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フッ素塗料の特徴は? おすすめの商品ランキングも紹介!

住宅用の塗料は、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の主に4種類で、もっとも上のグレードに位置するのが「フッ素塗料」です。

しかし、フッ素塗料について「どんな特徴のある塗料?」「どのメーカーのどの商品を選べば間違いない?」といった疑問を持たれている方も多いかと思います。

本記事では、フッ素塗料の特徴やメリットとデメリットや、おすすめの製品ランキングなどについて詳しくご紹介します。

なお、はじめての外壁塗装を検討されている方は、こちらの記事がおすすめです。

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この記事を監修しました

株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

詳しくはこちら
目次

フッ素塗料の特徴

フッ素塗料は、蛍石から取れるフッ素が主成分の塗料です。身近では、フライパンのコーティング素材や歯磨き粉にも含まれています。

耐用年数は20年前後と耐候性や耐薬品性が高く、紫外線や酸性雨による劣化を大きく抑えることが可能です。親水性も高いため、雨水で汚れが自然に落ちるセリフクリーニング機能もあります。

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フッ素塗料のメリット・デメリット

フッ素塗料のメリットとデメリットは、主に以下の3つずつあります。

各メリットとデメリットについて詳しくご紹介します。

フッ素塗料のメリット

改めて、フッ素塗料のメリットは下記の3つです。

フッ素塗料のメリット

① 耐用年数が長い
② メンテナンス費用を減らせる
③ 光沢ある仕上がりになる

フッ素塗料は、「シリコン塗料」「ラジカル塗料型塗料」など、外壁や屋根に使われる塗料のなかでも長い耐用年数を誇ります。その分、価格は高めですが長期間でみた場合の塗り替えリフォームの回数が減るので、長期的なメンテナンスコストに優れていると言えるでしょう。

以下に、同じ塗装面積の家でフッ素塗料とシリコン塗料を使い続けた場合における、メンテナンス費用の差の一例をご紹介します。

塗料の材工費以外の費用(足場代・諸経費など)はどちらも75万円で固定されています。

また、フッ素塗料は光沢がある仕上がりになることも特徴です。「高級感や清潔感のある見た目にしたい」とお考えの方にとっては、魅力的な塗料の一つになるでしょう。

フッ素塗料のデメリット

続いて、フッ素塗料のデメリットをご紹介します。主なデメリットは以下の3つです。

フッ素塗料のデメリット

① 価格が高い
② ツヤありしか選べなし
③ 塗料が固く割れやすい

フッ素塗料は相場が4,300円/㎡前後と、塗料の中でも高価な部類になります。ベースグレードとなるシリコン塗料は2,300円/㎡なので、フッ素塗料はその1.5倍ほどの価格になるでしょう。

また、メリットとしてご紹介した光沢のある仕上がりですが、逆に言えば「マットな艶消し仕上げがいい」と考えている方には向いていません。

さらに、フッ素塗料は他の塗装に比べて塗膜が硬いため伸びにくく、外壁がひび割れると塗膜も一緒に割れる可能性があります。特に、モルタル外壁などの伸縮しやすい外壁材に塗装する場合は注意が必要です。

他の外壁塗装の塗料について知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【2022年最新】外壁塗装の塗料6種類の特徴・価格は?選び方と人気塗料ランキングも紹介」

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フッ素塗料は劣化の激しい部分にオススメ

フッ素塗料は高価なので、住宅の全てをフッ素塗料で塗装すると、予算をはるかにオーバーしてしまうケースが多いと思います。そのような場合は、「面積が限られていて」「劣化が激しい」だけでも、フッ素で塗装することをオススメします。

