外装塗装の価格表一覧!坪数別・塗料別の比較から工程ごとの価格内訳を解説

  • 【更新日】2025-06-04
外装塗装の価格表一覧!坪数別・塗料別の比較から工程ごとの価格内訳を解説

外壁塗装は、塗料の種類や下地処理によって価格が大きく変動します。初めての場合、単価や価格の相場がわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

外壁塗装の一般的な価格表をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

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外壁塗装の工程別価格表

外壁塗装は塗料を外壁に塗る作業はもちろんのこと、足場を組んだり、下地処理を施したり、いくつかの工程が必要な作業になります。

外壁塗装で必要な工程とそれぞれの価格は以下の通りです。なお、以下の表の金額は一般的な戸建て30坪の広さの外壁面積119㎡に単価をかけた金額となっています。

工程 単価 金額*
仮設足場 850円/㎡ 101,150円
飛散防止養生シート 150円/㎡ 17,850円
高圧洗浄 230円/㎡ 27,370円
薬品洗浄 360円/㎡ 42,840円
クラック補修 ※不要な場合もある
シーリング補修 750円/㎡ 89,250円
下塗り 1,130円/㎡ 57,000円
中塗り・上塗り ※シリコン塗料の場合 2,380円/㎡ 283,220円
雨どい補修 850円/㎡ 23,800円
諸経費 小計の10% 71,797円
消費税 小計+諸経費の10% 78,977円

仮説足場

外壁塗装では高所の作業も安全に行うために、足場の設置を行います。

足場の設置費用は塗装面積で算出されることが一般的ですが、延べ床面積や坪数によって算出する場合もあるため、算出方法について業者に確認しておくことが大切です。

  • 30坪程度の広さであれば、約10万円程を見込んでおくとよいでしょう。

飛散防止養生シート

外壁塗装では塗料が周囲に飛び散ってしまったり、高圧洗浄による水しぶきが飛散したりする可能性があります。

そうした塗料の飛び散りなどから周辺環境を保護するのが「飛散防止養生シート」です。

  • 飛散防止養生シートは基本的に仮説足場と同じ数量となり、30坪程度であれば約17,000~18,000円程度と考えておくとよいでしょう

高圧洗浄

塗料を適切に塗るためには、下地をきれいにしておく必要があります。具体的には旧塗膜をきれいに剥がすことが求められます。

高圧洗浄を行わず汚れが残ったままだと、施工不良などの恐れもあるため、非常に大切な工程です。

  • 30坪程度の広さであれば、約27,000~30,000円程を見込んでおくとよいでしょう。

薬品洗浄

外壁塗装の仕上げを磁器タイルや意匠性サイディングのクリヤー仕上げの場合は、薬品で手洗いを実施してから高圧洗浄を行います。

外壁材の種類や劣化症状の状態によって費用が変わってきます。

  • あくまでも目安ですが約40,000円以上は見込んでおくとよいでしょう。

クラック補修

自宅の外壁がモルタルでクラックと呼ばれる「ひび割れ」や「亀裂」が発生している場合は、クラック補修が必要です。

クラック補修は単価を設定することが困難なため、職人さんの工数によって算出されます。

シーリング補修

自宅の外壁がALCパネルやサイデイングの場合、シーリング補修と呼ばれる下地処理を行います。

シーリング補修を行うことで、外壁材の隙間を埋め、雨水の侵入などを防ぐのが役割です。

なお、シーリング補修には既存のシーリングの上から新しいシーリングの施工を行う「増し打ち」と、既存のシーリングを撤去してから新しいシーリングを施工する「打ち替え」の2種類の施工方法があります。

