光触媒塗料価格の相場を解説！一般的な塗料との比較と注意点もあわせて紹介

光触媒塗料の平均的な施工価格は、外壁に塗装する場合、1㎡あたり「3,500円～5,500円」です。一般的によく利用されているシリコン塗料価格が1㎡あたり「2,300円～3,500円」、やや高級品と言われるフッ素塗料価格が「3,500円〜5,000円」になります。光触媒塗料は最も価格の相場が高い塗料だと言えます。

本記事では、光触媒塗料と一般的な塗料の価格差や、光触媒塗料を検討している際に知っておきたい価格相場や選び方の注意点を徹底的に解説していきます。

光触媒塗料の特徴とは？

光触媒塗料とは、太陽光の光に反応して汚れを洗い流す、セルフクリーニング効果を持った次世代の特殊塗料です。

そもそも光触媒とは「太陽の光」に含まれる「紫外線」に反応して、汚れなどを分解する活性酸素を発生させる仕組みを表します。

代表的な光触媒は酸化チタンであり、酸化反応により汚れを分解する性質から、「脱臭」「抗菌」「防汚」「空気浄化」の作用などを持っています。

また、耐久年数が15年から20年と他塗料と比較して長くなっており、メンテナンスの頻度が落とせるといったメリットも存在しています。

光触媒塗料価格はいくら？

光触媒塗料の平均的な施工価格は、外壁に塗装する場合、1㎡あたり「3,500円～5,500円」です。一般的によく利用されているシリコン塗料価格が1㎡あたり「2,300円～3,500円」、やや高級品と言われるフッ素塗料価格が「3,500円〜5,000円」になります。光触媒塗料は最も価格の相場が高い塗料だと言えます。

塗料の種類	1㎡あたりの価格	耐用年数	特長
光触媒塗料	3,500～5,500円	15～20年	セルフクリーニング効果があり耐久性が高い
ウレタン塗料	1,800～2,500円	8～10年	安価で密着性に優れ耐久性のバランスが良い
シリコン塗料	2,300～3,500円	7～15年	耐用年数と塗料価格のバランスに優れている
ラジカル塗料	2,200～4,000円	12～15年	防汚性・防藻性・防カビ性に優れている
フッ素塗料	3,500〜5,000円	15～20年	耐熱性・耐寒性に優れている

その他の塗料についての解説は以下の記事をご覧ください。

光触媒塗料を使った坪数別から見る塗装費用の相場

塗料の中でも耐久性が高いと言われる光触媒塗料について、知っておきたい価格相場すなわち光触媒塗料価格について紹介します。一般的な他の塗料についても、光触媒塗料価格と照らしあわせて比較できるようにまとめました。

光触媒塗料で塗装した時の、坪数別の塗装費用の相場は塗装のみの価格であり、屋根塗装の価格などは含まれません。

坪数	塗装価格
10坪	40万円～45万円程度
20坪	75万円～90万円程度
30坪	110万円～135万円程度
40坪	155万円～180万円程度
50坪	200万円～225万円程度

光触媒塗料を使用する際に注意するポイント3つ

光触媒塗料は近年では新しい塗料の1つで、他の塗料には無い優れた特徴を持ち合わせた最高級の塗料と呼ばれていますが、同様に注意すべき点も存在しています。

光触媒塗料を選ぶ際に抑えておきたい注意点を4つご紹介します。

1.土やさびなどの汚れは防げない

セルフクリーニング効果は光触媒塗料の優れたメリットの1つですが、絶対に塗装したからとは言え、汚れないわけではないことを理解する必要があります。

光触媒塗料の汚れを防ぐ機能は「有機物分解機能」によるものなので、雨だれの跡やホコリといった有機化合物由来の汚れは確かに着きづらくなります。

光触媒塗料には弱点もあり、土やさびなどの汚れといった無機質の汚れには効果がありません。他にも鳥の糞など防げない汚れもあることに注意が必要です。

2：屋根に使用できる塗料はない

光触媒塗料は現時点で屋根用が販売されていません。

光触媒塗料は2021年６月現在、外壁用しか販売されておらず、屋根用のものはありません。もちろん、外壁用のものを屋根に塗装するのは向いてるとは言えないでしょう。

3：立地によっては光触媒塗料が機能しない

光触媒塗料は、セルフクリーニング効果によって紫外線さえ受けとることができれば光触媒本来の効果を発揮しますが、たとえ光触媒作用で汚れを分解するとしても、雨が当たりにくい立地では汚れが流れ落ちないこともあります。

日当たりの良い箇所と日当たりの悪い箇所での汚れの差がでてしまい、汚れが悪目立ちの恐れがあることにも、よく注意しましょう。

光触媒塗料価格を参考に選ぶ時に気を付けること

光触媒という優れた機能が備わっているため光触媒塗料ですが、実際にいざリフォームで使用するかはさまざまな面で悩む方も多いでしょう。光触媒塗料価格を参考に、選ぶ際に気を付けたいことを紹介します。

1：施工価格が他の塗料よりも高額

一般的な塗料は、最新である光触媒塗料価格と比べると価格差があり、現在販売されている塗料の中でも光触媒塗料は特に高額だとも言われています。

もともと汚れがほとんど目立たない家などは、たとえ光触媒塗料で塗装してもセルフクリーニング効果を感じにくいこともあるでしょう。

一般的な塗料と光触媒塗料のどちらを選ぶか、家の特性とあわせて検討すると良いでしょう。

2：大手メーカーからの販売はない

塗装メーカーには信頼性や安定性のある大手3大メーカーがあります。しかし、光触媒塗料に関してはこの大手メーカーには扱いがなく全く販売はしていません。

外壁塗装用の光触媒塗料だけは未だ販売されていないのです。

光触媒塗料価格を参考にリフォームに活用しよう！

光触媒塗料は機能性塗料とも言われていて、光触媒の仕組みを取り入れた最新塗料であることを注意点とあわせてくわしく紹介しました。

述べた通り光触媒塗料は他の塗料とは施工方法が違うため、施工の際の業者は注意点などもあわせて慎重に選ぶ必要があります。

また光触媒塗料には、他の塗料にはないセルフクリーニング効果や、耐久性が高く塗り直しなどのメンテナンスが少なくて済むというメリットがあります。

今後リフォームする予定がある場合には、ぜひ光触媒塗料価格を参考にしたうえでの検討を進めていきましょう。