「屋上の防水工事を自分で行いたい!」という方のために、おすすめの塗料の商品5つをランキングでご紹介します。
DIYで屋上に防水塗料を使用する際の注意点や、もし業者に依頼する際に気を付けておきたいポイントなどもまとめてご紹介します。
5選
屋上用の防水塗料は、各塗料メーカーから様々な商品がラインナップされているため、「どれが最適なのか分からない…」と感じる方も多いです。
そこで本章では、おすすめの屋上用の防水塗料をランキング形式でご紹介します。納得のいく塗料選びの参考としてご覧ください。
なお、ランキング順位は2025年6月時点における「ヌリカエ」のデスクリサーチに基づいて作成しております。
順位 | 屋根材 | メーカー | 特徴 | 参考価格(1缶) | 用途 |
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1位 | ![]() 水性ベランダ・屋上床用防水塗料 |
ニッペホームプロダクツ |
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5,058円~ | ベランダ床や陸屋根などのコンクリート面の簡易防水、遮熱、防じんなど。 |
2位 | ![]() 床・ベランダ防水 |
ロックペイント |
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4,948円~ | コンクリート陸屋根、ベランダの簡易防水・防塵 |
3位 | ![]() 水性屋上防水塗料セット |
ニッペホームプロダクツ |
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13,178円~ | 屋上・ベランダなどの簡易防水・防じん・美装 |
4位 | ![]() 水性簡易屋上防水塗料 |
アサヒペイント |
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10,998円~ | 陸屋根やベランダのコンクリート、モルタルの簡易防水・防塵 |
5位 | ![]() 水性屋上防水遮熱塗料 |
アサヒペン |
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10,998円~ | 陸屋根やベランダの簡易防水・防塵(コンクリート・モルタル)。各種防水面(塩化ビニールシート、アスファルトシングル、加硫ゴムシート(EPDM)、ウレタン塗膜防水)。 |
データ出典:2025年6月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより
それぞれの塗料について詳しくご紹介していきます。
1位::ニッペホームプロダクツ「水性ベランダ・屋上床用防水塗料」
DIY初心者でも扱いやすい一液タイプの水性塗料ですありながら、本格的な防水性能を発揮する塗料です。弾力性に富んだ塗膜を形成するため、建物の動きに追従してひび割れを防ぎ水の浸入をしっかりと防ぎます。
別売りの「遮熱性能下塗りシーラー」とセットで使うことで、赤外線を反射して屋上の表面温度上昇を抑制する遮熱効果を発揮します。すべり止め剤も配合されており、安全性にも配慮された高機能な防水塗料です。
2位:ロックペイント「床・ベランダ防水」
画像出典:ロックペイント 火災や溶剤中毒の心配が少なく、安全に作業できる水性タイプの防水塗料です。こコンクリート面はもちろん、既存の古い塗膜の上からでも優れた付着性を発揮します。
塗り替えの際の下地処理の手間を軽減できます。塗料には骨材(砂のようなもの)が配合されており、塗装するだけで滑りにくい床面が完成。防塵効果も期待でき、耐水性・耐候性にも優れているため、手軽にベランダや屋上の防水ができます。
3位:ニッペホームプロダクツ「水性屋上防水塗料セット」
屋上防水に必要な「下塗りシーラー」と「上塗り塗料」が一つになった、DIYに最適なセット商品です。「何を選べばいいか分からない」という方でも、これを買えばすぐに防水塗装を始められます。
塗料は扱いやすい水性一液タイプで、乾燥後は弾力性のある塗膜を形成。建物の微細なひび割れにも追従し、防水効果をしっかりと高めます。上塗りにはすべり止め剤も配合されており、機能性と使いやすさを両立した安心のセットです。
4位:アサヒペン「水性簡易屋上防水塗料」
画像出典:アサヒペン 紫外線劣化防止剤(HALS)を配合し、プロ仕様の高い耐候性を実現した高性能な防水塗料です。塩化ビニルシートやアスファルト防水といった、通常は塗装が難しいとされる防水層の上にも直接塗れる優れた密着性があります。
下地を選ばないため、様々な屋上に対応可能です。一度で厚い膜を形成できる厚塗りタイプで、酸性雨や塩害にも強いことから、過酷な環境下でも長期間にわたり大切な建物を保護します。
5位:アサヒペン「水性屋上防水遮熱塗料」
防水性能に加え、高い「遮熱効果」をプラスした高付加価値な防水塗料です。特殊顔料と中空ビーズの相乗効果で太陽光の赤外線を強力に反射し、屋上の表面温度上昇を最大で13~9℃抑制します。
遮熱効果により塗膜自体の熱による劣化も防ぐため、防水効果がより長持ちするでしょう。防水・遮熱・高耐候という3つの重要な性能を一挙に実現する、夏場の暑さ対策にも最適な塗料です。