  • 基本的には「打ち替え」の方が費用が高くなりますが、その分耐久性を確保できます。

下塗り

下塗りはシーラー、フィラー、プライマーなどを使い、中塗り・上塗りで利用する塗料と外壁材の密着力を高める役割を担います。

下塗り材は、中塗り・上塗りで利用する塗料とは異なり、透明な色をしているケースが多く、下地の劣化状況によって選定されます。

  • 外壁の劣化状況によっては下塗りが2回必要になる場合もあり、その場合の費用は高くなるため注意が必要です。

中塗り・上塗り

下塗りが完了したら、中塗り・上塗りを行っていきます。

中塗り・上塗りは同じ塗料を使用し、塗装工程を分けることで塗膜の厚さを確保するのが役割です。

  • 利用する塗料に応じて金額は変わってくるため、予算と耐久性などを確認しながら選定することが大切になります。

雨どい補修

外壁塗装では自宅の外壁のほかに、雨どいや軒裏などの補修も実施します。

住宅によっては補修が必要ないケースもあるため、業者と相談しながら実施するかを決めることが大切です。
  • 30坪の広さであれば雨どい補修の目安は約23,000~25,000円程度を見込んでおくとよいでしょう。

諸経費

各作業工程に必要な経費を算出する部分です。たとえば「産業廃棄物処理」「安全管理費」などが該当します。

諸経費は住宅の状況によって金額が変わってきますが、施工費の10%程度かかるのが一般的です。

  • 諸経費が施工費の10%以上かかっている場合は、必ず業者に確認しておくことが大切です。

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外壁塗装の塗料別平米単価比較表

塗料の種類 平米単価(3回塗りの場合)
アクリル塗料 1,200円/㎡~1,800円/㎡
ウレタン塗料 2,000円/㎡~2,600円/㎡
シリコン塗料 2,700円/㎡~3,500円/㎡
ラジカル塗料 2,900円/㎡~3,500円/㎡
フッ素塗料 4,400円/㎡~5,600円/㎡
光触媒塗料 4,900円/㎡~5,800円/㎡
無機塗料 5,200円/㎡~6,400円/㎡

上記は、外壁塗装で使用する塗料の平米単価表です。塗料の平米単価は一般的に、耐用年数と比例します。安い塗料を使用すれば工事費用を抑えることはできますが、その分耐用年数も下がるため次回の外壁塗装の時期も早くなってしまいます。

塗料のなかでも人気が高いのは、ラジカル塗料です。プロ300名がおすすめする人気塗料ランキングによると、「パーフェクトトップ」と呼ばれるラジカル塗料が二年連続で人気1位を獲得しました。価格と耐用年数のバランスが取れていることが、ラジカル塗料の強味です。

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外壁塗装の塗料別価格内訳を比較

ここからは、3種類の外壁塗装の価格内訳を紹介します。

紹介するのは、外壁塗装でよく使用されるシリコン塗料、ラジカル塗料、無機塗料を使って工事した場合の価格表です。

価格内訳は、仮設足場、高圧洗浄、養生、コーキング補修、雨どい塗装、といったごく標準的な工事内容の価格内訳を記載しております。

外壁塗装シリコン塗料の価格内訳表

現在の主流であり、実績も豊富なシリコン塗料を使った工事の価格内訳は下記の通りです。

内訳 単価 金額*
仮設足場 850円/㎡ 110,000円
高圧洗浄 230円/㎡ 27,000円
養生 200円/㎡ 24,000円
コーキング補修 750円/m 150,000円
マイルドシーラーEPO下塗り 600円/㎡ 71,000円
クリーンマイルドシリコン中塗り・上塗り 2,380円/㎡ 283,000円
雨どい塗装 1,130円/㎡ 57,000円
小計 713,000円
諸経費 小計の10% 71,300円
消費税 小計+諸経費の10% 78,000円
合計 862,000円

