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クリア塗装とは | 普通の塗装との違いや相場はいくら?

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外壁塗装するといくら?

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外壁を塗り替える際に、「今の外壁のデザインが気に入っているので、できれば元の模様を塗りつぶしたくない」とお考えの方も多いと思います。

特に近年は意匠性の高いサイディングボードも多く、それを塗装で塗りつぶしてしまうのはもったないですよね。今の外壁のデザインを損なわずに外壁をしたい方には、無色透明のクリア塗装が適しています。実際、サイディングの塗装に限って言えば、約2割の人がクリア塗装を利用しているとか。

しかし、クリア塗装を行う上では、事前に知っておくべきことがいくつかあります。

この記事では、クリア塗装とはなにかや通常塗装との比較、費用やクリア塗装ができない外壁などについて解説していきます。

本記事のポイント

①クリア塗装は、外壁のデザインを維持したまま外壁のメンテナンスをしたい方に最適な塗装方法
②クリア塗装を行うためには、チョーキングやクラック(ひび割れ)が起こる前に外壁塗装を実施することが必要

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この記事を監修しました

株式会社Speee

小林 成光
所有資格

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

専門分野

外壁工事

職業

外壁アドバイザー、外装劣化診断士、ホームインスペクター

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

詳しくはこちら
目次

外壁のクリア塗装とは?メリットと普通の塗装との違い

外壁におけるクリア塗装の役割や通常の塗装との違いについて詳しく解説していきます。

クリア塗装の定義と目的(今のデザインを残す)

クリア塗装の定義と目的

クリア塗装とは、顔料(色をつける成分)を含まない「無色透明な塗料」を使って外壁を塗装する方法です。通常の外壁塗装(エナメル塗装)が「壁を新しい色で塗りつぶす」のに対し、クリア塗装は「現在の外壁のデザインや色柄をそのまま残して表面を保護する」ことを目的としています。

近年主流となっている「窯業系サイディング」などの外壁材は、レンガ調やタイル調、木目調など、意匠性の高い柄が施されています。こうした外壁を一般的な塗料で塗ると、せっかくの柄が単色で塗りつぶされてしまいます。クリア塗装を行えば、お気に入りの柄や風合いを消すことなく、防水機能や耐久性だけを回復させることができます。

この工法は「クリヤー塗装」とも呼ばれますが、意味は同じです。主に築10年前後で、外壁の模様を維持したいと考える施主様によく選ばれています。ただし、すべての外壁に施工できるわけではなく、外壁の状態が良いことが絶対条件となります。

メリット:意匠性の維持と光沢の復活

クリア塗装の最大のメリットは、何といっても「新築時の美しいデザインを維持できる」点です。こだわって選んだサイディングの柄や、多色使いの表情をそのまま残せます。透明な保護膜を作るため、施工後は新築のような艶や光沢が蘇り、家全体が明るく若返ったような印象になります(艶消しタイプの塗料を選べば、落ち着いた仕上がりにすることも可能です)。

また、機能面でのメリットとして「チョーキング現象が起きにくい」という特徴があります。チョーキング現象とは、紫外線によって塗料の顔料が粉状になって表面に現れる劣化現象ですが、クリア塗料にはそもそも顔料が含まれていないため、この現象が発生しません。

さらに、色選びの失敗がないことも利点です。「思っていた色と違った」というトラブルは外壁塗装でよくある悩みですが、クリア塗装は今の色がそのまま仕上がりになるため、イメージ通りの完成が約束されます。

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デメリット:劣化が進んだ壁には施工不可

クリア塗装には致命的なデメリットがあります。それは「下地の汚れや劣化、補修跡がすべて透けて見えてしまう」ことです。透明な塗料である以上、ひび割れ(クラック)の補修跡や、落ちきらない汚れ、色あせなどは一切隠せません。

そのため、すでに劣化が進行している外壁にはクリア塗装は不向きです。もし劣化した外壁に無理やりクリア塗装を行うと、汚れや傷を透明な膜で閉じ込めることになり、見た目が非常に悪くなります。また、チョーキング現象が起きている壁に塗ると、白く濁った仕上がりになり、数年で塗膜が剥がれる原因にもなります。

「クリア塗装は、外壁が痛む前の早い段階でしか選べない期間限定の工法」であると理解してください。築年数が経ちすぎていたり、メンテナンスを怠っていたりする場合は、選択肢から外れる可能性が高くなります。

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【比較表】クリア塗装 vs 塗りつぶし塗装

クリア塗装と通常の塗りつぶし塗装の違いを比較します。

クリア塗装と塗りつぶし塗装の比較

費用や耐用年数は使用する塗料のグレードに依存するため、工法による大きな差はありません。最も重要な判断基準は「今のデザインを残したいか」と「現在の外壁の状態」の2点です。