住宅の部位の中で最も劣化しやすい「屋根」

屋根は住宅の部位の中でも、最も風雨や紫外線の影響を受ける場所なので、劣化しやすく、メンテナンス周期が最も短くなる場所です。

屋根を耐久性の高いフッ素塗料で塗装することで、他の部位と同時に次の塗り替え時期を迎えることが可能になることもあります。

実は劣化が早い「付帯部分」。雨樋・派風・幕板・軒天など

あまり目立たない雨樋などの「付帯部分」には、コストを抑えるためにとにかく安い塗料が使われがちです。

しかし、実は、ほとんどの付帯部分が外壁と同程度、もしくはそれ以上のスピードで劣化しやすいとも言われており付帯部分こそ耐用年数の長い塗料で塗装することをオススメします。

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フッ素塗料のおすすめ製品ランキング

フッ素塗料は外壁・屋根塗装で使われる塗料のなかでも上級グレードになります。そのため、価格よりも耐久性や性能をする方に選ばれやすい塗料です

しかし、フッ素塗料は各塗料メーカーから様々な商品が開発・販売されており、いざ選ぶとなっても「各メーカーごとに色んな商品があるけど、どのフッ素塗料を選んだらいいか分からない」と悩んでしまう方も多いでしょう。

そこで本章では、おすすめのフッ素塗料をランキング形式でご紹介します。納得のいく塗料選びの参考としてご覧ください。

なお、ランキング順位は2025年6月時点における「ヌリカエ」のデスクリサーチに基づいて作成しております。

順位 屋根材 メーカー 特徴 参考価格(1缶) 耐用年数 適用下地 艶の有無
1位
水性スーパーコート

水性スーパーコート
アサヒペン
  • 紫外線や塩害に強い塗膜
  • カビ・サビを防ぐ成分配合
  • 厚塗りでも垂れにくい
725円~ 15年程度 屋内外のサイディング、モルタル、コンクリート、カラーベスト、スレート瓦、トタン屋根、木部、鉄部、コンクリート、プラスチックなど 艶あり/なし
2位
ファインフッソ

ファインフッソ
日本ペイント
  • 耐候性が非常に高い
  • 多様な素材に塗装可能
  • 塗りやすく作業性が良好
7,698円~ 20年程度 コンクリート(現場打ち)、セメント系建材、塗り替え改修(アクリルリシン、吹付けタイル、その他旧塗膜) モルタル仕上げ面、ALCパネル、鉄部、カラー鋼板(トタンなど) 艶あり(調整可)
3位
サンフロンUV

サンフロンUV
ロックペイント
  • 紫外線や風雨に強い塗膜
  • セルフクリーニングで低汚染
  • 環境と人体に配慮した設計
21,980円~ 20年 コンクリート・モルタル、窯業サイディング、鉄・非鉄金属部、木部、FRP、硬質塩ビ 艶あり(調整可)
4位
耐候性フッ素樹脂スプレー塗料 F

耐候性フッ素樹脂スプレー塗料 F
タカチ電気工業
  • 紫外線に強く透明塗膜
  • 鉄やアルミなどに適応
  • 自然乾燥で手軽に施工
4,178円~ 15年程度 屋外のサイディング、コンクリート、モルタル、ブロック、木部、鉄部など 艶あり
5位
ファイン4Fセラミック

ファイン4Fセラミック
日本ペイント
  • 15年以上の耐用年数
  • 光沢や美観が長持ち
  • 高い不燃・耐薬品性
65,978円~ 20年程度 サイディング・モルタル・コンクリート・ALC・ 鉄部(アルミ・ステンレス)など 艶あり(調整可)

データ出典:2025年6月時点における各メーカーのホームページ・ECサイトより

それぞれの塗料について詳しくご紹介していきます。

アサヒペン「水性スーパーコート」

水性スーパーコートは、紫外線や酸性雨、塩害など過酷な外的環境に強い耐候性を発揮するフッ素塗料です。

シリコン架橋やHALSなどの成分により、汚れにくく長持ちする塗膜を形成します。白系には自動車用と同じ高耐候性チタンを採用し美しさを長く維持。塗りやすく初心者にも扱いやすい製品です。