*30坪住宅で外壁塗装工事のみ行った場合の金額
*30坪住宅の平均的な外壁面積119㎡に単価をかけて算出

シリコン塗料を使った工事は、施工実績が豊富で職人さんも扱いなれた塗料で工事してもらえる安定感が魅力です。

また、シリコン塗料は多くのメーカーが製品開発をしており、幅広いラインナップやカラーバリエーションの中から、気に入ったものを選択可能です。

本ケースでは、シリコン塗料のなかでも人気な、クリーンマイルドシリコンの価格内訳を紹介しました。

施工実績が豊富なため、迷った際は、シリコン塗料で塗装をすれば間違いはありません。

▼「シリコン塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>シリコン塗料って本当にいいの?メリット・デメリット、塗装前の注意点を解説

外壁塗装ラジカル塗料の価格内訳表

価格と耐用年数のバランスが取れており、近年注目を集めているラジカル塗料を使った工事の価格内訳は下記の通りです。

内訳 単価 金額*
仮設足場 850円/㎡ 110,000円
高圧洗浄 230円/㎡ 27,000円
養生 200円/㎡ 24,000円
コーキング補修 750円/m 150,000円
パーフェクトサーフ下塗り 1,330円/㎡ 158,270円
パーフェクトトップ中塗り・上塗り 2,120円/㎡ 252,280円
雨どい塗装 1,130円/㎡ 57,000円
小計 717,970円
諸経費 小計の10% 71,797円
消費税 小計+諸経費の10% 78,977円
合計 868,744円

*30坪住宅で外壁塗装工事のみ行った場合の費用相場
*30坪住宅の平均的な外壁面積119㎡に単価をかけて算出

先ほど解説した通り、ラジカル塗料は、価格と耐用年数のバランスに優れていて、コストパフォーマンスが高いことが魅力です。

本事例では、ラジカル塗料のなかでも一番人気な「パーフェクトトップ」を使った価格内訳を紹介しました。

価格と耐用年数のバランスを重視したい方は、ラジカル塗料を使った工事を検討してみてください。

▼「ラジカル塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>ラジカル塗料ってなにがすごいの?メリット・デメリットを徹底解説!

外壁塗装無機塗料の価格内訳表

圧倒的な耐久性を持った無機塗料を使った工事の価格内訳は下記の通りです。

内訳 単価 金額*
仮設足場 850円/㎡ 110,000円
高圧洗浄 230円/㎡ 27,000円
養生 200円/㎡ 24,000円
コーキング補修 750円/m 150,000円
ダイヤSPRカラープライマー下塗り 820円/㎡ 98,000円
ダイヤースーパーセランソフィア 4,000円/㎡ 476,000円
雨どい塗装 1,130円/㎡ 57,000円
小計 933,000円
諸経費 小計の10% 93,300円
消費税 小計+諸経費の10% 103,000円
合計 1,129,000円

*30坪住宅で外壁塗装工事のみ行った場合の費用相場
*30坪住宅の平均的な外壁面積119㎡に単価をかけて算出

無機塗料は、無機塗料は耐久性に優れていることが魅力です。

その耐用年数は20年~25年にも上り、他の塗料を凌駕します。その分費用も高額になりますが、耐用年数が長い分だけ塗装メンテナンスが不要なため、長い目でみるとコストパフォーマンスが高いと言えます。

本事例では、無機塗料のなかでも人気の高い「ダイヤスーパーセランソフィア」を使った価格内訳を紹介しました。

外壁塗装のメンテナンス頻度を抑えたい方や、今住んでいる自宅に長く20~30年以上住み続ける方には特におすすめです。

▼「無機塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>無機塗料って?メリット・デメリットと価格、代表的な塗料名を解説!

