいる建物の外壁塗装であること
  • 外壁塗装の費用が100万円を超えていること
  • 1年間の所得が3,000万円以下であること
  • 返済期間が10年以上であること
  • 控除対象の金融機関からのローンであること
  • 塗装する建物が耐震基準を満たしていること

これら7つの条件をすべて満たしていないと、外壁塗装のローンで住宅ローン控除受けることができません

住宅ローン控除を受けることで大きな節税になるため、外壁塗装のローンを検討されている方はこの条件に当てはまっているか確認しておきましょう。

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ローンで外壁塗装するデメリット

外壁塗装ローンを使うデメリット3つ

外壁塗装をローンでするデメリットには、以下の3つがあります。

  • 利息が発生する
  • 申請の手間がかかる
  • 金銭感覚がくるうことも

利息が発生する

当然ながら、借金である以上利息が発生し、返済しながら利息を支払う必要があります。
後に試算していますが、100万円を5年間で返した場合で利息は約6万4,000円、10年間で返した場合では約13万円です。

申請の手間がかかる

ローンを利用するためには、申込み・審査待ち・返済などの時間と手間が発生します。
手続き作業が苦手な方は苦しむかもしれません。

金銭感覚がくるうことも

収入から確保した以上のお金を使うことで、金銭感覚が悪くなり、借金で衣食住や遊びの費用をまかなうクセがつく可能性も、否定しきれません。

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外壁塗装のローンの金利・控除

外壁塗装のローンの金利・控除について

外壁塗装のようなリフォーム工事は高額になりがちですが、ローンを利用することで資金の分割払いが可能です。ローンを組む際の金利や控除について理解することで、総支払額や節税対策を考慮した賢い資金計画が立てられます。

外壁塗装でローンを組む際の金利相場

外壁塗装に利用できるリフォームローンの金利相場は、ローンの種類や提供する金融機関によって異なります。一般的に無担保ローンと有担保ローンでは金利に差があります。

無担保リフォームローンの金利

無担保型のリフォームローンでは、担保を提供する必要がなく、手続きが比較的簡単です。

一般的な金利相場は年率3%~9%です。銀行や信販会社によって若干異なりますが、無担保のため金利はやや高めです。

有担保リフォームローンの金利

自宅などの不動産を担保に入れる有担保型のローンは、無担保ローンに比べて金利が低めに設定されています。金利相場は年率1%~3%程度です。

特に大規模なリフォームを行う際には、金利が低い有担保ローンを検討する価値がありますが、手続きに時間がかかることや、担保が必要な点がデメリットです。

リフォーム会社提携ローンの金利

一部のリフォーム会社は金融機関と提携して、リフォームローンを提供しています。

金利は無担保ローンと同様に3%~10%程度が一般的ですが、キャンペーンや特別な優遇金利が適用されることもあるため、リフォーム会社と相談してみるのも良いでしょう。

外壁塗装でローンを組むとき、控除は使える?

外壁塗装にローンを利用する際は、住宅ローン控除などの優遇措置が受けられるケースもありますが、いくつかの条件を満たす必要があります。

通常、外壁塗装のみのリフォームでは、住宅ローン控除を利用することはできません

住宅ローン控除は主に新築や大規模な増改築、または耐震工事やバリアフリー改修などに適用されるため、単なる外壁塗装工事は控除対象外となることが一般的です。

ただし、外壁塗装に加えて耐震補強工事や断熱リフォームなど、住宅の性能向上を目的とした工事が一緒に行われる場合は、住宅ローン控除が適用される場合もあります。

例えば、耐震基準を満たすリフォームと外壁塗装を一緒に行う場合、全体の工事費が控除の対象になる可能性があります。

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外壁塗装でローンを申請する際の流れ

外壁塗装の申請方法5ステップが表されている画像

外壁塗装のローン申請の流れは、主に下記です。

ローン申請の流れ
  1. ローン申請
  2. 仮審査・事前審査
  3. 正式申し込み
  4. 本審査
  5. 融資

一般的には、申請から仮審査まで3.4日、正式申し込みから本審査まで1週間と言われています。つまり申請から融資までは1週間半ほどかかるとみておくとよいでしょう。

具体的な手続きの流れや必要書類は申請先によって異なりますが、必ず用意するべきなのは本人確認書類・物件資料・収入証明の書類の3点です。申請までに手元に持っておくようにしましょう。

また、仮審査・本審査ではともに返済能力が重視されます。項目は完済時の年齢や勤務先、雇用形態、年収、健康状態など金融機関ごとに異なり、多岐にわたります。
ご自身の収入に対して返済可能かどうかを知るために、事前審査を申込む前に返済額のシミュレーションを行っておくことが大切です。

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▼書籍
  • 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2022年度版』一般社団法人経済調査会 2021
  • 田村誠邦・甲田珠子『プロのための住宅・不動産の新常識』エクスナレッジ 2019
  • みんなの建材倶楽部『使える!!内外装活用シート 2016-2017』エクスナレッジ 2016
  • 菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015