外壁用ジョリパット全8種類の色の数はどれくらい?メンテナンスの注意点も紹介

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ジョリパットとは
ジョリパットとは、耐久性に優れている塗り壁のことを指します。
ジョリパッドの特徴は、外壁の耐久性に優れていて、壁の内部からの通気性が良いことです。また、色も豊富で数100種類にも及びます。
「ジョリパット」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ジョリパットのメリット・デメリットや使い分けは?仕上げのデザインパターンも一覧で解説」
外壁の色を付ける際のジョリパットのメリット3つ
外壁の塗料として国内シェアの大部分を占めているジョリパットには、たくさんのメリットがあります。具体的には、「デザイン性が高いこと」や「色が豊富なこと」、または「仕上がりが自然なこと」などのメリットが挙げられます。
それでは、ジョリパッドのメリットについて詳しく紹介していきましょう。
1:職人によって特徴のある仕上がりになる
ジョリパットの仕上げにはいくつかの方法があり、それぞれに特徴があります。
たとえば、職人の手でコテやローラーで柄を付ける方法や、櫛やブラシで模様付けをする方法など、様々なデザインで施工でき職人技が映える仕上がりが期待できるでしょう。
2:色の種類が豊富
ジョリパットは、他の塗料に比べ、色の種類が豊富な点でメリットが大きいと言えます。使い方も様々で、外壁の塗装で使う場合の色と、内装で使いたい場合の色を変えることが可能です。
10種類以上あるジョリパットは、カラーについても100を超えるパターンが提供されているため、選ぶ際には悩ましい点にもなりますが、自分の望む色合いを見つけられることでしょう。
3:色つやが目立ちすぎない
ジョリパットでの外壁仕上げは、ツヤを抑えた落ち着いた質感となります。
一般的に、外壁の塗料にツヤがあり過ぎると目立ちすぎる外観になってしまいますが、このツヤを適度に調整できるのがこの塗料で、落ち着きがある仕上がりにできます。
外壁塗装用ジョリパット8種類の色の数と価格
外壁の塗装に使うジョリパットは、8種類が提供されています。
ジョリパッドは用途により2つに分類されますが、その内訳は、「外壁の模様を変える場合」と「外壁の模様を変えない場合」で、それぞれ利用する塗料が違ってきます。
ここでは、ジョリパッドの種類を詳しく紹介しましょう。
1:ジョリパットアルファ
スタンダードタイプで、内外装どちらも利用できて色も自由に選べます。
色の数は141色、パターン数は91パターンと多くの種類が提供されています。設計単価は、2回塗りで2,800~10,700円程度でしょう。
ただし、手間が掛かる場合は割高になりますので注意が必要です。
2:ジョリパットフレッシュ
ローラーで施工できるジョリパットで、古い外壁の上から塗ることが可能です。ただし、リフォームする外壁の下地の種類によっては、施工できない場合があるので注意が必要です。
施工できない下地は、シリコン系やフッ素系、単層弾性、タイルや漆喰などで、それ以外は上塗りが可能です。色の種類は127色が提供されています。
設計単価は、2,400円程度でしょう。しかし、手間が掛かる場合は割高になります。
出典 : ジョリパットシリーズ価格表 | アイカ工業株式会社
3:ジョリパットフレッシュ∞(インフィニティ)
紫外線による劣化を抑える特徴があるジョリパットです。
塗膜の劣化を抑えることにより、色褪せを少なくして長持ちさせます。色の種類は127色の中から選べます。設計単価は、3,000円程度でしょう。しかし、手間が掛かる場合は割高になります。
出典 : ジョリパットシリーズ価格表 | アイカ工業株式会社
4:ジョリパット∞(インフィニティ)
汚れに強く、色褪せが少ないジョリパットです。
柔剛性が高いため、非常に優れた耐久性を持っています。色の種類は127色で、パターンは89パターンが提供されています。設計単価で、3,500~11,400円程度でしょう。