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外装塗装費用を抑える4つのコツ

高額な外装塗装費用を少しでも抑えたいと考えている方は多いでしょう。

業者選びや依頼する時期、自治体の助成金を上手く利用することによって、費用は削減できます。

外壁塗装費用を抑えるコツを4つご紹介します。

1:自社施工や地元密着の業者を選ぶ

外壁塗装で実際に施工するのは職人さんですが、自社施工と下請け施工で大きな差があります。費用を抑えるためには、自社施工の地元密着業者を選びましょう。

自社施工では見積もりから仕上げまで一貫して1社で行うため、余計な費用が発生せず、アフターメンテナンスまでしっかりとフォローしてくれるので信頼できるというメリットがあります。

一方、下請け施工では、営業会社と外壁塗装を行う業者との間に中間マージンが発生するので一般的に割高になります。

2:補助金や助成金と火災保険などを調べてみる

外壁塗装工事には、各自治体が独自に設けた助成金制度を利用することができます。全ての自治体が実施しているわけではないので事前に確認し、利用できるなら早めに申請しましょう。

遮熱・断熱塗料を使って塗装を行うこと、お住まいの自治体に所在する業者に工事を依頼することなど、条件付きの場合があります。

また、火災保険の助成金は火事もしくは自然災害による被害で外壁塗装をする場合は適用されます。

3:冬や梅雨時期に施工を依頼する

外装塗装に向いている季節は、空気が乾燥している春と秋だと言われます。塗装はしっかりと乾燥させないと機能が低下してしまうため、天気も安定している春と秋は最適で、人気の業者では3ヵ月も前からスケジュールが埋まっているということもあるほどです。

繁忙期ゆえに春と秋は料金も高くなりがちです。

一方、空気が湿っている梅雨時期や冬は塗料の乾燥に不都合が発生しやすく、天候も不安定なので依頼する人は少なく、閑散期と言われます。しかし、外装塗装に不向きというわけではなく、その季節に合った塗装を行えば問題ありません。

閑散期に割引キャンペーンを行う業者もあり、思わぬ値引きをしてくれることもあります。春や秋に比べると工期は長引く可能性がありますが、費用を抑えたいなら冬や梅雨時期に施工を依頼しましょう。

4:いくつかの塗装業者に見積もりを依頼し比較する

見積もりで提示された料金が適正かを知るために、いくつかの塗装業者に見積もりを依頼して比較するのが一般的です。インターネットでは5社ほどを無料で一括見積りできるサイトがあるので、利用するのがおすすめです。

訪問営業を掛ける業者には注意する

訪問営業を掛ける業者の全てが悪いわけではないですが、その場で見積もりを作成し、契約を迫ってくるような業者は悪質です。

住まいの劣化状況は外からパッと見ただけでわかるものではありません。見積もりには正しい外壁の面積や補修工事の内容などが必要となるので、信頼できる業者は時間を掛けて診断してくれるものです。

金額が安すぎる業者は選ばない

費用が安いというのは大きな魅力ですが、あまりにも安すぎる業者は選ばない方が無難です。安すぎるのにはそれなりの理由があると考えられます。

まず考えられるのは、塗料を規定以上に薄めて使って材料費を抑えている可能性があります。極端に薄めすぎた塗料では本来の耐用年数よりも短い期間で効果を失ってしまうため、短いスパンで再び外装塗装を行う必要が出てきます。

次に、材料費だけでなく人件費を削減している可能性があります。給料が安く経験の浅い見習い職人だけで施工させて一人当たりの単価を下げていたり、工期を短くして十分に乾燥していないのに上塗りするなど雑な施工をさせているケースが考えられます。

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

まとめ

塗料の平米単価は多くの場合に耐用年数と関連しています。安い塗料を使用するとそのときの工事費用を節約できますが、その分耐用年数が短くなるため、次回の塗装時期も早くなってしまいます。

そのため、お子さんの受験や就職活動、住み替え時期などライフイベントと塗料の耐用年数を照らし合わせて、使用する塗料を検討することをおすすめします。

また、塗装の価格はサイディングやモルタルといった外壁材の種類・下塗り塗料の種類によっても異なります。外壁塗装でかかる具体的な単価を把握したい方は、まずは使用する製品や工事内容に目星をつけましょう。

下記ツールでも外壁塗装でかかる具体的な費用を計算できますので、ぜひ一度ご利用ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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