日本ペイント「ファインフッソ」

ファインフッソは、大手塗料メーカーである日本ペイントから販売されているフッ素塗料です。2液タイプのため、フッ素塗料のなかでも高い耐久性があります。

乾燥が早く冬場でも安心して施工可能です。サイディングや鉄部、FRPななど様々な下地に対応しており、防藻防かび性・低汚染性など多機能で塗膜の膨れや剥離も抑えられます。弱溶剤タイプで臭気が抑えられており、環境にも配慮された製品です。

ロックペイント「サンフロンUV」

サンフロンUVは、フッ素樹脂の特性を最大限に活かした超高耐候性塗料です。C-F結合によって紫外線や風雨、サビなどの劣化要因から外壁を強力にガードします。

親水性塗膜が汚れを雨で流すセルフクリーニング機能を備えており、汚れにくいことも特徴です。速乾性で作業効率も高く、鉛・クロム・ホルムアルデヒドなどの有害物質を含まないため安心して施工できます。

タカチ電気工業「耐候性フッ素樹脂スプレー塗料 F」

耐候性フッ素樹脂スプレー塗料 Fは、スプレータイプで使いやすい透明塗膜のフッ素塗料です。

紫外線への耐性が高く、鉄・アルミ・樹脂など多用途に対応。自然乾燥にも対応しているため、DIYや簡易補修にも適しています。防食性にも優れ手軽なメンテナンス用塗料として人気です。

日本ペイント「ファイン4Fセラミック」

ファイン4Fセラミックは、フッ素塗料の中でもトップクラスの耐候性を誇り、15年~20年という高い耐用年数が特徴です。

光沢を15年後も90%維持する試験実績があり、超低汚染性で外壁の美しさをキープできます。高い不燃性や耐薬品性があるため、火災時や酸性雨からも建物を守ります。

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【メーカー別】フッ素塗料の代表的製品

本節では、塗料メーカーごとの主なフッ素塗料をご紹介します。

▼ 日本ペイント ▼

製品名価格適用下地
ファイン4Fセラミック15kg 50,000円サイディング・モルタル・コンクリート・ALC・ 鉄部(アルミ・ステンレス等)
ピュアライド UVプロテクト4Fクリヤー15kg 35,000円セメント素地(コンクリート・モルタル)、金属(鉄面・ステンレス・アルミ)硬質塩ビ、FRPなど)
サーモアイ4F15kg 45,000円スレート・波形スレート屋根、金属屋根・トタン、住宅用化粧スレート屋根
ファイン4Fベスト15kg 40,000円住宅用化粧スレート屋根、波形スレート

※15kgで 100~120㎡ ほどの塗り面積となります。

▼ エスケー化研 ▼

製品名価格適用下地
クリーンマイルドフッ素15kg 40,000円コンクリート、セメントモルタル、押出成形セメント板
スーパーセラタイトF16kg 60,000円コンクリート、セメントモルタル、ALC、PC部材、スレート板、GRC板、押出成形セメント板、各種旧塗膜など
クールタイトF16kg 50,000円薄型塗装瓦、トタン屋根、スレート屋根
ルーフスターF16kg 15,000円カラー鋼板、カラートタン、ガルバリウム鋼板

▼ 関西ペイント ▼

製品名価格適用下地
セラMフッ素16kg 65,000円コンクリート、モルタル、鉄部、亜鉛めっき、アルミニウム、窯業サイディング
アレスアクアフッソⅡ上塗15kg 83,000円コンクリート、モルタル、スレート、窯業サイディング、鉄部、亜鉛めっき
スーパーフッソルーフペイント14kg 35,000円金属屋根(トタン、ガルバリウム)
アレスクール2液F15kg 40,000円金属屋根、新生瓦(窯業屋根)、波形スレート