出典 : ジョリパットシリーズ価格表 | アイカ工業株式会社
5:ジョリパットネオ
汚れ防止やひび割れに強い特徴を持っています。
柔軟性があり、下地に追従してひび割れを防ぎます。また、水になじみやすいので、汚れを防いで、長い間光沢を保持します。色の種類は127色でパターンは82パターンが提供されています。
設計単価で、4,000円程度でしょう。しかし、手間が掛かる場合は割高になります。
出典 : ジョリパットシリーズ価格表 | アイカ工業株式会社
6:ジョリパットネオ∞(インフィニティ)
紫外線による劣化を抑え、色褪せしづらいジョリパットです。
汚れの付着を防いで、長期間にわたって美観を保ちます。色の種類は127色でパターンは82パターンが提供されています。設計単価で、3,900~11,800円程度でしょう。しかし、手間が掛かる場合は割高になります。
出典 : ジョリパットシリーズ価格表 | アイカ工業株式会社
7:ジョリパットネオ 吹き付けタイプ
汚れにくく、低汚染タイプのジョリパットです。
色褪せが少ないのが特徴で、長期間にわたって美しさを保ちます。色の種類は、127色でパターンは9パターンが提供されています。設計単価で、2,900~4,800円程度でしょう。しかし、手間が掛かる場合は割高になります。
出典 : ジョリパットシリーズ価格表 | アイカ工業株式会社
8:ジョリパットフレッシュクール
外気の熱を遮断する、遮熱効果に優れているジョリパットです。
日射による室内の温度上昇抑制効果に優れ、色の数は89色が提供されています。設計単価で、3,000円程度でしょう。しかし、手間が掛かる場合は割高になります。
出典 : ジョリパットシリーズ価格表 | アイカ工業株式会社
ジョリパットの塗装方法とは
ジョリパットの塗装方法には、ローラーによる施工とコテやスプレーガンによる吹き付けなどがあります。
一般的な塗装と同じで、ローラーに塗料を付けて塗る方法やコテにより外壁に塗るやり方、スプレーガンを遣って骨材といっしょに吹き付ける施工が可能です。
ここでは、ジョリパットの塗装方法をそれぞれ紹介します。
ローラーで模様は変えず塗装する
外壁の模様を替えずに、ローラーで施工できるジョリパットが提供されています。
外壁に凹凸がありザラザラしている場合など、模様をそのまま残して施工したい時に使えるジョリパットを、以下で詳しく見ていきましょう。
下塗り材の種類
ローラー施工時の下塗り材は、3種類提供されています。ただし、外壁の模様を変えるか変えないかによって、下塗りの材料が違ってきます。
模様を変えない場合は「セーフシーラー」を、変える場合は「カチオンフィラー」と「セーフシーラー」の両方を使いましょう。
上塗り材の種類
ローラー施工時のジョリパットは、8種類提供されています。
ジョリパットは工法により分類されますが、外壁の模様を変えない場合は、「ジョリパットフレッシュ」や「ジョリパットフレッシュクール」、「ジョリパットフレッシュ∞」でツヤも出る塗料は「ジョリパットシリコン」となります。
また、外壁の模様を変える場合は、「ジョリパットアルファ」や「ジョリパット∞(インフィニティ)」、「ジョリパットネオ」、「ジョリパットネオ∞(インフィニティ)」となります。
スプレーやコテを使って模様を変える
スプレーガンやコテを使って模様の施工ができるジョリパットが提供されています。
まず、上塗り後の仕上がりを綺麗にするために、下塗り材で外壁のデコボコを埋めて下塗り処理を実施します。
下塗りが完了したら、中塗りと上塗りをジョリパットで実施します。ジョリパットには、骨材と呼ばれる砂利が含まれており、ドロドロした質感のためスプレーガンやコテによる工法が適しています。
下塗り材の種類
スプレーガンやコテ施行時の下塗り材は、3種類提供されています。ただし、ローラーでの施工と同じように、外壁の模様を変えるか変えないかによって下塗りの材料が違ってきます。