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クリア塗装の費用相場と塗料グレード別単価

「クリア塗装の費用相場は普通の塗料と変わるの?」と思われている方は多いと思います。そこで本章では、塗料のグレード(樹脂別)の費用相場について詳しく解説していきます。

塗料グレード別(ウレタン・シリコン・フッ素・無機)の単価比較

【グレード別】クリア塗装の単価相場

クリア塗装に使用される塗料にはいくつかの種類があり、耐用年数が長いほど価格も高くなります。現在主流のグレードごとの単価と特徴を整理しました。現在、最もコストパフォーマンスが良く選ばれているのはシリコン塗料です。

しかし、クリア塗装は「現在の外壁デザインを長く残す」ことが目的であるため、予算が許せばより耐久性の高いフッ素や無機塗料を選ぶことをおすすめします。一度クリア塗装をした後に、次回もクリア塗装ができるとは限らない(劣化が進んでしまう)ため、1回の施工でできるだけ長持ちさせるという考え方が賢明です。

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見積もりを見る際の注意点

クリア塗装の怪しい見積もり例

見積もり書を確認する際は、単に合計金額を見るだけでなく、「㎡単価」と「塗装面積」が適正かどうかもチェックしてください。特にクリア塗装の場合、以下の点に注意が必要です。

まず、「3回塗り」か「2回塗り」かを確認してください。通常の外壁塗装は「下塗り・中塗り・上塗り」の3回塗りが基本ですが、多くのクリア塗料は専用の設計になっており、「2回塗り」で仕様が決まっている製品が多くあります。業者が「クリアなので2回塗りです」と言った場合、それが手抜きなのか、メーカー仕様通りなのかを確認するため、使用する塗料の商品名を検索してカタログを確認すると安心です。

また、クリア塗装に含まれない「付帯部(雨樋や破風板など)」の塗装費用も確認しましょう。外壁はクリアでも、付帯部は通常のエナメル塗料で色をつけて塗装するのが一般的です。これらがすべて含まれた総額で判断することが大切です。

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失敗を防ぐ!クリア塗装ができる条件とできない外壁

実は、クリア塗装ができる外壁とできない外壁があります。そのため、クリア塗装を検討している方はご注意ください。クリア塗装ができるかできないかの主な違いは、外壁の劣化状態です。

詳しく解説していきます。

【自己診断】施工不可となる劣化サイン(チョーキング・ひび割れ)

クリア塗装不可の外壁

クリア塗装を検討する前に、ご自宅の外壁が施工可能な状態かセルフチェックしてみましょう。以下の症状がある場合、残念ながらクリア塗装はおすすめできません。

1. チョーキング現象(白亜化)が発生している
外壁を手で触ったとき、白い粉が指につきませんか?これは塗料の防水機能が失われているサインです。この状態で透明な塗料を塗ると、粉が透けて白くぼやけた仕上がり(白濁)になり、密着不良で早期に剥がれる原因にもなります。

2. ひび割れ(クラック)がある
幅0.3mm以上の大きなひび割れがある場合、補修が必要です。しかし、補修材(コーキング等)の上からクリア塗装をすると、補修跡(ミミズ腫れのような跡)がそのまま透けて見えてしまいます。美観を損なうため、ひび割れが多い壁には不向きです。

【判断の目安:濡らしてみる】
外壁に水をかけたとき、色が濃く濡れ色になる箇所はクリア塗装でも綺麗に仕上がる可能性がありますが、水をかけても白っぽさが消えない、あるいは補修跡が目立つ場合は、クリア塗装を諦めたほうが無難です。

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特殊な外壁材(光触媒・難付着サイディング)の注意点

劣化していなくてもクリア塗装ができないケースがあります。それは、新築時に「光触媒コーティング」や「無機コーティング」などが施されている難付着サイディングの場合です。

これらのサイディングは「汚れを寄せ付けない(付着させない)」特殊な表面加工がされているため、新しい塗料を塗っても弾いてしまい、密着せずにペラペラと剥がれてしまいます。

2000年代以降の築浅物件に多く見られますが、見た目での判断は困難です。図面や仕様書を確認するか、業者に現場調査を依頼して「ラッカーシンナーによる拭き取りテスト」を行ってもらう必要があります。

「難付着対応」の専用下塗り材を使えば塗装できる場合もありますが、知識のない業者に頼むと施工不良になる可能性もあるため注意が必要です。

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もしクリア塗装ができない場合はどうする?(多彩模様塗料などの代替案)