屋上防水塗料の役割
基本的な屋上防水塗料の役割は、モルタルやコンクリートで作られた外壁や屋根などに塗って水の侵入を防ぐことです。水の侵入を防ぐことにより、建物の水による腐食から守る役割が生まれます。
屋上防水塗料は、雨水の侵入だけではなく太陽光による紫外線での腐食から守ってくれています。また、屋上防水塗料を塗ることにより、塗装面が汚れを防止してくれるのも、屋上防水塗料をおすすめする理由です。
また、屋上防水塗料は建物を美しく見せて、見栄えを保ってくれます。防水塗料には様々な色があり、周囲の色に調和できるおすすめの色も見つけられるため、建物の色合いも変えられます。
「陸屋根の防水」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「陸屋根の防水工事4種を徹底比較! オススメは『塩ビシート』防水」
屋上防水工事の種類
屋上防水工事の中には、FRP防水、ウレタン防水の2種類があります。
ここからは、それぞれの工事方法について詳しく見て行きましょう。
「防水塗装の種類」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「防水塗装の種類と選び方まとめ|オススメ製品も紹介」
FRP防水
FRP防水は下地の上にガラスマットを敷き、その上からポリエステル樹脂を塗布させて塗料を硬化させていく手法です。
FRPはプラスチックを含むことから熱や紫外線に弱いため、保護材として表面へコーティング材も塗布します。
FRP防水はシート敷いた上で、樹脂で塗装をするため、高い防水性が期待できます。
ウレタン防水
ウレタン防水は樹脂から作られた塗料を重ね塗りすることで防水性能を確保する手法となります。
ウレタン防水は、FRP防水よりも安価に抑えられます。
またメンテナンスの際は、既存の防水層の上から重ねて塗装を行うことから、廃材が出にくいことも特徴です。
「ウレタン防水」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ウレタン防水のメリット・デメリットは? 他の防水工事と特徴・費用を比較」
屋上防水塗装のおすすめ業者を選ぶポイント4個
続いて、屋上防水塗装のおすすめ業者を選ぶポイントを4個紹介します。近年の塗装業界では、意外に手抜き工事が多くなっています。
そのため、おすすめ業者を選ぶ際のポイントとしてまず挙げられるのは、他の業者から同じ条件で相見積もりをとることになります。
そして、得られた見積書のチェックポイントを知ることが必要です。特に使用する塗料などの商品が明記されていない見積もり業者は避けてください。
また、見積書の記入で一式見積が多く見られる業者も要注意な業者となりますので、以下で詳しく見て行きましょう。
1:相見積もりをとる
屋上防水塗装のおすすめ業者を選ぶポイントに、「相見積もりを取ること」があります。相見積もりとは、2社以上の会社に同じ条件で見積もりをお願いすることです。相見積もりは、外壁塗装で損をしないためにとても大事なことです。
中には、「相見積もりを取るのが面倒」や「相手に悪い」と考える方も見られますが、そのような場合に便利なのが、一括見積もりサービスです。
見積もりを取ったあとに断る場合でも、気兼ねなく行えるようになっています。
2:見積書のチェックポイントを知る
屋上防水塗装のおすすめ業者を選ぶポイントに、「提出された見積書のチェックポイントを知ること」があります。屋上防水工事や外壁塗装工事では、工程を省略することや工事代金の水増しが行われやすくなっています。
そんな悪徳な塗装会社に騙されないためにも、見積りのチェックポイントを押さえておく必要があります。
「塗装面積が水増しされていないか、塗料名やその単価が記入されているか」が、まずポイントになります。さらに、見積内容に「一式」という表記が多く見られないか、塗装工程は三回塗りになっているかの確認も必要です。
また、値引き額が大きすぎないか、工程がきちんと書かれていて無理がないかどうかもチェックする点になります。
3:使用商品が明記されていないものは避ける
屋上防水塗装のおすすめ業者を選ぶポイントに、「塗料の使用商品が明記されていない業者は避けること」があります。見積もりの中に具体的な塗料名が記載されているかを、しっかり確認してください。
外壁塗装に利用される塗料にはグレードがあり、それぞれ耐用年数と価格が違いますので、見積書を単純に比較することはできません。単純に見積書が安くても、使われている塗料により違いがあることを把握しておきましょう。
4:一式見積の多用は要注意
屋上防水塗装のおすすめ業者を選ぶポイントに、「一式見積の記載を多用する業者は要注意」があります。「一式見積」という表記では、面積や単価の詳細は確認できません。確かに塗装面積が測りにくい場所などでは仕方がない場合があります。
しかし、面積が出しやすい場所の見積でも、一式見積を多用されてしまうと、工事単価と塗装面積を他の業者と比較することができませんし、どんなグレードの塗料を使うのかもわかりません。
一式といった内訳が多い場合には、見積書の内容として問題がある可能性がありますので要注意となります。
屋上防水塗料はDIYでも使える?