模様を変えない場合は「セーフシーラー」を、変える場合は「カチオンフィラー」と「セーフシーラー」、「ジョリパットアンダーフィラー(ジョリパットシリーズ+寒水石)」を使いましょう。
上塗り材の種類
スプレーガンやコテ施工時のジョリパットは、4種類提供されています。
その内訳は、「ジョリパットアルファ」や「ジョリパット∞(インフィニティ)」、「ジョリパットネオ」、「ジョリパットネオ∞(インフィニティ)」です。
スプレーガンやコテなどを組み合わせて使うことにより、様々な模様を造ることが可能です。
模様を変える場合の追加工程
ジョリパットは、一般的な外壁塗装に模様付けの工程が追加されます。
一般的には、下塗り塗装の上に中塗りと上塗りの2回塗りですが、ジョリパットの場合は上塗りの途中で、模様付けの工程が追加となります。
ジョリパットの色や種類を決める際のポイント4つ
ジョリパットの色や種類を決めるポイントは、見本や吹き付けデザインを基本に選びましょう。
たとえば、洋風や和風のデザインを決めることから始め、メーカーによるシミュレーションを参考にした上で、現物サンプルや色見本を見て実施すると良いでしょう。
ここからは、ジョリパットの色や種類を決める際のポイントを紹介していきます。
1:飽きないデザインの模様を決める
ジョリパットには100種類以上のデザインがありますので、吟味しながら建物に合った模様を決められます。
ツヤを抑えた仕上がりとなるジョリパットは、ナチュラルな質感を希望する方におすすめです。また、ローラーやスプレーガン吹き付け、コテなどの施工も自由にできますので、オリジナルな外壁に仕上げられます。
2:注文するメーカーのサイトでシミュレーションする
ジョリパットのメーカーサイトで、色やデザインの組み合わせをシミュレーションしておきましょう。
カタログだけを見て色やデザインを選ぶのでは、どうしても外壁のイメージはつかみにくくなります。
まずは、メーカーサイトのシミュレーションを使ってみましょう。このシミュレーションでは、色やデザインを建物画像にマッチさせて、全体イメージを表示できます。
その画像を施工業者と共有することで行き違いが少なくなりますので、希望通りのイメージが伝わるでしょう。
3:現物のサンプルを注文する
ジョリパットの色やデザインが決まったら、現物のサンプルを注文しましょう。
メーカーサイトのシミュレーションで色やデザインのイメージをつかんだ後に、実際の外壁サンプルを見るとより現実化できます。
この「サンプル」は、板に指定した色やデザインを塗布したもので、工事後の外壁状態と近いものになります。
実際にサンプルを見た際に、希望通りの色やデザインでシミュレーションしたはずが、イメージと違う感じに見えることもあるでしょう。
このようなイメージ違いを防ぐためにもサンプルは重要となります。
4:色は見本を見て選ぶ
ジョリパットの色選びは、見本を見て選びましょう。
施工業者に依頼すれば、完成した壁のイメージに希望の色を合成し、画像として作成してくれます。その画像は、自宅のパソコンやスマートフォンでも見られます。実際に建物画像で見られれば、完成後のイメージが予想できるでしょう。
また、周りの道路や樹木、庭とのバランスなども見られます。色見本の画像作成は、着工間際になると変更などが難しいので、余裕を持って事前に実施しておきましょう。
ジョリパッドの色や状態を長持ちさせるためのポイント8つ
ジョリパットの外壁を長持ちさせるためには、塗装のメンテナンスが大切です。
外壁は紫外線を絶えず浴びているため、施工からある程度期間が経つと塗膜が劣化してひび割れなどの原因となるため、定期的なメンテナンスが重要になります。
ここでは、ジョリパットの色や状態を長持ちさせるためのポイントを紹介していきましょう。
1:最短5年単位でメンテナンスをする
ジョリパットのメンテナンスは、5年程度経過した時点で行いましょう。最短でも5年程度で、長くても10年程度以内を目安に実施しましょう。
5年程度過ぎてもメンテナンスを実施しないと、カビや苔、汚れの付着とひび割れの可能性が高くなります。