この中から、特に代表的なフッ素塗料を3つご紹介します。

ファイン4Fセラミック

名称 ファイン4Fセラミック
メーカー 日本ペイント
分類 弱溶剤系2液フッ素塗料
適用下地 セメント素地(コンクリート・モルタル)、
金属(鉄面・ステンレス・アルミ)硬質塩ビ、
FRPなど
光沢の種類 4種
つや有り、7分つや有り、
5分つや有り、3分つや有り
設計価格 約3,600円/㎡~
耐用年数 約15年以上

外壁塗料の中でもトップクラスの品質を誇り、最も普及しているスタンダードなフッ素塗料です。
耐久性が高く汚れが付きにくいため、外壁の美しさを長く保つことができます。
また、耐候性、耐熱性にも優れているため、特殊な気候の地域でも活躍してくれるでしょう。

「ファイン4Fセラミック」について詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。

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【2024年版】ファイン4Fセラミックの特徴は?費用・長所・短所を他の有力塗料と徹底比較 本記事では、外壁用塗料に「ファイン4Fセラミック」をご検討中の方に向けた解説を行います。 「ファイン4Fセラミック」は塗料としては高級な部類に入り、性能には弱点も...

クリーンマイルドフッソ

名称 クールマイルドフッソ
メーカー エスケー化研
分類 弱溶剤系2液フッ素塗料
適用下地 コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、
スレート板、GRC板、押出成形セメント板、
各種サイディングボード、各種旧塗膜(活膜)など
鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、
ステンレスなどの金属
光沢の種類 4種
つや有り、7分つや有り、5分つや有り、3分つや有り
設計価格 約2,800円/㎡~
(下塗り材別)
耐用年数 15~20年

高い耐久性、低汚染性に加え、防カビ性・防藻性にも優れるため、長期にわたって美しい外壁を維持できます。塗装可能な素材(適用下地)が非常に多いのも特徴です。

セラMフッソ

名称 セラMフッソ
メーカー 関西ペイント
分類 2液弱溶剤形ふっ素樹脂塗料
適用下地 コンクリート、モルタル、鉄、アルミ、亜鉛めっき等
光沢の種類 4種
つや有り、7分つや有り、5分つや有り、3分つや有り
設計価格 約5,400円/㎡~
耐用年数 15~20年

主に、外装の上塗りに使用されます。

耐久性、耐候性、耐汚染性に優れているのはもちろんのほか、外壁塗装だけでなく、内部塗装にも適応性があり、幅広く使用可能です。

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まとめ:フッ素塗料は、長い耐用年数と高価な費用が特徴

最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。

フッ素塗料の耐用年数は?

壁で15~20年、屋根でも12~15年と言われています。4種類ある住宅用塗料のなかで、フッ素樹脂塗料はもっとも高いグレードです。詳しく知りたい方は高い耐久性と耐候性をご覧ください。

フッ素塗料のメリットは?

耐用年数が長いこと、メンテナンスコストが削減できること、光沢が美しく、長持ちすることです。詳しくはフッ素塗料のメリットをご覧ください。

フッ素塗料のデメリットは?

価格が高いこと、ツヤありの色しか選べないこと、モルタル外壁には向かないことです。詳しくはフッ素塗料のデメリットをご覧下さい。

フッ素塗料のおすすめ製品は?

日本ペイントの「ファイン4Fセラミック」、エスケー化研の「クールマイルドフッ素」、関西ペイントの「セラMフッ素」などが代表的です。詳しくはフッ素塗料の代表的製品をご覧ください。

以上、フッ素塗料についてご説明をしてきました。

基本的な性能についての解説のほか、「長い耐用年数と高めの塗料代」という特徴をもとに、向いているご家庭やオススメの使いみちなどについて、ご理解いただけましたでしょうか。

内容が、リフォームを控えた皆様のお役に立つことをお祈りいたします。

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参考情報
▼書籍
小林敏勝『わかる! 使える! 塗料入門』(日刊工業新聞社 2018)
平野八州夫『住まいのリフォーム 外壁塗り替え塗装入門』(慧文社 2008)
▼専門家(ヒアリング)
株式会社POD 代表 長谷川佳広 氏
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