屋上防水塗料はDIYでも使えますが、屋上防水工事をDIYで行う場合は、ウレタン防水の方がおすすめです。これは、様々な工法がある屋上防水工事の中で、ウレタン防水は難易度が低い工法となっているためです。
ウレタン防水とは、ウレタンでできた塗料を塗って防水層を作る工法ですが、塗料は液状のため、形状にとらわれずに塗りやすくなっています。また、下地を選ばない点もDIYに向いています。しかも、比較的安価な塗料となっているため、経済的にもおすすめです。
その反面、塗料を塗り重ねて防水層を作らなければならないため、工程が多くなり、作業時間が多くなってしまいます。その他、DIYの場合は手作業が基本となるので、塗りムラが出やすくなる点には注意が必要です。
屋上防水塗料をDIYで使用する時の注意点5つ
屋上防水塗料をDIYで使用する時の注意点を5つ紹介します。DIYで屋上防水工事を行う場合には、適する下地と適さない下地があることに注意してください。また、仕上げは単層なのか複層なのかも影響してきます。
さらに、DIYで塗料を塗る場合には、周囲にあった色を自分で選ぶことになりますし、塗料を購入の際に間違えずに必要量な量を確保する必要があります。
DIYでの作業が、業者にお願いするよりも高くならないように費用の目安を決めることも大事です。
1:適した下地と適さない下地がある
屋上防水塗料をDIYで使用する時の注意点として、適した下地と適さない下地があります。業者に依頼すればどんな下地であっても屋上防水工事はできますが、素人が行うDIYで屋上防水工事を行うには、難易度の高い工事は避けた方が良いでしょう。
例えば、モルタル下地の場合です。
モルタルは、素材としてひび割れが起きやすいことが特徴です。
ただでさえひび割れが起きやすい素材なので、長期間防水性を維持するためには一定の技術が必要です。
その他にも、屋上防水塗料を瓦に塗ることは、DIYでは難度が高くなっていますし、屋根で作業すること自体が危険ですので、DIYではおすすめできません。
2:仕上げは単層か・複層か
屋上防水塗料をDIYで使用する時の注意点には、仕上げは単層か・複層かも影響してきます。
例えば弾性塗料には様々な仕上げ方法がありますが、単層弾性工法の場合、弾性の持続期間が約3~5年と短いので費用対効果が少なくなってしまいます。
一方、複層弾性工法は工程数が多く、手間もかかってしまいますが、その分耐用年数は長くなります。
上記のことに鑑みると、DIYで行える技術力や手間があれば、業者に依頼するよりもコスト面で有利と言えるでしょう。
3:周囲にあった色を選ぶ
屋上防水塗料をDIYで使用する時の注意点には、周囲にあった色を選ぶことがあります。屋上防水塗料を使うと、塗り替えは10年後になってしまうため、万が一気に入らない色を塗ってしまった場合、長期間我慢することになります。
しかしながら、周囲に合った色を素人が選ぶことは難しく、色見本から気に入った色を選んでも、広い部分に塗るとイメージが変わってしまうことも多々あります。
その点では経験を積んだ専門業者に分があります。DIYでは慎重に塗料の色を選ぶ必要があることを覚えておきましょう。
4:必要量を間違えない
屋上防水塗料をDIYで使用する時の注意点に、用意する塗料の必要量を間違えないことがあります。屋上防水塗料には、塗料の性能を発揮するために、どの程度の量を塗れば良いかが決められています。
定塗布量として、塗料メーカーから1平米あたりに使用する塗料の量や1缶当たりの塗り面積が示されていますので、参考にして無駄の無いように用意してください。
用意する塗料の量は足りなくても困りますが、余っても保存できませんので無駄になってしまいます。
5:費用の目安を決める
屋上防水塗料をDIYで使用する時の注意点に、作業全体での費用の目安を決めることがあります。日常生活で意識することは少なくても、防水塗装はあらゆる場所に施工されている必須の工事です。
これをDIYで行う場合、コスト面では業者に依頼するよりも安く済みますが、用意しなければならない用具や足場など、全体を考慮した上で決めなければ、逆にコストがかかってしまうことになりかねません。


あなたのお家
外壁塗装するといくら?








屋上防水塗装おすすめの選び方を知り上手にリフォームしよう
本記事では、おすすめの屋上防水塗装料を紹介しました。おすすめの選び方を知れば、手軽に上手にリフォームできます。
例えば、自宅の屋根に適した防水塗料を知っておけば、効果的に塗り替えられて、費用を抑えることもできます。
防水塗料を塗り替える際には、すべて塗り替えるのかトップコートだけを塗り替えるかを決める必要があります。例えば、トップコートだけで十分であれば、費用は半分で済みますし用意する塗料の量も変わってきます。
無駄に費用をかけないよう、適切な塗料を選んで上手にリフォームしましょう。