ジョリパットの見た目はモダンで美しいですが、凹凸が多く汚れが付着しやすいので、早めのメンテナンスを心掛けましょう。
2:汚れが目立たない色を選ぶ
ジョリパットの色を選ぶ際には、汚れが目立ちにくい色を選ぶことが重要です。
ジョリパットは凹凸が多く、コケや汚れが目立ちやすい外壁です。メンテナンスの回数を減らすためにも、汚れが目立ちにくくてツヤがある色を選びましょう。
3:撥水材を使用する
ジョリパットの施工後には、撥水剤の吹き付けの実施をおすすめします。外壁の塗り替えが終わった後に、汚れ防止として撥水剤を吹き付けておくと安心です。
ただし、ほとんどの施工業者でオプション扱いとなっていますので、見積り時に撥水材の吹き付けの依頼が必要になります。
汚れ防止には有効な対策となりますので、安心材料として依頼しておきましょう。
4:専用のつやなし塗料で塗り直す
ジョリパットのように、デコボコが多い外壁にはツヤなし塗料がおすすめです。
ジョリパット専用の塗料は浸透性に優れ、剥がれやひび割れを防いでくれますので、綺麗な仕上がりとなります。
5:水垢防止の塗材を用いる
ジョリパットの塗料を選ぶ際には、水垢防止作用が優れたものを選ぶことが大切です。
ジョリパットは、表面のデコボコが特徴の外壁塗料で、そのデコボコに水垢が発生しやすい構造となっています。また、水垢にはカルシウムなどが含まれているため、時間が経つと硬くなる特性があります。
外壁を汚す原因となる水垢は、発生したばかりの頃は透明ですが、時間が経つと黒い汚れになりますので、水垢防止作用に優れたジョリパットを選びましょう。
6:メンテナンスの際に高圧洗浄機を用いない
ジョリパットのメンテナンスでは、高圧洗浄を使わないようにしましょう。
浸透性が強い素材でできているジョリパットは、高圧洗浄してしまうと塗装内部に水が浸透してたまりやすくなり、水垢の原因になる恐れがあります。
どうしても汚れがひどい場合は、低い水圧でブラシなどを使って撫でるように作業しましょう。
7:透湿性の高い塗料または専用の塗料でメンテナンスする
ジョリパットのメンテナンスは、透湿性の高い塗料または専用の塗料で実施しましょう。
ジョリパットのメンテナンスを実施する際には、デコボコに入り込むように開発された専用の塗料を使うと、質感を損なうことなく綺麗に仕上がり、透湿性に優れた製品を選ぶと湿気を通しやすく、ひび割れ防止効果も期待できるでしょう。
注意点として、弾性塗料と呼ばれる伸縮性の強い塗料は使わないようにしましょう。この塗料は、伸縮性が強いため塗膜の隙間に湿気が入り込んでしまい、年月が経つと膨らむ可能性があるため不向きとなります。
8:経験豊富な業者を見極める
ジョリパットのメンテナンスには、経験豊富な施工業者を選ぶことが大切です。最適な方法は、ジョリパットを最初に施工した業者にメンテナンスを依頼することです。
最初の施工業者であれば、信用や経験などを見極めることが容易です。また、施工業者はアフターサービスが行き届いていることが多く、色々なことを相談しやすいという点でも頼りになるでしょう。
自分の家に合ったジョリパットの種類や色を選ぼう
色や種類が豊富なジョリパットは、透湿性に優れた汚れ防止効果がある外壁材です。
ジョリパットは下地の上に塗って仕上げるため、様々な模様やデザインに加工でき、外壁を自由に造れる塗料材です。
色も100種類以上あり、建物の形状や雰囲気に合わせて自分でコーディネートすることが可能です。従来はあまり使われてこなかったような鮮やかな色や原色など、奇抜な色選びも可能となるでしょう。
このジョリパットには、定期的なメンテナンスが必要です。洗浄が一般的ですが、高圧での洗浄は塗装面を傷めるためおすすめできません。汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めて柔らかいブラシでこすってください。
本記事で紹介したジョリパットの色や種類、メンテナンスの方法などを参考に、ジョリパットを使用した外壁を施工してみてはいかがでしょうか。