「劣化が進んでいるけれど、どうしても単色の塗りつぶしは嫌だ」という方には、以下の代替案をおすすめします。

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  • 多彩模様塗料(マルチカラー工法)
    複数の色粒やチップが入った特殊な塗料です。これを吹き付けることで、天然石やレンガのような深みのある風合いを再現できます。塗りつぶしですが、単色ではないため意匠性を保てます。
  • 2色塗り分け工法(ダブルトーン工法)
    サイディングの目地と表面で色を変える工法です。まず全体を塗りつぶし、その上から表面だけ別の色を乗せることで、タイルのような立体感を復活させることができます。

ご自宅が「クリア塗装できるのか」「別の方法が良いのか」を自己判断するのはリスクがあります。まずはプロによる外壁診断を受けると安心です。

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プロが教える施工手順とコーキング(シーリング)の順序

クリア塗装の工程は、一般的な塗料を使う場合と大きくは変わりません。

本章では、塗装をする際の主な流れについて解説していきます。

一般的な工事の流れ(高圧洗浄〜完工)

クリア塗装の主な流れ

クリア塗装の標準的な工程は主にこの通りで進んでいきます。通常の塗装と異なるのは「工程数(2回塗りが一般的)」と「コーキングのタイミング」です。

このような多少の違いはあるものの、それ以外は通常の塗料とほとんど同じ工程となります。業者に依頼する場合でも、特にこちら側が何か特別な配慮をする必要はありません。

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Q&A:クリア塗装とコーキングはどちらが先?

クリア塗装において最も議論になるのがコーキング(シーリング)の順序です。結論から言うと、原則として「後打ち(塗装の後にコーキング)」が推奨されます。これは、塗膜の割れや汚染を防ぐためです。

コーキングはゴムのように柔らかく動きますが、その上に塗るクリア塗料の塗膜は硬い性質があります。もしコーキングの上にクリア塗料を塗ってしまう(先打ち)と、コーキングの動きに塗膜がついていけず、塗膜がひび割れて白くなる恐れがあります。

また、コーキングに含まれる可塑剤(かそざい)という成分が塗膜と反応し、黒ずんだ汚れ(ブリード現象)を起こすリスクもあります。これらを防ぐため、クリア塗装では「塗装が終わった後に、サイディングの色に合わせた高耐久なコーキング材を打つ」のがセオリーです。

ただし、使用する塗料やコーキング材の性能によっては「先打ち」が可能なケースもあります。業者の提案がどちらの順序か、なぜその順序なのかを必ず確認しましょう。

DIYでのクリア塗装は推奨しない理由

「スプレーなどで自分で安く済ませたい」と考える方もいますが、外壁全体のクリア塗装をDIYで行うのはおすすめしません

理由は以下の3つです。

DIYでのクリア塗装は推奨しない理由

  • ムラが目立ちやすい:透明なので簡単そうに見えますが、塗り次部分が艶ムラとなって非常に目立ちます。プロでも技術を要する作業です。
  • 下地処理の難易度:高圧洗浄が不十分だと、汚れを永遠に閉じ込めてしまいます。
  • 高所作業の危険性:2階部分などは足場なしでは施工不可能です。

もしクリア塗料をDIYで塗ろうと考えている方は、この3点を確認し自分で塗っても問題ないかを確認してみましょう。

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まとめ

記事の要点を整理していきます。

記事の要点整理

最後に、外壁のクリア塗装について重要なポイントを整理します。

ボックスのタイトル

ボックスの内容
段落、リストなどが入ります。ボックスの内容
段落、リストなどが入ります。

  • デザイン維持に最適
    現在のサイディングの柄や風合いをそのまま残し、光沢を蘇らせることができます。
  • 劣化前の施工が必須
    チョーキング(白い粉)やひび割れが発生している外壁には施工できません。透明なため、汚れや補修跡が透けてしまいます。
  • 費用感は通常塗装と同じ
    塗料単価はやや高いですが、工程数の関係で総額は通常の塗り替えと大きく変わりません
  • コーキングは「後打ちが基本」
    塗膜のひび割れや汚染を防ぐため、塗装後にコーキングを打ち替えるのが一般的なセオリーです。

外壁診断と見積もりの活用

クリア塗装ができるかどうかは、プロの目による診断が不可欠です。「まだ綺麗だから大丈夫」と思っていても、実際には目に見えない劣化が進んでいて施工不可、というケースも少なくありません

手遅れになって「塗りつぶすしかない」と後悔する前に、まずは専門業者に現地調査を依頼しましょう。ヌリカエでは、クリア塗装の実績が豊富な業者や、正確な診断ができる優良業者を無料で紹介しています。ご自宅の外壁に最適なメンテナンス方法を知るために、ぜひ活用してください。

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